転生小魚、龍道を征く   作:半目真鱈

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第13話 退化

 陸に上がって、水面に移る自分の姿を見てみると、これまでとはあんまり変わった様子は無かった。少しだけ残念に思いつつ退化の準備を始めた。

 

《スモールフィッシュへと退化します》

 

 唐突に来た眠りに従い、俺は水底に沈んだ。それから暫くの時間が経過して、俺は目が覚めた。そして、その姿はスモールフィッシュそのものだった。それにかなり嬉しく思いつつも、新たな進化先が無いか見てみる。

 

 魔魚─G+

 

 新たな進化先として追加されていたのはこの種族だった。魔魚…魔力を豊富に蓄えて種族が進化するって書いてあるけど、どうして前の時に出なかったんだ?

 

 分かんない事は解析さんに…俺はそう思いつつ魔魚の進化条件を探った。そうすると、魔神の加護、これが原因で増えた種族だと言う事が分かった。と言うか、こっちの方が強くなるためには正解ルートな気がする。

 

「色々と解析してみたけど、魔魚以外の進化先って碌なのが無いんだけど。多分龍へと至るにはこれが絶対条件だと思う」

 

《魔魚へと進化します》

《SPを1取得しました》

《条件を達成しました。新しく称号〈魔力に触れし者〉を習得しました》

《条件を達成しました。称号〈魔力に触れし者〉が称号〈魔力を扱う者〉に変化しました》

《条件を達成しました。称号〈魔力を扱う者〉が称号〈魔力の支配者〉に変化しました》

《条件を達成しました。スキル〈魔力感知Lv6〉〈魔力操作Lv5〉〈魔力回復Lv3〉〈魔力消費緩和Lv2〉が〈魔力支配Lv1〉へと統合されました》

《新しく種族系スキル〈魔眼Lv1〉を習得しました》

《新しく種族系スキル〈魔装術Lv1〉を習得しました》

《新しく魔力系スキル〈無魔術Lv1〉を習得しました》

 

 

 それから進化の眠りをスキップして…。水球移動法が出来ぬほどの大魚へと進化していた。それに、魔力支配のスキルに進化した影響か、かなり魔力の操作性が増している。

 

 それに、色々とスキルとか称号を習得した見たいだし、先ずは確認してみるか。

 

 魔力の支配者・自身の魔力を完全支配下に置いた者に送られる称号。効果・魔力系スキルの効果上昇

 

 魔眼・魔力を可視化する瞳。

 

 無魔術・属性を有さない魔力を操る魔術

 

 魔装術・魔力を纏う事で魔術に対する微抵抗を有するスキル

 

 魔力支配・魔力感知・魔力操作・魔力回復・魔力消費緩和が統合されたスキル。全ての効果を要する

 

 取り合えず魔力支配の感じは良いとしても、他のスキルを試してみるか。さてと…最初のスキルは如何にもな名前の魔眼から試してみるか。

 

 魔眼を発動した途端に視界が変わった。これまでの様な普通の視覚では見る事の叶わない魔力を視認する事に成功した。…まぁ、それだけだ。これと言って何かが変わる訳でも無いし。取りあえずは便利って事で…うん。

 

 それで、魔装術は…試す相手が居ないしな。取り合えず試しに発動してみるか。…う~ん何か変わった様な感じはしないな。それに魔力の変化は…あっ、これって相殺されてる感じか?

 

「もしかして常時発動出来たりは…するな。今日一番の嬉しい報告だ。」

 

 取り合えず魔眼と魔装術は常時発動しておくって事で、魔力支配に上がった影響か随分と魔力の回復力が多いし、消費もそんなだし。これって俺ツエエエ~始まった感じ?

 

「ゴポポ…」

 

《スキル〈気配感知Lv3〉が〈気配感知Lv4〉に上昇しました》

 

 音を立てつつ近寄ってきたのは雷電ウナギだった。進化したてじゃ叶わないし、もう少しレベルを上げたいから…今は無視で。何れ…何れ戦うから。その時まで待っておけ…的な?

 

《スキル〈隠密Lv9〉が〈隠密Lv10〉に上昇しました》

《条件を達成しました。スキル〈隠密Lv10〉が〈隠者Lv1〉に進化しました》

《条件を達成しました。新しく称号〈隠密者Lv1〉を習得しました》

 

 隠者・自然と辺りの背景に紛れ込むが如くに隠れ潜むことが出来る。

 

 隠密者・隠密を扱いし者に送られる称号。効果・隠密、暗殺系統のスキル効果上昇

 

「両方とも結構強いじゃん。それじゃあ新しいスキルを引っ提げて戦闘でもしてみますかね。」

 

 そんな思いを胸に抱きつつ辺りを見渡してみると、これまでの状態じゃ勝てなかったような強者がゴロゴロ居る海域にまで到達した。そこでこれから本格的にレベルを上げていくつもりだ。

 

 突如として気配感知に入ってきた者が居た。そいつは俺のようなフィッシュ系統の魔物っぽく。一番目につくところと言ったら、異様にデカい口だろう。

 

「成程…解析さんが言うには、お前が大食い魚って事ね。俺も有んな感じに進化する未来があったか持って事か。ならなくてよかった。あんな不細工?な顔じゃぁ…別に問題無いか。魚だし。」

 

 大食い魚が大口を開けてこちらに近寄ってくる。そのスピードも中々のモノだ。スモール時代ならこれだけでやられてたな。でも、今なら違う。この程度の相手だったら問題は無い。

 

「切り裂け〈水刃〉」

 

 大食い魚の片目を切断する事に成功した俺は、続けざまに水弾を口の中に発射する。だが、それを喰らったのだ。大食い魚は、俺の水弾をものともせずに突っ込んでくる。

 

 ————————————

 名前 無し

 種族 大食い魚Lv3/Lv15

 

 ~~~~~

 

 種族スキル

 大食いLv2.食回復Lv1

 汎用スキル

 暗視Lv2.大口Lv2

 戦闘スキル

 咬牙Lv5.回避Lv2.気配感知Lv1

 強化スキル

 回復強化Lv3

 耐性スキル

 水耐性Lv1.毒耐性Lv2.麻痺耐性Lv1

 称号スキル

 大食いLv2.毒喰らいLv1.麻痺喰らいLv1

 ————————————

 

 ステータスこそ体力が多めと言う事以外大した取り得は無いが、相手の攻撃すら喰らい己の糧とする食再生と回復強化が厄介だな。取り合えずアイツ相手に近接は無謀だ。噛みつかれるのがオチだ。

 

「ふぅ~…集中しろ。〈六発装填・水弾〉」

 

《スキル〈集中Lv3〉が〈集中Lv4〉に上昇しました》

 

 六発装填の魔術の効果によって同時に六つの水弾が発射される。その全ての魔術を操り相手の口以外の所に被弾させる。これだけで勝てれば良いモノの。相手は中々の体力を誇る。今の攻撃をもう一度せねば勝てん。

 

 大食い魚の決死の突撃を避けるも、俺は目の前の相手を前に集中力が必要な魔術を準備する間が無かった。だが、そのチャンスは唐突に訪れる事となった。

 

 大食い魚が再び突進の準備をしていた。真面に喰らえば即終了な一撃を前にして、俺は余裕と言う感情しか持てて居なかった。俺は背後に聳える岩山に背を付けて、大食い魚が突進してきた瞬間に回避する。

 

 頭を打った大食い魚は混乱状態になっているのだろう。その隙に俺は再度魔術を装填する。

 

「〈六発装填・水弾〉」

 

《新しく魔力系スキル〈魔術制御Lv1〉を習得しました》

 

 

 

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