3度目の提督人生   作:びりーばー

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ほんまお久しぶりです。
それでは、どうぞ。


Ep.13

 

 

—樺山鎮守府執務室—

 

 

大湊鎮守府を訪ねた長良・白雪の2名は樺山に帰投後、執務室で報告をしていた。

 

「司令官、やっぱり私あの人どこかで見たことあります!」

 

 

「そうは言っても…どこで見たのさ」

 

 

長良の話を聞いているのは樺山鎮守府の提督 越智 友希 だ。

越智は在任3年目のまだまだ新人。

それでも才能溢れる指揮や卓越した戦闘知識を携えた我が国期待の新人である。

 

 

「そ、ソロモンかな?」

 

 

「は?」

 

 

越智は長良が意味の分からないことを吐かすのでらしくもない間抜けな声を出してしまった。そもそも樺山鎮守府はソロモンには出撃したことがないのだ。

 

 

「そんな反応しないでよ!」

 

 

「艦船時代…ですか?」

 

 

今まで長良の話を聞きながら考えていた白雪が少し不思議そうに発言した。

 

 

「長良の艦船時代って…」

 

考えてみると長良の艦船時代は非常に興味深いものになっている。

 

軽くまとめてみると、

 

まず八八艦隊整備計画の第1段階である八四艦隊案の大正六年度計画に軽巡洋艦長良の名がある。

1920年に起工し1922年4月21日に竣工。ちなみに竣工時の元号は大正だ。

 

オランダ領東インドが戦場となった蘭印作戦に参加後、第一艦隊第十戦隊に配属されミッドウェー海戦に参加。その後ソロモンへ転戦し、マーシャル諸島沖航空戦で大被害を被る。そして本国で修理後、1944年8月7日、熊本県の天草諸島の西においてアメリカ潜水艦クローカーに雷撃され沈没。沈没する長良の様子はクローカーによりカラー映像として記録されていたという。

 

こうみると長良は大海戦を潜り抜けてきた歴戦者であることが分かるだろう。

 

 

「司令官、私結構凄いんですよ!MI作戦に第一艦隊として参加してるし。ソロモンに参加してるし!」

 

 

「主要な海戦に結構参加しているんだね、初めて知ったよ」

 

 

「そうそう!だから歴戦者である私を信じて調べてみてよ!」

 

 

「えー… 名前は?」

 

 

「河内武久大将と同姓同名でしたよ、本人が仰ってました」

 

 

「ふーむ、まあ一応インターネットで調べよう。もしかしたら本物の河内大将かもしれないからね、そんなことある訳ないけど」

 

 

なかなかに辛辣な言葉を浴びせる越智。

だけど長良は自分の記憶に自信を持っているようで早く調べろと言わんばかりの目をしていた。

 

 

「えーと?河内武久っと… お、写真が出てきたね」

 

 

河内武久と検索すると写真がポッと出てきた。

それは河内が真珠湾攻撃時に撮影された40歳後半時の写真だった。

 

「うーん?」

 

 

「上の画像ってところを押してくれませんか?」

 

 

画像をクリックすると河内武久に関する写真や本、未来予知など色々なものがでてきた。そして真珠湾攻撃時の写真の横に若かりし頃の河内の写真があった。

 

 

「あ!この人!」

 

 

「え、本人なの?」

 

 

長良は若かりし頃の河内の画像を指差して腕をブンブン振っている。越智は本当に河内武久大将本人なのかと困惑してるようだ。

 

 

「間違いなくこの写真の人と同一人物です…」

 

 

白雪がにわかにも信じられないといった様子で手を口で覆う。その間3人は色々な考えが浮かんでいく。『転生?なぜここに?まだ本人か分からないぞ』そういった疑問が次々と出てくる。

 

 

「…また大湊に行かないといけない用事ができましたね」

 

 

「その時は私も行かないとね。まだ!まだ本人か分からないからね」

 

 

 

 

———————————————————————————

 

—大湊鎮守府—-

 

「樺山とは交友を結べたのだろうか… 着任してからすぐ近隣に関係を断然されたら困るんだが」

 

 

「流石にないと思いますよ、河内()()

 

 

場所は変わり大湊鎮守府の執務室で話しているのは河内と神通。

 

神通はこれまでの話をついさっき河内から聞いたところだ。

 

 

「樺山の他にある鎮守府が三沢なんだが。まあ、うん」

 

 

三沢鎮守府には嫌な思い出がまあまあある。

電話の一件しかまだないがあれは結構インパクトが強かったな。

 

 

「おそらく樺山も三沢に色々圧力などを掛けられていたはずです。ですので必ずこっち側につくと思います」

 

 

「なるほどな、じゃあ安心できるかもしれないな」

 

 

神通の話を聞き少し安心できたぞ、三沢はやっぱり司令官がダメそうだな。下にいるものたちが可哀想でならない。

 

 

「話は変わるんだが神通の姉妹艦はどこにいるかとか分かるのか?」

 

 

「川内姉さんと那珂ちゃんですか?川内姉さんは佐世保にいたはずですが…」

 

 

川内は生まれ故郷の長崎に帰ったか、籍があったのも佐世保だったはずだからな。

 

 

「あれ、那珂は分からないのか?」

 

 

「那珂ちゃんは大本営…でしょうかね?」

 

 

「大本営?そんな水雷戦隊の主力艦なのかあいつは」

 

 

まさか那珂が大本営にいるとは。

今度行く時に大川に聞くとするかな。

 

 

「いえ、確か艦娘達のイメージ向上のための《艦隊のアイドル》などというものをしていると聞きました」

 

 

「うそお…」

 

 

この世界でもアイドルやってるのか、なんかかっこいいな那珂。信念貫き通してるぞ。

 

 

 

 

 






現実が多忙すぎまして投稿がまた2ヶ月間空きましたね。
申し訳ないです。まだ多忙なんで次いつ投稿できるか分かりませんが気長にお待ちください!

《追記》
長良に有人潜水調査・撮影が行われることになりました。
この試みが安全に終わることを願います。 2026 7/8
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