なろう系と呼ぶには、冒涜的すぎる   作:おさわHSM

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もはや投稿期間とか気にしなくなってきたので最終回です


二十一話・神様だって楽しみたい

現在時刻は午後の4時。どうやら先生はまだ帰ってないようだ。記憶が正しければ今日は部活動審査とG.Bibleの探索だろうか。

 

(確かここでケイの伏線が貼られるんだよな...いやぁ感慨深い)

 

key...本来は鍵と言う意味を持つその英単語をモモイがケイと呼んだとこから始まったかも知れない

 

 

 

 

ブルアカ...と言うかこの世界は恐らく何らかの力が働いている

 

 

原作でも度々言われていた"テクスト"という物がなんなのか、大体は想像が付く。

 

要は"世界観"である。ブルーアーカイブと言うゲーム、舞台における世界においてそぐわない者は消されるしそもそも入れない

 

恐らく、アリスもA-Lisと言う本来の兵器としての名前をモモイにより捻じ曲げられたのだろう。 AIのプログラムが変わることは無い、そのため最新話のケイの心情変化的にもこの世界は名前...正確には被さらる"テクスト"が重要になるのだろう。

 

 

その他にも色々例はある

 

 

例えば"死"だ。正確には"物理的な"と付くが、恐らくこれもテクストによって隔離されている。

俺が便利屋の事務所使った魔術は下手をすれば周りにいる人間を皆殺しにする魔術だ。しかもあの時の俺は手加減をしていないし周りも区別してない。

 

なのにも関わらず、便利屋への被弾は0。目立った外傷や精神の磨耗も無い。

恐らくだが相容れないテクストに対する耐性。

 

BADENDスチルだったりユメ先輩の件もあるが...前者は全てにアロナであることを確認済み、後者は先生と言う主人公が来る前でゲームのテクストが確定していなかったと考えられる。

 

そしてこれは仮説だが【キヴォトスの生徒は魔術への耐性】を持っている。

 

実際に撃ったことも撃つ予定も無いが、あの騒動で確信した。

俺の住む"邪神の物語"と"青春の物語"は致命的なまでに相性が悪い。

 

 

【恐怖と死と絶望の物語】は【未来と青春と希望の物語】とは相反する、それを実感した。

 

 

 

 

 

 

...では何故今そんな読者諸君に話をしたのか

 

 

 

 

 

決して自語りでも無い。きっとお前達も眼前の存在を見たらこの語りをして良かったと思うだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで...お前らにヘイローが付いている」

 

「久しぶり...いや、始めしてか?アイン」

 

「アイン様!無事だったんですね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が契約した神の一柱。

神話の中では決して強い方では無い神格。だが、それはあくまで神格の中の話だ。

 

その存在ははるか昔の戦争に敗北し、今は海の底で眠っている。もし目が覚めればすぐにでも海面が上昇し地球の八割の大陸が海の下に沈むと語られる程存在

 

人を憎み人に仇なす、原本では神々の大司祭と示されていた【旧支配者】の一柱

 

 

「クトゥルフ...何故ここに居る!」

 

発言と同時に比叡山炎上を起動する。足を変形させより早く、腕を変形させより鋭く、神速で自らを加速させ縮地で距離を詰める

 

 

「まぁ落ち着けよ。アイン」

 

 

 

 

 

一言

 

 

 

 

「ガッッッッ!?」

 

その一言で空中に体が縛り付けられる。

 

 

 

 

 

「クトゥルフ様?!」

 

「落ち着けエイ。ただ掴んでるだけだ」

 

「ぶっ殺してやる...!」

 

 

何故エイがそこに居る?何故コイツらにヘイローが付いている?何故コイツがキヴォトスに居る?

 

 

 

何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?

 

 

「困惑しながらでも魔術を使おうとするとは、随分と戦闘慣れしたな」

 

「あ、あの、クトゥルフ様。アイン様を離してあげてください」

 

「だから私を呼ぶ時はクトゥルフでは無く...まぁいい」

 

 

体の圧力が無くなった。今がチャンスだ

 

「死ね」

 

空中に手かざし、コルヴァスの剣を顕現させる。今なら確実に切れる

 

 

 

 

「助けて♪」

 

 

 

体が、動かない

 

 

 

 

「エイ。コイツを落ち着かせろ」

 

「は、はい!」

 

目の前の存在がそう言うとエイが俺にしがみつく

 

「落ち着いてくださいアイン様。ちゃんと事情を説明しますから」

 

 

「...分かった」

 

 

 

まずは話を聞こう。何故か、その方がいい気がした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャーレの部室に紅茶の匂いとクッキーの香ばしい匂いが漂う

 

 

「ブレージュさんに教えて貰いました。如何ですか?」

 

「...アイツの方が美味いな」

 

「あはは、まだまだ修行が足りませんでした」

 

そう言ったエイは少しだけ俯く。頭の上の光輪もそれに追従する

 

「で、説明しろ。全て」

 

「せっかちな奴だな。お前のご主人様は」

 

「でも、すっごくカッコいいんですよ」

 

「早く」

 

「そう焦るな。そうだな...まずは私がここにいる理由について話そう。その方が後の話がスムーズに入るだろう」

 

 

 

 

 

 

「簡単に言えば、最近地球の住み心地が悪くなったんだ。変な組織が幅を効かせるようになったからな」

 

「変な組織?」

 

「魔警とか言う組織だ」

 

「...何その僕の考えた最強の組織みたいなの」

 

「案外間違いでも無いぞ。何せトップはあのタイタス・クロウだ」

 

「タイタス!?」

 

 

まさかその名を口にすると思わなかった

 

 

 

 

 

タイタス・クロウ

 

タイタス・クロウサーガと言うブライアン・ラムレイ作のクトゥルフ系ホラー小説の主人公。全六巻に渡って書かれているのだが...なんと言うか色々凄い。紳士的と言うか英国面が全面的に推し出ているのだ

 

 

・人間が旧神の石を量産しちゃう

 

・超能力を使って邪神の場所はおろか考えていることまで 探っちゃう

 

・クトゥルフが寝ているところに核爆弾をプレゼント☆

 

・運命の絆で結ばれた美少女(緑目緑髪)とイチャイチャしてみる

 

・主人公・タイタスとヨグ=ソトースが一対一でガチバト ル♪

 

・ついでにタイタスがサイボーグに改造されて完璧超人のスーパーマンに華麗にHEN☆SHIN!!!

 

 

...確かwikiに載ってた情報だとこんな感じ。総評としてはクトゥルフのコズミックホラーの世界観台無しのなろう系を越えた何かって感じだ。

 

 

「え、タイタス・クロウってガチで実在すんの?!」

 

「してる。今はそのタイタスが先導して神話生物を取り締まりという名の駆除を行っているようでな」

 

「そんな事...嫌でもアイツなら...いや流石に手が回らないだろ...?」

 

「勿論組織単位で...それも、旧支配者や旧神絡みは全てタイタス一人で背負っているらしい」

 

「あー...お前は住所がバリバリバレてるから逃げて来たって訳か」

 

「正解」

 

 

確かに、あのなろう系野郎が実在するとしたら神話生物にとっては都合が悪い。しかもそれを駆除しようとするとなると尚更物理的な戦闘力が無いクトゥルフにとっては最悪なのだろう。

 

 

たが、やはりそれでも感化出来ない所がある

 

 

「何故、キヴォトスなんだ?」

 

コイツは元来、別の星──ゾス星から地球に飛来した。安心を求めるならゾスに帰ればいい。

 

ましてやこんな──こんな平和で神話や信仰と関わりが薄い所じゃなくてもいいハズだ

 

 

「理由は色々ある。まず一番大きな理由はゾス星が爺に補足された」

 

 

 

爺。年齢や時間経過と言う概念が薄いクトゥルフからその発言が出ると言うことは物理的な年齢ではない。外見やそれに由来する何かを指して言っていると言うこと

 

そして、俺の知る限りその爺に当てはまりゾス星なんてマイナー星が補足されて不味い存在なんて一柱しか知らない

 

 

 

「ノーデンスか?」

 

「そうだ。ここ最近、何故か動きが活発でな。ドリームランドの管理もニャルラトホテプに一部投げたらしい」

 

「...魔警と協力でもしてんのか?」

 

「かもな。旧神のジジババ共が重い腰を上げてようやく邪神の殲滅を始めるようだ」

 

 

俺にとってそれは

 

 

「それは結構困るかも...」

 

「なんでだ?嫌いなんだろ?」

 

「俺の手でぶっ殺したい...」

 

「───へ〜」

 

 

 

 

「で、二つ目がここより平和な場所は知らないから」

 

「それはお前が弱体化してもってことか?」

 

「弱体化してもだ。わざわざ神性をヘイローに変えて冒涜的な権能も弱くして人間の化身を用意してもだ」

 

 

以外な回答だ。コイツらが力への執着が無いのは知っていたが我が身が恋しくなるなど考えても居なかった

 

基本、クトゥルフ神話の神と呼ばれる存在は強い

 

 

 

強すぎる

 

 

 

強すぎるが余り、本来生物にある生存本能や恐怖と言った生への執着が薄いのだ。

 

例え死んだとしてもそれは肉体のみでその存在は消えない。コイツらを本当の意味で殺したければコイツらと言う概念を消さなければならない

 

 

「以外だな。天下のクトゥルフ様でも我が身恋しいのか」

 

「半分正解で半分間違いだ」

 

「その心は?」

 

「お前の存在だよ、アイン」

 

 

何言ってんだこのタコは

 

 

 

「告白?」

 

「そう受けとって貰っても構わないよ」

 

「ここで殺すぞ貴様」

 

 

 

 

 

 

「全ての神を殺す。そんな大それた事を言う人間は初めてでな」

 

「それは聞いたよ。面白いからって人間嫌いのお前が俺と契約結んだんだろ」

 

「単純にそれが見たくなった。魔警や爺のような既存の化石では無く、急に現れたお前が神話を破壊することに意味がある」

 

「...なんで」

 

「神話の崩壊。人間と言う脆弱な存在の紡いで来た歴史を容易く葬る程強大な存在が人間に負ける。これよりも面白い事もあるまい」

 

「お前クッソ性格悪いな」

 

 

 

忘れてた。コイツは神話生物であり強大な力を持つ存在なんだ。利益や生存本能なんかより、自分の快・不快こそが行動指標になる。

 

 

 

「三つ目の理由はこの小娘だ」

 

「エイが?」

 

 

さっきから話に着いて行けなくなり頭に星を浮かべていたエイの肩を叩く

 

「コイツは元々ダゴン──その大元である私に捧げられる予定だっただろう?そのせいなのかは知らないがコイツは私にコンタクトを取ってきた」

 

「コンタクト?」

 

「キヴォトスに来て私の権能が弱くなる事は想像出来た。だからこの世界でも私の信者を増やそうと思ってな。そこで、コイツを私の"大司祭"に任命した。もちろん、その分の対価は払っているからお互い了承済みだ」

 

「なるほど?」

 

あキヴォトスに来ると弱体化するの本当だったんだ。そしてエイが大司祭?ちょっと何言ってるか分からないけど今はそれっぽく言っておこう。うん。

 

「ま、大まかな理由はその二つだな」

 

「何となくは理解した...が、解せないなぁ。なんでお前の頭にヘイローがあって、ここに来たんだ?まさか生徒を洗脳でもするつもりなのか?」

 

「誠に残念ながらそれは不可能だ」

 

「何故」

 

「さっきも話したが"生徒"と言うテクストを被ったからだ。魔術による洗脳や冒涜的な現象、ましてや廃人化等は出来ないようになっている。」

 

「証拠はあんのか」

 

「お前は私がさっき「助けて」と言ったら手が止まっただろ?それが証拠だ」

 

「───それは」

 

生徒と言うテクストを被ったコイツはキヴォトスの生徒となる。そしてさっきの話から生徒は物理的、精神的に殺す事は許可されていない...

 

 

「お前に"生徒"のテクストが掛かっているから、殺せなかった?」

 

「正解。私はもう、先生の生徒なのだよ」

 

「ぶっ殺して〜」

 

「感想が物騒だな」

 

まぁコイツが生徒を気づつけないのならそれでいい。別に残念に思う事は無い。元々契約していた事を加味すると直接殺れないのはかなり!凄く!残念だが受け入れよう

 

「...と言うか、そろそろ気づいてやれよ」

 

「何が?」

 

「エイの顔」

 

こちらを伺うようにエイが顔を出してくる

 

「ど、どうですか?」

 

「...え、なんか変わったん?」

 

「───そうですよね」

 

 

どうやらエイも何か変わったらしい。何も変化が分からん。加護をもらって強くなったとかか?

 

 

「...やっぱ分からん」

 

「顔を見ろ。せっかく混血種から人の顔に戻してやったというのに」

 

「あーぁ...?」

 

 

顔...そうなんだ。神話生物とか全員同じ顔に見えるから分かんねぇよ

 

「はぁ...お前の神話嫌いは筋金入りだな」

 

「いやインスマスの混血種の違いなんて分からんて」

 

「え?」

 

「はぁ?お前本気で言ってるのか?」

 

「うん」

 

「...人間基準でもかなりの美形にしたのに、お前さては視界に何かかけてるな」

 

 

そう言われても分からんもんは分からん

 

 

 

 

「で、お前はこれからキヴォトスでどうするんだ」

 

「別に何もしないさ、ほとぼりが冷めるまでは暇だし私は学校に通う事にするよ」

 

「どこの学校に通うんだ?」

 

 

「オデュッセイア海洋高校」

 

 

あー...原作で名前だけ出てた所だ。何も知らねぇや

 

 

「まぁ、余計な事しなきゃいいや。じゃあな」

 

 

 

手を振ると目の前に光の門が作られたその中に消えていく。

 

怒涛の一日だった。まさかキヴォトスに来て二日目にして二柱に会うと思わなかった...

 

 

 

「はぁ...先が思いやられる」




お気に入り45もあってびっくりした!少しだけ頑張ろうかな
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