「Stairway to Paradise」 作:いつも活き活きと
「続いての相手は………」
『死』、いつの時代も忌避され魅了するもの
現代に顕現するのは幾千の刻を越えた桜
西行妖(完全体)
「ご武運を……」
スト……
「ここは……白玉楼じゃあない?」
「(………西行妖は何処だ?)」
プッチは辺りを見渡し西行妖を探す。
ドォォォォォォォン!!!
「なッ!?」
なんと西行妖は白玉楼ではなく人里付近の場所にいた。
「(『完全体』………)」
「そういうことか。アレは封印される前の状態に戻った西行妖か。」
プッチが思考している間に西行妖は生命の気配からプッチの存在に気づく!
「……気づかれたか。『ホワイトスネイク』。」
プッチはスタンドを出し戦闘態勢に入る。
「ブォォォォォォォォ!!!!」
西行妖は咆哮を上げ、木の根と桜の花でプッチに攻撃するッ!!
「ッ!!顕符『透明なドッペルゲンガー』!!!」
『ウオシャアアアアアッ!!』
バシバシバシバシ!!
「(『ホワイトスネイク』でなんとか防げてはいるが………恐らく攻撃一つ一つに奴の『死に誘う能力』が籠められているな……)」
「とりあえず近づかなければ……!」
「幻符『スネークストマック』」
プッチは幻覚で透明になり西行妖に近づこうとする………だがッ!!
ヒュンヒュンヒュン!!!
「なッ!?」
「(真っ直ぐこちらに攻撃してきただと!?)」
「『ホワイトスネイク』!!!」
バシバシバシバシ!
「ハァハァ……どういうことだ?何故『ホワイトスネイク』の幻覚がこの距離で見破られた?」
「(この距離ならレミリアや文、その他の強い妖怪であっても見破るのは困難なはず……まさか西行妖はそれほどの存在なのか?)」
「………いや、重要なのは幻覚は効かないという事実だけだ。一先ず奴に近づくのが先決だな。」
プッチは西行妖の近くまで駆け出していく!
しかしッ西行妖も木の根や枝、葉を使い巧みに妨害をしてくる!!
ブンッ
「ッ!今のは危なかったな………」
「(そろそろ奴の根元付近だな………残骸から見てここは人里か?)」
「今は私のスタンドが本体に通用するのか確かめないとな……」
「強奪『アビリティ&メモリー』!!」
プッチは『ホワイトスネイク』を構え西行妖の根まで一気に近づき……
ビシュアァ!!
『ホワイトスネイク』は確かに西行妖に触れた………しかしッ!!
「なッ………!!効かないだと!?」
西行妖本体にはDISCを抜き出すことが出来なかった!!
「(まさか人や妖怪じゃあないからなのか?そうなるとコイツを倒すには………)」
「私には無い『広範囲・高威力』の技を叩き込むしか無いのか………」
プッチは半ば絶望しているその時だったッ!!
西行妖はさらなる絶望を与えてきた!!!
ブゥン………
「…………そうだった……コイツの能力…いや、『スタンド能力』は!!」
なんとッ!!西行妖は3体に分裂したのだッ!!!
それによりプッチは西行妖に囲まれる形で孤立してしまった!!
「(マズイッ!!!この状況……正に『ヘヴィすぎる』!)」
「まずはここから脱出しなければ!!」
当然プッチは包囲網を抜けようとする。それに合わせ西行妖は攻撃を開始する!!
ヒュンヒュンヒュン!!
ズバァ!!
「チッ!やはり簡単にここから出させてはくれないか………」
「(だがどうする?この状況………前回は霊夢達と協力してなんとか勝利した相手……)」
プッチの思考は既に諦めかけていた。だが、それはある種当然とも言えるだろう。完全体になった西行妖………単体だとしても勝利するのがほぼ不可能であり、さらに幻想郷には人妖の気配は無くなっていることから協力者も期待できない。
「(………………寒いな……流石に今回は………………ああ…最期くらい暖かい場所で……待て………『暖かい』……今は冬、そしてここは恐らく人里の跡地…………)」
「まだ………逆転の可能性はあるッ!!」
プッチは西行妖の攻撃を躱しながら地面に落ちているものを確認し始めた!
「(あるはずだ………この異変がいくら春まで続いていたとしても…少しの予備はあるはずなんだッ!)」
ガリッ
「ハッ!!コレだッ!!!コレを待っていたッ!!!」
プッチの手に握られているのは…………
「『炭』!!これがあれば勝てるかもしれない!!」
プッチは急いで木の板と枝を拾い『ホワイトスネイク』によって摩擦で火を起こしたッ!!
「いくら貴様に能力が効かないとしても…!貴様は『植物』だッそれは紛れもない事実!!」
プッチは炭と火を起こした枝を3体中の1体に投げつけた!!
「私を包囲しようと全員が近くにいたのは失敗だったな。」
ボォ!!!
「ギィィィィィィシャアアァァァァァァァ!!!!!!」
投げつけられた西行妖は断末を上げながら最期の抵抗でプッチに攻撃を仕掛ける!!
「ここからは耐久戦だ…………あの時よりも大変だが…今の私なら出来るはずだッ!!」
ビシャッ!!!
ヒュンヒュンヒュン!!
西行妖の攻撃は激しさを増していき明らかに余裕が無くなっているようだった。
「ギシャアアアアアアァァァァ!!!」
燃えている西行妖は限界を悟り他の2体から距離を置こうとする!しかしッ!!
「無駄な足掻きだッ!!」
「溶解『ボディ&スピリッツ』!!」
ビシュ!!
「ギッ……シャ………ァァァァ……」
逃げようとした西行妖の背後からプッチは溶解液を飛ばす!
溶解液は燃えている枝を分離させ、その枝は他の西行妖に燃え移っていく!!
「これで終わりだ…………死の桜。」
「「「ギィィィイシャァァァァァァァァ!!!!!!」」」
グォン
「お疲れ様でした。それでは穴に…」
「!ああ…なあ疑問なんだが………」
「今は一先ず穴に。もう少しで崩壊するので。」
「…………分かった。」
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「あの世界はどうなるんだ?」
「……恐らく主要の人物が消えたので崩壊するはずです。」
「それは………事前に防げなかったのか?」
「はい、防げたなら私がその時間に飛ばしているので。」
「そうか…………分かった。それじゃあ次の世界に行くとしよう。」
「了解です。」
To be continued…
わざわざ炭を使ったのは火の勢いを底上げして西行妖を確実に倒せるようにするためだからです。