あれから悪路耐性がレベル3にまで上がる程に探索をした結果、見事にカエルを見つける事に成功した。と言うよりも、特定の魔術式から無限湧きしていた。
「これってどういう原理なんだろう?解析とかできるのか?」
《スキル〈解析Lv1〉を習得しますか?》
「うわ!…ビックリしたぁ。と言うか解析のスキルってのが有るんだ。何々?SP消費は4か…まぁ払えるな。」
《新しく汎用系スキル〈解析Lv1〉を習得しました》
《残りSPは12です》
俺は新しく習得した解析を使ってみる物の…このスキルのハズレ具合を確認する事になった。何せ、分かる事が何一つないのだ。どうやってこの魔術が成立しているのか。どういう言語が使われているのかも…何一つ分かったことが無いのだ。
「…まぁ、俺はこの世界の魔術に関して無知だし仕方ないよね。取り合えず当たり前の様に使える給水辺りから解析していくか」
それから解析を発動してみると、今までにないくらいに脳が働いているのが分かる。しかも随分と思考のリソースを持っていかれている感覚がある。
《新しく汎用系スキル〈並列思考Lv1〉を習得しました》
《スキル〈演算処理Lv3〉が〈演算処理Lv4〉に上昇しました》
と言うか今まで魔術を使わないと上げられないと思ってたけど、こうやって解析をするだけでもレベルは上がるもんなんだな。
《新しく汎用系スキル〈魔術言語Lv1〉を習得しました》
魔術言語・魔術に使用されている言語。効果・魔術に対する理解を深める
「成程ねぇ…この給水の魔術だけでも大分この世界の魔術が理解できたぞ。」
この世界の魔術は多分だけど、元の世界で使われている物理学…これに準拠している。だから、魔力と言うエネルギーを水エネルギーに変えてから自由に形を変える。
「って事で良いのか?あんまし物理学とか分からんけど、こんな感じで良い筈だ。」
それからカエルから隠れつつ今使える水魔術の解析を始めた。こうして使える魔術言語を知ることで、新たなる魔術を作り出す事も可能であるからだ。
《スキル〈魔術言語Lv1〉が〈魔術言語Lv2〉に上昇しました》
あれから現在使える魔術の全てを解析した結果、魔術言語のスキルはレベル2に上昇した。けれども件の魔術式の解析は出来ませんでした。
「マジで何の成果も得られませんでした。じゃ払ったもんはデカすぎるんだけど?取り合えず今知っている魔術言語で新しい魔術でも作って見るか。」
それから試行錯誤した結果…色々と新魔術を作れたから、それを簡単な図にしたのが、これになる。
Lv0─給水─放水─散布
│ └水操作
Lv1─水弾
│ ├追尾弾
│ └六発装填
Lv2─水球
│
Lv3─水矢─水矢雨《アクアレイン》
│ └水槍《アクアスピア》
Lv4─水壁─水円壁《アクアウォール》
│
Lv5─水刃─大水刃
取り合えず今使える手段を全部使った結果こういった感じになった。これなら次の階層でも通じるでしょ。
おれは四足でもってしっかりと階段を踏む。その先に居るであろう魔物の魔力に怯えつつも、俺はしっかりとした足取りで、下へと続く階段を下りた。そして、その場に居たカエルを半ば無意識的に鑑定してみる。そして、俺は驚愕の渦に引き込まれてしまった。
————————————
名前 無し
種族 キッケル・ファイターLv2/Lv20
体力 80/80
気力 90/90
魔力 50/50
攻撃力 50
防御力 55
魔法力 30
抵抗力 35
速度力 45
ランク F-
種族スキル
舌操作Lv4.毒生成Lv2.毒拳Lv2
汎用スキル
暗視Lv7.射出Lv3.直感Lv1
戦闘スキル
打撃強化Lv3.毒牙Lv3.体術Lv2.格闘Lv1.
戦技スキル
パンチLv1.
耐性スキル
毒耐性Lv4.打撃耐性Lv2
称号スキル
毒使いLv2
————————————
俺よりも遥かに高いステータスに加えてポイズンキッケルのスキルも引き継いだ近接型…それだけでも恐ろしい。こりゃあ勝てないな。逃げ一択だ。あんな化物に勝てるかっての。
俺は第一階層へと逃げ帰った。何せ今の俺のステータスより遥かに高い化物を倒すなんて無茶は出来ないからだ。こういうので挑むのは物語の主人公くらいだ。
俺は何時ものように気配感知と魔力感知を働かせつつ第一階層を歩いていた。そして、いきなり入口に多数の反応が出たのだ。もしかしたら新しくポップした魔物が入り口近くまで行ったのか?
俺は少しだけ不思議に思いつつも洞窟型迷宮の入口まで歩いてみる。そうすると、目の前でピチピチと音を立てつつ魚が飛び跳ねていた。しかも進化前の俺と同じ感じのフィッシュ系統の魔物だった。いきなり現れた事に驚きつつも、冷静に殺そうとする。
「グホッ…魚が頭突きをするかよ。」
何とピチピチと跳ねている魚がそのまま俺の頭部に衝突してきたのだ。衝突耐性が働いたおかげかあんまりダメージは無かったが、それでも俺の油断を引き締めるには十分な一撃だった。
俺は飛び跳ねる魚を、前足で抑えて頭に噛みつく。そのまま首を引きちぎる事で、やっと殺すに至った。それから魚を順々に殺していく。そうしたら、やっとレベルが1上がった。
《レベルが1上昇しました》
《SPを1習得しました》
《称号〈同族殺しLv1〉が〈同族殺しLv2〉に上昇しました》
《スキル〈咬牙Lv6〉が〈咬牙Lv7〉に上昇しました》
「と言うか何で魚が来たんだ?迷い込んだのか?」
急な来訪に驚きつつも殺した末にレベルも上がって良い気分になりながら、カエル共の方に意識を割く。そうすると、迷宮内を元気に闊歩している様だった。
「やっぱり暫くは第一層で特訓する方が良いな。少なくともあの近接はヤバイ。せめて速度だけでも勝たないと。」