転生小魚、龍道を征く   作:半目真鱈

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第7話 迷宮侵入

 あれから瞑想しつつ魔力感知等の修業をしていると、瞑想は精神統一に進化した。このスキルは瞑想を深めることで雑念を排除するという効果で、魔力の操作性を増したり、精神干渉系のスキルや魔法に対して一時耐性を付与するというスキルだ。

 

 それから演算系のスキルは魔術を限界まで同時発動することでスキルレベルが上がる事を発見してからは、上がるのは早く、今じゃスキルレベルは3に上昇していた。

 

 そして、これ以上の特訓は気力量的に難しいと判断して、俺は迷宮内に入る事を覚悟する。この先に何が待っているかは分からないが、これ以上待っていても魚は来ないだろうし、少しでも動けるうちに抵抗しないと待っているのは餓死だ。

 

「さてと…初めての迷宮、どんな魔物が出てくるのやら。」

 

 迷宮に足を踏み入れた途端に、この場所は不味いと理解した。この場所には水が無いのだ。それに気が付いた途端にピチピチと跳ねつつ迷宮の扉へと逃げ帰ろうとしていた。

 

 だが、それをこの体が拒否する。今逃げれば飢餓で飢えて死ぬのだと。ヤバイ…酸欠になる。

 

《スキル〈酸欠耐性Lv2〉が〈酸欠耐性Lv3〉に上昇しました》

《条件を達成しました。新しく称号〈上陸Lv1〉を習得しました》

 

 ピチピチと跳ねつつ迷宮内を簡単に探る。そこには多数の魔物の気配があった。そして、今はそれだけでも良いと思い、さっきから喚く本能を無視して海へと帰還する。

 

「プハァ~」

 

 マジで死ぬかと思った。と言うか水中にある迷宮なんだから水くらい用意していて欲しいよ。…でも、どうするんだ?この先の生存には迷宮が必須。でも、それには水が必要…。うん?

 

 もしかしたら…。

 

 俺は思いついた予想が正しいのか実験するために水上へと顔を出した。そして発動するのは〈水球〉だった。

 

「通常はこれを敵に投げつけるけど…成功だ」

 

 そのまま魔術を維持することで水球を介して移動する事が可能になった。取り合えずこのまま魔力消費がどの程度か?とか調べてみるか。

 

 それから数分経って、改めて魔術の効果を調べ終わった。結論から言うと水球を介しての地上移動は結構いい線を行っていた。幸いにして魔力消費は10秒で1程度だから、数分探索するレベルだったら問題は無い。

 

 でも、迷宮を攻略するってなったら問題は山済みだ。取り合えず戦闘に魔力が使えない。数分しか探索できないでダメダメだった。でも、それしか生き残る道は無い。とりあえずは迷宮の攻略を押して進める事にする。

 

「取りあえずは魔力量を増やす。それも今までの様な回復を待っての修業何て生ぬるい状況じゃいられない。倦怠耐性を信じてひたすら上げまくる。」

 

 それから気力が限界に近づくまで、ひたすら魔力量を増加させる訓練を続けた。その甲斐も有ってかなりの魔力特化のステータスになった。

 

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 名前 無し

 種族 スモールフィッシュLv3/Lv10

 体力 25/27

 気力 5/22

 魔力 110/110

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 それから回復強化のスキルから派生した魔力回復Lv3と、魔力消費緩和Lv2と言う2つのスキルを習得した。これ以上は真面目に餓死するというレベルに達するまで特訓した成果がこのステータスだった。

 

 迷宮の内部に入ると今までと同じように空気が無く。俺はピチピチと跳ねるだけだった。だが、今の状態ならば問題は無い。

 

「〈水球〉」

 

 そのまま水球を動かしつつ洞窟っぽい迷宮を進んで居ると、何時もお馴染みカエルが居た。でも、何処か違っていた。今までのカエルは元の世界のカエルに近かったが、この迷宮のカエルは二足歩行をしているのだ。

 

 流石に驚いたが、こっちは驚いていられない状況だ。直ぐに冷静な思考を呼び覚まし魔術を発動する。

 

 取りあえずは接近してから咬牙のスキルだな。俺はそう思いつつカエルに近寄る。だが、水球による移動は慣れて無く、非常にゆっくりだった。そして、その隙をカエルが見逃してくれる訳もなく、俺は吹き飛ばされてしまった。

 

《スキル〈衝突耐性Lv1〉が〈衝突耐性Lv2〉に上昇しました》

 

「グハッ…クソが。痛いんだよ。〈水弾〉」

 

 脳天目掛けて水弾を発射する。だが、悲しきかな。水弾はあまり効果を見せなかった。それどころが不意を突かれ近寄られてしまった。何と相手は紫色の液体を飛ばして来た。

 

 ヤバい。此奴毒持ちか。しかも遠距離攻撃持ちとは…これ以上の戦闘は不味い。

 

「〈水弾…連射〉」

 

 水弾をカエルの脳天目掛けて連射する。此奴が死ぬまで続ければ、勝てる筈だ。それを信じカエルの攻撃を避けつつも、魔術の連射を止めない。

 

「ゲコ~」

 

《レベルが3上昇しました》

《SPを3習得しました》

《条件を達成しました。新しく称号〈格上殺しLv1〉を習得しました》

 

 遂に死んだか。しかも一気にレベルが3上がるなんて。でも、そのお陰でこんな大物を倒せたしな。とりあえずは食べて気力回復するか。いやぁ…残り5になった時はもう死んだかと持ったけどなんとかなる物だな。

 

《スキル〈苦味耐性Lv3〉が〈苦味耐性Lv4〉に上昇しました》

《スキル〈毒耐性Lv2〉が〈毒耐性Lv3〉に上昇しました》

 

 それからカエルを全て平らげた後に、再び水球を使って辺りを探索してく。どうやらこのカエルはここじゃあ雑魚ポジションらしい。しかもステータスがこれだ。

 

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 名前 無し

 種族 ポイズンキッケルLv10/Lv20

 体力 45/45

 気力 25/25

 魔力 50/50

 攻撃力 30

 防御力 35

 魔法力 40

 抵抗力 30

 速度力 25

 ランク G+

 種族スキル

 舌操作Lv1.毒生成Lv1

 汎用スキル

 暗視Lv8.射出Lv1

 強化スキル

 打撃強化Lv2.毒牙Lv1

 耐性スキル

 毒耐性Lv3

 称号スキル

 毒使いLv1

 SP 20

 ————————————

 

 こんな感じでそもそものステータスが高いうえに毒持ち遠距離持ちと言う隙の無さ…此奴を倒すのは骨が折れる。

 

 そんな感情を持ちつつも、進化の為には致し方なしと思いつつ、カエルを再び倒すべく探す。

 

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