「Stairway to Paradise」 作:いつも活き活きと
「お兄ちゃん………お兄ちゃん………お兄ちゃん!!」
「ハッ!!……ここは?」
「(いや、目の前にいるのは……………)」
「ペルラ!?なんでお前がここにいるんだ!?」
「わッ!急に大きな声出さないでよ。なんでここにいるってここは家だからでしょう?」
「家?……………そう……か…そうだな、どうやら『僕』は疲れてるらしい。」
「大丈夫?さっきもボーッとしてたし………」
「自分の部屋に行って休んでくるよ。」
スタスタスタ
ガチャ………
「(おかしい……何かがおかしい…僕は確か…………何かと戦っていて……あれ?そもそもなんで戦っているんだ?僕は。けど……落ち着かない。)」
プッチは部屋で数十分考えていたがいくら考えても分からずその日はそのまま眠りに落ちてしまった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「それじゃあ行ってくるよ。ペルラ、『ドメニコ』。」
「行ってらっしゃい!」
「気をつけていけよ、『兄貴』。」
プッチは二人に見送られ教会へと足を運んだ。
「(昨日は違和感があったけど今はもうない………やっぱり疲れていただけだったかなぁ。)」
「ッと、考え事をしていたらもう教会だった…まだ『見習い』だから………?『見習い』?なんかまた違和感があるような…………気のせいかな?」
そこからプッチは神父の手伝いをしながらその日を過ごしていた。そして……
「フー。やっぱり疲れるな…後は『懺悔室』の清掃だけか。」
プッチは神父側の部屋から掃除を始めたその時、
ガチャ…
「(ん?誰か入ってきたのかな?)」
「すみません。今此処は掃除中で………」
「私は……とんでもない罪を犯してしまいました。私はもう余命が少なくこの秘密を墓の下まで持っていくつもりだったんです。でも余りにも私にはその秘密は重すぎた!だから此処で打ち明けておきたいんです………」
「(………聞くだけでもこの人は救われるなら)」
「良いでしょう…続けなさい。」
「はい。私は十六年前に出産したのですがその子は死産してしまいました。そこで私は…私は、他人の子供と入れ替えてしまったのです!!今はまだ気づいていませんがあの子は賢い子ですからきっと気づくことになる。それが私にはとても恐ろしいんです!」
「……………お相手の名前はご存知なのですか?」
「はい。『アルニーニョ』さんの子供です。」
「!…まずは落ち着いて自分がどうしたらよいか考えましょう。大丈夫です、神は貴方の選択に贖罪の心があればきっとお許しになるでしょう。」
「ッありがとうございます!少し自分で考えてみます!!」
ガチャ!!
バタバタバタ
「『アルニーニョ』…………『赤子の取り換え』…………なんだろう…とても無関係なこととは思えない。昨日から僕はどうしたんだろう?前はこんなことに違和感を覚えなかったのに…………」
考えながら歩いているといつの間にか家の前まで着いていた。
「ペルラ?そんな所でどうしたんだ?」
「どうしよう、お兄ちゃん。私、『恋』しちゃった。」
「!そうなのか?」
「うん。そのせいで成績も下がっちゃって……でもお母さんとお父さんには言わないで!絶対もとに戻すから。」
「大丈夫だよ。それで相手の名前は何ていうんだ?」
「『エンポリオ・アルニーニョ』って言うのよ!」
「!!」
瞬間ッ!プッチの脳裏に掠めるのはあの日の悲劇だった!!
「うッ………」
「えッ!?お兄ちゃん大丈夫!?」
「あ…ああ。ちょっと目眩がしてね……ちょっとそこら辺を散歩してくるよ。」
スタスタスタ
「(……………そうだ……ペルラは死んだはずだ…それにドメニコもあの家にはいなかった気がする………………エンポリオ…忌々しい…………?なんで私はそんな感情を抱くんだ?)」
「………そうか…これは…………幻覚か。スタンド、『セーブ・マイセルフ』の能力で認識があやふやになったといったところか。どうすればこの空間から出れるんだ?」
「(思い出は心の灯火………確か『過去の良い記憶が現在の自分を支えてくれる』みたいな意味だったはず。『過去』…『良い記憶』…『支える』……………!分かったぞ。恐らくこの考えで当たっているはずだ。だがッ万が一、万が一間違いでもしたら………)」
「とりあえず家に戻らなければ………」
スタスタスタ
「ペルラは居るかい?」
「ああ、自分の部屋に居るはずだぜ。」
「そうか。」
コンコン
「入るぞ。」
ガチャ…
「?どうしたの、お兄ちゃん?」
「……………ここは………本来の記憶じゃあない。この幻覚は本人の『もっとこの空間にいたい』という気持ちなんかを使って維持しているはずだ。………だからッそう思えないような空間にすることが出来たのなら!元の空間に戻れるはずだッ!」
プッチの手にはキッチンから持ってきたナイフが握られていた。
「お…お兄ちゃん…?こ……怖い顔してるよ。こっちにこ…来ないで………」
スタ……スタ……
「い…いや……やめて…………」
スタ……………スタ……………
「お願い…………」
スタ…………………………
両者の距離はゆっくりだが確実に縮まっていき…………遂に…
グサッ!!
「キャアアアァァァァ!!」
ペルラの背中に思いっきりナイフを突き立てた!血はドクドクと流れ床を赤く汚し、口からは大量の吐血を始める。
「ゴフッ………ゥゥゥ……酷いよ…お兄ちゃん。なんで………なんでこんな事するの?」
「ッ!!………………………」
「し………死にた…………く……ない…………」
ドサ………
ペルラが赤い床に倒れ、そこから眩しいほどの光を放ち始める。
「クッ!」
パァァァァァァァァァ!!
「さて、これで無力化出来ましたね……………これでトドメを…」
使神はゆっくりとプッチに近づき………
ドガッ!!
突然ッ!プッチは使神の顔面を右ストレートで殴ったッ!!
「グハッ!!馬鹿なっ!?あの幻覚を打ち破ってきたのですか!?」
「…本当に悪趣味な幻覚だったよ…………まさか妹をこの手で殺さなくてはいけないとは。」
「クッ!また『スタンド』をかけ直さなくては………」
「させると思うか?」
「幻符『スネークストマック』」
使神の視界からプッチは消え、至るところからプッチの気配を感じ始めた。
「マズイ…早くこの幻覚を打ち破らないと………」
「遅いな。」
『ウオシャアアアアアッ!!』
『ホワイトスネイク』が使神の後ろに現れラッシュを叩き込む!
「クッ…………」
「弱いな…お前のスタンドは能力に比重がいっているせいでスペックが貧弱だ。」
「…………………」
「これで……終わりだ!『ホワイトスネイク』!!」
ドゴドゴドゴドゴドゴ!!
「グハァァァァァァァ!!」
ドサ…
「……終わったか……………」
「…………これを拾ったのは偶然だった。」
「!!」
「私はいろいろな場所に行った。『紅魔館』、『白玉楼』、『迷いの竹林』、『地底』、『人里』…そして私は先程『貴方の記憶を見た』と言いましたよね。実はあの時見たのは貴方の記憶だけじゃあ無かったんです。」
「なに?」
「その記憶は『魔術師』の記憶だった。その『魔術師』はテーマパークを作ろうとしていたが様々な問題があり悩んでいた。しかし、調べ物をしていた時失われた文明がある星があり、そこには今もその文明の道具があると知った。それは『人々に夢を見せる機械』や『どんな願いも叶える銀河の大彗星』など………そして遂に『魔術師』はその中の一つ『天駆ける船 ローア』を手に入れた。」
「……………」
「しかし、その『魔術師』は別なものに惹かれていた!!それが『マスタークラウン』……その冠は被った人に無限のパワーを与える物……そして『魔術師』は様々な策略によって遂に『マスタークラウン』を入手した………………」
「…まさか…………!!」
「そう!私の能力は『あらゆる物を弱くする』能力!!既にその世界、『星のカービィ』の世界とこの世界の境界を『弱めていた』!!」
そして使神が取り出したのは真ん中に緑の宝石がはめ込まれている金色の王冠だった!
「(『アレ』を被らせるのはマズイ!!)」
「命符『ヘブンズディスク』!!」
カキン
使神はスタンドで弾き落とし遂に……………
「さぁ……『無限の力』を私に与え給え………『マスタークラウン』!!」
スチャ…
パァァァァァァァァァ!!
『マスタークラウン』は強い光を放ち使神を飲み込んでいく!!
「ハァァァァァ!!素晴らしい!!パワーがどんどん溜まっていく!!」
そこに現れたのは…………
「さぁ…続きを始めようか…………」
頭と手と脚が身体から分離しそれぞれが宙に浮いており、冠が頭にのっている叶願 使神だった。
「………………やるしかないか。」
To be continued…
原点『思い出は心の灯火』…叶願 使神のスペルカード。
効果:相手の今と過去の認識を弱くし都合の良い過去を見せる。打ち破るには本当の過去と一番乖離している部分を壊す必要がある。
マスタークラウン…『星のカービィWii&星のカービィWiiデラックス』に出てきたアイテ厶
効果:詳しいことは自分で調べてもらいたいが簡単に説明すると『すごい力』を手に入れられる冠。
今回は星のカービィからアイテムを持ってきましたがどうでしたか?一応今後は後一回出てくるかなといった感じです。それでは次回もお楽しみに!