「Stairway to Paradise」   作:いつも活き活きと

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東方妖桜夢
春の雪


あの戦いから数ヶ月が経ちもうすぐ桜が咲くはずの頃……

 

 「なぁ咲夜。」

 

 「どうかした?プッチ。」

 

 「幻想郷に春はないのか?」

 

 「いや、普通に春夏秋冬の四季があるわよ。」

 

 「だが…今は五月だろう!?どう考えても異常気象じゃないか!」

 

 「ふむ……確かに。そろそろ豆炭と珈琲豆が切れそうなのよね……そうだお嬢様に休暇をもらってこの異変を解決するわ。」

 

 「そんな遠足に行くような感じでいいのか……」

 

 「プッチ、貴方も一緒に来なさい。もしかすると『スタンド使い』がいるかも知れないから」

 

 「ああ。分かった。」

 

 

――――――――――――――――レミリアの私室――――――――――――――――――

 

 「休暇?別にいいけどどうしたの?」

 

 「そろそろ豆炭と珈琲豆が切れそうなのでこの異変を解決するためですわ。」

 

 「そ…そう。気をつけてね。」

 

 「はい。行ってまいります。」

 

 「プッチも気をつけるのよ。」

 

 「ああ。」

 

――――――――――――――――――幻想郷上空――――――――――――――――――

 

 「さて何処に向かいましょうか。」

 

 「決めてなかったのか……」

 

 「ん?あれは……」

 

少し離れた所に二つの黒い影があった。

 

 「お!プッチと咲夜じゃないか。お前たちも異変を解決しに来たのか。」

 

 「『も』ということはお前たちもか?」

 

 「ええ。流石にここまで長いと人里にも影響が出るからね。」

 

 「何処に行けば良いのか分かっているのか?」

 

 「ああそれは分かってるぜ!アリスってやつに聞いた限りだと上に春度がたくさん集まっているらしい。」

 

 「春度?それはどういうやつなんだ?」

 

 「まぁ春の結晶みたいなもんだ。」

 

 「それが雲の上に集まっていると……」

 

 「ええ。だから今からそこに行くのよ。」

 

 「なら私達も行くわ。そろそろこの冬を終わらせたいし。」

 

 「じゃ行くとするか!」

 

道中『春ですよー』と騒ぎながら弾幕を撃ってきた妖精や三姉妹の演奏楽団が勝負を仕掛けてきたりなど様々なことがあったが一同は無事ある結界の前に到着していた。

 

 「これは何だ?」

 

 「これは結界ってやつだぜ。」

 

 「にしてもどうしようね。これ。」

 

 「この結界飛び越えて抜けれそうじゃない?」

 

 「結界の意味があるのか…それ。」

 

そうして結界を抜け、少し進んだ先には長い階段が現れた。

 

 「長い階段だな……」

 

 「私の階段よりも遥かに長いわね。」

 

 「まぁ空を飛べば関係ないな。」

 

 「!あそこに誰かいるわよ。」

 

 「あなた達、人間ね。ちょうどいいわ。あなた達のなけなしの春すべて頂くわ!」

 

 「面倒ね……」

 

 「ここは私が相手しよう…」

 

 「プッチ良いのか?」

 

 「ああ。お前たちは先に行って黒幕を倒しにいけ。」

 

 「分かったわ。貴方もすぐ来なさいよ!」

 

 「分かってる。」

 

 「それをさせると思いますか?」

 

 「だから私がいる。」

 「幻符『スネークストマック』」

 

 「なに!?急に消えた!!」

 

 「いや…消えたのではなくそう誤認させただけだ……」

 

 「もう良いわ。貴方をさっさと倒してさっきの人間たちを追いかけるわ。」

 

 「それは不可能だな……そういえば名前を聞いていなかった。私はエンリコ・プッチだ。」

 

 「私はここ白玉楼の剣術指南役兼庭師の『魂魄妖夢』です。」

 

 「そうか。じゃあそろそろ始めるか。と言ってもすぐ終わるがね……」

 

 「貴方私を舐めてるわね。思い知らせてあげるわ!…この妖怪が鍛えた楼観剣に切れるものなど、雀の涙ほどしか無い!!」

 

 「顕符『透明なドッペルゲンガー』」

 

 「餓王剣『餓鬼十王の報い』」

 

妖夢はプッチに急接近し横一文字に斬りかかりながら弾幕を放ってきた。

 

 「ふむ…随分変わった攻撃方法だな。弾幕ごっこに刀とは……」

 

 「余裕ぶっていられるのも今のうちだけですよ!」

 

弾幕は遅いものと少し速いものがあり遅い弾幕が長く留まるせいで密度はなかなかのものになっていた。

 

 「(だいぶきつくなってきたな…いくら『ホワイトスネイク』が前より強化されているとはいえ捌ききれなくなってきた……)」

 

 「さっきの余裕はどうしたんですか?一気に決めさせてもらいますよ!!」

 「獄神剣『業風神閃斬』ッ!!」

 

 「ウオオオオォォォ!!『ホワイトスネイク』ッ!!弾幕を弾けーー!!」

 「(不味い……この物量の弾幕は我が『ホワイトスネイク』では防ぎきれない……しかもあの小娘雰囲気に反して隙が見当たらない!これでは『DISC』を投げたところで防がれてしまうだろう……ッあまり考えてられないな。)」

 

プッチの周りには大きな弾幕が降り注ぎその弾幕を妖夢が斬ることで細かい弾幕も襲いかかる。

 

 「もう使うしか無いな……」

 「強奪『アビリティ&メモリー』」

 

 「今度はなんの技ですか?まぁ何回やっても同じことですけどッ!」

 「人神剣『俗諦常住』」

 

 「(!コイツ……私が勝てないと油断してきた!これならもしかすると『記憶のDISC』を奪えるかもな……それが出来ればこの勝負は勝ったも同然ッ!!)」

 「そこだー!『ホワイトスネイク』ッ!!そいつの記憶を『DISC』にしろーーー!!」

 

スカッ!

 

 「甘いですよ……やっぱり隙を見せればそこをついてくると思いましたよ!!」

 

 「(なに!?まさか…嵌められたのか!?不味いこの距離は……)」

 

 「射程距離内に…………………入りましたよ…………」

 

 「魂魄……妖夢……」

 

 「行きますよ!!」

 「天神剣『三魂七魄』ッ!!」

 

 「命符『ヘブンズディスク』ッ!!」

 「(あとがない……これを今、ここで決める!!)」

 「お前に命令するッ!!『三分間気絶しろ』ッ!!」

 

 「当たると思いますか!そんな見えている攻撃に!」

 

スカッ………ザク……………

 

『DISC』は妖夢には当たらず、近くの木に刺さってしまった。

 

 「クッ!こうなれば残された手は一つだけだ………」

 

 「まだなにかこの状況を打破する手があると?」

 

 「ああ。それは…………………逃げるんだよォ!」

 

 「なッ!?敵前逃亡とは見損ないましたよ!」

 

妖夢は大玉と色とりどりの斬撃を飛ばしプッチに当てようとするが木々の間をすり抜けるように移動するためなかなか当たらない。

 

 「ああもう!ちょこまかと見苦しいですよ!」

 

 「(よし…追いかけてきているな……………大体この位置か?)」

 

 「はぁぁぁ!!」

 

 「ガハッ!」

 

ビュゥゥーーン………ドガァ!

 

 「さぁコレでとどめです!!」

 「六道剣『一念無量劫』ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「次にお前は…………

 

 「「切り刻んでやるわ!その身体を!!」という!」

 

 「ハッ!」

 

 「気づいてないのか?ここはさっきの元いた位置だ……そしてお前が今巻き添えで斬った木には『アレ』がある!」

 

 「……まさか!!」

 

 「『命令のDISC』だ……」

 

 「避けきれない……」

 

ズプ……バタッ…………

 

 「ふぅ。一時はどうなるかと思ったがなんとかなったな…どれ霊夢達の所に向かうとするか………」

 

魂魄妖夢…『DISC』によって気絶し……リタイヤ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時はプッチが『DISC』を妖夢から奪えなかったところまで遡る……………

 

 「にしても辛気臭い場所ね…」

 

 「でも桜は満開だぜ!」

 

 「ここに黒幕がいるのは確実ってことね。」

 

 「そうね〜。黒幕が出てきそうよね〜。」

 

 「ッ!いつの間に背後に!?」

 

 「あなた達要件は何かしら?後もう少しで『西行妖』が満開になるのに…」

 

 「その『西行妖』ってのは何だ?」

 

 「さぁ?私にもわからないわ。」

 

 「そんなもの咲かそうなんてするんじゃないわよ…」

 

 「でも『ナニか』が封印されてるのよ…それが気になって……」

 

 「封印されてるんだったら解かないほうが良いんじゃなくて?」

 

 「まぁなんでも良いじゃない理由なんて。それであなた達の要件は?」

 

 「春を返してもらうことだぜ!」

 

 「燃料が切れそうだから冬を終わらせたいだけよ。」

 

 「それは出来ないわね。」

 

 「なら、」

 

 「だったら、」

 

 「それなら、」

 

 「折角だから、」

 

 「花の下に還るが良いわ、春の亡霊!」

 「辛気臭い春を返してもらうぜ、死人嬢!」

 「必ず地上で花見を行うわ、姫の亡骸!」

 「なけなしの春を貰うわ、人間たち!」




最近文字数が減っていますが、次回からはまた増やせるようにしていきたいです。

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