「Stairway to Paradise」   作:いつも活き活きと

38 / 64
『手記』

「○月☓日 突然のことで混乱している頭を整理するために手記を書くことにした。妹と山に来ていたらいつの間にかよくわからない場所にいた。自分たちには親がおらず捨て子だから助けには期待できない。とりあえず近くの空き家で休むことにした。明日からは近くに人がいないか確かめよう。」

 

「○月△日 近くに村はあったがとても人を受け入れられる状況ではないと言われた。またここは『幻想郷』といい、一応『博麗神社』というところに行けば元の世界に返してもらえるという。まぁ私達には関係のない話だ。」

 

「☓月□日 妹の体調が悪くなった。持病が悪化したのだろう。私は医者を探して様々な場所に行ったが何処も妹の体調を良くできる者はいなかった。落胆している私にある人が『ここには様々な能力を持っている人がいる』と言ったのでこれからは能力を持っている人物を探してみよう。」

 

「☓月△日 中々能力者を見つけるのが難しい。手軽に能力者が作れることができればこんな苦労はしないのだが……だが、まだ数週間しか探してない。これから見つかるかもしれない。」

 

「□月○日 森の中で少女を拾った。誤解しないでほしいが決してそういう趣味というわけではない。…………誰に弁解しているんだろうか。どうせ誰にも見せないというのに。そういえば彼女は妖怪とか幽霊のようなものに付きまとわれているらしい。私には見ることができたが他の人には見えないらしい。妹にも見えなかった。」

 

「□月△日 彼女が来て一週間が経ったが移動に関して全く不自由を感じなくなった。あの能力はとてもありがたい。気のせいかもしれないがあの背後にいるものは彼女が能力を使う時手助けをしているように見えた。もしかするとあれは良い存在なのかもしれない。」

 

「□月☓日 私に突然『矢』が突き刺さった。中々痛かったが私にも彼女のような能力を手に入れることができた。これからは色々調べることになりそうだ。」

 

「△月□日 あれから数日経ったが分かったことはたくさんあった。そして後ろにいる存在に名前をつけることにした。安直な名前だが悪くないと思っている。そろそろりんに『矢』を試そうと思う。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「□月○日 今日はまだ気分が悪い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「□月☓日 何が悪かった?いや、分かっている……私の確認不足が招いた必然だと。あの日りんに『矢』を使ったがスタンドが身につくこと無く死んでしまった。原因は十中八九あの『矢』だろう。そもそもアレは才能のある者にしか身につかないらしい。最初に気づくべきだった……そもそもりんには私達の『スタンド』が見えていないという事実をもっと重く考えるべきだった…………後悔以外何も感じない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「□月□日 何故かこれを書かなければいけないと思ったので書くことにした。前の内容を見てみたが思い出すことはりんのこと以外無かった。今は意味もなくスタンド使いを増やしている。私は何を求めているのだろう?」

 

「☓月△日 スタンド使いの一人が発現させた能力に他人の人生を本で読むことができるというものがあった。その本の中で『マスタークラウン』というとても興味深いものがあった。私の能力なら手に入れることができるかもしれない。」

 

「☓月○日 『マスタークラウン』を手に入れた。実際に見てみるとたしかに神秘的なパワーを感じる。…………何故かあまり使おうという気持ちが湧いてこない。百合からも使わないほうが良いと言われた。」

 

「☓月□日 目的を決めた。『りん』を生き返らせる……この世の理に反するというのは承知の上だ。百合も協力してくれるらしい。これからはこの目的のためにどんな手段でも使っていこう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「□月□日 最近スタンド使いが減っている。調べてみると『エンリコ・プッチ』というスタンド使いのせいだった。彼も私の邪魔をするなら殺さなくてはならない。」

 

「□月○日 『エンリコ・プッチ』の過去を見た。どうやら私は判断を誤ったらしい。今更後悔しても遅いだろう。上手く行けば心強い味方になっていたかもしれないのに……しかし、『天国』というものを知れたのはラッキーだった。残念なことに死者蘇生は出来ないらしいが……………素人ながら考えついたことを書いておこう。そもそも私は『天国』に辿り着くことが出来ない。なぜなら私には『DIO』という者と縁が無いからだ。だが、プッチなら機会が揃えばやるかもしれない。どうせだ……彼に託すという結末も想定しておこう。話が逸れたが『天国』を創るとき死者が着いてこれなくなるのは何故だろうか?仮説だが外の世界では死んだ魂は自然消滅してしまうからではないだろうか。もしくは物理的な肉体が必要なのかもしれない。なら…もしこの『幻想郷』で『天国』を創るとしたらどうなるのか?ここは『魂』を知覚することができ、その魂は転生するまで残っている。もしかするとその魂達は時の加速に振り落とされないのではないだろうか。…………ここまで書いたが結局生き返らせた所で『死ぬ運命』を背負っていることに変わりはない。後はプッチ自身が思いついてくれると助かる。」

 

「□月☓日 『ジョジョの奇妙な冒険』の世界とこの世界の境界を弱め『DIO』に関係するものが手に入らないか試してみた。やはりというべきか何も成果も得られなかった。」

 

「□月△日 躁令が敗れてしまった…私の能力で知覚されづらくしていたが恐らくそれが仇となり見つかったのだろう……そろそろ決戦の時が近いのかもしれない。私の所には三人の優秀なスタンド使いがいる。きっと返り討ちにできるはずだ。…………もし私が負けることになったら『マスタークラウン』を使っても良いかもしれない………」

 

「○月○日 プッチとその一行が襲撃に来たらしい。私も急いで準備し待ち構えよう…全てが終われば死者蘇生のスタンド使いを探すことに全力で取り組める。続きは明日書こう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………『天国』についての考察まであるとは…」

「(………………………私は迷っていた。『天国』を創るべきか否か…だが…もう迷いはない。今回の異変ではっきりした。私は『天国』を創らない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『楽園』を創る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この『幻想郷』は確かに『楽園』だがそれは『ある程度の力を持った』人妖にとってだ。私は『全ての存在がその一生を安心に暮らせる世界』を創ろう。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第八章 『幽波紋異変』 〜完〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




プッチの考えの変化としては…

①幻想郷に来て様々な人妖と関わったことで少し『天国』について考えるようになる。

➁『古明地さとり』との出会いにより「『天国』は創らなくてよいのでは?」と考える。(この時点で自覚はないがさとりに恋している。)

③そんな中色々な過去を聞いたことで「『天国』を創れば悲しみは軽減されるかもしれないけど根本的な解決じゃあないな」となり悩み始める

④そして今回の異変で見つけた『手記』により考えが固まる。

心理描写が苦手なせいで突然だなと感じると思いますがどうか温かい目で見守っていてください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。