寝台特急「あさかぜ」殺人事件   作:新庄雄太郎

4 / 9
そして、第2の殺人は出雲で起きた。


第四章 出雲で死んだ女

「ところで、岩泉。」

 

「何だい。」

 

「寝台特急「あさかぜ」に乗っていた時に怪しい人物は見なかったか?。」

 

と、高山は岩泉に松本に言った。

 

「そうだな、俺が乗ったのはB寝台だったからそんな怪しい人は見なかったな。」

 

「そうか。」

 

「死亡推定時刻からにすると静岡、浜松、名古屋、姫路を通過した直後の間てすね。」

 

「という事は、犯人は直接に個室へ向かって毒殺させた後に下車した可能性が高いな。」

 

「それで、怪しい人物は見なかったのか。」

 

「はい、山口県警の楠田刑事の話だとどこかで下車と思われます。」

 

「「あさかぜ」で、下車しそうな駅は分かるか。」

 

と、高杉は言う。

 

「もし下車したとしたら、岡山か広島で下車した可能性が高いですね。」

 

「ああ、そこから新幹線に乗り換えて小倉か博多へ向かった可能性があるな。」

 

「ええ。」

 

「いずれにしても、特捜班としても事件を解決しておかないとな。」

 

「ええ。」

 

猪目洞窟

 

奥行50mの海食洞窟で、『出雲国風土記』に黄泉(よみ)の穴とあるのはこれのようです。入口付近を中心に厚さ8~9mの堆積層があり、層の中に縄文時代から古墳時代にかけての埋葬や生活を物語る各種の遺物が発見されました。人骨、土器、木製品のほか貝類、獣骨、魚骨、稲、木片などの自然遺物もあります。人骨は十数体分認められ、内の1体は弥生時代後期の土器を伴う仰臥屈葬(ぎょうがくっそう)の男性人骨で、右腕にゴホウラ製貝輪6個を着けていました。ほかに古墳時代のものと考えられる丸木舟で、直接遺該を覆う特殊な埋葬方法も認められ、この洞窟は海上生活者の墓と推定されました。国指定史跡です。

 

「ん、何かしら。」

 

「どうしたの、芽美ちゃん。」

 

と、ことりは言った。

 

「はっ。」

 

「ひっ、人が死んでるわ。」

 

そして、明日香と芽美は悲鳴を上げた。

 

キャーッ!

 

明日香と芽美が見たものは、それは何と男性の死体だった。

 

「はっ。」

 

そして、第2の殺人は出雲で起きた。

 

暫くして、出雲署のパトカーが到着していた。

 

「亡くなったのは、東京在住の人です。」

 

「ほう、それで身元は分かったのか。」

 

「はい、名前は堀川 弥生さん31歳です。」

 

「やはり、犯人はナイフで殺害した後に逃亡したと考えられますね。」

 

と、小村刑事は言った。

 

「あれ、凶器が見当たらないな。」

 

「もしかしたら、猪目洞窟から海岸へ行ったって事は考えられないかな?。」

 

「ああ、それも考えられるな。」

 

「猪目洞窟から釜浦海岸へは車で行ったら19分ですね。」

 

「ええ。」

 

「とにかく、釜浦海岸へ行ってみますか。」

 

そして、数分後。

 

釜浦海岸

 

「警部、砂浜に使用された凶器がは発見されました。」

 

「おう、そうか。」

 

「やはり、犯人が使用したとそこで証拠を隠匿した可能性がありますね。」

 

と、山根刑事は言った。

 

「つまり、今回の殺人は東京で起きた殺人と関係しているんですよ。」

 

「何、それは本当なのか。」

 

「ええ。」

 

「でも、何かトリックがある筈だよね。」

 

出雲で起きた殺人は、特捜班にも伝えられた。

 

「堀川 弥生、分かりました早速こちらの方で調査いたします。」

 

と、高杉は電話を切った。

 

「おい、島根県警から捜査協力の要請だ。」

 

「わかりました、さっそく調査してみます。」

 

と、そう言って南と高山は捜査へ向かった。

 

「では、彼女はひとり旅に出たまま行方が分からなくなったんだね。」

 

「ええ、まさか出雲で殺されるなんてね。」

 

「ほう。」

 




そして、次回は意外な展開になってきた。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。