転生小魚、龍道を征く   作:半目真鱈

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第2話 恐怖

 だけど、微生物捕食が消えたって言う事は、あれは幼体専用スキルって事か?普通は卵の中で微生物を捕食してこの種族に進化、そして卵から出てくる流って言う事か。

 

「でも…今の強さで狩れる魔物なんて居るのか?って…お前たちは何をしているんだよ。。」

 

 俺の目の前で繰り広げられている光景には、かなり動揺していしまった。何せ今さっき生まれたばかりの俺の兄弟たちが次々と同族殺しをしているのだから。

 

「もしかして次の経験値の稼ぎ手段ってこれ?…こうなったら自棄だ。…俺が進化するまで殺してやるよ。」

 

 それからは目に付いたメダカに向かって体当たりをして、この小さな口で噛みつく。天空眼のお陰で何とか相手の情報を見つつ攻撃できているが、こりゃあかなり時間が掛かりそうだ。

 

《新しく戦闘系スキル〈咬牙Lv1〉を習得しました》

 

 うん?新しいスキルか…でも、今はそれに構ってられる程忙しくない無いんでね。俺は必死にメダカに噛みついていた。これが効いているのは分かっているが、何分攻撃力が低く、決定打にならん。

 

 かに思えていた。だが、新しくスキルを習得してからと言うモノの、随分と楽に攻撃が通るようになった。ダメージが直ぐに浸透し奴を殺すに至った。

 

《レベルが1上昇しました》

《SPを1取得しました》

《条件を達成しました。新しく称号〈同族殺しLv1〉を習得しました》

 

 うん?何か色々と習得したな。取り合えず順に確認してみるか。

 

 SP・スキル欄からスキルを習得する際に消費するエネルギー

 

 咬牙・噛みつくと言う動作を補助するスキル。効果・噛みつき時の動作補助、スキルレベル分の追加ダメージ

 

 同族殺し・同族を殺したときに得られるスキル。効果・同族への微特効付与

 

 同族殺しの方は完全にヤバい感じが溢れてるな。何だよこの効果。まぁ、結構有用だから良いけど。それに、早くレベル10にまでならなくちゃ…。

 

《レベルが1上昇しました》

《SPを1取得しました》

《レベルが1上昇しました》

《SPを1取得しました》

《スキル〈咬牙Lv1〉が〈咬牙Lv2〉に上昇しました》

 

 うん?水が暗くなったような。水面で何かあったのか?取り合えず身に行って見るか。幸いにしてここは浅瀬だし直ぐ戻ってこれるでしょ。

 

 それから水面へと顔を出して辺りを見渡していると、どうやら夜になった様だった。だから水が暗くなったらしい。

 

「そういえばこの世界で夜を経験するのは初めてだな。と言うかこの世界って月が2つあるんだ。お月見とかどうしてるんだろ。」

 

 そんな事を思いつつ元の水草付近の場所に帰ってきたが、何かが可笑しかった。今まで当たり前の様にいた俺の兄弟たちがまるまる居なくなっていたのだ。それに対して不気味に思いつつ、木陰に隠れていた。そして、その選択は正解だったことを知る。

 

 名前 無し

 種族 雷電ウナギLv4/Lv15

 体力 150/150

 気力 120/120

 魔力 120/120

 攻撃力 50

 防御力 60

 魔法力 90

 抵抗力 70

 速度力 50

 ランク F-

 種族スキル

 帯電Lv4.粘性液Lv2

 汎用スキル

 遊泳Lv6.暗視Lv3.監視Lv1

 戦闘スキル

 咬牙Lv4.回避Lv3

 称号スキル

 赤子殺しLv2.同族殺しLv1.悪道Lv1.帯電者Lv1

 SP 15

 

 俺はそのステータスを見て静かに確信した。この場を荒らしたのは此奴だと言う事を。そして、今の俺じゃ100体集まっても勝てるような奴じゃ無いと言う事も。俺はそれを認識した途端に息が詰まるような感覚に襲われていた。

 

《新しく耐性系スキル〈恐怖耐性Lv1〉を習得しました》

《新しく耐性系スキル〈酸欠耐性Lv1〉を習得しました》

《スキル〈恐怖耐性Lv1〉が〈恐怖耐性Lv2〉に上昇しました》

《スキル〈恐怖耐性Lv2〉が〈恐怖耐性Lv3〉に上昇しました》

《スキル〈恐怖耐性Lv3〉が〈恐怖耐性Lv4〉に上昇しました》

《スキル〈酸欠耐性Lv1〉が〈酸欠耐性Lv2〉に上昇しました》

 

 

 息を吸って良いのかも分からなくなる程に強烈な威圧感が、俺をビシバシと刺激していた。その姿は正に絶望の化身であり、俺に消えない恐怖を刻み込んだのだった。

 

 あれから幾分かして、ウナギは満足したのはどこかに消えて行った。それと同時に一気に呼吸が出来るようになって、俺は一先ずの安息を得た。でも、これからのレベル上げの事を考えると不安で仕方なかった。

 

 今の俺にある武器と言えば咬牙位なのだ。それに加えてこの圧倒的に低いステータスは、そんじゃそこらの敵じゃ殺す事も叶わないだろう。

 

 それを認識しつつ俺でも狩れる生き物は居ないか?と思いつつ辺りを探索しているが、俺より弱い奴がそうそう見つかることも無く…俺は完全に詰んだ様だった。運は俺に微笑む事を止めた様だ。

 

 名前 無し

 種族 カルブフロッグLv3/Lv10

 体力 20/20

 気力 14/15

 魔力 17/17

 攻撃力 19

 防御力 20

 魔法力 10

 抵抗力 10

 速度力 15

 ランク G

 種族スキル

 舌操作Lv1

 汎用スキル

 暗視Lv3.遊泳Lv5.

 強化スキル

 打撃強化Lv2

 称号スキル

 蟲殺しLv2.赤子殺しLv1.悪道Lv1

 SP 5

 

 此処に来るまでに色々な魔物を鑑定してみたけれども、その中で弱い魔物と言えばこのカエル位しか居なかった。しかも此奴は此奴で弱いとかじゃ無く純粋に強い。

 

 ステータスも殆どの面で俺が負けてるし、打撃強化のスキルも厄介だ。総じて今の俺じゃ勝てっこないという事だ。つまり何が言いたいかと言うと。特訓パートと言う奴だ。

 

 最初は兎に角泳いだ。今のステータスで負けてる状況だったら、遊泳能力で少しでも差を付けないと勝てっこないからだ。それを鍛えるために今は辺りを泳ぎ回っている。

 

《スキル〈遊泳Lv4〉が〈遊泳Lv5〉に上昇しました》

《新しく強化系スキル〈速度強化Lv1〉を習得しました》

 

 速度強化・速度力のステータスを底上げするスキル。効果・スキルレベル分ステータスを底上げする。

 

「おぉ~…ここで速度強化は熱い。取り合えず今の状態で上げれるだけ上げてみよう。」

 

 それから何日間か過ぎた。食料は巨大な生物の食べ残しを漁ると言う日々の繰り返しによって、これまで食いつないできたけど、これ以上は無理だった。

 

 残飯を漁ろうにも、俺と同じ考えに至った魔物は多く、あまり食べれていないのが現状だ。

 

「それじゃあ倒すとするかね。」

 

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