「Stairway to Paradise」 作:いつも活き活きと
『マスタークラウン』
それは『星のカービィ』で登場した無限の力を持つ冠。
とある男はこの冠を入手し己の彼岸を叶えようとする……
隻眼のローレルリースは食いこみ続け…
力と引きかえに滴るソウルと願いを啜り続け…
自我さえ奪う、まさに支配の冠だった。
忌まわしいこの悪夢から彼を解き放ち、
また手をつなぎ、友達に…なっちゃおう!
グォン…
「………思うにこの連戦は時系列順なんじゃあないか?」
「それなら君は来ると思っていたよ。」
プッチは到着するやいなや言葉を放つ。
「…………何故……まだ……………」
「哀れだな…そこまで何を求めているんだ?」
「叶願 使神。」
「グゥ………ガッ……ガガガガ…」
「対話は出来ないらしいな…………ならその悪夢から解放してやろう!!」
「『ホワイトスネイク』!!」
「ガァァァァァァァ!!!!」
使神は発狂しながら魔力砲を放つッ!!
「なッ!?」
バッ!!
プッチは咄嗟に横に飛ぶことで攻撃を避ける。
「いきなりだな………」
「幻符『スネークストマック』」
使神は幻覚に陥りプッチの姿を見失う!!
「(最近の相手には通用しなかったから少し不安だったが………杞憂だったな。)」
「(恐らくあの時と同じ方法なら…!)」
「命符『ヘブンズディスク』!!」
「お前に命令するッ!!『マスタークラウンと分離しろ』!!」
プッチは使神の背後からDISCを投げたッ!
DISCはそのまま使神の頭部?らしき部分に挿入される!!
ウィィィィィン………
「これで………」
しかしッ!プッチは失念していた!!今ッ目の前にいるのはあの時の使神ではなく、『マスタークラウン』との同化が遥かに進み自己との認識そのものが不安定になっている『何か』なのだ!!
「…………ガァァァァァァァァァァァァ!!!!」
使神は煩わしそうに声を上げ、魔力球を乱射する!!
「なッ!?」
プッチは咄嗟に『ホワイトスネイク』で魔力球を弾こうとする。
だがッ!いくつか弾くことが出来ずプッチは被弾してしまう!!
ドゴドゴドゴォ!!
「ガハッ!!」
「(……マズイな…今の被弾で肋骨がいくつか折れた…………しかし…何故命令が効かないんだ?まさか…………もう『マスタークラウン』と同化しすぎているせいで『マスタークラウン』が本体の一部になっているのか……)」
「とりあえず今は攻撃するしか無いな。」
「顕符『透明なドッペルゲンガー』」
プッチは弾幕で交戦しながら『ホワイトスネイク』のラッシュを使神に繰り出す!!
『ウオシャアアアアアッ!!』
ドゴドゴドゴドゴドゴ!!
「グゥゥゥゥ………」
「少ししかダメージが与えられないな………」
「(持久戦になるとこちらが不利だな。)」
「『ホワイトスネイク』ッ!!そのまま攻撃を続けろッ!!」
『ホワイトスネイク』はそのまま攻撃をしようとするが使神も地面から禍々しい棘やダメージを食らうフィールドを展開してくる!!
「ガァァァァァァァ!!!」
ガキィィィィン!!
「チッ……一筋縄じゃあないな。」
「(だが、確実に相手にはダメージが蓄積されている…)」
「これで決めるッ!!」
「溶解『ボディ&スピリッツ』!!」
バシュゥゥゥゥ!!
プッチの放った液体はそのまま使神に命中するッ!!
パァァァァァン!!
「ガッ…!ガァァァァァァァァァ!!!」
使神はよろけたまま動かなくなった。
「ッハァ…ハァ…なんとか………勝てたか。」
「(これ以上は厳しいぞ………)」
プッチは終わったと思いゲートが開かれるのを待っていた。
だがッ!!
パァァァ………
「なッ!!??傷が……ッ!!」
「(何故このタイミングで回復した!?)」
「(待て…………ゲートが開かれていないから『管理人』の仕業じゃあない。今この場には…)」
「私と…………使神しかいないッ!!」
プッチは使神の方を見るとそこには目が消え、さらに禍々しいオーラを纏った使神がいた!!
「………なるほど、第二回戦ということか…使神。いや、『マスタークラウン』!!!」
「オオオオオォォォォォォォォォォォ!!!!!」
私は褒められた人間じゃあない。
そもそも持病がある妹をあの日無理言って連れ出したのは私なのだ。
それなのに………妹は文句一つ言わずに毎日私を労ってくれた。
もう………私は疲れた。プッチ……君に頼むのは少し気が引けるが…………
どうか、『マスタークラウン』を破壊してくれッ!!
「オオオォォォォォォォォ!!!」
マスタークラウンは自身の近くには灰色の『ディメンショナル・リープ』が出現する!!
「あれは…!『スタンド』!!!」
「(あのスタンドの能力は、『物体をワープさせる能力』!!)」
キュィィィィィィン!!!
マスタークラウンは魔力球や魔力砲、岩や木など近くにあるものも含めそれらをプッチにワープさせてきたッ!!!
「『ホワイトスネイク』!!!」
プッチはスタンドで防御を試みるが捌き切ることが出来ず魔力砲に被弾してしまう!!
「グアッ!!!」
「(威力がッ!!格段に上がっている!!!)」
「オオオォォォォォォォォ!!!!!」
マスタークラウンは再び雄叫びを上げると今度は『ステイト・チェンジ』を出現させる!!
「今度は『状態変化』か………」
「(だが、周囲には危険なものは無いはず……)」
プッチの考えは正しかった。従来の使い方ならその考え方で問題なかった………しかしッ!!目の前にいるのは常識など通じない『怪物』だったことが問題だったッ!!
グニャアァァァァァァァ………
「なッ!?自分自身を液体に!!??」
なんとッ!!!マスタークラウンは自身を液体にしとんでもない速さでプッチに突撃してきたッ!!
「ウオォォォォォォォォォォォォ!!!!」
バシバシバシバシバシバシバシ!!!!
「(数がッ!!多すぎるッ!!!!この量…………一度被弾すれば連鎖的に喰らってしまう!!)」
「『ホワイトスネイク』ッ!!!ラッシュの速度を上げろォォォォォ!!!!」
『ウオシャアアアアアッ!!』
数秒後には弾幕は止み再び元の姿に戻った。
「ハァハァ………」
「(もう攻撃を連続で繰り出す体力が無い…………何か無いのか?私のスタンドの最高火力は溶解『ボディ&スピリッツ』だがそれはもう出せない…………そもそも倒しきれない可能性が高いな。………………待てよ。私の溶解『ボディ&スピリッツ』の元はDISCを取る時の消化液だ……なら、コイツを密室に閉じ込めることができれば…幻覚を見せ、その間に身体を溶かすことが出来るんじゃあないか?)」
「密室………まずはそれを探さなくては!」
プッチはマスタークラウンから逃亡し近くに密室が無いか探し回る。
「ウオォォォォォォォ!!!」
マスタークラウンも逃さないようにプッチを追跡する。
「(…………そうだ…確かこの辺りには…!)」
「やはりあった!『使神の家』!!」
プッチはそのまま家の中に入りマスタークラウンを待つ。
「(恐らく奴は私を追いかけてここに入ってくる…………その後すぐに幻覚を掛ければ!)」
しかし、マスタークラウンは家に入ることはなかった。なぜなら………
グォォォォォォォォォォ!!!
「なッ!?ブラックホールだと!?」
なんとッ!マスタークラウンはブラックホールを生成することで使神の家を破壊したのだ!!
「クッ…!」
「(家が破壊された今、もうさっきまでの作戦は通用しな…………)」
その時ッ!プッチは一発逆転の発想を閃いたッ!!
「この方法なら……だが、一時的にスタンドが使えなくなるな……」
「(………どちらにせよこのままじゃあジリ貧だ。この作戦に賭けるしかないな。)」
プッチは『ホワイトスネイク』を消しその身一つでマスタークラウンの攻撃を避け始める!
「ガァァァァァァァァァァ!!!」
「…………今度は『セーブ・マイセルフ』か。」
「(奴は『弱体化の能力』………今喰らうのはマズイな。)」
プッチはマスタークラウンの『セーブ・マイセルフ』から繰り出される攻撃を注意して避けていた。しかしッ!その分マスタークラウンからの攻撃に対応できなくなってしまう。
「グッ!!」
再び魔力球に被弾したプッチは遂に膝をついてしまう。
「オオォォォォ………」
マスタークラウンは勝ち誇ったようにゆっくりとプッチに近づき………
「ガァァァァァァァ!!!」
特大の魔力砲を放った!!
バァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!
「………『幻覚』…だ……!今、貴様が攻撃したのは我が『ホワイトスネイク』によって見せられている『幻覚』なのだ!!」
プッチの姿は見えない。しかし、何処からとも無くプッチの声は響いてくる。
「そして…大分危険だったが………間に合ったぞ!!」
プッチの作戦、それは………
「幻想郷の結界、それを元にこの空間を密室と認識し『ホワイトスネイク』の能力を発動させた!!」
「宣言するのが遅れたが………」
「『アブソリュート・イリュージョン』」
プッチが解説している間もマスタークラウンは幻覚に翻弄され、身体はどんどん溶けていた。
「安らかに眠ると良い………叶願使神。」
「オオオォォォォォォォォ……………」
To be continued…
『アブソリュート・イリュージョン』…エンリコ・プッチのスペルカード。
効果:幻想郷全体に幻覚を見せ、身体を溶かす液体をばら撒く。今回はマスタークラウンの影響で住民は居ないので遠慮なく使えた。また、発動には時間がかかりその間本体は無防備になる。
後二話で真格闘王への道の話は終わるはず。