転生小魚、龍道を征く   作:半目真鱈

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第3話 カエル戦

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 名前 無し

 種族 ミニマムレッサーフィッシュLv4/Lv10

 体力 15/15

 気力 13/13

 魔力 13/13

 攻撃力 10

 防御力 10

 魔法力 10

 抵抗力 10

 速度力 14(速度強化+3)

 固有スキル 

 天空眼

 汎用スキル

 遊泳Lv6.暗視Lv2

 戦闘スキル

 咬牙Lv4.隠密Lv3

 強化スキル

 速度強化Lv3

 耐性スキル

 恐怖耐性Lv4.酸欠耐性Lv2

 称号スキル

 早熟.同族殺しLv1

 SP 3

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「はぁ~雑魚を狩れたらそれで良いんだけど、負けてるんだよなぁ~スピード」

 

そもそもこの辺りで雑魚をやっている奴らは雑魚じゃない。逃げ足が尋常じゃ無く早いのだ。少しでもダメージを負いそうだったら退避が身に付いているのだろう。

 

「この前は殺そうと思っただけでも逃げられたからな」

 

だからこそ、こうしてカエルを狩るしかないのだ。この辺りで俺に狩れる程に呑気な奴はカエル位しか居ないからな。

 

 相手のカエルのステータスは以前から変わりなく、俺以上の威圧感を醸し出していた。でも、此奴に勝たなければ全てが始まらない。食料はもう無く、上位者の食いかけを漁る日々は無為と化した。

 

「ここからは俺のターンだ。」

 

 相手の出方を観察していると、気づく者がある。一番大きな発見と言えば、俺の事を完全に無視していると言う事だろう。どうやら隠密のスキルのお陰もあるようだが、相手はこちらを敵として認識していないようだった。

 

「恐らくは餌…まぁ、それ程までに俺が弱いって事でしょ。」

 

 俺は隠密を最大限まで働かせつつ、カエルの背中へと移動する。この道中だけでもかなりの集中力を使うが、これ以上の難所が待ち受けている。これからカエルに噛みつくのだ。

 

 ドキドキと心拍数が上昇していくのが分かる。相手は完全に格上の奴だ。もしも一つでも間違いが起きれば即死である。でも、ここで逃げるわけにはいなかった。

 

「此処を逃げれば待っているのは死骸漁りの日々だけだ。」

 

 俺はカエルの背中に思いっきり噛みついた。隠密+咬牙スキルをフル活用することで、背中の部分をかみ砕く。だが、それだけで倒れてくれるほどカエルも生易しくなかった。

 

 体を身じろぎしただけでも、今の俺の身体にとっては災害そのものだった。俺は振り下ろされた。すぐそばの岩場に激突することになった。

 

《新しく耐性系スキル〈衝突耐性Lv1〉を習得しました》

《新しく耐性系スキル〈苦痛耐性Lv1〉を習得しました》

《条件を達成しました。新しく称号〈根性Lv1〉を習得しました》

 

 クッソ痛ェ~~…でも、何とか体力ミリで耐えた。凄い俺…でも、そんな事考えてる隙なんてくれないよねぇ。

 

 カエルが伸ばしてきた舌を何とかギリギリの所で避けて、今度は逃げに徹する事にした。アイツの攻撃を一発でも喰らったら即ゲームオーバーだ。  

 

 スペランカー状態の俺に対して、執拗に攻撃してくる様からは、恐らく傷つけられた怒りから来るのであろう事は察せられる。

 

《新しく戦闘系スキル〈回避Lv1〉を習得しました》

 

「おっとぉ…ここで回避は嬉しすぎる。なんだか気持ち避けやすく成った様な?でも良い。とにかく今は避け続けろ。」

 

 次第に舌のスピードが落ち始めてきた。どうやらこの攻撃は相手も疲れるらしい。俺はその好機を逃すまいと先ほど噛みついた背中に到達すると、本気を振り絞って再び噛みついた。

 

「ゲコォオォ~」

 

 肉が表面化している所に噛みついた事で、相手のカエルの体力も底が見えてきた。この機を逃す筈も無く。俺は躊躇なく肉に潜り込んだ。

 

 表ではカエルが何とか追い出そうと必死に身を捩っているのが分かる。でも、私は此奴の体内に居るのだ。振り払える筈も無く。俺は内臓を食い破りながら、絶命を待った。

 

《レベルが2上昇しました》

《SPを2習得しました》

《スキル〈咬牙Lv4〉が〈咬牙Lv5〉に上昇しました》

《新しく強化系スキル〈攻撃強化Lv1〉を習得しました》

 

「ここで攻撃強化のスキルは熱いな。…まぁ、今の状態なら焼け石に水だけど。それでも上がるのは嬉しいな。」

 

取りあえずは今の所は進化を目指すって事で良いんだろうけど、その前に安定して狩れるようにスキルアップから始めてみるかな。

 

このゲームみたいな世界で生き残るためにはスキルを知ることが第一だ。その為にはありとあらゆるスキルを実験し、学習し、会得する必要がある。その為に光るのが、SPを消費して習得できるスキルが並んだスキル欄だ。

 

「此処にあるスキルの名前の通りに行動したらそのスキルが習得できるかもしれない」

 

ここで安易にスキルをSPで習得と言うのは不味いだろう。この先必要になる…例えば魔法だとかを習得する時に、SPが足りずに習得できませんでした。では笑い話にもならん。

 

「幸いあのカエルを除いてこの辺は静かだ。あの雷電ウナギを見たのも一回だけだし、この辺りは実に平穏だ。ここいらで実験してみるのも良いだろう。」

 

と言うか、もしかしたらこのカエルとあの雷電ウナギ、もしかしたら生まれたばかりの俺達を狙っていたのかもな。両方とも称号スキルに〈赤子殺し〉って入ってるくらいだし。

 

「実際に雷電ウナギが兄弟たちを殺したのもそれが原因かもな。」

 

生まれて日が浅く、野生の勘と言うモノが無い無抵抗の子供を殺す。このためにウナギとカエルも来たのかも知れない。

 

「まぁ…所詮は元高校生の思索があっているのかも分からないけどね。」

 

 

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