3度目の提督人生   作:びりーばー

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5日間ぶりの投稿です!
よろしくお願いします!


Ep.8

—執務室(提督side)—

 

瑞鳳が作ったという編成表は簡素なものだった。

おそらく先任者が時間を充分に与えていなかったんだろう。まあアホの俺からしたらとてもわかりやすいけど!

 

 

「ふむ?潜水艦はいないんだな」

 

しっかりシフト組んで資源集めをしてもらうつもりだったんだが、いないんだったら水雷戦隊で資源集めだな…

 

「…沈んでしまったわ」

 

「は?」

 

「先任者は資源集めを最重要として、資源集めのために潜水艦を酷使していたんです」

 

「……それで?」

 

「連日の出撃で疲労は困憊、そして睡眠不足による視野の縮小によって爆雷に気付かずに…」

 

「名前を冠する艦娘はこの世界に一隻しか現れないんだろう?どうしてそんなことを…」

 

 

もし『大和』という艦娘がどこかで建造されれば、この世界ではもう建造することはできない。 つまりオンリーワンの存在なのだ。

 

 

だから普通に考えておかしい、そんなの必ず十分な休息を与えて出撃をさせた方が効率は良いはずだ。沈ませるなんてもってのほかだし何か裏があるのだろうか?

 

 

 

「あいつは潜水艦や水雷戦隊で貯めた資材で艦娘を大量建造しようとしていたの、ある実験も兼ねてね…」

 

「実験?」

 

「憲兵に押収される前に見た資料では『一度沈んだ艦娘は建造できるのか』というものだったわ」

 

「なっ!」

 

艦娘にも生命があることを理解していないバカがこの世にいることが驚きだ!

本当に狂ってるんじゃないかこの世界!

 

「…すまないがその話は機会を改めて聞くことにするよ、ちなみに貯めていた資源はどのくらいあるんだ?」

 

「それが艦娘は工廠に入ることを禁じられてまして…」

 

「空白の1週間の間に入らなかったのか?」

 

「鍵が大本営に押収されてね… ここに着任する前に渡されなかった?」

 

「もしかしてこれか?」

 

ヤバい話聞いてなかったからなんも記憶に無いわ、大川の孫よすまぬ…

 

「まあ一度工廠に行って開くか試しましょう!」

 

 

—工廠—

 

「よし、開けてみるか」

 

—ガチャリンコ

 

「キタコレ!」

 

「一安心だ…」

 

「開かなかったら砲撃するところだったわ」

 

「いや他に手段あるからな?」

 

なんで開かなかったら砲撃するんだよ!

俺らカタギだぞ、ヤクさんじゃねぇんだからさ…

 

「扉重そうだな… まあいけるか」

 

「は?」

 

—ドォォォ

 

「さ、さすが海兵・海大主席卒業、とんでもない怪力…」

 

「電源スイッチは… これか」

 

—カチッ-ピカァァァァ

 

「けほっけほっ」

 

「ホコリが凄いわね」

 

凄いホコリの多さだな、ハウスダストとかだったら咳出まくりで死んでるぞこれ…

 

「あれは… 妖精か」

 

「どこにいるんですか?」

 

「あそこだよ、ダンボールの上」

 

「んー?」

 

「近付いたら見えるよ、こっちだ」

 

 

 

—アタラシイテイトクサン?

 

「お、おう」

 

—イイヒトソウダ、ミンナデテコイ!

 

—ワァァァァァ

 

「凄い数の妖精ね、工廠にこんないたなんて…」

 

—テイトクサン!ケンゾウ!ケンゾウシヨウ!

 

「い、いやしかしだな」

 

—シザイイッパイアル!

—ソーダソーダ

 

「それは」

 

—イマヤラナキャイツヤルノ!

—イマデショ!

 

東進のあのお方じゃないですか!

だけど潜水艦と正規空母は今後必ず必要になるしなぁ、ここで1回建造するか?

 

「1回だけだぞ?」

 

—ヤッター!ヨシ、トリカカレー!

 

「妖精の圧に負けてるじゃない…」

 

「あの河内大将ともあろう方が…」

 

「お黙り」

 

数の暴力だろあんなの!

他の提督でも押し負けるぐらいいるし!

 

—ヨシ!

—オォォォ!

 

妖精たちの歓声が聞こえてきたんだが…

 

「ん? 6時間だと!」

 

これ五航戦確定やないか!

翔鶴かな?瑞鶴かな?どちらにしろ楽しみだな〜

 

「6時間? これは未確認艦娘じゃないかしら?」

 

「未確認艦娘? この世界でまだ未発見の艦娘ということか?」

 

「はい、今までに確認されているのは長門さんと陸奥さんの5時間までですから!」

 

長門はもういるのか… ビスマルクはドイツにいるんだろうか?

 

 

「…建造時間が終わるまでの間どうしよう」

 

「もうこんな時間だしお昼でも食べましょう?」

 

えっ… もう13時?

ここに来たのが10時だから… まだ3時間か!

 

 

—食堂—

 

「俺たち以外誰もいないな」

 

「なんでかしら…」

 

「たまたまですよ、たまたま」

 

まあ集会は夕飯後に設定してあるから別に会わなくても大丈夫なんだかな…

 

「ご主人様何食べます? ていっても日替わり定食しかないんですけど」

 

「なんそれ」

 

「これは私たちが導入したのよ、艦長が来る前は缶詰だったから…」

 

「え?」

 

いやいやヤバいだろ、なんで国防の要を餓死させるくらいの質素な料理出すんだ?

 

「今日の当番は… 陸奥さんみたいね」

 

「おお、陸奥は料理上手なイメージがあるな」

 

「料理下手なイメージある艦娘いるんですか?」

 

「比叡」

 

「理由は?」

 

「前世の記憶」

 

「え、料理長が下手だったとか?」

 

「教えん」

 

まあ正しく言えば前前世なんだけど

『ゲテモノカレー』のイメージしかないんだよね、アニメと二次創作の影響で!

 

 

「というか陸奥はいないのか?当番なんだろう?」

 

「13:00以降は作り置きを温めて食べるのがルールなのですよご主人様! 画期的でしょう!」

 

「お、おう」

 

「このルール作ったの漣なのよ」

 

「あぁ、なるほど」

 

褒めて欲しいんだろうか?

だけど確かに画期的なルールだ、負担も軽減されるし…

 

「さすが漣だな、ご褒美としてどっちの飯を持ってきてやろう! 好きな席に座っておきなさい!」

 

「いえーいご主人様太っ腹〜 ひゅーひゅー」

 

「…ありがと」

 

 

 

 

 

 

 

「これ美味いな!」

 

「私はこのビーフシチューが好きね」

 

「ビーフシチューなぁ… 昔作ったなぁ」

 

「いつですか?」

 

「二水戦司令の時だな」

 

北海道に寄った時に良い肉仕入れたからなぁ。

やっぱ美味い飯は材料が大事ということを改めて思い知ったよな…

 

「ほへー アチッ!」

 

「だ、大丈夫か?」

 

「大丈夫れす」

 

「水いるか?」

 

「貰います〜」

 

 

—ゴクッゴクッ

 

 

「ぷはぁっ! 生き返るぅ!」

 

「良い飲みっぷりだこと」

 

「ぼのたんが褒めてくれた! 聞きましたご主人様?」

 

「褒めてないわよ」

 

「聞いたけど録音してないわ…」

 

我が身一生の後悔なり…

しかし…次は『クソ艦長』と言いそうだから…

 

「もうご主人様〜しっかりしてくださいよー」

 

ここだ! スマホの録音機能で!

 

 

—ロクオンボタンポチッ

 

 

「あんたも何言ってんのよ!このクソ艦長!」

 

「よっし!録音できた!」

 

「は?」

 

 

—サイセイボタンポチッ

 

 

『あんたも何言ってんのよ!このクソ艦長!』

 

「なっ!ほんと何してるのよ!」

 

「やりますねご主人様、さすがです!」

 

「もうやだ…」

 

曙が呆れちゃった…

だけど『クソ艦長』なんか曙の艦長になった人物限定ボイスなんだからな!貴重どころじゃない、歴史的資料レベだぞ!

 

録音するしかないだろ!

 




みんなもご一緒に!

やっぱり駆逐艦は最高だぜ!
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