東京駅
「キャーッ、ひったくりよ。」
と、女性が悲鳴を上げた。
「どうしました。」
「大変なんです、ひったくりにあったんです。」
「どっちへ逃げました?。」
と、高山は言った。
「あっちです。」
「何、ひったくり。」
「追うぞ。」
「うん。」
そこへ、1人の男がひったくり犯を確保した。
「ぐはっ。」
「よしっ、連行しろっ。」
「はい。」
そして、南は1人の男に行った。
「大丈夫でしたか、けがはないですね?。」
「ええ、俺は大丈夫でしたよ。」
「そうですか。」
「あっ、南じゃないか。」
「おっ、勝か。」
「久しぶりだな。」
「でも、どうしてここに。」
「今から、四国へ行くから夜行に乗るんだよ。」
「そうか、これから寝台特急に乗るのか。」
「ええ。」
そこへ、南に1人の男に声をかけた。
「あのー、すいませんがちょっと聞きたいことがありまして。」
「何でしょうか?。」
と、男は南に行った。
「あのー、寝台特急に乗りたいんですけど乗り場は何処でしょうか?。」
「ほう、これから寝台特急に乗られるんですか?。」
「ええ。」
「ブルートレインに乗るんですか。」
と、南は言った。
「ええ、これから高校時代の友人に会いに行くんですよ。」
「なるほど、寝台特急「あさかぜ」に乗って友人に会いに行くんですね。」
「ええ。」
そこへ、父親と息子と一緒にホームへやって来た。
「高松行か、この列車だよ。」
「ああ、これか。」
「この列車は、ブルートレイン「瀬戸」なんだよ。」
「じゃあ、これから四国へ行くのか。」
「ああ。」
「じゃあ勝、元気でな。」
「おう。」
プルルルルルルルルルルルルルルーッ
まもなくー、20時50分発寝台特急「瀬戸」高松行が発車します、ドアが閉まりますご注意ください。
と、駅のアナウンスが流れた。
ピィーッ!
と、警笛を鳴らして寝台特急「瀬戸」は東京駅を発車した。
そして、南が見送った後に事件が起きることは誰も予想はしなかった。
「ぐわーっ」
と、苦しみながら倒れて死んでしまった。
まるでゾンビのように倒れながら、苦しみを耐え抜き息を引き取っていったのであった。
「被害者は東京の人間のようだな。」
「ええ、名前は稲葉道弘さん27歳です。」
「恐らく死因は、青酸カリと考えられるな。」
「ええ。」
「ん、これは何ですかね。」
「おう、列車の切符のようですね。」
「彼は、茨城から高知へ行こうとしたんでしょうな。」
「ええ、恐らくな。」
そして、翌日。
「この稲葉は、踊りながら倒れて死亡したそうですね。」
「ポケットの中には寝台特急「瀬戸」の切符が見つかりました。」
「つまり、被害者は高知へ行く途中で死亡したと考えられますね。」
「寝台特急「瀬戸」高松行、20時50分。」
と、高山は乗車券を見た。
そして、高知でも事件は起きた。