おはこんばんにちは。
14話です。
「チッ!なんなんだあいつは!」
三沢鎮守府の提督である
「なにが『これからは大湊に支援を頼むので今後一切資源をお譲りすることはない』だ!」
電話内容は今まで樺山鎮守府が攻撃された時迎撃隊を編成し深海棲艦から樺山鎮守府を守るための対価として資源を三沢鎮守府は得ていた。ここでの『資源をお譲りすることはない』ということは今までの関係を断絶するという意味だろう。
「これもすべて… あの
辻島は半ば半狂乱になりながら怒り狂い、受話器を投げ本体を蹴りに蹴りまくりついには穴が空くまでストレスを発散した。その光景を扉の隙間から見ていたある1人の駆逐艦がいた。
『もう…耐えられません…』
この少女は大きな決断を下した。
それが北方の海を大きく揺るがすことになったとしても。その決断は少女の将来を明るく照らすことになるのは間違いなかった。
———————————————————————————
私はあの言葉が嫌いです。
1943年3月の終わり頃、私と若葉ねえさんは那智さんと摩耶さんの直衛としてアッツ島とカムチャッカ半島の中間海域で起きた海戦に参加しました。結果はほぼ引き分けのようなもの。ですが私たちの本来の目的はアッツ島への増援輸送支援でした。そう考えると作戦は失敗でした。海戦を経て艦隊の司令長官も細萱さんから河瀬さんという方に変わったようです。
同じ年の5月、敵の部隊がアッツ島に上陸したことをうけて出撃をしますが何度も霧による視界不良に阻まれついには守備隊を助けるための緊急輸送までもが霧によって阻まれました。
幌筵に引き返す時アッツ島の守備隊が全滅したと電報が送られてきました。乗組員さんたちは『あの海戦で増援が送れなかったからだ』とずっと悔やんでいました。
その後も北方で船団護衛に従事してマリアナ沖海戦の補給部隊護衛に参加しました。本土に帰ってきたとき、積み直しを行っていた海兵さんのある言葉が引っ掛かりました。
『○○での「玉砕」は……』
それは玉が美しく砕けるように潔く死ぬという意味を持つらしいです。私はこの言い方が許せませんでした。国のために散っていった英霊たちを無下にするような、なんとも都合の良すぎる物言いだったからです。
艦娘になった今でも「玉砕」という言葉が嫌いです。ですがこのことを提督には言うことができません。提督は艦娘が沈むたびに大本営には『国を守らんとし玉砕したり』と電報を送っています。
元帥閣下が視察しに来ても提督は偽造した戦果しか元帥閣下には見せません。結局決定的な証拠が見つからず元帥閣下は帰ってしまいました。大湊鎮守府の提督が更迭された時も『あいつは偽造が下手だからな、俺と違ってすぐにバレるんだ』と自慢げに語っていました。
私はこれまでずっと我慢して来ました。
私たちを物を扱うような扱い方で、罵詈雑言に暴力も振るわれました。そして今日怒りを物にぶつける姿を見て限界が来てしまいました。
だから、私はこの鎮守府を脱出します。
———————————————————————————
そういやこの大湊鎮守府、前々から思ってたけど綺麗だよな。さすが北方の本部だな、樺山鎮守府とかよりも普通に設備も整備されていたし。あ、それは妖精さんが整備してくれていたのかな。
「あの提督、そろそろお昼を… あの〜」
「お、おお。もう昼か」
実務が一区切りついたからボーッと考え事してた。
翔鶴が何度か呼び掛けてくれていたみたいだし、申し訳ないな。話は変わるけど翔鶴…やっぱ美人だなぁ。困り顔も可愛いし、本当に好みだ」
「て、提督!?」
「…どうした?」
なぜか翔鶴が頬を赤く染めているぞ。軍服のボタンは全て閉まっているし… 社会の窓もしっかりと閉まってる… なんか変なことしたのか?
「かわ、可愛いとおっしゃられたので…///」
「」
口に出てしまっていたかぁ… ここから挽回は無理だ。
もうこれは認めるしかないのか?まあ翔鶴が好みなのは事実だし。
ていうか艦これをしていた時から翔鶴型がドストライク。
「提督、もし…もし叶うならトラックの後もずっと提督と一緒に…」
「あ、あ…」
聞いたことある言葉だ…
秘書官にした時に聞こえた音声とほぼ同じだ…
「提督?大丈夫ですか?」
「あ、ああ大丈b」
—ジジッジー
「あら?通信ですね」
ナイスタイミング!
心拍数が爆上がりしていたから本当にナイスタイミング!
あのままいってたら翔鶴と添い遂げていたかもしれん。
「こちら大湊」
『提督か?こちら那智、所属不明の艦娘を発見した。損傷はかなりのもので衰弱している。今は曳航して大湊に帰投中だ』
「な、それは本当か!分かった、急いで入渠の準備をさせる!翔鶴、すまないが高速修復材の準備をしておいてくれないか!」
高速修復材の在庫は前任が溜め込んでいたからまだあるはずだ。損傷が激しいのなら使うことを考える… というか考える必要もないだろう。
「お任せください!」
『出会ったことはないはずなのにこの艦娘には懐かしい感じがあるんだ。だから頼んだぞ、提督』
「ああ」
助けるためなら労力は惜しまない。
ここでできることは全てやろう。
さあ、発見された艦娘は誰なんでしょうか?
調べるのもよし、予想して次話を待つのもよし。
それではまた次話でお会いしましょう。
(15:50頃に間違って投稿してしまいました。見られた方は『ああ、こいつアホなんだな』とでも思っておいてください。すいませんでした…)