転生小魚、龍道を征く   作:半目真鱈

14 / 28
第14話 スカル・メイジ

 新たに習得した魔術制御…このスキルは思ったよりも使いやすいスキルだった。例えば水球を出して、その水球の大きさを変更したり等の制御が出来るようになった。

 

 これの何が良いって、これまで魔魚に進化した事で実質的に封じられていた水球移動法を再びやることが出来るのだ。それに、ついでに酸欠耐性のレベル上昇も兼ねている。

 

《スキル〈酸欠耐性Lv3〉が〈酸欠耐性Lv5〉に上昇しました》

《称号〈上陸Lv1〉が〈上陸Lv2〉に上昇しました》

《条件を達成しました。新しく称号〈無理Lv1〉を習得しました》

 

 それから酸欠耐性が有っても限界に近づいたころに水球の中で休憩、そして再び陸上へ…その作業を酸欠耐性のスキルがカンストするまで続けた。

 

《スキル〈酸欠耐性Lv9〉が〈酸欠耐性Lv10〉に上昇しました》

《条件を達成しました。スキル〈酸欠耐性Lv10〉が〈風耐性Lv1〉に派生しました》

 

 風耐性?ここで…酸欠耐性を伸ばしていくと風耐性に派生するのか…まぁ酸欠耐性がカンストした事だし、ここいらで陸上の魔物とも戦ってみるかね。

 

 それから魔術制御のスキル練習も兼ねて、水球移動法を続けていると、見覚えのあるアーチが見えた。そこに佇んでいるのは迷宮だった。その迷宮に腕試しの為に入ってみる事にする。

 

 中に入ってみると、思ったよりもジメジメとした洞窟だった。そして、迷宮の中を徘徊しているのは、骨人と言われる人骨が何らかの拍子に動き出したと言われる魔物だった。

 

 と言うか…こうして骨人を見てみると、今までの魔物とは根本的に違うな。今までの魔物とは違い骨人は魔力でその四肢を操っているのだ。イメージとしては操り人形が正しいか?

 

 私は最も魔力の集中している心臓部目掛けて水弾を放つ。それ一発で倒れた様からは、此奴の弱さが窺い知れる。

 

《レベルが1上昇しました》

《SPを1習得しました》

 

「あぁ…前の大食い魚の経験値が溜まってたのか。と言うかこの迷宮…全体的にしょっぱい気がせんでも無い…。まぁ、取り合えず迷宮攻略を目指して頑張りますかね。」

 

 それから第一階層の骨人共を蹂躙しつつも、攻略の事は忘れずに脳内で地図を描く。解析さんに頼りっきりだが、スキルとはそういう物だ。それから第二階層への階段を見つけ足を踏み入れる。

 

 そして、俺はここからが本番だと言う事を思い知った。今までの第一階層で渦巻いていた魔力とは質が違う。…陸上と言う俺にとって最も苦手なステージで、どこまでやれるか楽しみだな。

 

「そこか…水弾」

「…魔弾」

 

 迷宮の第二層に入ると同時に魔力感知に何者かの反応が掛かった。それに呼応するように放たれる魔弾を相殺するべく水弾を放つ。それにより発生した衝撃を無視しつつ、相手の確認から入る。

 

「スカル・ローメイジ…直訳で骸骨の下位魔術師って事か。だったら、魔術師対決と行こうじゃん。〈六発装填・水弾〉」

「〈魔弾〉」

 

 放たれた魔弾の一発を水弾で相殺して、残りの五発を四肢と心臓部に打ち込む。それにより倒れたスケルトンから、何か取れる物が無いかと確認してみると、心臓部に石が生成されているのを確認した。

 

 名前 魔石

 説明 魔物にとっての第二の心臓となり得るモノであり、多少の魔力を蓄えている。魔道具の作成に用いられる

 

「こりゃ要らないのが出たな。でも、何か使える手段は有りますかね?解析さん」

 

 それから間もなく、俺は嬉しい悲鳴を上げる事となった。どうやら魔石を喰らうと効率的に魔力を増やすことが出来るらしい。それに加えて、低確率になるものの、相手のスキルを奪うことが出来るらしい。

 

「それじゃあ早速頂きます…グァアワワアァ~…痛い痛い痛い痛い痛い」

 

《スキル〈苦痛耐性Lv3〉が〈苦痛耐性Lv7〉に上昇しました》

《スキル〈負荷耐性Lv1〉が〈負荷耐性Lv3〉に上昇しました》

《条件を達成しました。新しく称号〈捕食者Lv1〉を習得しました》

 

「はぁ~…マジで痛かったぁ。…二度とやりたくない…でも、魔力の数値が結構増えてるな」

 

 ————————————

 名前 無し

 種族 魔魚Lv2/Lv20

 体力 57/57

 気力 92/92+110(修行+20)

 魔力 193/193(修行+91)(捕食+20)

 ————————————

 

 なんか魔力の数値だけが思いっきり伸びてるな。と言うか修行とか捕食を除いても82って言う結構な割高数値だし。何か魔力バカになった気分…。まぁ良いか。取り合えずこのまま迷宮の攻略に勤しむか。

 

「まぁ…捕食に付いては、放っておこう。魔力量が今のままじゃキツく成ったらしよう。あの痛みは二度と味わいたくない。」

 

 それからスカル・ソルジャーと言う新面を見たモノの、魔弾を強化した魔術〈大魔弾〉一発で沈むだけとなった。それに加えてこの下の階層でも同じような面子しか居ずに、俺は多少の飽きを感じていた。

 

「だけど…こんな奴はお求めじゃ無いっての。」

 

 第四層に入ると同時に飛んできた謎の魔術を回避しつつ、敵の解析鑑定を試みる。

 

 ————————————

 名前 アラミス

 種族 スカル・メイジLv13/Lv30

 体力 120/120

 気力 90/90

 魔力 115/120

 攻撃力 85

 防御力 90

 魔法力 110

 抵抗力 95

 速度力 85

 ランクF-

 種族スキル

 魔術適正Lv3.骨体Lv2

 汎用スキル

 暗視Lv7.直感Lv2.予感Lv1

 戦闘スキル

 棒術Lv10.杖術Lv3.体術Lv4

 魔力スキル

 魔力感知Lv5.魔力操作Lv4.魔力回復Lv2.魔力消費緩和Lv1.無魔術Lv6.火魔術Lv3.死霊魔術Lv5

 耐性スキル

 状態異常無効.刺突耐性Lv3.打撃弱化Lv2.神聖弱化Lv4.

 称号スキル

 第九階梯魔術師.ヘルガ王国魔術師団所属.成れ果て.禁忌に足を踏み入れし者

 ————————————

 

 なんか色々と知れた情報もあるけど…とりあえずは目の前の敵にだけ集中しろ。それだけだ。今はそれ以外に目を向けてる暇は無い。

 

「〈追尾・火球〉」

「何だと?魔術が追ってくる。俺の追尾弾と同じ感じか?なら〈水壁〉」

 

 火球を水壁で防ぐモノの、敵の編み出す魔術の前に俺は心が折れそうになっていた。…何故かって?それは、敵がどんどん召喚する骨共に目が行くからだ。

 

「数の暴力とか…ズルすぎ。〈六発装填・水弾〉」

 

 取り合えず魔術でもってスケルトン共を蹴散らすモノの、相手はどんどんとスケルトンを生み出していく。

 

 それに何らかのスキルによるものか…相手は魔術をドシドシと使っているのに、魔力をあんまり消費していないでは無いか。

 

「終いだ。…〈首切り・魔刃〉」

「これは…不味い」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。