あれから無限湧きするカエル相手にレベル上げをしようと思い立ち、戦闘を繰り返していたが、その線は対策されていたようだ。あれから何体も殺したのに一つもレベルが上がらなかったのだ。
《条件を達成しました。新しく称号〈蛙殺しLv1〉を習得しました》
カエルを殺し続けて新しい称号まで手に入ったみたいだな。…う~んカエルへの微特効付与か。次の階層での戦いがマシになりそうだ。それに、カエル相手にスキルも磨かれたし、そろそろ行くか。
俺は四足でしっかりと足を踏みつつ階段を下る。一度敵を認識しているが故にその足取りは非常に重かった。だが、その重さを無視して歩む足を止めない。その末にようやっと迷宮の第二層に辿り着いた。
そこで歓迎してくれるのはキッケルファイター…俺が前の時に逃げた原因が立ちすくんでいた。俺は先手必勝とばかりに追尾弾型の水弾を六発装填で準備する。
「〈六発装填・水弾・追尾弾〉」
追尾弾として改造された水弾が六発…しっかりとカエルに命中したのが分かる。だが、それのみで倒れてくれるほどあのカエルは甘くなかった。咄嗟に舌で魔法を防いだのだ。そのままカエルの舌がこっちに向かって来る。
「甘いんだよ。こっちは回避の練習してんだよ」
あれから視覚強化のスキルと回避のスキルを徹底的に上げた。それによって今は此奴の攻撃程度は余裕で避けれる。自信満々になりつつも冷静な思考を止めない。
相手には確かにダメージが蓄積しているのだ。ここで無駄に被弾するのは避けたい。俺は距離を取りつつ魔術を連射する。水刃がカエルの目玉を切ったのが分かる。片目が見えなくなった影響か、舌の操作が覚束なくなっていた。
俺はこれ幸いにと敵の攻撃を回避しつつ近寄る。そのまま足を食いちぎり相手の機動力を削ぐ。そして、機動力の削がれたカエルの首筋に一振りの凶刃が降り注ぐ。
《レベルが2上昇しました》
《SPを2習得しました》
カエルを殺した後に控えている魔物は居らず、俺は静かに食事を始めた。そして、毒のあるカエルを喰らった影響で、毒喰らいの称号がレベル3に上がり、毒耐性の方も一つだけ上がった。
カエルを殺した後はまた次の獲物を探すだけだ。俺はカエルの死骸を後にして、次の獲物を探す。そのまま隠密で隠れつつ探っていくと、その場にはポイズンキッケルが数匹だけ屯していた。
今度は一撃で仕留めるべく水刃の上位魔術〈大水刃〉の準備を始める。演算処理や並列思考のお陰で、大体の魔術は直ぐに発動できるが、それでも大水刃やそれに類する魔術を発動するにはタメが必要になる。
「死ね〈大水刃〉」
《レベルが2上昇しました》
《SPを2習得しました》
《称号〈暗殺者Lv1〉が〈暗殺者Lv2〉に上昇しました》
「大水刃で首を撥ねれば一発で殺せるか…早く演算系のスキルを拡充させないとダメだな。」
俺は隠密を働かせたままに迷宮の探索を進める。どうやらこの階層は結構シンプルな形をしているらしい。俺が数分探っただけでも次の階層への階段を見つけることが出来た。
「だけど…今の戦力じゃ勝てるか怪しい。取り合えずこの階層のカエルでレベル上げだな。」
あれから暗殺や魔術を用いてカエルを殺した後に自らのステータスを鑑定する。ステータスも結構伸びてるし、スキルの方も結構成長しているのを実感できた。
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名前 無し
種族 プリオクスLv8/Lv15
体力 64/64
気力 60/60+120(修行+9)
魔力 142/142(修行+88)
攻撃力 64(攻撃強化+5)
防御力 59
魔法力 54
抵抗力 49
速度力 64(加速+10)
ランク G+
固有スキル
天空眼
種族スキル
魚鱗
汎用スキル
高速遊泳Lv2.暗視Lv7.集中Lv3.気力貯蓄Lv2.追跡Lv2.精神統一Lv1.演算処理Lv4.潜水Lv1.解析Lv1.並列思考Lv2.魔術言語Lv2
戦闘スキル
咬牙Lv8.隠密Lv8.回避Lv5.気配感知Lv3.狙撃Lv5.命中Lv3.
強化スキル
加速Lv1.攻撃強化Lv5.回復強化Lv10.視覚強化Lv4
魔力スキル
魔力感知Lv6.魔力操作Lv5.魔力回復Lv3.魔力消費緩和Lv2.水魔術Lv5
耐性スキル
恐怖耐性Lv4.酸欠耐性Lv3.衝突耐性Lv2.苦痛耐性Lv2.倦怠耐性Lv4.苦味耐性Lv5.毒耐性Lv5.飢餓耐性Lv3.悪路耐性Lv3
称号スキル
早熟.同族殺しLv2.根性Lv1.努力家Lv2.暗殺者Lv2.大喰らいLv1.水使いLv1.卑劣Lv1.毒喰らいLv3.上陸Lv1.格上殺しLv1.蛙殺しLv1
SP 12
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これなら死ぬ事は無いでしょ?取り合えず次の階層に行って見るか。
それから階段を下りるも、今までとは様子が違っていた。今までは洞窟が広がっている筈だったが、この階層では違っていた。大きな扉が佇んでおり、俺の進行を阻んでいた。
その扉に体重を乗せて開けると、その場にいたのは正にカエルの王様と言った表現が正しい怪物が其処に佇んでいた。俺は半ば無意識的に扉の中に入る。そうすると空いていた扉は締まり、この巨大なカエルとの戦闘が始まった。
「先ずはこれだ〈水刃〉」
相手の眼に向かって水刃を放つ物の、カエルの右腕に阻まれてしまった。だが、その右腕には負傷が見えた。それにステータスを鑑定した限りじゃ回復系の能力は持っていない。
俺はカエルが放つ毒弾を華麗に避けつつも、攻撃の隙を見逃さずに攻撃を叩き込む。それは水弾や水球と言った即時発動が可能な魔術に絞る。
ここで大水刃を放とうものなら俺は死ぬだろう。魔術の準備中はそれ程までに隙が出来るのだ。俺はそれを理解しているが故にカエルの攻撃を避けつつ水弾とうでの攻撃を選択したのだ。
だが、カエルの王の攻撃は俺の予想を覆したのだった。このまま行けば勝てると思わせつつも油断を誘っていたのか、途端に毒弾による攻撃から舌による攻撃に移行したのだ。
俺は壁にまで吹き飛ばされてしまった。当たり前だったのだ。ポイズンキッケル等が舌を使うように、此奴も使うと言う事がすっかり頭から抜けていた。しかも此奴の攻撃力の高さが故に、麻痺状態にもなった。
麻痺は簡単に言うと体が痺れると言うモノ…今の戦いの最中でこれは不味いと思いつつも、カエルの毒弾がこちらに迫ってきていた。