初夢   作:ノザ鬼

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 夢は、好きに見ても良いんだ!(某漫画ふー!www)


初夢

01 始り

 

 

 

 えっと…。

 

 初夢は、人に言わないと叶う…。

 

 とか、言いますが…。

 

 

 言わなくても叶わなそうにないので、ここに小説風に書きますねwww

 

 ここに投稿しているって事で内容は当然二次創作…かな?

 

 まあ、勝手に登場してきたのですが、小説風にすると二次創作になるは不思議ですwww

 

 

 お約束の、

『コホン…。』

 咳払い。

 

 喉の調子を、

「あ、あーーーっ。」

 確認して。

 

 これも、お約束の、

『ピィィィィィィィィィ!』

 ハウリング!www

 

 で、

「只今、喉とマイクのテスト中。」

 本来のテスト。

 

 

「では…。」

 

「開幕です。」

 

 

 

 

02 そこは

 

 

 

 そこは、見覚えのある場所であった。

 

 と、言っても間接的な記憶である。

 

 何故なら、その場所を見たのはテレビの中であるから…。

 

 

 畳の間の中央に置かれた卓袱台(ちゃぶだい)…。

 

 そこは、臭がする古き茶の間…。

 

 そう、昭和臭がする場所。

 

 その場に着いた色はモノクロ…、いや白黒の方がこの場を表すのに相応しいに違いない。

 

 

 あまりの昭和に驚きを隠せない私は、左右どころか上下に加え後ろにも首を振り見入っていた。

 

 

 そして、期待するのは…。

 

 頑固そうな人生を野球にささげた親父(おやじ)が卓袱台を、その上に姉により用意された食事ごとに、

「でぇぇぇぇぇぇい!」

 との掛け声でひっくり返すシーン…。

 

 で、あるのは言うまでもない事である。

 

 

 ワクワクする心が、今度は登場人物を探せと首を振らせた。

 

 

 

03 腹減った

 

 

 目よりも先に見付けたのは、耳であった。

 

「〜♪」

 

「〜♫」

 

 遠くから聞こえてくるのは…。

 

 音。

 

 それもリズムを持っている。

 

 

 それが、大きくなっている。

 

 距離に反比例しているのであった。

 

 

 私は、知らず知らずに目を瞑り耳に意識を集中させていた。

 

「〜♪」

 

「〜♫」

 

 少しずつ、音が輪郭を持ち始め断片ながら歌へと昇華されていく。

 

 

「どん…。」

 

「……………。」

 

「………がっ…。」

 

 

 それは力強さを増しながら、どんどん大きくなっていく。

 

 

 ふと…、その音量に気が付いた。

 

 歌よりも、ガナリ声?

 

 目一杯に張り上げた声である…と。

 

 

 それは、昭和の玄関の前で止まると、

『ガラガラガラ!』

 勢いを音に変えて横へと扉を開く。

 

 そして、

「飯だ!」

 扉の余韻を、

「飯!」

 大声でかき消した。

 

 

 答えたのは、

「うるさぁぁぁぁぁぁぁい!」

 少女の怒鳴り声。

 

 いや、幼女の方が正しいようだ。

 

 奥から出てきた姿に纏うのは、怒りのオーラと形容するのが最も近いであろう迫力。

 

 

 動じず、そちらを見もせずに、

「おチャラ、腹減った。」

 言い放ち、卓袱台の前に「よっこいしょ」を腰を下す。

 

 そして、両腕を後ろに伸ばして体重を支えた。

 

 その容姿は…。

 

 ボタンを止めずに、前を開け放った学ランに揃いのズボンは、あちこちが擦り切れている。

 

 それが物語るのは、ケンカであろう事は簡単に推測できる。

 

 何故なら、その姿は昭和の『不良』そのものであった。

 

 あっ、昭和も70年代ですwww

 

 

 

04 茶の間

 

 

 卓袱台の前に座る番長に、チラリと視線を下ろすおチャラと呼ばれた幼女…。

 

 次の瞬間!

 

 頭から二本の角と、同じく二本の牙が生える。

 

 まあ、怒りの表現なので実際には、そんな事はないですwww

 

 

 そして…。

 

 先程よりもドス黒い何かが、怒りのオーラを上書きしていく。

 

 顎から赤く染め上げる怒りは、

「こら!」

 顔を塗り潰した後に、

「またケンカしたろう!」

 頭頂部から噴火する。

 

 

 それを、いつもの事と、

「しゃあねえだろ…。」

 悪びれもせずに、

「あいつら、弱い者虐めしてたんだから…。」

 おチャラを見もせずに怠そうに言う。

 

 

 これも、

「はっ…。」

 いつもの事かと、

「で…。」

 分かっていて、

「勝ったんだろうな。」

 聞くおチャラ。

 

 

 またかと、

「当然の事聞くなよ。」

 いつもの返しを、

「それよりも、腹減った。」

 繰り返す不良は畳の上に伸ばした、

『ユラユラ…。』

 両のつま先を左右に揺すった。

 

 

 怒を鎮める様に、

「もう少し、待ってろ。」

 引っ込む角と牙。

 

 

 それを肌で感じながら、

「早めに頼むぞ。」

 待ち遠しいとつま先を揺すり続けた。

 

 

 

 その光景を微笑ましく端で見ている自分は…、

 

 この世界の登場人物なのか?

 

 それとも、この世界の傍観者なのか?

 

 

 

 

05 異変

 

 

 それに、最初に気が付いたのは…。

 

 卓袱台の上の空腹を紛らわせる為に、入れられた湯呑みのお茶であった。

 

 表面に、浮かび上がる弧が美しい波紋を描く。

 

 

 茶面の波紋が大きくなるに同期する様に、吊り下げられている裸電球が周期運動をゆっくりと始める。

 

 それは、天井を揺らし、建物へと伝播した。

 

 そして、

『カタカタ…。』

 音へと変える。

 

 

 それが引鉄となり…。

 

 

 奥の台所から、

「じ、地震!」

 卓袱台に座る国松から、

「じ、地震!」

 ほぼ同時に声を上げさせた。

 

 

『ひょい』と、台所から出した顔に浮かぶのは不安。

 

 それは…。

 

 建物の振動は

『ギシッ。』

 収まるどころか、

『ギシッ。』

 大きくなり、

『ギシッ。』

 長年積もった天井の埃を隙間から降らせていた。

 

 

 次第に大きくなる揺れと音は不安を煽り、

『キョロキョロ。』

 原因とは反対の天井付近に視線を送らせる。

 

 

 そして、

「大丈夫か?」

 無意識に、

「このボロ家…。」

 不良の口を動かせた。

 

 それ程の揺れであったのは、何者にも動じなさそうな不良でさえ不安にさせていた。

 

 

『ガタガタ…。』

 

『ガタガタ。ガタガタ…。』

 

『ガタガタ…。ガタガタ…。ガタガタ…。』

 

 不安と共に揺れが大きくなっていく…。

 

 

 

 その中でも、流石喧嘩の修羅場をくぐってきたであろう不良の視線を玄関の引き戸に向けていた。

 

 だが、意識はさらに外へ向いたのに、気付いた者はいなかった。

 

 

 

 そして…。

 

 不良が気付いた正体は、引き戸のガラスにその姿を現していった。

 

 

 地面付近から、ガラスいっぱいに黒い影が上へと昇って…、積み重なっての方が正しいのかもしれない。

 

 

 

 

06 正体

 

 

 それは、引き戸のガラスをぶち破り中へとなだれ込んで来る。

 

 

 予想外!

 

 不良以外はである。

 

 

 

 この場の全員が、

「水!?」

 驚きと共に正体を知る。

 

 

 それも大量の…、

 

 俗に洪水と呼ばれる程の量の水が、卓袱台をはじめとする家具を飲み込む。

 

 

 当然、

 

 踝(くるぶし)

 

 脹脛(ふくらはぎ)

 

 と、全員の足を登る。

 

 

 

 視線を、

「お前ら!」

 送るが早いか、

「外へ逃げろ!」

 指示を出す不良。

 

 と!

 

 言うが早いか、不良は奥の台所へと駆け出していた。

 

 

 

 指示に、従い玄関へと向かう足を水が絡め引き戻そうとする。

 

 が、洪水に取られた足を取り戻しながら、悪戦苦闘の末に辿り着いた玄関先。

 

 

 そして、外へと踏み出す右足。

 

 

 

07 外

 

 

 家の中の暗がりから、外の光量が眩(くら)ませ、

「うっ…。」

 無意識が手を上げさせ影で目を覆わせる。

 

 

 その会があったのか、徐々に目が慣れ、視界が景色で埋め尽くされる。

 

 

「!?」

 

 声が、驚きの音を頭から出す。

 

 

 景色…。

 

 それは、中世ヨーロッパの様な建築物…。

 

 先程までいた建物は昭和の家だったはずなのに外は別世界…。

 

 それが、脳を混乱させ驚きとなった。

 

 

 

 脳を駆け巡る思考が落ち着きを取り戻すまで約数秒…。

 

 

 ふと…。

 

 この景色に見覚えがある事に気が付いた。

 

 

 口が、

「これは…。」

 思い出した景色の名前を、

「水上都市  。」

 答えた。

 

 

 そう、あの、

 

【Re∶ゼロから始まる】

 

 のアニメの舞台である…、

 

 と。

 

 

 破壊され、ちらほらと登る炎が見えるが、アニメでもそうだったはず。

 

 

 

 それを証明したのが、

「スバル!」

 空を指さす、

「あれ!」

 美少女。

 

 その美少女の氷の様な透き通る長い髪に、先端が尖った耳は種族特徴であるのは明白。

 

 

 美少女が指す方向へ、

「何、何…。」

 首を巡らせ、

「エミリアたん。」 

 いつもの呼び方をするスバルと呼ばれた少年。

 

 

 

08 それは

 

 

 知らず知らずに、エミリアの指す方へと、視線を送っていたこの私。

 

 今まで起こった事を考えれば、もう驚く事は無いだろう…。

 

 そんな思いもあったのかもしれないが、

「えっ!?」

 視線が辿り着いた先は、私をも驚かせた。

 

 

 そこには…。

 

 赤、

 

 青、

 

 黄、

 

 緑、

 

 …、

 

 呼名させ知らない色に変化しながら、空に浮かぶアメーバ状の何か。

 

 

 

 それは唐突に!

 

 アメーバ状の何かから、放たれる無数の光が水上都市の建物に振りそぞぐ。

 

 それは鋭利な刃物となり、建物を切り裂いた。

 

 

 その断面の切り口の鋭さに、建物は自らが切られた事を知らず、暫しの間その姿を保っている。

 

 

 

 やがて、自らが切られた事を切り口がズレ、崩れ始めるて知った。

 

 そして…。

 

 その崩壊音は、その場にいた人々の悲鳴を飲み込み自らの断末魔とした。

 

 

 

 その光景に、

「な、何あれ…。」

 冷静さを保てずに、

「スバル!」

 大きな声で聞いたエミリア。

 

 

 聞かれ、

「いや…。」

 呆け顔から、

「俺に聞かれても…。」

 戻るスバル。

 

 

 

 

09 魔王

 

 

 エミリアの、

「あいつは…。」

 問の答えは、

「魔王…。」

 予想外の方向から、

「世界を滅ぼすものだ。」

 返された。

 

 

 その答えに、一斉に振り向く。

 

 

 その回答者に、

「あなたは…。」

 エミリアが、

「誰?」

 次の質問を投げかけた。

 

 

 

 回答者は、スバルが何か懐かしさを感じるあの風貌の不良であった。

 

 それは、同じ異世界の同じ国の人間としてであったのは言うまでもない。

 

 ただし、知識としてである。

 

 そして…。

 

 口の中で、

「ば、」

 小さくエミリアの問いに、

「番長…?」

 答えていた。

 

 

 抱きかかえていたのは、おチャラだと気が付いたのは、先程の昭和の家の中での出来事を見ていた私だけだった。

 

 

 おチャラを、

「俺は…。」

 降ろしながら、

「国松。」

 自己紹介を、

「番長だ。」

 終えた。

 

 

 当然、その言葉を、

「番長って、」

 知るはずもないエミリアは、

「何?」

 腕を軽く引っ張りながら、

「スバル?」

 小さく聞いた。

 

 

 今のエミリアの質問は、

「えっと…。」

 現在起こっている周囲の惨劇を

「番長っのは…。」

 失念させる程にスバルを困らせた。

 

 エミリアの知識でどう説明するかと、スバルは頭の中で思考を高速回転させた。

 

 

 それも、

「うん。」

 エミリアの期待の眼差しを、

「うん。」

 一身に浴びながら。

 

 

 まさか【番長】にこんなにも食いつくとは、内心はかなり驚いていた。

 

 と!

 

 不意に、エミリアが顔の横で両のこぶしを軽く握りしめ、

『ワクワク…。』

 軽く上下させるポーズがスバルにプレッシャーをかける。

 

 

 脳内を巡る思考が、

「えっと…。」

 口から出る言葉を、

「なんだぁ…。」

 単純にさせた。

 

 

 

10 答え

 

 

 伸びた右の人差し指が、

『ポリポリ…。』

 痒くもない頬を掻かせる。

 

 と…。

 

 その顔に浮かんだ表情は、答えを思い付いた…、

 

 か!

 

 諦めたか…。

 

 

 私達は、期待しながら聞く事にしよう。

 

 当然! 最後に【(笑)】、ネットなら【www】が付く。

 

 

 唐突に、

「エミリアたん。」

 向き直り、

「番長ってのは…。」

 見据えた瞳は真剣そのものであった。

 

 

 それが、

「うん。」

 伝わり、

「うん。」

 相槌にも力が入る。

 

 

 もう一度繰り返したのは、

「番長ってのは…。」

 きっかけであったのは言うまでもなく。

 

 出だしは、

「その地域の学校…。」

 ゆっくりと、

「違うな…。」

 言葉にして、

「学園で、一番ケンカに長けた男子に付けられる称号…。」

 何とか、

「一番の【番】と、【長(おさ)】で…。」

 誤魔化したが、

「あっ…。」

 ここは日本ではないと、

「俺のいた国の言葉なんだけどね…。」

 思い出す。

 

 

 少し不思議そうな顔は、

「な…。」

 スバルの言葉の意味を、

「なんとなく…。」

 理解しようとしていた。

 

 そして、

「ケンカの強い人なのね…。」

 新しく浮かぶのは、

「でも…。」

 疑問であるのは、

「そんな人が、何故ここに?」

 当然であった。

 

 

 その疑問は予想外…、

「それは…。」

 ではなく、

「俺も、思ってた。」

 スバルも同じ疑問を持っていた。

 

 

 

 

11 刻印

 

 エミリアとスバルの頭と表情に浮かんだ疑問に答えたのは…。

 

 

 右の親指で!

「そいつは…。」

 顔を指し、

「俺様が!」

 国松と名乗った、

「魔王と反対の刻印を持つ者だからさ!」

 番長!

 

 

 そして…。

 

 答えが、新たな疑問を呼んだ。

 

 

 同時に、

「刻印って?」

 二人は、

「刻印って?」

 口にした。

 

 そして、今度は同時に番長へ視線を送る。

 

 

 その視線を受け、

「表裏、陰陽…。」

 待ってましたと、

「世界の理さ。」

 答える番長。

 

 

 番長の得意気な顔に、

「な、なるほど…。」

「な、なるほど…。」

 それ以上は、聞けない二人。

 

 

 ゆっくりと、

「さて…。」

 魔王へ向き直ると、

「終わりにしようか…。」

 上着…。

 

 いえ…、

 

 学ランに手を掛け、

『バッサーーー!』

 脱ぎ投げる。

 

 

「あっ!」

「あっ!」

 番長の背中に浮かんだものが、二人に同時に声を上げさせる。

 

 

 それは…。

 

 同心円…、同深円と表現した方が正しいと思える虹に輝く複雑怪奇な図形であった。

 

 何十にも重なる円は、まるで小さな虫が蠢く様に、凹凸を作り隣の円と繋がり、また離れていく…。

 

 それは、生きている円…。

 

 そういう表現が相応しいと思えるモノだった。

 

 

 

 

12

 

 番長の刻印を見た…。

 

 見たと表現したが目があるのかさえ怪しい姿の魔王…。

 

 その輝きにあからさまな変化が現れる。

 

 それは、人間で言うなら表情なのかもしれない…。

 

 そう、動揺…。

 

 それが輝きとして、揺らぎに表れる。

 

 

 たった今まで、我が物顔で街を破壊していた魔王がゆっくりと移動を始める。

 

 その移動には、逃亡と言う名前があった。

 

 揺らぐ光にあからさまな恐怖が浮かぶ。

 

 

 それを見た番長が、

「ふっ…。」

 お約束の笑い。

 

 ゆっくりと閉じた瞼…。

 

 一気に、

『クワッ!』

 開いた瞳が、

「逃さねえぜ!」

 決意を宿す。

 

 軽く曲げた膝は、

『ぐっ…。』

 力を凝縮し、

『っっ…。』

 圧縮する。

 

 

 限界まで、

『ギリ…。』

 溜まった力は、

『ギリ…。』

 擬音を出し、

『ギリ…。』

 その時を待つ。

 

 

 唇が、

「行く…、」

 言葉の最後を、

『バウ…、』

 発するよりも早く、

『ッ!』

 地面が爆発し、

「ぜ!」

 番長を打ち出した。

 

 この間…。

 

 コンマ5秒にも満たない僅かな時間である。

 

 加え番長自身は軽く…\[軽\]と\[く\]の間に\[〜\]が入り、\[軽〜く\]となるような何気なく行った行為であった。

 

 

 見ている者の目で追うよりも速く、残像が現実であるかの様に錯覚さえする。

 

 その証拠に、

「。」

 エミリアの口の形が、

「。」

 スバルの口の形が、

「あっ!」

「えっ!?」

 声を発するよりも速く番長は、魔王に並んでいた。

 

 

 

 

13 太極の双魚

 

 番長の左側の口角が作る形が、

「ニヤリ。」

 笑みを浮かべ、

「さあ…。」

 ゆっくりと伸ばした両手が、

「お終いだ…。」

 魔王の光を掴む…。

 

 

 直後、

「「あっ!」」

 エミリアとスバルの声が重なる。

 

 

 番長の胸の刻印が身体を離れ、そのまま空中へと抜け出した。

 

 

 それに呼応し、魔王の光の中から傍目には同じに見える刻印が、同じ様に空中へと引きずり出される。

 

 

 そして…。

 

 二つの刻印が空中でぶつかった。

 

 

 刻印は互いの欠けた場所を互いに埋める様に絡み合い、組み合って行く。

 

 

 それを見ている事しか出来ないその場の登場人物達…。

 

 

 暫く、番長と魔王は刻印を挟んで睨み合う。

 

 

 と…。

 

 

 番長の落とした視線に、

「!?」

 気が付いたエミリアは、

「今のは…。」

 スバルは、

「ああ、多分…。」

 その意図を理解した。

 

 エミリアは、

「さよなら…。」

 スバルは、

「別れの…。」

 最後は同時に、

「挨拶…。」

 口にする。

 

 

 その言葉を待っていたかのように、組み合っていた刻印が、作り出した図形は…。

 

 スバルの知識にあったものが、

「太極の双魚…。」 

 口から漏れる…。

 

 

 エミリアの耳に届いた言葉は、

「たいきょくのそうぎょ?」

 脳で理解されなかった。

 

 

 エミリアの方へ向いたスバルは、

「えっと…。」

 この世界で得た知識での、

「その…だな…。」

 変換を試みる。

 

 が、上手く説明が思い付かず…。

 

 いや、時間があれば可能だったかもしれないが、今起きている事が思考を鈍らせていた。

 

 

 エミリアも現状から目を離せないが、

『ワクワク…。』

 スバルの回答の期待が表情に出ている。

 

 

 暫しの思考の後に、

「なんだ…。」

 絞り出したのは、

「あれは、世界の理を表す…。」

 ゆっくりと、

「白は光を…。」

 考えを、

「黒は闇を…。」

 整理しながら、

「互いに交じり合い一つになる。」

 口に、

「それが、双魚に見え部分…。」

 出して、

「そして、目の部分は、本質は逆である…。」

 いった。

 

 口の中だけで、

「って、事で良いのか?」

 呟かれた。

 

 

 スバルの言葉は、

「なんとなく…。」

 エミリアの中に、

「判ったわ…。」

 入ったようだ。

 

 

 

 そして…。

 

 完全な太極の双魚が完成した時…。

 

 空中の二人が、不意に消えた。

 

 

 それは、

「「えっ!?」」

 二人に驚きとなって届く。

 

 

 完全なる消失。

 

 それは、この場を満たしたいた禍々しい気配をも消し去っていた。

 

 

 

14 結末

 

 

 余りにも呆気ない終わり…。

 

 

 エミリアは、

「終わった…。」

 スバルの顔へと、

「の?」

 向きながら問う。

 

 

 受けるスバルは、

「だろう…。」

 半信半疑ながら、

「な…。」

 返す。

 

 伸ばした両腕が、

「とりあえず、魔王の危機は去った…。」

 エミリアの両肩へ軽く置かれた。

 

 

 両の手のひらを組み、

「良かった…。」

 胸の前で祈る姿で、

「スバル!」

 脅威の消失を喜ぶ…。 

 

 

 それに、

「良かった…。」

 微笑みで答えるスバル…。

 

 が…。

 

 直ぐに沈んだ表情になり、

「これから…。」

 上げた目線の先が、

「どうするかな?」

 周囲へと向けられる。

 

 

 軽い驚きで、

「あっ!」

 状況を思い出したエミリアの瞳に、

「…。」

 惨劇の街が映し出されていた…。

 

 

 

 それを黙って見ているのは、夢の中の私…。

 

 

 

 開かれた両目は、

「なんちゅう夢だ…。」

 朝の光を取り込んだ。

 

 

 

〜END〜

 

 




 最後までお付き合いいただきありがとうございます。


 今回も酷いやつですが…。

 夢で見たストーリーを小説風にしたものなので、考えたわけではありません!www

 まあ、「夢も自分の責任だろう」って言われれば、その通りなのですがwww


 残念ながら、このお話を人に読んでもらったので、この初夢はもう叶わないですねwww
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