転生小魚、龍道を征く   作:半目真鱈

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第11話 退化と魔神

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 名前 無し

 種族 キッケル・リーダーLv3/Lv30

 体力 90/120

 気力 70/80

 魔力 90/110

 攻撃力 80

 防御力 70

 魔法力 75

 抵抗力 60

 速度力 90

 ランク F

 種族スキル

 舌操作Lv5.毒生成Lv4.毒拳Lv5.指揮Lv1

 汎用スキル

 暗視Lv10.射出Lv5.直感Lv3

 戦闘スキル

 毒牙Lv5.体術Lv4.格闘Lv2.

 強化スキル

 打撃強化Lv4.毒強化Lv2.視覚強化Lv1

 戦技スキル

 パンチLv1.舌撃Lv2

 耐性スキル

 毒耐性Lv4.打撃耐性Lv2.麻痺耐性Lv2

 称号スキル

 毒使いLv2.リーダーLv1

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 カエルの王様…キッケルリーダーの放った攻撃によって負傷した俺は、麻痺状態に加えて毒を付与されてしまった。俺の毒耐性と回復強化のお陰で体力的に問題無いが、それでも精神的疲労と言う面では大きな戦果を挙げた。

 

「ゲッゲッゲッ」

「クソが…舐め切っているな。でも、これだけじゃ無いんだよ。」

 

 毒弾を放つカエルから距離を取りつつ回避に専念する。その内に大水刃の魔術を準備する。この魔術ならばあのカエルの防御を崩せるはずだ。俺はそう思いつつカエルの攻撃を避ける。

 

 だが、魔術の準備に思考のリソースを持っていかれているが故に、俺の回避が疎かになってしまった。そして何発も毒弾を決められ最早俺の体力も風前の灯火と成った瞬間に、魔術の準備が完了した。

 

「〈大水刃〉」

「ゲコッ」

 

 カエルは再び右手で顔を覆う。だが俺から言わせれば甘いと言わざるを得ない。この魔術はこれまでとは一味違う、ただひたすらに高威力になる様に調整した魔術だ。そんな右腕は…。

 

「ゲコ~」

「成ったな。格下の魔術だからって油断したな。」

 

 見事に切り裂かれ…右腕から先は地に落ちていた。俺はカエルが見せた決定的な隙を見逃さずにその2~3mは有りそうな肉体に噛みつく。それに驚いたカエルは振りほどこうと足を振る。

 

 だが、右腕を失い出血多量の身体では無理が祟ったのか、カエルは地に伏せた。だが、尚も動こうとする生命力に俺は驚かされつつも再び大水刃を構える。

 

 最早此奴の放つ毒弾は狙いが定まっていない。それに加えてこの体だ。最早命は俺と同じく風前の灯火と言えよう。俺は魔術の準備を済ませて相手の首を狙い魔術を放つ。

 

《レベルが3上昇しました》

《SPを3習得しました》

《スキル〈攻撃強化Lv5〉が〈攻撃強化Lv6〉に上昇しました》

《スキル〈咬牙Lv8〉が〈咬牙Lv9〉に上昇しました》

《スキル〈水魔術Lv5〉が〈水魔術Lv6〉に上昇しました》

《称号〈格上殺しLv1〉が〈格上殺しLv2〉に上昇しました》

《称号〈毒喰らいLv3〉が〈毒喰らいLv4〉に上昇しました》

 

 格上殺し?そう言えばそんな称号もあったな。と言うか鑑定をすっかり忘れてた。取り合えず食事の片手間に鑑定してみるか。

 

 格上殺し・格上との戦いを経験することで得られる称号。効果、格上との戦闘時に微特効付与、格上から得られる経験値増加

 

「こりゃあ積極的に格上を狙っていきたいもんだな。でも、暫くは良いかな。こんだけの気力があったら数日は余裕だし。しかも此奴を食べ終わったら…まぁ暫く戦闘は良いかな。」

 

 それからカエルの死体を全て食べ終わり、次の階層へと足を踏み入れた。だが、その場はこれまでとは違った様相を見せていた。荘厳なる神聖さを纏った空間からは、頂超常的な力を感じる。

 

「この場に人ならざる者が来るとは…否、貴様は人か。そうか…転生…」

「グァアァ~」

 

 今までは問題無かったが、ここにきて話せない言う事が問題になったな。取り合えず念話のスキルでも習得するか?

 

「言語を介さぬ者よ。我が祝福を授けよう」

 

《新しく汎用系スキル〈念話Lv1〉を習得しました》

 

 念話?今習得しようとしてたんだけどなぁ…もしかしてこの人?がくれたのか?

 

「これで…良いのか?」

「そうだ…それで、貴様は我らに何を求める?」

 

 声だけが響く…途轍もない魔力反応が示す先には、一つの紋章が描かれていた。矢印が逆時計回りで描かれている紋様だ。とてつもなく不気味なオーラを醸し出している。

 

「お前は…いや、貴方は何者だ?」

「何者…我らは■■■を構成する100の魔神の配下なりし者…我が名を記録せよ。想起せよ。我はグーラである。」

 

 グーラと名乗った何者かは、偉そうな口調のままに答える。だが、少し聞き取れない部分があった。まぁ今は良いか。謎をこれ以上増やす趣味も無い。

 

「それで?貴方は何で迷宮に居るんだ?」

「我らは敗北した。敗したが故に世界を守るために新たなる世界と成った。」

 

 ヤバい…さっきからこの人の言っていることが何一つ分からない。と言うか敗北?何から突っ込んで良いのか分からない。取り合えず此処は交流を深めてみるか。

 

「それで…敗北したとは?」

「それは知らぬ方が良い。知れば縁が出来る。それを辿って干渉されかねん。我らは奴を封ずために世界となった。ただそれのみ。故に、対抗するために迷宮を作り上げた。…さぁ、貴様が欲するモノを示せ。」

 

 要するになんか凄い能力を上げるって事か…でも、正直に言って力に困っているって感じじゃ無いんだよなぁ。と言うか新たな力を会得しても使いこなせる気がしない。

 

「そうか…ならば加護を授けよう。そして、我が権能の欠片を授ける」

「えっ?何も言ってないけど?」

 

《条件を達成しました。新しく称号〈魔神の加護〉を習得しました》

《新しく固有系スキル〈退化〉を習得しました》

 

「…不味いな。感づかれたか…さらばだ。未だ幼き者よ。敗した先で再び相まみえよう」

「ちょっと…答えてもらいたい事が沢山あるんだけど?」

 

 それから強い光が辺りを包み込んだかと思うと、迷宮はキレイさっぱり消えており、最初から何も無かったかのように悠然と魚が泳いでいた。その光景を見て、俺は悩みに押しつぶされそうだった。

 

「何が何だか…取り合えず鑑定でもしてみるか」

 

 魔神の加護・異界より現れし魔神の加護。効果、スキルへの適正値上昇、スキル習得難易度低下、異界の法則への抵抗を得る

 

 退化・一度進化した種族から、スキル・修行によるステータスのみを引き継ぎ退化する事可能になる。

 

「魔神の加護は何が何だか分からないから置いておくとしても、この退化ってスキルは結構使えるんじゃ…」

 

 試しに使おうと念じてみると、こんな声が聞こえてきた。

 

《スモールフィッシュへと退化しますか?》

 

「マジ?これって色んな種族に進化して、その種族のスキルを習得できるって事だよね?滅茶苦茶なチートスキルじゃん。それに魔神の加護もチートだし。これって俺ツエエエ~展開?マジでキタコレ。」

 

 

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