俺達、ツインテールになりました。   作:白き翼

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新年一発目の投稿、長く更新しないですみません。
暇つぶしに買ってみた世界樹の迷宮が面白くてそっちばっかやってて執筆ペースが落ちてました・・・。

それはさておき、今回はタイトル通りトゥアールとレナとの再会です。


第十話 再会、二人の科学者

「レナさん。ここが、アドレシェンツァです」

「へぇー・・・本当に家と合体している感じなんですね・・・あっ、ちなみにアドレシェンツァは思春期と言う意味ですよ」

 

「へぇー・・・そうなんだ」

「思春期かぁ・・・まぁ、あの人らしいかもな」

 

零の言葉を聞いてレナが面白そうなものを見る目で見ていると、アドレシェンツァの意味を説明する。

 

 

現在、零と優子とレナはアドレシェンツァの前にいた。

理由は簡単、昼食を食べに来たついでに愛香に会おうと思っていたのだ。

・・・普通順番が違うかもしれないが気にしてはいけない。

 

 

それはさておき、店内に入っていく三人は店内にいた一人の女性に声をかけられるのであった。

 

「いらっしゃ~い・・・あらぁ!優子ちゃんに零君・・・って、あら?そっちの子は?」

「あ、始めまして。レナと申します」

「これはご丁寧にどうも~、私は『観束 未春』。よろしくね、レナちゃん」

 

声をかけてきた女性こと未春に挨拶するレナ。

そんな彼女に対して未春がにこにこしながら挨拶を返すと、そのまま席について何故か三人揃ってカレーを注文する。

 

注文して少ししてから、カレーを持って未春がやってきた。

カレーを3人の前に置くとレナの方を見てなにやら楽しそうな表情で声をかけてきた。

 

「それにしても・・・トゥアールちゃん以外の白衣姿の子を見るなんて思っても無かったわぁ」

「っ!?トゥアールさんとお知り合いなんですか?」

 

「えっ?トゥアールちゃんはうちに居候してるけど・・・レナちゃん、トゥアールちゃんの知り合いなの?」

「「「えぇっ!?」」」

 

トゥアールの名を出した事に驚くレナに対し、未春はトゥアールが居候している事を教えてきた為に聞いていた零達は驚きの声を上げる。

こんな身近な所にテイルギアの開発者がいるとは全くの予想外であったのだ。

 

「あら?もしかして・・・二人もトゥアールちゃんのこと知ってるの?」

 

「え、えぇ・・・」

「まぁ、一応ですけどね・・・」

「私もあの人とは知り合いなんですが・・・その、カレーを食べてから詳しくお話を伺ってもいいですか?」

 

「えぇ、でも急いで食べると喉に詰まらせるからゆっくり食べなさいねぇ~」

 

鼻歌を歌いながらも去っていく未春の姿を見て困惑する三人はすぐさま小声で話し始める。

 

「ま、まさかこんな所にテクターテイルの元であるテイルギアの開発者がいるなんて・・・」

「全くだ・・・信じられないな・・・」

 

『・・・そう言う事か』

「っ?そういう事ってどういう事?」

 

小声で話している中、レナが持っているスターパッドからスターの声が聞こえる。

それを聞いてスターパッドを取り出して、スターに尋ねるレナを見てスターパッドを知らない優子が声をかけて来た。

 

「ん?何だそれ?」

「スターパットっていう通信機兼護身用武器です。それよりスター、さっきのはどういう事?」

 

『いや、実は・・・このアドレシェンツァの下にやたら広い空間があるんだ。しかも地下1000mに』

「ち、地下1000m・・・!?」

「・・・普通に考えてそんな所にそんなものがあるのはおかしいです。トゥアールさんの仕業ですね・・・恐らく地下に基地でも作ったんでしょう」

 

「・・・まさかの『地底基地GO!GO!GO!』っていう展開ですか?なら、マグマライザーとかダックビルみたいなの準備しないといけないんじゃ・・・」

「いやいやいや、一応人の家の下なんだから下手に掘り進んだらやばいだろ・・・てか、何でダックビル?ベルシダーは?」

「あ、ごめん。ちょっと出てこなくって・・・」

 

スターの言葉に下を見ながらも呟く優子に対し、間違いないと言わんばかりに確信を持ちながらも呟くレナ。

それに対し零は地面を掘り進んで地下基地に行かないといけないんだろうかと考えてしまい、ウルトラマンシリーズに出た地底戦車の名を上げた。

 

それを聞いてツッコミを入れながらも指摘している優子に対し、零と優子の話が分からなかったレナが恐る恐る質問する。

 

「えと・・・マグマライザーとダックビルとベルシダーってなんですか?」

「あぁ、ウルトラマンシリーズの防衛隊が所有している地底戦車だよ。機体にデカいドリルついててそれで穴掘って進むんだ」

「もちろん武装もついてますから、怪獣とかと出くわしても攻撃できますよ」

 

「へぇー・・・面白そうですね。今度暇な時に作ってみようかなぁ・・・」

『作るのは良いが、何するときに使うんだそんなもの・・・?』

 

レナの質問に対して簡単に二人が説明すると、作ってみようと言い出したレナに対して使用目的が分からず思わずツッコミを入れるスターであった。

そんなやり取りをしながらも、三人はカレーを食べ終えた所で未春の所にいく。

 

「未春さん。さっきの話なんですが・・・」

「あぁ、ちょっと待ってね?お店閉めるから」

 

「えっ!?閉めちゃって大丈夫なんですか!?」

「あはは・・・よくあることだから」

「確かによくあるな、未春さんの気分次第で早く閉めるときあるし・・・」

 

まだ昼になったばかりの時間帯だと言うのにもかかわらず店を閉めると言い出すので流石に驚くレナ。

そんな彼女に苦笑いしながらも簡単に零と優子が説明している間に未春は店のドアに「Closed」と書かれた札を掛けて三人に歩み寄ってきた。

 

「それはそうと、驚いたわ・・・優子ちゃんに零君もトゥアールちゃんの事知ってるなんてね」

「僕と優子は会った事がないですけど、レナさんから話は聞いてます。『あるもの』を作った人だと・・・」

「そのあるものの事はちょっと秘密にしとかないと色々まずいので詳しくは話せませんが・・・」

 

「ふふん、隠さなくても大丈夫よっ!私もテイルギアの事を知ってるからっ!!」

「っ!?テイルギアの事をどうして・・・」

 

「聞いたのよ、トゥアールちゃん達が話しているのをね・・・ついてきて、三人とも」

 

零は流石にテイルギアの事を知らないとまずいと思い、あるものと誤魔化すのだが未春はそのあるものがテイルギアであると気づいていた。

その様子にテイルギアの事を確実に知っていると理解するレナに返しながらも、三人を連れて未春は店の奥へと向かう。

 

店の奥に何かあるのかと思いながらも未春についていく三人の前で、未春は壁についているスイッチを押す。

すると、壁の一部が展開して秘密基地とかにありそうなエレベーターが出現する。

 

「「おぉ~・・・」」

 

「トゥアールさん、本格的に基地製作したんですね・・・」

『いかにもって感じだな・・・』

 

スイッチを押すことで現れたエレベーターを見て驚く零と優子に対し、レナは少し呆れているとスターパッドからスターの声が静かに呟いた。

そんなやり取りをした後で、エレベーターに乗り下に降りる零達と未春。

 

「ところでレナちゃん、今さっき聞こえた声は誰の声?」

「あ、えと・・・私の家での色んな作業の時にサポートを担当しているAIの声です。これは通信機兼護身用武器のスターパッドと言います」

『レナの紹介したAIのスターだ。よろしく、未春さん』

 

「あらあら、これはご丁寧にどうも」

 

レナは説明しながらもスターパッドを見せると同時にスターが挨拶をすると、未春が面白そうに笑いながらもスターに挨拶を返すと同時にエレベーターが止まる。

そしてドアが開くと、どこかに司令室のような感じの場所が姿を現した。

 

そして、そこには総二と愛香の二人に挟まれるような状態で椅子に座っている見知らぬ女性がいた。

 

「えっ!?あ、愛香に総二!?」

「お前等、何でここにいんだ?」

 

「えっ!?零に優子っ!?」

「ちょ、母さん!何でここに連れて来たんだよ!?」

「えっ?テイルギアの事知ってるって言うから一緒に連れて来たんだけど?レナちゃんもトゥアールちゃんの知り合いだって言ってたし」

 

「えっ!?」

 

愛香と総二がいることに驚く零と優子に対し、未春以外にも来ていたことに気づいて驚く愛香と総二が驚いた様子で駆け寄りながらも未春に尋ねてきた。

それを聞いた未春が首を傾げると同時に、椅子に座っていた女性ことトゥアールが椅子から立ち上がってこちらを見るのに合わせてレナが彼女の前に出て来た。

 

「れ、レナ・・・!?」

「トゥアールさん・・・お久しぶりです」

 

「レナ・・・レナァァァァッ!!」

「っ!?」

 

トゥアールがレナに向かってダイブする。

それに対し、レナはスターパッドを素早く変形させていると、零と優子が彼女を庇うように前に立ちながらも拳を構えダブルパンチを放とうとする。

 

「いきなり何やってんのよっ!!」

「ぶげっ!?」

 

その時、素早く近づいた愛香が放った回し蹴りがトゥアールに炸裂した為に、トゥアールは顔面から壁に向かってダイブする羽目となる。

かなり良い音を響かせて壁に激突したトゥアールは顔をさすりながらも立ち上がる。

 

「な、何するんですか!?感動の再開だと言うのに!」

「・・・感動の再開と言う割には、レナさんが護身用の武器構えていますけど?」

 

「あらあら!銃になるのね~!いいわねぇそういうの!」

「えっ?そ、そうでしょうか?」

 

トゥアールに対し、零は銃形態のスターバッドを下さずに警戒しっぱなしのレナを見て冷静にツッコミを入れる。

そんなやり取りの最中、未春がスターパッドの銃形態を見て目を輝かし始めたのでレナが戸惑う姿を見ながらも、優子は拳を構えたままでトゥアールに尋ねる。

 

「トゥアールと言ったか?レナがあんたの助手だったと聞いているが・・・」

「助手!?嘘でしょ!?こんな痴女と一緒にいて大丈夫だったの!?」

 

「誰が痴女ですか誰が!?それはそうと・・・昔と変わってませんね、レナ。今でも可愛いままですね・・・裸の付き合いをした頃と変わっていません・・・」

 

優子の発言を聞いてトゥアールを指差す愛香に反論するトゥアールは熱っぽい視線をレナに向ける。

それと同時に零が警戒のあまり睨みつけながらも尋ねながらも、尋ねるとトゥアールはあっさりとすごい事を言ってきた。

 

「・・・えと、レナ?裸の付き合いしたって・・・マジか?」

 

「は、はい・・・私の部屋でシャワー浴びてたら『流しっこしましょー!!』と言って風呂場に乗り込んできました・・・部屋の鍵閉めてたんですが、ピッキングで開けて入ってきたみたいで・・・風呂場でその後、もみくちゃにされました・・・」

「・・・えと、他に何かされた事ってあります?」

「あ、あとは・・・自分の部屋のベッドで寝てたら、何か顔の上に落ちたので何だと思って起きたら全裸でよだれを口からだらだら流しているトゥアールさんが目の前にいました・・・真夜中であった事と顔が余りにも不気味すぎて、泣いてしまいました・・・」

 

「・・・何か言い訳あるか?」

「余りにもかわいいから、何時でも一緒にいたい思ってやっただけですよ!!」

 

「変態撲滅っ!!」

「何馬鹿なことしてんのよっ!!」

 

「むげらっ!?」

 

トゥアールの発言に固まりながらも優子が確認を取ると、レナは頷きながらも正直にされたことを答えた。

トゥアールの行動に軽く引きながらも、零は他に何かあったか尋ねると警察にお世話になってもおかしくなさそうな話をしてきた。

 

それを聞いた途端に、睨みながらも理由を聞いた優子に対してトゥアールははっきりと答える。

それを聞いた途端に、優子と愛香のダブルパンチがトゥアールの腹に炸裂してそのままぶっ飛ばした。

 

思い切り二人のパンチが決まった為にぶっ飛んで行ったトゥアールを見て大丈夫か心配になる零だったが、普通に立ち上がるので大丈夫だなと安心していた。

 

「くっ・・・愛香さんがまるで二人いるようですね・・・スタイルもそっくりですし・・・」

「誰がまな板みたいな胸ですってぇぇぇぇぇっ!!」

「誰もそんなこと言ってなぎゃぁぁぁぁぁっ!!?」

「おいコラ愛香ぁっ!!それは俺にも失礼な発言だぞ!?」

 

トゥアールの発言に怒り狂ったかの如く叫ぶ愛香はトゥアールに素早く近づくとそのままバックドロップをお見舞いする中で、優子の怒鳴り気味のツッコミが響く。

ちなみに、バックドロップする愛香とバックドロップされたトゥアールは二人揃ってパンツが丸見えになるがレナが慌てて総二の目を手で、零の目をスターパッドの銃身を使って目隠しした事で男性二人には見えることは無かった。

 

「ねぇ総二・・・いつもあぁなの?」

「あぁ、いつもあんな感じだ・・・」

 

目を隠された状態で話す二人。

そんなバックドロップをしていた愛香が体制を戻し、トゥアールはバッタリ倒れた後に少しふらつき気味に立ち上がる。

それを見てレナが手をどけると同時に零がトゥアールを見てボソリと呟く。

 

「タフだなぁ、あの人・・・」

「そうなんですよ・・・トゥアールさんってばトラップで仕掛けといた電流や火炎放射を受けてもなお立ち上がるんですから・・・」

「いやいやいや!それはタフで済ませて良いレベルじゃないぞ!!?」

 

トゥアールを見て驚く零に対し、かなり物騒な発言をするレナ。

そんな会話を聞いて流石の総二もツッコミを入れてきた。

 

そんなやり取りをしていた間に愛香と優子の前にトゥアールを護るかのように一体のロボットが現れた。

 

「フットバース!フットバース!」

 

「な、何だこのロボット?」

「か弱き乙女を暴君から護る為に作った『アイカフットバース』です!」

 

「・・・ストレートすぎて誰を暴君と言っているのかすぐに分かるわねっ!!」

「フットバサレター!?」

 

「なぁぁぁっ!?あっさりやられたーっ!!?」

「弱いなおい!?」

 

いきなり出てきたロボットことアイカフットバースが優子と愛香を見て構える。

その直後、アイカフットバースは恐らく吹っ飛ばすべき存在であった愛香によって吹っ飛ばされ、そのまま爆散するのであった。

 

その光景に悲鳴を上げるように叫ぶトゥアールに合わせて、余りの弱さに驚く優子。

そこから、愛香はトゥアールに対して攻撃を仕掛けていきそのまま秘密基地内にトゥアールの悲鳴が響きわたる。

 

「レナさん、今のロボットどう思います?」

「耐久力が低すぎると思います。人間が放った一撃でアッサリ壊れたんですから・・・」

 

「話している場合か!?てか、この状況で良く普通にしてられるな!?目の前で一方的な暴力が行われてると言うのに!!」

 

「えっ?そういう貴方も落ち着いていますよね・・・?」

「うふふっ、いつもこんな感じだから慣れちゃったんだと思うわ」

「あはは・・・」

 

 

悲鳴が響く中で、それを無視するかのように普通に会話してるレナと零に再びツッコミを入れる総二。

そんな彼のツッコミにきょとんとなりながらも返すレナの隣で微笑みながらも未春が言いだした発言に、思わず苦笑いする零なのであった。

 

 

 

 

数分後・・・

 

 

 

 

「えー・・・おほん・・・とりあえず気を取り直して・・・」

 

愛香の攻撃によってズタボロ状態のトゥアールが事情を聴こうとレナを見る。

それを見たレナは話を聞こうと思い、零の後ろから零の隣に移動するが零と優子に加えて愛香も警戒しっぱなしだ。

レナも同じでスターパッドを銃の形態にしたままだ。

 

「レナ、昨日レッドとブルーを助けに現れたテイルギアの装者は貴方ですね?」

「・・・はい、正確には私がテイルギアを改造して作り上げたテクターテイルと言うものです。あのテクターテイルは貴方が作ってくれたものを改造しました」

 

「テイルギアを改造って・・・でも、君やテイルゼロが纏っていたのはテイルギアに近い形状に見えたけど?装甲は多いけど・・・」

「外見はそうですけど・・・テイルギアの条件である強力なツインテール属性の持ち主ではなくても扱えれるようにしてみました。条件は厳しくなりましたけど・・・」

 

「条件?」

「コアにしているツインテール属性の属性玉をテイルギアに使用したものよりも純度の低いものを搭載したんです。ですけど、それでは出力がテイルギアよりも劣ってしまう事になるので、ツインテール属性の他にもう一つの属性のコアの力を合わせる事でその部分を補うことにしたんです」

 

「もう一つの属性って、一体何を入れたんですか?」

「はい、私も持っている『特撮を愛する者』が持つ特撮属性を加えてみました。テイルゼロが纏うテクターテイルも同じ構造となっています」

 

「ちょ、ちょっと待って!?もしかして、テイルゼロの正体って優子なのっ!!?」

 

レナがテクターテイルの説明をしていると、話を聞いていた愛香がまさかと思いながらも声を上げる。

特撮属性の事を聞いた途端に零と優子の趣味をよく知っていたのと、優子の髪型がツインテールである事を考えて彼女がテイルゼロと考えたのだ。

 

だが、その発言に対し優子は笑いながらも否定した。

 

「おいおい、口調が違うだろ。テイルゼロは自分の事を僕と言ってただろ?俺の場合はいつも俺って言ってるだろうが」

「あ、言われてみれば・・・」

 

「てか、近くで見たのにも関わらず俺と勘違いするのかよ?テイルブルー」

「えっ・・・!?」

「なっ、どうしてその事を!?」

 

「いや、何でかわからないけど・・・昨日登校中にお前の腕にテイルブルーのテイルブレスが見えたんだ。まぁそれがテイルブレスだと気づけたのは昨日テイルブルーの戦いを見てた時なんだけどな」

「そ、それはそうと、優子じゃないってことは・・・ま、まさか・・・!?」

 

総二と愛香が恐る恐る零を見る。

見られたと同時に零はレナの方を見ると、レナは小さく頷いたので持っていたテクタードライバーを腰に装着する。

 

「・・・変身」

 

そして、二人の前で零は光に包まれそのままテイルゼロへと変身する。

目の前で変身されて、流石に総二も愛香に未春も驚きを隠せなかった。

 

「え、えぇぇぇっ!?」

「れ、零がテイルゼロォッ!!?」

「零もツインテール属性を持ってたのかっ!!?」

 

「はい、とはいっても特撮属性の方が強いんですけど・・・テクターテイルを初めて付けた後にテストを行いましたが動作は全く問題ありませんでした」

「まぁ、最初は慣れるのが大変だったけどね・・・でも、意外とすぐに動きやすくなったよ?」

 

「あぁー・・・零はよく愉快な仲間たちと一緒に殺陣ごっこやってたもんなぁ」

「それに、零君は総ちゃんと愛香ちゃんと同じ道場に通ってたしねぇ、納得できるわ」

 

「なるほど、通りで動きが良かったわけですね・・・って、まさかと思いますが貴方も結構強かったりします・・・?」

「あ、いえ。僕は総二よりかは動けれると思いますけど、愛香と優子には全力でやっても勝てませんよ」

 

テイルゼロの姿をじっと見ていた総二と未春とトゥアール。

それを見ていたテイルゼロが変身を解こうとしたその時、総二が目の前で何やらポーズを取る。

 

「・・・お前が正体を明かしたんだから、俺も明かさないといけないな」

「えっ?」

 

「テイル、オンッ!」

 

総二の叫びに合わせて総二の体が光に包まれたかと思うと、突然総二の姿がテイルゼロの前から無くなる。

その代わりに、テイルゼロの前にはテイルレッドの姿があった。

 

「なっ、総二がテイルレッドだったの!?」

「マジかよ・・・」

 

「あっ!そういえばトゥアールさん。これは私がつけてたテイルギアと同じシステムの代物ですよね?どうしてこんなものを総二さんに・・・」

「ふっ、決まってるでしょう・・・私が幼女が好きだからですっ!!悪いですかっ!?」

 

「アホな事をはっきりと言うなっ!!」

「ごめすっ!?」

 

テイルレッドの正体が総二であることを知って驚くテイルゼロ。

そんなやり取りの最中にテイルレッドのテイルギアについて尋ねるのだが、それに対してトゥアールがアホな事を言い出した為に優子が放ったツッコミ代わりのドロップキックが炸裂した。

 

その光景に苦笑いしていながらも今度こそ変身を解こうかと思っていたテイルゼロは何か違和感を覚える。

ふと自分のツインテールを見るといつの間にかテイルレッドがツインテールを弄っていたのだ。

 

「・・・えと、総二、じゃないな・・・レッド?ツインテール弄らないでくれないかな?」

「あっ!?ご、ごめんっ!!」

 

テイルゼロの指摘を受けてハッとなりながらもテイルレッドはテイルゼロのツインテールを離し、テイルゼロはその様子を見てやれやれと思いながらも変身を解除した。

テイルゼロが変身を解除して零に戻ると同時にテイルレッドも総二に戻る。

 

そんな時、愛香が総二の見えない所でむすっとしていたのに気づいた零はちょっと悪戯を思いついたかのように笑みを浮かべると同時に総二に質問する。

 

「んー・・・まぁ、僕も一回自分の姿を見たとき綺麗だなぁとは思ったけどね・・・それはそうと、総二。テイルゼロのツインテールは愛香のツインテールと比べるとどうだった?」

「えっ?そうだなぁ・・・触り心地とか髪質はどっちも良かったけど・・・愛香の方が良いかな」

 

「っ?どうしてですか?」

「えっ、その・・・昔から愛香のツインテール弄ってると何か落ち着けるから、かな・・・?」

 

触り心地と髪質以外に何が決め手になったのかが気になるレナが総二に尋ねる。

そんな彼女に対し、少し恥ずかしそうに答える総二に対し見えない所で今度は少し照れくさそうにしている愛香。

 

それを見て、あらあらと微笑んでいる未春に対してトゥアールは何やらむっとしていた。

そんな時、優子が追い打ちをかけるが如く意地悪っぽく笑みを浮かべながらもさらに言葉を続けた。

 

「ははっ、一度惚れたツインテールが病み付きになってるみたいだな?よしっ!あれだ総二!この際ツインテールだけじゃなく愛香自身も愛してやったらどうだ?」

 

「えっ!?」

「ちょ、何変なこと言ってんのよ?!」

「そうですよ!勝手なこと言わないでください!総二様はもう私の恋人となることは決定事項ですからねっ!!」

 

「はぁ!?ふざけた事言ってんじゃねぇぞこの痴女っ!!」

「そうです、勝手はどっちですか!?そんな事僕達が許しませんよっ!!」

 

優子の言葉に驚く総二に対し、いきなりの発言に顔を真っ赤にしながらも抗議してくる愛香に対しいきなりとんでもない事を言い出すトゥアール。

直後、トゥアールに文句を言い始める優子に続くように零が文句を言う。

 

「何を言ってますか!?総二様を愛する心は誰にも負けませんよ!」

「それならずっと総二の傍にいる愛香の方が上ですっ!だって、愛香は小さい頃からずっと・・・」

 

「だぁぁぁぁぁっ!!?」

 

トゥアールの言葉に零が反論しようとするが、言い終わる前に愛香に口を封じられてしまい、後の言葉が出なかった。

そんなドタバタが繰り広げられる中、楽しそうに見ている未春を見てふとレナが気になったことを尋ねた。

 

「あの、未春さん・・・未春さんはどれぐらいトゥアールさんの事情をご存じなんですか?」

「えっ?とりあえず・・・トゥアールちゃんの世界が滅ぼされてる事もアルティメギルの事もテイルギアの事を聞いているわ」

「そうなんですか・・・」

 

不安そうなレナに対して未春が微笑みながらも返してくれた。

それを聞いてレナは何かを考えるような様子となっていたのが気になった未春が声をかけようとしたとき、突然警報のようなものが鳴り始める。

 

それを聞いてまさかと思ったレナに、スターパッドからスターの慌てた様子の声が響く。

 

『レナ、アルティメギルだっ!』

「やっぱり・・・零さん!優子さん!お暇しましょう!奴らが出て来たみたいなのでっ!」

「えっ!?わ、分かりましたっ!」

「ったく、折角の休日だってのにっ!」

 

スターの声を聴いて予想通りの答えであり、未春から離れてから零と優子を呼ぶ。

それを聞いて騒ぐのをやめて、優子と零はレナに駆け寄る。

 

それを見てレナを追おうとするトゥアールだったが、零達は彼女の目の前で消えてしまった。

 

「き、消えた・・・!?」

「トゥアール!そんな事よりも、奴らの出た場所を!」

 

「あ、はいっ!」

 

目の前で消えたことに驚いているトゥアールに呼びかける総二。

彼の言葉を聞いて、頷いて答えた後にすぐさま場所を特定するためにキーボードを操作し始めるのであった。

 

 

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