「Stairway to Paradise」 作:いつも活き活きと
白玉楼
「それにしてもどうして貴方はわざわざここに来たのかしら?」
「『あの人』に命令されて……ここに来た……」
「(………あの感じだと洗脳を受けている可能性があるわね。)」」
「わざわざそれを考慮してあげるほどの関係でも無いけど………まぁ良いわ。このままじゃ夢見が悪くなるものね。貴方を正気に戻してあげるわ!」
「…………『プラントライフ』…」
メディスンが言葉を呟くと周りの桜の木が微かに揺れ動き始め………
ビシュアァ!!
幽々子めがけて木の根を用いて攻撃してきた!
「キャッ!」
「(あの妖怪の能力は『毒』関連だったはず………)」
「貴方……その『スタンド』は何処で手に入れたの?」
「…………貰った……『あの人』から…役に立つようにって………」
「(『貰った』?スタンドは矢によって発現するものだったはず……それをまるで人から貰ったかのように……………)」
「まさか……!貴方の言う『あの人』って………………『エンリコ・プッチ』!?」
「勘が良いのね………そうよ。プッチさんから貰ったの。」
「(そうなるとこれはプッチの仕業ってことね。何が目的なのかしら………)」
「……まぁ良いわ。早く貴方を倒してあげる。」
「死符『ギャストリドリーム』」
幽々子から拡散する弾幕が放たれメディスンは近くの木を操り木の根でガードする。
「毒符『ポイズンリーフ』」
スペルカードを宣言するとメディスンは手を前方に突き出す。その後周りの木から葉が不自然に動き出し幽々子に向かって突撃してきた!
「(ただの葉っぱ………なんてことはないわよね。)」
幽々子は念のため迎撃ではなく回避を選択し襲いかかる葉を避けていく。
「………素早いわね。」
「拘符『ジェイルグラス』」
メディスンは手を薙ぎ払う動作をする。
すると幽々子の足元に生えていた草が幽々子の足首に巻き付き身動きを取れなくする!
「あら……面倒くさいわねえ。」
「霊蝶『蝶の羽風生に暫く』」
それに幽々子は全方位に蝶の弾幕を放つスペルカードで相手の追撃を阻止し拘束を抜け出した。
「貴方のその植物の能力………攻撃する前に予備動作が必要らしいわね。」
「………それを見破ったとしても私が有利ということに変わりはない。ここには沢山の桜と草がある。はたして貴方はこれを全て意識して避けることが出来るかしら?」
メディスンは予備動作をすると桜から葉、草は急激に伸び幽々子に向かって襲いかかる。
「その植物たちには私の『毒』が含まれているわ!一度でも当たれば神経毒で動けなくなるわよ!!」
「クッ…!」
「冥符『黄泉平坂行路』!」
幽々子は避けきれないと悟り即座にスペルカードで草と葉を焼き払う!
「そろそろ貴方もキツくなってきたかしら?これで終わりにして上げる!」
「毒符『ポイズンガーデン』」
メディスンがスペルカードを発動させると周りの草木は次々と枯れていく!!
「これは……!」
「(恐らく毒によるもの………)」
「さぁ…貴方は耐えることが出来るかしら?この侵食してくる完成された毒から。」
幽々子は次々と襲ってくる草木の対応をしながら後ろに下がっていたがメディスンの植物操作により前方に毒、後ろは崖の場所まで追い込まれてしまった!
スパ…
「クッ…」
幽々子は腕に葉の攻撃が掠り声が漏れる。
「やっと追い詰めたわ。さぁそこからどうするつもりかしら?空に逃げる?無駄よ、既に上空には毒をばらまいているわ。それも致死量を遥かに超えた濃度のものよ。亡霊がもう一度死んだらどうなるのかしら?ぜひ知りたいわね。」
メディスンは勝ちを確信し、『ハイ』な状態になっていた。
「…………………『窮すれば通ず』。」
「はい?」
「ことわざよ。意味は『追い込まれたり、行き詰まった時ほどかえって打開策が見つかる』。」
「…………まさかその『打開策』を見つけたとでも?」
「見つけるも何も既に見えていたわ。」
「頭がおかしくなったのかしら?ましかしてこの状況を正しく理解できていないのかしら?」
「貴方こそ毒とスタンドの制御で意識が疎かになっているわよ。」
「なにを……ッ!!!」
メディスンは地面の毒を確認すると何故か自身の撒いた侵食する毒が無いことに気づく!
「なんで毒が…!?」
「そもそも毒なんて前々から無かったのよ。」
「は……?」
「私の能力は『死を操る程度の能力』……貴方が毒をばら撒いた時私はすぐに毒の周囲の植物を殺して侵食を止めていたのよ。侵食するものがなければ広がらないものね。貴方が気づくかは賭けになったけど私が逃げればスタンドを使う…そうすれば毒に意識は向けないと考えたわ。見事予想は的中したわね。」
「それなら今ここで毒をばら撒けば……!!」
「再迷『幻想郷の黄泉還り』!!」
幽々子はメディスンが毒をばら撒く前に素早くスペルカードを発動させる!!
「キャァァァァァァァァァァ!!!」
メディスンは叫び声を上げながら白玉楼の奥の方へ吹っ飛んで行った。
「あら…飛ばしすぎたわね…………追いかけないと。」
メディスン・メランコリー………再起
「!?」
突然メディスンは大声を上げる。
「かかったわね……!私をこっちの方にふっ飛ばしてくれてありがとう、西行寺幽々子。貴方に正確に教えていないから言うけどこのスタンドの能力は『植物を操る能力』。私の半径50メートルにある植物を自由に操る事ができるわ!」
「(そんなことはさっきの攻防で分かっているわ………その事は相手も分かっているはず。なんで今になって………)」
「…………まさか!!」
幽々子は全速力でメディスンの元へ向かった。
そこは…………『西行妖』の根本だった。
「気づいたようね…………」
「やめなさい。西行妖を操ったところで貴方に勝ち目はないわ。」
「『操る』?そんなチンケなことじゃあ無いわ。私が今からやるのは『植物との一体化』よ。」
「『一体化』って……させるわけ無いでしょ!」
「忘れたの?ここには植物がある……妨害するのは簡単よ。」
バサッ
メディスンは向かってくる幽々子に対し大量の葉で進路を妨害する!
「さぁ!!『西行妖』よッ!!私と一心同体となり共に暴れましょう!!!」
メディスンはその隙に『西行妖』にスタンドを使い…………
パァァァァァァァァァ!!!
「クッ………」
幽々子は突然の光に思わず目を塞いでしまう。
「ウウ………」
幽々子は目を開けるとそこにはメディスンの形をした『西行妖』が立っていた。
「ああ…気分が良いわ!今までにないくらい『絶好調』よ!!」
『西行妖』………いや、メディスンは幽々子に対し言葉を続ける。
「さぁ…最終ラウンドよ…!」
「…………厄介なことになったわね。」
「分離『ソウルフラワー』」
メディスンの周りには幽々子と同じくらいの一つ目で桜の花を模した者が四体出現した!
「「ピィィィィィィィ!!」」
そのうちの二体が幽々子めがけて奇声と共に炎を纏った種子を放つ!!
「あら……本体じゃなくてこっちが相手なのね。」
幽々子は落ち着きながら自身に近づいてくる種子を避けレーザーなどで花を攻撃する。
「「ピィィィィィ!」」
花は次に蕾を閉じ先端をソード状にして幽々子を切り刻もうとする。
「この連続攻撃は中々厄介ね……!」
苦戦しながらも少しずつ反撃して花を撃退していく!
「「ピィィィィィィィ………」」
「さて、次はそっちのお花さんがお相手かしら?」
「「ピィィィィィィィ!!」」
花たちは幽々子から距離を取り自身の身体を広げ表面を固くすることでカッターのようになり襲いかかってくる!!
ヒュンヒュンヒュン!!
「ッ!優雅『死出の誘蛾灯』!!」
「「キィィィィィィィィィ!!」」
咄嗟の判断により幽々子はなんとか花を一時的に退けることが出来た。
「こっちから仕掛けたほうが良さそうね!」
幽々子は花たちに向かって蝶型の弾幕とレーザーを発射する!
バババババババ
バァァァァァァァァ!!
「キィィィィィィィ!!」
「ピィィィィィィィ!!」
弾幕に被弾した花は奇声を上げ退いたが片方はそのまま全身を棘にして幽々子に襲いかかる!!
「あらあら……危ないわねえ。」
しかし、幽々子はしっかりと対処し反撃することで撃退する。
「さあ………そろそろ高みの見物をやめて貴方自身がかかってきたらどうかしら?」
「言われナクてもそのツもりよ。」
「?」
幽々子はメディスンの様子を訝しみながら攻撃に対応するために警戒を始める。
「(………恐らく『西行妖』の能力の片鱗を使えるはず。つまり攻撃を一回喰らうだけで敗北が確定してしまう。一応私の能力で中和出来るはずだけど流石に何回もは出来ない。)」
「転符『ジャイアントナッツ』」
メディスンは全身を針にした花を自身の体内に吸収し時間差で幽々子に向かって吐き出す!
「その攻撃はさっきも見たわよ!!」
バァァァァァァァァ!!
幽々子はすれ違いざまにレーザーをお見舞いする!
「キャァ!!……やったワね…」
「電符『フローラルレイ』」
メディスンの近くにいた花たちが電撃を纏いながら幽々子を中心となるように四角形になるように移動し、時間が少し経つと幽々子に突撃してきたッ!!
バンッ!!
「キャッ!!危ないわね………」
「蝶符『鳳蝶紋の死槍』」
幽々子はすぐさまスペルカードで対応し花たちを撃退する。
「ユ…………ユ…コ……」
「!!やっぱり…あの子、西行妖に乗っ取られかけているわ!!」
なんとメディスンは西行妖によって乗っ取られようとしていた!!
「………『デスブルーム』」
西行妖は手にパワーを集め始めた!!それに幽々子もスペルカードで応戦しようとする!!
「死蝶『華胥の永眠』」
キィィィィィィィィィィィィン…………
お互いにできる限りのパワーを溜め続け………
カッ!!!
「ハァハァ……これで…」
「ギィィィ……ガァ……」
「ッ!まだ動けるの……!?」
幽々子は満身創痍、西行妖も致命傷レベルの傷を負ってしまっている。
「こ……ここまで……………来たら……諦める…わけには…行かないわね。」
「ギィィィィィィィ………ガッ…ガッ……ガガガガガ…」
幽々子は力なく空を飛び西行妖は虚ろな目で幽々子を見つめる。
「貴方と私の因縁もひとまずこれで決着としましょう。」
「『死蝶浮月』」
幽々子がスペルカードを唱えると辺りは真っ白な光に包まれ…………
「う………う〜ん。あれ?ここは………」
メディスンと西行妖は無事に分離し洗脳も解けていた。
「とりあえず………一件落着ね。」
メディスン・メランコリー
西行寺 幽々子 再起可能(リタイア)
西行妖とメディスンが一体化するのは星のカービィ トリプルデラックスのクィン・セクトニアが元ネタです。閲覧ありがとうございます!!次回もお楽しみに!!