「Stairway to Paradise」 作:いつも活き活きと
「うッ……」
魔理沙は目を覚まし周りを確認する。
「これは…」
「魔理沙!貴方も起きたわね。」
「レミリアか。皆は?」
「全員起きているわ。」
「そうか。咲夜は?」
「あの子は今永琳にお願いして応急処置をしてもらってるわ。ちょっと怪我してね。」
「そうか。……ってそうだ!プッチ!!」
「聞いているわ。進化したのでしょう?」
「ああ…もうアイツを止めるには殺すしか無くなっちまった。」
「そう…」
「あら?魔理沙も起きたのね。」
「霊夢!そういえばなんでこんなゆっくりしているんだ?」
「それがプッチが見当たらないのよ。」
「え?」
「咲夜に聞いても時が加速している様子は無いって。実際ちゃんといつものように時間は進んでいるわ。」
「………おかしくないか?プッチにとってはすぐに加速させたほうが都合が良いのに。」
「そうなんだけど今は本当に何も分からないのよ。とりあえず永遠亭にはいないわね。」
「そうか…」
その時襖が突然開けられる。
「皆!プッチの居場所がわかったわ!!」
「どこ!?」
「無名の丘近くの平原ね。ちょうど竹林を抜けたところかしら。」
「そこで何をしているんだ?」
「なにも………強いて言えばただ立っているだけ。」
「…………つまり私達を迎え撃とうとしているってことかしら?」
「多分そうね。ここだと日光が届きにくいからレミリアがある程度自由に動けるわ。」
「けど平原なら…ってことね。」
「それに永遠亭の内部構造があまり分かってないからここで戦うのを避けたのかも。」
「とりあえず次は誰が行くかだな。」
「それなら私はここに残るわ。咲夜が気になるし日傘を持ちながらは戦いづらいからね。」
「いえ……お嬢様、私は戦いに行きますッ……」
「咲夜!?ダメよ!まだ傷が完治してないでしょう。」
「それでもです。プッチの能力は『時の加速』。それなら私が一番対抗できるはず…」
「…………」
「お嬢様…………お願いします…!」
「………はあ、咲夜。やるからには徹底的にね。中途半端は許さないわ。」
「はいッ!」
「私はお師匠様と姫様の容態を確認しています。」
「となると霊夢、魔理沙、咲夜、妖夢、文、正邪、私といったところかしら。」
「なら早く行きましょう。」
「そうね。決着を着けましょう………この『異変』に。」
ウォン…
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
スタ…
「来たか…」
「プッチ………」
「お前たちは既に知っていることだろうが最後に一つ言っておく。『時は加速』する。」
「私の能力は…完成したようだ。そしてこれは…お前たちを始末するための能力ではないし、『最強』になるための力でもない……この世の人妖が真の幸福に導かれるための力なのだ。」
「………………」
「名を冠するなら……『メイド・イン・ヘブン』…いや、
プッチは『ステアウェイ・トゥ・パラダイス』の能力で時を加速させる!
「これが…!」
「もうやるしかないわ!!」
「夢符『封魔陣』!!」
霊夢は結界でプッチを拘束しようとするがプッチが速いため当てることが出来ない。
「マズイわね…」
「けど、プッチを仕留めるには…加速しきる前の今しかない!!」
プッチは周囲を素早く移動しどのように攻めるのかを考えている。
「(始めに無力化するのは咲夜だ。あの能力は承太郎と同じ時間停止……場合によっては我が時の加速に抵抗しうる可能性がある。)」
「(懸念点があるとすれば………さっきのスタンド名ね。プッチは『メイド・イン・ヘブン』では無く『ステアウェイ・トゥ・パラダイス』と言った。単純に名前を変えただけかもしれない…けど未だにスタンドのビジョンを見ていない。………嫌な予感がするわね。)」
プッチは狙いを咲夜に決め咲夜に攻撃を放つため一気に近づく!
「ッ!!時よ止まれッ!!!」
ドォーーーーーン
「あ…危なかった。ッ!!!時を止めるのが思いの外厳しい!時が加速しているから?プッチの姿が見えないわね。………5秒経過。もう限界ね、時は………!!」
咲夜が時止めを解除する時に見たもの………それはプッチが上空から迫ってきている姿だった!!
「(『上空』!!忘れていた……プッチの本には地上移動のものしかないから抜け落ちていた!)」
ガキン!
プッチの攻撃は霊夢の結界によって防がれた。
「!?霊夢…助かったわ。」
「何か異常があったのかしら?」
「私の時止め秒数が5秒だけになってるわ。それに私が時を止めようとしても予備動作でプッチは離れてしまう。」
「……分かったわ。」
「順番は……霊夢からになったな。最初に始末するのは咲夜ではない。」
「咲夜……この時の加速を遅くすることはできる?元通りとはいかなくても少し戻す程度。」
「……多分短時間ならできるわ。」
「それだけあれば………文、少しだけ加速したプッチを攻撃することはできるわよね。」
「はい。」
「なら咲夜は今から加速を遅らせなさい。文はそのうちに攻撃する。」
「分かったわ。」
「分かりました。」
「それと魔理沙と妖夢。貴方達は咲夜の援護を頼むわ。紫は私の援護を、正邪はできればでいいからプッチの能力を弱体化できるか試して。」
「ええ。」
「へいへい。」
「それじゃあいくわよ!」
「減符『ディセラレイトタイム』!!」
ブゥゥゥゥゥゥゥゥン……
「チッ!!やはり咲夜は対抗出来たか!」
「今よ!文!!」
「任せてください!!」
「風神『二百十日』!!」
文は姿を捉えることが出来たプッチにスペルカードを放つ!
プッチは避けることが出来ず被弾する!!!
はずだった……
スカ……
「え……?」
「ッ!文!!逃げなさい!!!」
スパ…
ブシャー!!!
なんとプッチは再び加速し文のスペルカードを避け、その後文の左腕を切断した。
「なッ……なんで!?時は確かに…」
「グッ……ゥゥ…」
「(ハッ!あのスタンドのビジョン……やっぱり『メイド・イン・ヘブン』とは違う!!)」
「我がスタンド、『ステアウェイ・トゥ・パラダイス』は『メイド・イン・ヘブン』よりも加速に特化した能力………言うなれば『複数の指定したものを加速させる程度の能力』を持っている。時の加速にプラスで私自身も加速させた。」
「(この状況……マズイわね…)」
「これで文は暫く行動ができない。……宣言した順番ではないがこれで厄介な奴が一人消えた。」
「紫ッ!!『霧の湖』よ!霧の湖に行けば!!」
「ッ!分かったわ!!今スキマを…」
「それをさせるとでも?もう既に咲夜の妨害は無くなっている!!」
プッチは先程のスピードよりも速く紫達に接近する!!
しかし…それを阻む者がいた!
「待ちな!プッチ!!」
「正邪!?アンタも早くこっちに……」
「構うなッ!!私はここで足止めする!!!お前たちはその隙に早くスキマに入れ!」
「なんで…」
「正邪………今更罪を償う気か?」
「ハッ!そんな訳無いだろう!!ただ…お前の思い通りになるのが嫌なだけだよ。なんてったって私は『天邪鬼』だからな!!」
ウォン…
「……ありがとう、助かったわ。」
「そんなに始末されたいのなら始末してやろうッ!!」
「『ステアウェイ・トゥ・パラダイス』!」
「『セーブ・マイセルフ』!」
鬼人 正邪………再起不能(リタイア)
To be continued…
『ステアウェイ・トゥ・パラダイス』…近距離パワー型。エンリコ・プッチのスタンド。
パラメーター:破壊力B スピード∞ 射程距離C 持続力A 精密動作性A 成長性完成
能力:指定したものを加速させる能力。実は一度に加速できるは三つまで。原作の『メイド・イン・ヘブン』ではなくこのスタンドに進化した理由は魂が前より大量にあることとプッチ自身の心境の変化によるもの。
タイトル回収のつもり。多分後何回かタイトルを絡ませた会話なんかをするかも。
遂に始まった最終決戦!!次回もお楽しみに!!