「Stairway to Paradise」   作:いつも活き活きと

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『想い』は受け継がれ、次へと………

これは歴史に埋もれたある一つの物語。

 

世は鎌倉。この時代では武士が中心の政治が始まりつつあった事もあり武士は皆の憧れであった。そして今回の主人公であるこの少年もそのうちの一人だった。

 

「俺は幕府一番の武士になる!!」

 

少年は毎日幼い時から一日たりともサボること無く熱心に鍛錬していた。そして鍛錬を始めてから十年が経ったある日のこと、少年は頼朝に認められ遂に武士として認められた。少年は華やかな生活が待っていると信じていた。

 

武士と認められた少年はその心のなかには『誇り』があった。言い方を変えれば人生の地図ともいえるものだった。それは『一殺多生』というものだった。もちろん最初は皆、『出来るわけがない』、『口だけだ』と捲し立てたが十以上の戦いへ出向き帰ってきた頃には誰も以前のようなことは言えなかった。

 

時は流れ少年は青年となった。そしていつものように自分の所有している土地を歩いていた時妙な噂を聞いた。要約すると『近くに巫女が来ており妖を退治しに来た。』というものだった。青年は興味が湧き巫女のところへ足を運んだ。

 

「失礼、ここに妖を退治しようとしている巫女が居ると聞いてきたのだが……」

 

「これはこれは武士様ですか。その巫女は私のことですね。申し遅れました、私『博麗 鈴』(はくれい りん)と言います。」

 

「…………本当に失礼なのだがその格好で巫女なのか?」

 

女は十代後半であろう美貌しており美人であったが服装は紅白の脇の開いた服ととても神職の者とは見えなかった。

 

「うッ……まぁいいじゃないですか。そんなことより貴方の何か要件があったのではないですか?」

 

「ああ…一応ここの領地を治めているからどのような人物か確かめに来ただけだ。」

 

「そうですか。………………」

 

「では私はこれで…「待ってください。」?何かありましたか?」

 

「貴方……とても霊力の扱いが上手ですね。」

 

「『霊力』?」

 

「ええ。詳しい説明を省きますが簡単に言うとその人のエネルギーです。」

 

「扱いが上手いというのは?」

 

「貴方は今まで身体能力がとても上昇したり傷が出来にくかったりしませんでしたか?」

 

「…………確かにそういう体験はよく戦で経験しているが。」

 

「それは霊力を効率よく使っている証拠です。」

 

「ほう……」

 

そこから話は盛り上がり青年と巫女は明後日も会う約束をしその日は別れた。

 

 

 

「いや〜疲れました〜。」

 

「今日は何かあったんですか?」

 

「それが妖怪退治に行ったら別な妖怪に会いまして。しかもその妖怪が思ったよりも手強くて大変でした。」

 

「そうだったのか。お疲れ様だな。」

 

「そういえば今日は貴方の能力を解析する日でしたね。」

 

「ああ。よろしく頼む。」

 

「大変じゃないので全然良いんですけど………全員が能力を持っているとは限りませんよ?」

 

「それでも知りたくなるのが男の性というものだ。」

 

「よく分かりませんが………はい、では行きますよ。」

 

そして鈴が青年の能力を探る。すると………

 

「あれ?」

 

「どうかしたか?」

 

「その………実はよく分からないんです。能力を持っているのは確実なんですけど…」

 

「つまり詳細がわからないと。」

 

「はい……恐らく『健康』とかに関係する能力だと思うんですけどこれ以上は…………」

 

「………能力はあるってことで良いんだな?」

 

「はい。それは確かです。」

 

「ならそれでいい。どうせ生きていれば分かるときが来るだろう。」

 

それからはちょくちょく青年は巫女のところへ行っていたがある日巫女は次の土地へ行く事になった。

 

「………行ってしまうのか?」

 

「はい…まだ妖怪による被害は沢山ありますから。」

 

「そうか………それならこれを。」

 

青年の手には大きな布が握られていた。

 

「これは……………リボン?」

 

「君に似合うと思って買っていたんだ。どうだろうか?」

 

鈴は嬉しそうにリボンを頭の後ろの方で結び青年に見せる。

 

「とっても嬉しいです!どうです?似合っていますか?」

 

「ああ…とても。」

 

「それならこちらからもこれを渡しますね。」

 

取り出したのはお守りだった。

 

「これは?」

 

「私の『お守りを作る能力』で作った博麗特製お守りです!いいですか?それには『一度だけ体を癒やしてくれる能力』が込められてます。貴方が使いたいと念じれば発動するはずです。」

 

「そんなすごいものを貰っても良かったのか?」

 

「ええ。…………実は最初出会った時すごく嬉しかったんです。今までは化物扱いされて除け者にされていました。けれど貴方だけは私を『人間』として見てくれた。それがとても嬉しかったんです。」

 

「………………」

 

「今まで本当にありがとうございました!どうか元気に過ごしてください!」

 

「ああ…君も気をつけて。」

 

そうして青年は巫女と別れた。

 

 

 

 

 

青年はそれから年を取り遂に六十代になった。

 

「………随分と長生きしたがそろそろ終わりか。」

「(これからこの領地はどうなるか……それが気がかりだが大丈夫だろう。)」

 

だが悲劇は起こってしまう。なんと夜盗が現れ領地を襲いに来たのだ!!

 

「クッ…!」

 

「領主様!!報告します!!現在警備隊が対応していますが全く勢いが収まりません!!」

 

「……………分かった。私が行こう。」

 

「え…?な…何を仰るんですか!?貴方様はもう………」

 

「身体が動かないと?なら私を止めてみろ。止めることができればここでじっとしていよう。」

 

そして還暦の男は部屋を飛び出し夜盗の対応に行った。

 

しかし既に村には火の手が回っており死人も沢山出ていた。

 

それを見た男はキレた。その怒りは男の人生で一番のものであり気づけば目の前には大量の夜盗の死体があった。

 

「ハッ…!私は…何を…………これは私が………………」

 

『一殺多生』

 

死体の量は明らかに必要最低限を超えていた。

それは男が自身の地図を手放した瞬間、『誇り』が失われた時だった。

 

それから男は他の世話人に見つけられ保護された。しかし男に生きる意志は無く自殺を図った。だが…死ねなかった。男は困惑した。『何故!?』、『何が起こった!?』こんな思考の沼に沈んでいた時ふと思い出したのは昔の記憶だった。

 

『能力はあるけど詳細はわからない』

 

男は自身の能力によって死ねないのではないかと考え様々な方法を試したが意味は無かった。

 

「……………戦に行こう。今は政治が乱れている。争いは多いはずだ。」

 

男は何故かは分からないが戦をしている場所に行った。そこで男は思い出す。自身が夜盗を殺した時に感じた感情を……『悦楽』、男は『殺し』を喜び、楽しんでいた。そのことに男は気づきそして理解した。

 

「(自分は戦いでしか生きる意味を見いだせない。)」

 

そこからは姿をくらまし様々な争いに参加した。

時は流れ、室町、安土桃山、江戸……そして明治になり武士は消えた。

 

男には既に昔の記憶は無かった。あれほど悩み苦しんだ殺しに対する気持ちは消滅し只々自らを葬ることが出来る存在を探していた。

 

そんな時男は一人の男の目的の為に幻想郷に誘われた。曰く、幻想郷には今では絶滅しかけている能力持ちが沢山いるというのだ。そこには自分を殺してくれる人がいると。男は了承しその男から『スタンド』を授かった後幻想郷で暴れ一人の剣士によって生涯に幕を閉じた。

 

 

 

 

 

これは妖夢が後で知った『勝時』の人生である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖夢は言葉を言い終わると上院を投げ飛ばした!!

 

「グワァァァァァ!!」

 

上院は突然のことに何が起きたか理解できなかったが妖夢が戦闘体勢になっていることから騙せれたことに気づく。

 

「ガァッ!!」

 

上院は地面を強く叩き立ち上がる。

 

「この幻想郷には変革が必要だ!だが変革には犠牲が伴う!!」

 

「犠牲になるのは罪の無い人妖達です!」

「古き良き幻想郷なんて……ふざけないでください!!」

「自分自身以外どうでもいいと切り捨ててきた貴方の理想に巻き込まれる罪のない人妖達の気持ちが分かりますか!?」

 

「何が罪の無い人妖達だ!!」

「お前は自身の正しさ、正義の為に他の人妖を力で敵を黙らせ生きてきた人間だ!!」

「分かるはずだ!!俺の理想がッ!!!」

 

上院は必死に妖夢を説得しようとするが…………

 

妖夢は首を力なく振り………

 

「……………次は貴方を黙らせる。」

 

妖夢と上院は構えを取り戦闘を再開させた。

 

先に上院が左のストレートで妖夢を攻撃するがその攻撃をなんとかいなしカウンターを入れていく。

 

「どうだ?俺の理想に心惹かれただろう?」

 

「戯言を…!」

 

上院はカウンターをものともせずそのまま妖夢にタックルをしようと襲ってくるがしっかりと妖夢はそれを避ける。

 

「小娘が…吹っ飛べ!!」

 

「キャ!!」

 

上院は謎の波動を身体から放出し妖夢を吹き飛ばすことに成功した。

妖夢は倒れ込むが起き上がり仁王立ちしている上院にラッシュ攻撃を仕掛ける!

 

「ハァァァァァァァ!!!」

 

ドカドカドカドカ!!

 

「(クッ……この人とても硬い!まるで壁を殴っているかのような錯覚に陥るほどッ!)」

 

ドカドカドカドカ!!

 

妖夢は全力を振り絞り上院を殴るが本人はとても余裕の表情を浮かべていた。

 

「なんで効かないの……?」

 

「ハッハッハッハッ!!」

 

上院は突然笑いだし上半身の服を破り捨てた!

 

ビリビリビリ!!

 

「なッ!?」

 

なんとそこには心臓部分が異様に膨らんでいる上半身があった。

 

「『あらゆる衝撃に対して一瞬で硬化するスタンド能力』……」

 

そう言い上院は下にあるエクセルサスの装甲を殴りつける。すると装甲には深いヒビが入った。

 

「便利なものだろう?妖夢。」

 

「ハァァァァァァァ!!」

 

妖夢は上院に殴りかかるがスタンドによる防御、皮膚を黒くさせるだけで防ぎ…

 

「こそばゆい。」

「フン!!」

 

上院は拳を振り抜き妖夢は宙を舞い地面に激突した!

 

「グアッ!!」

 

「終わらせてやろう。」

 

上院はエクセルサスの下に落ちた妖夢を確認しエクセルサスを殴り始めた!

 

「フン!フン!フン!フン!」

 

そして遂に………

 

キュィィィン……

 

ボカァァァン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆発により周りが焼け野原になったど真ん中で二つの影があった。

 

「おや?まだ死なんのか……」

 

上院は未だ立ち上がろうとする妖夢を確認し追撃を入れようとした。

 

その時ッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラ…

 

「「ッ!!」」

 

二人は上から残骸が転がる音を聞き顔を上げた。それもそのはず。ここには二人以外誰もいないはずだからだ。そこにいたのは………

 

「半霊……!?」

「(けど私は何もしていないはず……)」

 

「(このタイミングで何をしてくる?)」

 

半霊は少し身震いするとその姿を変えていった。

 

「あれは……!」

 

その姿はいつの日か戦い、命を奪ったあの『武士』にそっくりだった。

 

「………私は数百年に渡り殺しを続けてきた。だが、この地に来たことで私は解放された。私は消滅したはずだったが長年使っていた刀には私の意思が残留していた。」

 

「勝時さん……!?」

 

「私の理想としては腕強に近い。だから手を出すつもりはなかった。」

 

「ハッ……味な真似をするじゃないか落武者め…」

「それでどうする、落武者?貴様が手助けをすればこの小娘が勝てると?」

「どうしようとお前の自由だ。だが自由は責任を伴う。」

「妖夢が死ねば自分がどうなるか………分かっているな?」

 

そう言うと上院は『勝時』を睨みつける。

 

「私の存在に生死という概念はない。」

「あるのは刀を有効活用してくれる剣士についていきたいという意思だけ。」

「そしてここで負ければその意志は潰える。」

 

「知的な判断だ。」

 

だが…『勝時』はまだ話し終えていなかった。

 

「だが妖夢。どうやら私はお前の『生き様』に感化されたらしい。」

 

妖夢は驚いたように顔を上げる。

 

「この刀には『博麗の巫女』が作ってくれたあのお守りの効果が刻まれている。」

「私の過去は知っているな?」

 

そして『勝時』は間を置き、

 

「私がこのような存在になり過去を思い出したことには戸惑いがあったが………私の『生き様』は決まっていたらしい。」

「誰かに助けられた者は誰かを助けたくなるってことだ!!」

 

「ほざけッ!!」

 

『勝時』は手に持っていた『村正』と『あざ丸』を妖夢に向かって投げ、上院はほぼ同時に『勝時』のところまで跳躍した。

 

刀は上院の近くを通り……

 

パシ…

 

妖夢の手に渡っていた。

 

上院は『勝時』の前に着地し、

 

「亡霊如きが!!」

 

「グアッ!!」

 

『勝時』を蹴りエクセルサスの残骸へ落とした。

 

「上院!!!」

 

妖夢は叫び、上院は妖夢の方に振り返った。

 

「私の『楼観剣』、『白楼剣』はもう無い…あるのはただ名も残せなかった武士の刀です。」

「ただ…それならば………この刀で…」

「貴方を斬りましょう。」

 

妖夢はゆっくりとだがしっかりとした手つきで抜刀し上院に刃を向けた。

上院は上から飛び降り妖夢の前に着地した。

 

「来るがいい」

 

上院はメガネを捨てそう言い、

 

「分かりました…………」

「いざッ参る!!!!」

 

妖夢は刀の効果を使い自身の傷を癒やし構えを取った。

 

「ハァァァァァァァ!!」

 

上院は手に力をため地面を叩きそこから溶岩を噴出させてくるッ!

妖夢はその攻撃を躱し、上院の身体に斬撃を浴びせる。

 

「(やっぱり…この刀の能力発動には『斬る』という行動が必要でその条件にかすり傷はカウントされない!)」

 

「そんな刀なぞ効かんわ!!」

 

上院は声を張り上げ妖夢を蹴り飛ばす!

 

「クッ……!」

 

上院はそのままタックルを仕掛けるが妖夢は紙一重で避ける!

そのままカウンターを繰り出すがやはり上院に傷をつけることは出来ない。

上院は再びタックルをするが、

 

「それなら!」

 

妖夢は勢いを利用し上院を空中に投げ斬り掛かった!

 

ズパ!

 

「(!斬れた。これで能力が発動する!!)」

 

「!?感覚が…………いや、今はこれでいい。」

 

上院は『感覚』を失ったがそれくを麻酔の代わりとすることで痛みを気にせず戦えるようになった。

そのまま上院はエクセルサスの残骸の上に飛び乗り両手で巨大な残骸を妖夢に投げつける!!

 

「ハァッ!!!」

 

「これは…!」

 

妖夢は避けるのは不可能と判断し刀で斬ることを選択した。

 

「ハァァァァァァァ!!!!」

 

スパスパスパスパ!!!

 

妖夢は残骸を全て斬り伏せることに成功した………がッ!!

 

「フン!!」

 

なんとッ!上院は最後に妖夢に向かって突撃しておりそのことに気づいていなかった妖夢はダメージを喰らってしまう!!

 

「キャァァァァァ!!」

 

上院はすかさず力を溜め妖夢が起き上がると同時に衝撃波を発生させる!!

 

「クッ……」

 

妖夢は上院の後隙を突き両刀での連続攻撃を仕掛けるが……

 

「今なにかしたか?」

 

上院にダメージが入らず再びエクセルサスの残骸を投げてくる!!

 

「(このままだと私が押し負ける!何か……彼の『スタンド能力』に弱点は無いの?)」

 

妖夢は残骸を斬る中で思考していた。

 

「フン!!」

 

上院は先程と同じように妖夢に突撃するがそのことを予想していた妖夢により後ろに投げ飛ばされその衝撃でエクセルサスの残骸が自身に落ちてくる!!

 

ドォォン!!

 

「フルァァァァァァァ!!!!」

 

上院は衝撃波を使い残骸を蹴散らして出てきた。

 

「ハァハァ………もう作戦なんてどうでもいい。ただお前を殺すだけだ。」

 

「(!!息が荒くなってる………もしかして……)」

 

「ハァァァァァァァ!!」

 

妖夢はもう一度上院に対して斬撃を放つ……が、案の定上院は能力で硬化し攻撃を防ぐ。

 

「(やっぱり……彼は攻撃を避けていないのに私より疲れている。つまり!彼の『スタンド能力』は持続力に問題がある!!)」

 

「(あの様子だと気付いたな、俺の『スタンド』の弱点に。)」

 

妖夢はその弱点を利用し消極的な戦いを…………しなかった!!

 

「(ここでその戦いは相手に失礼。なにより私自身が許せない!!)」

 

「!!そうだッ!!それこそこの戦いにふさわしい選択だッ!!」

 

上院はそう言い手を使って薙ぎ払い攻撃をし追撃で手に力を溜め溶岩を噴出させた!!

 

「ハッ!」

 

妖夢は全ての攻撃を掠りはするが致命的なダメージには至らなかった。

 

「これならどうですか!!」

 

妖夢は刀を構え直し一箇所に集中して攻撃を浴びせ続ける!

 

「グゥゥゥゥゥ!!」

 

上院は少しずつ押され始め…………

 

ズパ…

 

再び刀の斬撃を喰らってしまう!

 

「(これは『村正』!厄災が襲いかかる能力……不確定要素はあるけど問題は無い!!)」

 

「(今度は何が奪われる?…………何もない?まぁいい。どうせ何かしらの能力はあるはずだ。)」

 

上院はそれ以上考えるのをやめ全身を硬化させて妖夢に突撃する!!

 

「!マズイ…!刀で受けきれない!!」

 

妖夢は攻撃をくらい吹き飛ばされてしまった。

上院はその隙に先程以上に力を溜め全力で地面を殴る!!すると先程以上の溶岩が噴出し始めた!!

 

ドォォォォォォン!!!

 

「グッ……!」

 

妖夢はよろめいてしまいそこに上院の拳が迫る!!

 

「キャッ!!」

 

妖夢は咄嗟にガードすることが出来たが衝撃で刀を両方地面に落としてしまい自身は地面に倒れてしまった!

 

バッ!!

 

上院は追撃で飛び上がり自身の身体で相手を潰そうとするが……

 

「ハッ!!」

 

妖夢は足で上院の脇腹を蹴り上げカウンターに成功する!

 

「グアッ!!」

 

上院は吹き飛ばされその間に妖夢は刀を拾う。

 

「ガァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

上院は叫び声を上げ自身を奮い立たせ妖夢と向かい合う。

 

上院は力を溜め衝撃波を放つが妖夢は吹き飛ばせれること無く上院の懐に潜り込み刀で攻撃する!

 

「グッ……」

「(硬化がキツくなってきやがった…!)」

 

上院は再度エクセルサスの瓦礫を投げ妖夢にダメージを与えようとするが妖夢は難なく全ていなし上院の突撃にも対応してきた。

 

「ハァハァ………こんなに楽しい戦いは始めてだ。」

「ガァァァァァァァァァ!!」

 

上院は今までとは比べ物にならない速度で妖夢に突撃してくる!!

 

「クッ!!」

 

妖夢は対応が遅れ上院の拳により地面に倒れる。

 

「フン!!」

 

そのまま妖夢の首を掴み空中で窒息死を狙うが……

 

「ハァァ!!!」

 

妖夢は上院の顔を蹴り怯んだ隙に脱出した!

その後落とした刀を拾い上げ殴りかかろうとしてくる上院の拳に斬撃を浴びせる!!

 

「グアッ!!」

 

上院は少し怯んだがすぐにもう片方の腕で追撃を仕掛ける。しかし……

 

「ハァァァァァァ!!」

 

ガキンッ!!

 

妖夢はすかさずその拳も斬る!!

 

「(拳が使えない!!そうか……あの刀のせいか!!)」

「死ねッ!!!」

 

上院は胸辺りを硬化させ突撃してくる!!

 

「無駄です!!!」

 

妖夢は上院の腹……つまり硬化出来ていなかった部分に刃を刺し遂に貫通させることが出来た!!

 

「ガァ…………ァァァ…………」

 

上院は腹に刀が刺さった状態で後退りし倒れそうになるが………

 

妖夢を睨みつけ、

 

「ガァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

叫び声を上げ再び上半身を硬化させ妖夢に襲いかかる!!!

 

ドカッ!!

 

妖夢と上院は取っ組み合いとなり拮抗状態になったが……

 

「セイッ!!!」

 

妖夢は足を蹴り上げ上院を突き飛ばし、その時に突き刺さっていた刀を抜き………

 

「フーー………」

「(彼のスタンドは………『心臓』!!)」

 

ふらついてる上院の心臓めがけ妖夢は『村正』と『あぜ丸』で連続攻撃を仕掛ける!!!

 

「ハァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

上院は硬化させてガードしていたが…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パキン…………

 

「!!これで…………終わりです!!!!」

 

妖夢は全力の一突きを上院の心臓部分に放つ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さすがだ………妖夢……」

 

上院の心臓からはひと目見て助からない量の血が出ていた。

 

「理想は…これで潰えましたね。」

 

妖夢は上院から刀を抜こうとするが上院はそれを引き止め妖夢の耳元で話す。

 

「いや……個人と…個人が戦い……………強い者が勝つ…」

「それが……俺の理想だ…………」

「これからも『スペルカード』や『茶番の異変』がはびこると思うと……反吐が出るが…」

「ガハッ!!」

 

上院は口から吐血するがそれでも話し続ける。

 

「だが…俺は良き理解者に出会えた。」

「なぁ……妖夢。お前はこれからも……力で…気に入らんやつを……ぶちのめせばいい………」

「それが……俺の夢の……体現だ………!」

 

「………私は貴方の理想を完全には理解できませんが私はこれからも私であるために戦い続けます。」

 

その言葉を聞くと上院は安心したような顔になる。

 

「そう………か……なら…その『生き様』に免じて今回の『首謀者』が居る場所を……教えよう。」

 

「えッ……」

 

「アイツは………『永遠亭』に……居る…いいか………他のところでもこんな風に襲撃が起こっているが………気にせずお前は………いや幻想郷住民全員は………そこに行くべきだ。」

 

「上………院さん……何故今更になって……」

 

「俺はアイツに可能性を……感じていた…だが、アイツは気が狂ったのかとんでもねえ計画を持ってきやがった。」

 

「………………」

 

「妖夢……絶対に…………アイツの…『エンリコ・プッチ』の計画を……止めろ……」

 

「……はい!」

 

「フッ…それが聞ければ…………ひとまず……安心……………だ…」

 

そして上院は地面に倒れ込み、

 

「嬉しいねえ………お前は……もう一人の………俺だ…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

腕強 上院………死亡




上院があんなにしぶとく最後話していたのは『あざ丸』によって感覚が消されていたからです。上院は最後まで殺すかどうか迷っていましたがやっぱり死ぬべきだと判断しました。閲覧ありがとうございます!!
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