「Stairway to Paradise」 作:いつも活き活きと
バチャバチャ
「なんとか着いたわね。」
「それでどうするんだ?」
「ここならまだプッチが何処から来るのかわかりやすくなるわ。ここでプッチを迎え撃つ!」
霊夢は何かの結界を張る準備をしていた。
「霊夢?何やってるんだ?」
「誰かが通ったら分かる結界を張るのよ。咲夜、貴方時止め自体はできるのよね?」
「ええ…少しの時間だけど。」
「良い?プッチがこの結界を通過したら私が貴方に合図を送るわ。そのタイミングで時を止めなさい。絶対にそれより早く時を止めちゃあいけないわよ。」
「……分かったわ。」
「……話をしてたらもう来たわね。」
「(あの陣形……結界……湖……『あの時』を繰り返しているようだな。)」
プッチは周囲を旋回し攻撃の準備を整える。
「魔符『スターダストレヴァリエ』!」
「人鬼『未来永劫斬』!」
「結界『夢と現の呪』!」
霊夢、咲夜、文以外は全員スペルカードを発動させプッチの攻撃に備える!!
ガァン!!!
「今よッ!!咲夜!!!!」
「『咲夜の世界』!!!!」
ドォーーーーーン……
「(!!霊夢の腕を断ち切っている!!!!)」
「喰らいなさい!!!プッ………!」
時の止まった世界で咲夜が見たのは………
「これは…プッチじゃあない!!!これは紫の腕だ!!!!」
「(マズイ…!『一手』!!遅れたッ!!!!)」
「(停止している間に攻撃しないと!)」
「(後……三秒…!)」
咲夜は周囲を見渡しプッチを探す。そして空中で止まっているプッチを発見するが……
そこにはナイフで刺されそうになっている魔理沙と妖夢がいた!!
「プッチィィィィィィィィ!!!!!!」
「(ナイフがッ!!落下途中…プッチは既に空中で投げていた!!かつて宿敵達にやったように!!!)」
バッ!!
咲夜は急いで魔理沙と妖夢をずらしプッチにナイフで攻撃しようとする!!
しかし…
無常にも時は再び刻み始めてしまう。
「ハァァァァァァァ!!!!!」
スカ…
プッチは時止め解除とともに咲夜の後ろに回り込んだ。
「『二手』………遅れたようだな…」
魔理沙たちの近くには霊夢が腕を無くした状態で倒れており、何が起こったのか分からず立ち尽くしていた。
「幻想郷の住民は……『使命』故に『誇り』と『勇気』から『力』を得、『異変』を解決してきた。だがッ!弱点もまた『使命』故に…十六夜咲夜、『幻想郷住民』が弱点なのだ。」
「ふざけるな!!」
「恋符『マスター……」
ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!
スパスパスパ……
プッチは時の加速で魔理沙と妖夢、そして咲夜の腕や足を切断した。
紫はプッチが投げたナイフが腹に刺さる。
「れ……いむ…」
「ごめんな……さい…………幻想…郷…を守りきれなくて…………」
紫は謝罪と共に意識を失ってしまう。
「アア………アア…アアァァァァァァァァァ!!!!!!!」
そして一人残されたのは前の戦闘で負傷している文だけになってしまった………
「邪魔者は全て…再起不能にしておかなければならない。」
プッチは既に文の背後に回っており再び言葉を放つ。
「可哀想とは思わないし……逃がすわけにはいかない。」
「ハァ!…ハァ!」
文は極度の緊張により呼吸が荒くなる。
「決着は全て着ける…………私はお前にとって幻想郷を破壊する『悪』だからな。『射命丸文』……」
「クッ!」
文は即座に振り返りプッチにむけて弾幕を放とうとする!
「フゥ!フゥ!」
「撃ってこい………そのほうが殉教者らしくこの世を去っていける。」
「アァァァァァ!!!」
バン!!!バン!!!
「運命は此処で終わりだッ!!!文!!!!」
プッチが文に攻撃を放とうとしたその時ッ!!!
フワァ……
「え…?」
「なに!?」
文は身体が急に浮き上がり水面を滑るように移動した後空へ飛び出した!!
「ハッ!!」
プッチは急いで振り返り倒れている人妖を見渡す。
「(霊夢……魔理沙……咲夜……妖夢……!!!!)」
そこで初めて紫がいないことに気づく!!
「『八雲紫』!!!!」
プッチは急いで文と文をスキマで運んでいる紫を追おうとする。
ウォン…
その時プッチの下からスキマが開く!!
ヒュン!
スパ…
そこから咲夜のナイフが突然射出されプッチは反応できず顔の右側に傷を作る。
「グァ!!」
プッチは急いで空へ飛んだ紫達を追う。
「紫ィィィィィィィィィ!!!!!!」
「(逃れられると思うのか!!お前たちが空を飛ぶということはスキマで移動することより遅いと言うのに!!!)」
しかしッ!!何故かプッチと紫達との差は縮まらない!!!
「紫さん!!」
「プッチ………本来なら私達にも追いつけることでしょう…肝心なのは『距離』よ!短い距離なら追いつける。でも…貴方はどのくらい連続で空を飛ぶことができる?500m?それとも800m?少なくとも妖怪の私達よりは短いわ。時の加速は関係ない!!どのくらい空を飛べるかは普段と同じ!!」
「絶対に逃さんッ!!!決着を着けるッ!!!邪魔者を残しておくことは出来ないッ!!!」
「紫さん!!!この後はどうするんですか!!!!」
「文……私は霊夢の結界によって咲夜がギリギリで時を止める事が出来たから私は今かろうじて気を失わないでいる。魔理沙がプッチを攻撃しようとしたから私は『最後』の案を思いつくことが出来た!」
「そんなことは良いんです!!早く!!早く!!こっちまで来てください!!!なんで…なんで離れていってるんですかッ!!!!!」
「今から『ある場所』にスキマを繋ぐわ。そこに行けば私が何を考えていたのか分かるはずよ。」
「何言ってるんですか!?紫さん!!貴方もスキマをくぐれば!!!」
「文、私は行けない。プッチは確実に二人でスキマをくぐるまでに追いついてしまう。そうなってしまえば最後の作戦は遂行出来なくなってしまう。」
「私まで行ったら共倒れになってしまう。」
「一人で行くのよ、文。この先に繋がっている道を……大丈夫。今の文なら…必ず分かるわ。」
「貴方を逃がすのは、正邪であり、魔理沙であり、妖夢、咲夜………そして博麗の巫女、博麗霊夢。」
「生き延びるのよ!!貴方は『希望』!!!」
「なッ!!何を言ってるのか分かりません!!!!ま…!!まさかッ!!!!」
そう話している間にもどんどん紫は文から離れていく。
「待ってッ!!!待ってください!!!!紫さん!」
「駄目です!!!それだけはッ!!!!早く私のもとまで来てください!!」
しかし…文の願いは聞き入れられなかった。
「プッチは疲労する!!ここは私が食い止める!!!!」
ウォン……
文の先にはスキマが開かれる。
紫は遂に進むことをやめプッチのほうへ振り返る!!
「紫奥義ッ!!!『弾幕結界』!!!!」
ズパ…
「紫さぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
文が最後に見たのはプッチによって身体が上下に切り裂かれた紫だった………
そしてスキマは文が入った後プッチが入るギリギリで閉じる。
ドサ……
「ウ………ううぅぅぅ、紫さん…皆さん。」
文は薄暗いところに来ていた。そして顔をあげるとそこにあったのは………
「ここは…………
To be continued…
紫さん………次回『ストーンガーデン』最終回『ホワット・ア・ワンダフル・パラダイス』
次回もお楽しみに。