転生小魚、龍道を征く   作:半目真鱈

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第23話 ゴブリン殲滅

「あのぉ…滅茶苦茶に怒りながら追ってきてますよ。」

「マジだな。…お前は別の場所に逃げろ。後で念話で知らせる。俺は此奴を倒していく。」

 

再び俺と毒鬼は対面する事となった。マジで戦いたくない程の実力差を感じる。だが、アガロを逃がすためにもここで逃げることは出来ん。だからこそ、この勝率の低い戦いに挑むのだ。

 

「グガァ~」

「本当に獣だな。そして、手負いの獣程恐ろしいモノは無い。疑似魔術〈砲水撃〉」

 

スカルメイジを追い込んだ魔術を行使する。だが、毒鬼のステータスが故に簡単に阻まれてしまった。残りの体力量から考えても魔術爆破レベルのダメージを3発叩き込まないと死にそうにないな。

 

「さて…俺の残存魔力量は残り100…さっきの魔術爆破での消費は100程…こりゃあ、思ったよりも勝率悪いな。」

「何を…言っている。敵は、殺す」

 

マジで獣かと思う程に知能が低いな。これだったらゴブリンの方がまだ知能が高いぞ。…毒鬼は日本刀を舐める。解析さんが出した答えは俺を毒で殺すという手段に出る様だった。

 

「ワンちゃん毒でやられた振りできないか?…無理だな。あの日本刀で切られたら死んじまう」

「殺す…ゴロズゥゥ~」

 

徐々に毒鬼の怒りが蓄積しているのが分かる。その証拠に今までの流麗なる剣技が嘘のように消え。まるで荒ぶる獣の刃の様に滅茶苦茶な軌道をしていた。それのお陰で大分避けやすく成ったが、それでもかなりの疲労感を感じる。

 

《新しく耐性スキル〈疲労耐性Lv1〉を習得しました》

《スキル〈回避Lv6〉が〈回避Lv7〉に上昇しました》

《スキル〈加速Lv1〉が〈加速Lv2〉に上昇しました》

 

加速のスキルレベルアップは嬉しい。これで何とか余裕を持って避けられるようになった。それじゃあ、今できた余裕でもって此奴を沈めるとしよう。50%の演算リソースを魔術式構築に使用。

 

「魔術式構築…〈猛毒剣〉〈麻痺剣〉〈睡眠剣〉〈衰弱剣〉〈致死剣〉〈溶解剣〉…疑似魔術〈剣修羅〉起動…毒の中で死ね」

 

俺が出せる状態異常のオンパレードだ。さしもの毒鬼も耐えきれずに倒れてしまった。だが、それで油断する程愚かじゃない。俺は隙だらけの心臓部目掛けて拳を振り下ろす。

 

「グギャァ~」

「魔石は抜いた。これで終いだ。」

 

《レベルが3上昇しました》

《SPを3習得しました》

 

 

ふぃ~…ようやっと勝ったか。マジで二度と戦いたくないレベルの強者だったな。でも取り合えずどんなスキルが習得できるかな。これが一番の楽しみだ。

 

「俺的には鬼力が良いな。これさえあれば簡単にステータスがアップできるし。」

 

《条件を達成しました。新しく戦闘系スキル〈剣術Lv1〉を習得しました》

 

「まぁ…そんな上手い話がある訳無いか。といっても、この剣をそのままは勿体ないな。何かインベントリ的な魔術は無いものか…あった。」

 

《新しく魔力スキル〈空間魔術Lv1〉を習得しました》

《残りSPは25です》

《条件を達成しました。新しく称号〈空間使いLv1〉を習得しました》

 

「そして、レベル一魔術が…何これ?」

 

俺の目の前にはコピペで見るような感じのモノが宙を描いていた。…もしかしてこれだけ?ショッボ…まぁレベルが上がったら問題無いでしょ

 

「と言うか念力のスキルがあるし、それで試してみるか。」

 

俺の思惑通りに、念力で刀を動かす事に成功した。でも、スキルレベルが1なのが悪いのか、スムーズに移動する事は出来なかった。まぁ、空間収納の魔術が使えるまでの我慢だ。

 

と言うか魔力支配の影響もあって魔力の回復力が凄いな。…だったら、魔力の消費が気にならない程度に魔術は常時発動しておくか。

 

「でも、ただ発動するだけじゃ勿体ないよなぁ。…そうだ。」

 

耐性面のレベルアップを兼ねて、俺に攻撃を向けよう。そうしたら耐性スキルも上がるし魔術スキルや称号も上がるしで、一石三鳥くらいあるんじゃね?

 

新しい発見と共に上がっていくスキルレベルを見ていくと、なんだか達成感を感じる。だが、それを邪魔するかのように新たなる気配が俺たちに向かってきた。

 

「毒鬼か?…いや、違うな。」

 

緑肌の小鬼…ポイズンじゃないノーマルのゴブリンが其処には立っていた。全身から溢れ出る小物臭で鼻が曲がらない内に、殺してしまおう。そうしよう。

 

「女…犯す。」

「ポイズンゴブリンは知能が高いと聞いてはいたが…ノーマルの方は残念な程に愚鈍だな。」

 

だが、この森で通常種のゴブリンと会うのも珍しい。此処に住む魔物は殆どが毒持ちだからな。…此奴どこから来たんだ?少し探求してみるのも良いかも知れないな。

 

それから一度隠者のスキルで隠れるとヘイトは無くなったのは来た道を帰って行った。そっちの方に付いて行くと、そこには巨大な集落が出来ていた。これには驚いた。何せあの程度の知能で集落を築くことが出来るのかと言う事が。

 

「いや…この感じの魔力からして強大な個が居るな。そいつが率いているのか?」

 

まぁ、この感じからして俺よりもちょっと弱い程度だろうし、この集落を潰すってのは良い経験値になるかもな。

 

「それじゃあこれで一気に攻めるか〈猛毒煙〉」

 

俺以外の人物には致死に至る程の猛毒だ。この程度の集落ならば簡単に攻め落とすことが出来るであろう。それに、新鮮な死体が手に入ると言う事は死霊魔術の研究に役立つという物だ。

 

「大体のゴブリン…と言うかボスも死んだな。」

 

《レベルが5上昇しました》

《SPを5習得しました》

 

《称号〈悪道Lv6〉が〈悪道Lv7〉に上昇しました》

《称号〈卑劣Lv5〉が〈卑劣Lv6〉に上昇しました》

《称号〈災害Lv1〉が〈災害Lv2〉に上昇しました》

 

それからアガロと共にこのゴブリン集落を探索していたら面白いモノを見つけた。それは鏡だ。どんな効果があるのかはまだ鑑定してないから分からないが、これだけが妙な異質な感じを醸し出していた。

 

名前 通信の鏡

説明 遠方に存在する対となった鏡と通信する魔術

効果 映像通信Lv1.音声通信Lv1.遠距離通信Lv3

 

「とりま割っとくか?でも勿体ないしな。取り合えず念力で浮かせる方向で、このまま空間魔術のレベルが上がったらその中にお引越しコースかな?」

 

取り合えずこの鏡以外はそう大したものは無く、獣の肉だとか果物とかのみだった。だが、その全てに毒が無いのだ。この森で毒以外を見つけるとは運がいい。取り合えずこれは俺とアガロが食す方向性で…。

 

「まぁ、良い経験値には成ったな。いきなり5レベルアップだし。」

 

《条件を達成しました。新しく汎用系スキル〈統率Lv1〉を習得しました》

《条件を達成しました。新しく魔力系スキル〈呪術Lv1〉を習得しました》

《条件を達成しました。新しく汎用系スキル〈望遠Lv1〉を習得しました》

《条件を達成しました。新しく汎用系スキル〈直感Lv1〉を習得しました》

《条件を達成しました。新しく汎用系スキル〈予感Lv1〉を習得しました》

《条件を達成しました。新しく強化系スキル〈抵抗強化Lv1〉を習得しました》

 

 

新たに習得できたスキルはこんな感じだった。と言うかどれも結構使えそうなスキルだな。ゴブリンの牧場化計画を本気で考えそうになった。まぁ効率がクソみたいに悪そうだからやらないけど。

 

 

 

 

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