3度目の提督人生   作:びりーばー

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驚きなんですがここ5日間投稿していないのにすごい安定したUA数でした… 感謝しかございません!


Ep.7

—駆逐艦寮の一室(漣side)—

 

「遅いなぁ」

 

執務室に行った曙が帰ってこない。

そういえば新しいご主人様が着任したらしい、まあ前任者と変わらないと思うけど…

 

 

「大丈夫かな…」

 

またストレスの吐け口にされて暴言を言われていないか心配になってきた。 新しいご主人様が良い人ならいいけど、そんなの奇跡に近いしなぁ…

 

—ガチャバタン

 

「ただいま」

 

「おかえり! 新しいご主人様どうだった… なんでそんなニマニマしてるの?」

 

「え、いや、してないわよ!」

 

「嘘つけ、漣にはなんでもお見通しですぞ! 何があったのか洗いざらい話してもらうぞー」

 

これは絶対に何かあったに違いない!

もしかしたら新しいご主人様が良い人なのかも!

 

「いや言っておいた方がいいか…」

 

「何を?」

 

「……艦長がここの提督になったの」

 

「艦長? 戻ってきた? 何を言ってるのぼのたん」

 

「ぼのたん言うな! …そのままの意味よ、河内艦長が戻ってきてここの鎮守府に着任したのよ」

 

「はあ?」

 

河内艦長のことを思い過ぎて気でも狂ったんじゃ?

妖精さんに頭の修理してもらわないと…

 

「頭おかしくなったとか思ってそうね」

 

「うっ!」

 

「その目で実物を見たらすぐ分かるわ、ついてきなさい」

 

「え゛ー」

 

 

—執務室前—

 

「前まで来ちゃった…」

 

ヤバいヤバい本当に執務室前まで来ちゃったんですけど!

小声で話さないと…

 

「よし、入るわよ」

 

「小声!」

 

「はいはい」

 

「てかまずはドアの隙間から見させてよ!」

 

「なんで」

 

「いやほら私ブサイクだし!」

 

「いや… まあいいわ」

 

「よし!」

 

—スゥ

 

「見えた… うーん顔がよく見えんなぁ」

 

「やっぱり普通に入った方がいいじゃn」

 

「やだ!」

 

「見えないなら意味ないじゃない…」

 

本当に艦長か確かめたいけど男性は無理だ…

ただでさえ自分の顔に自信がないっていうのに!

 

「…なんか独り言喋ってるわね」

 

「え?」

 

 

『次は… PCの電波確認ね、ついでに俺のWikipediaをもう一度見るか』

 

 

「新規着任時の鎮守府マニュアルに沿って、色々してるみたいね」

 

「あー… うーん確かに河内さんに声似てますなぁ」

 

本当に河内さんなのかな…

いや流石にないでしょ、ないない!

 

 

『電波はOKだな… 河内武久っと』

 

—カチッ

 

 

『いやー自分のWikipedia見るのなんか楽しいなぁ! てか出身地東京都だったんだな…』

 

「なんで自分の出身地分からないのよ…」

 

「河内艦長じゃないでしょコレ」

 

「本当だってば!」

 

 

『ん?渾名が2つあるな… 夜戦の鬼と…気違い河内?  誰だよこれ名付けた奴!俺は真面目で冷静だぞ!』

 

 

「キチガイってどういう意味?」

 

「くっくっくっく… あっ!」

 

 

—キィィバタン

 

 

「…む?そこで何してるんだ曙、漣」

 

「あ… し、失礼しましたぁ」

 

「ちょっと待ちなさいな」

 

「だ、だって…」

 

「容姿のことを気にしてるの?」

 

「うん…」

 

「大丈夫よ、艦長は容姿の美的感覚が逆なのよ」

 

そんな人いる訳ないでしょ!

いくら河内艦長でもそんな奇跡みたいなこと…

 

「そうだぞ、俺は艦娘達がみな美人に見えるんだ」

 

「いやいやそんな訳…本当に?」

 

てか本当に曙艦長の時のまんまじゃん!

朗らかそうな顔してキチガイ艦長の…

 

「本当だ、嫌悪感もクソもないさ」

 

「あるある!」

 

「ないない!」

 

そんなの嘘に決まってる!

私たちを慰めるための!

 

「じゃ、じゃあ」

 

 

—タタッドン

 

 

「これでも?」

 

戦争を戦った仲間が前にいるって信じられないけど…   なんか包まれてるみたいで安心するなぁ…

 

「ああ大丈夫だ」

 

「あぁ…」

 

「…よしよし頑張ったな、もう耐えなくていいからな… 漣はよく頑張ったよ」

 

「…うぁ、うぅ」

 

ダメだ涙止まらない…

なんでだろ、私は優しさが欲しかったのかな?

 

悪口を言われて後ろ指を指されることをずっとずっと当たり前だと思ってた。

優しさに触れることなんて沈むまでないとさえ思っていた。

 

優しさってこういうことなんだ…

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

 

「泣き止んだか?」

 

「ばい゛」

 

「はいティッシュ」

 

「ありがとう…」

 

「まったく泣き過ぎよ」

 

「曙も同じくらいだったぞ」

 

「なっ、それを言うな!このクソ艦長!」

 

曙も泣いてたんだ、どうりで少し目が赤い訳だ…

 

「あ! クソ艦長って言った! 初めてだ!」

 

「聞き間違えよ聞き間違え!」

 

「いーや絶対に言っただろ」

 

 

アーダコーダアーダコーダ

 

 

「こういうのもいいなぁ」

 

平和だなぁ、やっぱり平和が1番だね!

まあ深海棲艦と戦争中だから平和じゃないですけど…

 

 

—(提督side)—

 

さっき絶対にクソ艦長と曙に言われた。

クソ提督ではなくクソ艦長と。

 

これは曙に艦長として乗艦したものの特権だ、誰かに自慢したいが… 大川の孫にでも自慢するか?

 

「あー!録音しとけばよかったー!」

 

「なんでよ!」

 

「レアだから?」

 

「クソ艦長にレアとかないでしょ!」

 

「あるよ!」

 

あるに決まってるだろ!

すべての提督ユーザーに必要なブツだ!

 

「あのーご主人様?」

 

「ご主人様…」

 

「あっ嫌でしたか?」

 

「嫌な訳ないだろう」

 

「じゃあこれからも呼びますね!ご主人様」

 

あ〜いいっすね…

ご主人様なんて呼ばれたことないっすよ、マジで。

 

「そういえばご主人様、ここの所属艦って知ってます?」

 

「神通、漣、曙しかまだ把握してないな」

 

「じゃあ教えてあげましょう!」

 

「頼む」

 

「まず駆逐艦ですね! 駆逐艦は私たち2隻の他に霰ちゃんと江風ちゃん、三日月ちゃんと陽炎ちゃんがいます」

 

全員関わりがあるな… 霰と陽炎なんか二水戦所属だったし、三日月と江風はソロモン戦役で関わりがあるな!

 

「軽巡は川内さんと神通さん、重巡は那智さんです!」

 

那珂はいないんだな、揃えてあげたい…

重巡は那智か、第五艦隊で旗艦だったし

 

「戦艦は陸奥さん、正規空母はいませんが軽空母の瑞鳳さんがいます!」

 

陸奥は爆弾の件で乗艦したし、瑞鳳はトラック沖海戦で関わりがあるな!

全員関わりあるじゃないか、なんか嬉しいな…

 

 

「確かこの引き出しに… キタコレ!」

 

「これは?」

 

「所属艦一覧表です!」

 

 

 

 

 


 

鎮守府所属艦一覧  二○二五年度編作

 


   

駆逐艦   曙 霰 陽炎 江風 漣 三日月

 


 

軽巡洋艦  川内 神通

 


 

重巡洋艦  那智

 


 

戦艦    陸奥

 


 

軽空母   瑞鳳

 


 

正規空母

 


 

潜水艦

 


 

海防艦

 


 

補助艦艇

 


製作 大湊鎮守府提督 部細 太


 

 

 

これ分かりやすいなぁ!

製作者の名前見えない… これ先任者か?

 

 

「これ瑞鳳さんが作ったのよね」

 

「え、先任者じゃないのか?」

 

「…あいつは全ての仕事を私たちに任せっきりだったんですよ、ご主人様も知ってるでしょ?」

 

「え、いや名前が三文字… 嘘か」

 

いや先任者ヤバいだろ、こんなことばっかしてたんだな… 先任者は大本営の営倉送りにされているんだろうか?

 

「ちなみに先任者はどこに…」

 

「確か営倉に連れて行かれて、提督資格は剥奪予定と憲兵さんが教えてくれたわ」

 

営倉ってどんな所なんだろうか…

まあ絶対職務放棄しないから知らなくても大丈夫だろう!

 

 

…フラグじゃないよな? ダメだなんかこわっ!

 




投稿をお待ちいただいてありがとうございました!

申し訳ないのですが、これからはおそらく不定期更新になります。ご了承の程お願いします!
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