「なっ!?何でテイルレッドが二人いるんだ!?」
「あれは・・・!」
「あの幼子は・・・!」
「もしやっ!」
オルトロスギルディと戦っている最中、テイルゼロとテイルコバルトは突然現れたテイルレッドそっくりな姿の少女を見て驚いていた。
そんな中、オルトロスギルディはテイルゼロとテイルコバルトを無視して駆け出すと一体に戻り、そのまま少女に攻撃を仕掛け始める。
ところが、少女はオルトロスギルディの放ってくる攻撃を難なく防いだりかわしたりしながらもカウンターで腹に拳を叩き込んだ。
オルトロスギルディがよろけて後退すると同時に、軽く跳んで回し蹴りを右側の頭部に叩きこもうとするがそれはオルトロスギルディが後ろに跳んだことでかわされた。
「この力、それにそのツインテール・・・間違いない!お前は、俺と戦ったが決着がつけられなかったツインテールの戦士っ!ようやく・・・ようやく見つけたぞっ!」
「・・・悪いが、お前と戦っている暇ではないんだ。とっとと終わらせてやる!」
「あぁ、お前のツインテールを我等のものにすることによってなっ!!」
少女を見ながらも嬉しそうにするオルトロスギルディ。
それに対して少し嫌そうな顔をして返す少女は構えを取ると、オルトロスギルディは再び少女に向かっていった。
それを見てとりあえず助太刀しようと考えたテイルゼロだったが、テイルコバルトの様子がおかしい事に気づいて駆け寄る。
「っ?あの、大丈夫ですか?コバルト」
「っ!す、すみません。大丈夫です!私達も行きましょう!」
「はいっ!」
テイルゼロに声をかけられてハッとなりながらも大丈夫と答えるテイルコバルト。
そしてそのまま二人一緒に駆け出すと、オルトロスギルディを背後から蹴り飛ばす。
いきなりの攻撃に思わずよろけるオルトロスギルディを見た少女はオルトロスギルディの腕をつかんでそのまま一本背負いの要領でステージの床に叩きつけた。
そのまま少女がオルトロスギルディを殴ろうとするも、オルトロスギルディは二人に分裂して横に転がっていくことで回避する。
「っ、また分かれたか・・・」
「君、大丈夫!?」
「助太刀しますっ!」
分裂したオルトロスギルディを見て面倒だと言わんばかりに呟く少女にテイルゼロとテイルコバルトが駆け寄る。
それぞれ少女の隣に立ちながらも構えると、そんな二人を見て少女は声をかける。
「・・・気を付けろ、テイルゼロにテイルコバルト、奴は俺達ツインテールの戦士全員の持つ属性と同じものの属性だ」
「っ!?全員、と言う事は・・・アイツはツインテール属性って事!?」
「なるほど、通りで手強い訳ですね・・・」
「そして、何で君を見て嬉しそうにしていたのかも分かったよ・・・あっ、そういえば君の名前は?」
「・・・テイルブラッドだ」
「くっ、邪魔をするな!テイルゼロにテイルコバルトッ!」
「お前達もテイルレッドとテイルブルーの様に大人しくしていろっ!!」
「それは聞けない話ですっ!」
「そうだね・・・こっからは僕達のステージだっ!!」
「「ほぉ・・・面白いっ!!」」
テイルレッドそっくりの少女こと『テイルブラッド』と話していた最中、オルトロスギルディがテイルゼロとテイルコバルトに文句を言い始める。
それに対し、テイルコバルトとテイルゼロが言い返すとオルトロスギルディが向かってきた。
それを見て迎え撃とうと駆け出そうとしたテイルゼロ達だったが突然オルトロスギルディ達が動きを止めたかと思えば左右に別れながらも飛んで避ける。
直後、オルトロスギルディがいた場所目掛けてテイルレッドとテイルブルーがそれぞれの武器を振り下ろした。
「っ?あの二人、動けたのか」
「二人とも、大丈夫なのですかっ!?」
「大丈夫よこの位っ!」
「あぁ、それにお前らが頑張ってるっていうのに俺達だけ休んでいられるかよっ!」
「ちぃ、邪魔をするな!!」
「させるかっ!!」
二人を見て驚くテイルブラッドとテイルコバルトに対し、テイルブルーとテイルレッドが言い返す。
そんな二人にオルトロスギルディが火炎弾を放とうとしたのを見てテイルゼロスラッガーを投げるテイルゼロ。
投げられたテイルゼロスラッガーをかわす事に専念した為に火炎弾を放たなかったオルトロスギルディにテイルレッドとテイルブルーが向かっていく。
けれども、いくら二人でもオルトロスギルディの相手は難しかったようで苦戦し始める。
それを見てすぐに助太刀に行こうとしたテイルコバルトだったが、テイルゼロスラッガーを装着しなおしたテイルゼロが何かを考えているように見えた。
「ゼロ、どうしました?」
「あの・・・コバルト、ちょっと良いですか?」
「っ?どうしました?」
思いついた攻撃が聞くかもしれないと考えたテイルゼロはとりあえず相談しようと、テイルコバルトに声をかけるとテイルゼロは今考えていた事を耳打ちする。
その際、何を話しているのか気になったテイルブラッドが近くで聞いていたが気にせずに話した。
「・・・行けますかね?」
「・・・分かりませんが、とりあえずやって見ましょう!」
「俺も手を貸そう・・・動きを封じるのなら、良い方法があるからな」
「そう、ならこれで行こうっ!」
作戦のようなものを決めたその時、テイルレッドとテイルブルーが弾き飛ばされる。
それと同時にテイルゼロとテイルコバルトが一人ずつでオルトロスギルディに向かって駆け出す。
そのまま連続攻撃でもしてくるかと思ったのだが、予想に反して二人はオルトロスギルディの首ヘッドロックをするように腕を回すとそのまま思い切り締め上げ始める。
流石にこれはまずいと思い引きはがそうと抵抗するオルトロスギルディだがなかなか引きはがせれなかった。
「コバルト、行きますよっ!」
「はいっ!!」
すると、テイルゼロとテイルコバルトがそれぞれ相手に向かってオルトロスギルディをヘッドロックにした状態のままで突っ走る。
そして、テイルゼロとテイルコバルトはそのままオルトロスギルディの頭部をぶつけ合わしたかと思うと、オルトロスギルディは一体に戻った。
そのままオルトロスギルディとすれ違う様に、離れるテイルゼロとテイルコバルトはオルトロスギルディを見る。
流石に頭をぶつけ合わしたのだから少しはダメージはあるだろうと思っていたのだが、痛そうにはしておらずその代わりホッとした様子であった。
「ぎ、ギリギリ間に合ったか・・・!」
「間に合った、って・・・まさか、ぶつかる直前で一体に戻ったんですか!?」
「あぁ、だが・・・かなり危なかったがな・・・!」
「・・・僕達ばかり見てると、危ないよ?」
「何っ?」
オルトロスギルディの言葉に流石に驚くテイルコバルト。
そんな彼女に対して、オルトロスギルディが笑みを浮かべながら返している中でテイルゼロがフッと笑みを浮かべながら言うと同時にテイルブラッドが動こうとする。
「オーラピラーッ!!」
「ぬぉぉぉぉっ!!?」
「うわぁっ!?」
「きゃぁっ!?」
「何っ!?」
だがその時、テイルブラッドが動く前にテイルブルーの声と共にテイルブルーが空目掛けて光線を放つ。
すると、空向けて放たれた光線は光の柱の様になりながらもオルトロスギルディに降り注いだ。
いきなりの展開に驚くテイルゼロ達。
何故なら本来三人がこっそり作った作戦ではテイルブルーがやってしまったことはテイルブラッドが行う予定だったのだ。
ちなみに、作戦では先ほどオルトロスギルディの頭部をぶつけ合ったところで、うまく動けないでいる状態となってしまったオルトロスギルディをテイルブラッドが動きを封じると言った感じだ。
まさか、先にやられるとは思わずにぽかんとしてしまうテイルブラッドに対し、オルトロスギルディの近くにいた為に危うく巻き込まれそうになってしまった為に流石にテイルコバルトとテイルゼロは文句を言おうとする。
けれども、テイルブルーの方を見た時にはすでにテイルブルーがウェイブランスを投げようとしていたために慌ててオルトロスギルディから離れる。
「っとと・・・そういえば、あの光の柱って・・・」
『オーラピラー、相手の動きを封じる捕縛結界だ。テイルゼロには搭載されてないんだがな・・・』
「あ、そうなんだ・・・」
「エクゼキュートウェイブッ!!」
「くっ・・・うぉぉぉぉぉぉっ!!」
オルトロスギルディから離れた後で、オルトロスギルディを拘束する光の柱――『オーラピラー』の事をスターがテイルゼロに簡単に説明する。
そんな中、テイルブルーがウェイブランスをオルトロスギルディ目掛けて投げつける。
その時、オルトロスギルディが叫びながらも無理矢理体を動かそうとしたかと思うと突然オーラピラー自体からバチバチと電流が迸り始めた。
直後、オーラピラーが光の粒子となっていきながらも消失してしまった。
「何だと!?」
「オーラピラーが破られた!?」
「嘘っ!?」
「ぬぅんっ!!」
オーラピラーが消失したことに驚くテイルブラッドとテイルレッドとテイルブルーを余所に、オルトロスギルディは飛んできたウェイブランスの柄を何とか掴む。
だが、勢い良く放たれた上にウェイブランスの刃の部分が展開したことで出現しているブースターの勢いが合わさっている為に掴むだけでは止まらずにそのまま後退してしまう。
けれども、このままでは止められるのは時間の問題であった。
「っ!そうだっ!!」
「ちょ、ゼロッ!?」
「っ?一体何を・・・」
オルトロスギルディがウェイブランスを止めようとしている最中、何かを思いついたのか声を上げたテイルゼロは急に駆け出す。
何事かと思うテイルコバルトとテイルブラッドを余所に、駆け出したテイルゼロはと思うとそのままテイルゼロキックを放つ。
オルトロスギルディが掴んでいるウェイブランスの石突き部分目掛けて。
「貫けぇぇぇぇぇっ!!」
「なっ!?ぐがぁぁぁぁぁぁっ!?」
テイルゼロキックがウェイブランスの石突き部分に命中した事で勢いが一時的に急激に増す。
それによって、まるで釘をハンマーで撃ったかのような感じにウェイブランスが前に一気に進んだことによってオルトロスギルディの体をウェイブランスが勢いよく貫いた。
屈むように着地したテイルゼロの前で腹を押さえながらもフラフラと後退するオルトロスギルディの体から電流が迸る。
「ぐぅぅ・・・ば、馬鹿な、この俺が・・・!?」
「僕達の力を侮ったのが間違いだったね。オルトロスギルディ」
「・・・そうだな・・・お前達の力は確かに強い・・・」
苦しそうにするオルトロスギルディに対し立ち上がりながらもテイルゼロが声をかける。
その言葉を聞いてフッと笑みを浮かべるオルトロスギルディだったのだが、すぐに思わぬ発言をしてきた。
「だが、覚えておけテイルゼロ・・・お前達のその強き力が、この世界を破滅に導くこととなると言う事をな・・・!」
「っ!?どういう意味だっ!!」
「ははっ・・・答えてやりたいが、時間切れだ・・・さらばっ!テイルブラッド、俺が愛したツインテールの少女よぉぉぉっ!!」
オルトロスギルディの言葉の意味が分からずに、テイルゼロが尋ねようとする。
けれども、その前にテイルゼロの目の前でオルトロスギルディは心からの妙な叫びを上げながらも爆発するのであった。
「・・・シリアスが台無しになってしまってる気がします」
「・・・あぁ、その考えは間違っていないぞ」
最後の叫びを聞いて思わずガクッとなってるテイルコバルトに深いため息を吐きながらも返すと、そのままテイルコバルト達から一人で離れて行くテイルブラッド。
それを見て慌てて声をかけようとするテイルコバルトを余所に、テイルブラッドはツインテール属性を回収し終えたテイルゼロに歩み寄った。
「っ?どうかした?ブラッド」
「先に帰ろうと思ったんだがその前に言っておきたくてな・・・コバルトの事をよろしく頼む。俺も一緒にいてやりたいが、やらないといけない事がある」
「やらないといけない事・・・?」
「・・・詳しくは言えない。今は、お前達の戦いに集中してくれ」
テイルブラッドの言葉が気になるテイルゼロを余所にテイルゼロから離れていくテイルブラッド。
すると、テイルブラッドはまるでスターウィングに転送されるテイルゼロ達の様に目の前から消えてしまった。
「行っちゃった・・・何なんだろ?やらないといけない事って」
『ゼロ、ギャラリーの皆さんが群がる前に撤収するぞ』
「あ、うん。コバルトーッ!ちゃちゃっと帰りましょう!」
「あ、はいっ!」
「んじゃ、私達も行きましょ」
「あ、あぁ」
テイルブラッドの残した言葉の意味が良く分からずに首を傾げていたテイルゼロにスターが声をかける。
スターの声にハッとなりながらもテイルコバルトを呼ぶテイルゼロを見て、テイルレッドとテイルブルーもすぐにその場を後にした直後にテイルゼロとテイルコバルトはスターウィングに転送されるのであった。
~スターウィング~
「二人とも、お疲れさん」
「ただいま戻りました」
「ただいま・・・あの、レナさん、一つお伺いしてもいいですか?」
「っ?何でしょうか?」
スターウィングに戻ってきたテイルゼロとテイルコバルトに優子が声をかける。
それに返しながらも二人は変身を解除して零とレナに姿を戻すと、零はどうしても気になった事だったのでレナに確認を取ろうと声をかけた。
「・・・オルトロスギルディの最後の言葉・・・あの言葉の意味、何なのか分かりますか?」
「最後の言葉、って・・・お前達の強き力が、この世界を破滅に導くこととなるって奴か?」
「うん・・・何か嘘を言っているようにも見えなかったし・・・」
「・・・大体の意味は分かります・・・実は、テイルギアが完成したのは私達の力だけではないんです」
「っ?他に協力者がいたって事か?」
「・・・協力者とは、言えないと思います。何故なら・・・元々、属性力変換のテクノロジーはアルティメギルが意図的に流出させた代物だったんですから」
「「えぇっ!!?」」
レナの言葉に驚きが隠せない零と優子だったのが、アルティメギルの行動の意味が良く分からず首を傾げてしまう。
「意図的に流出させた、って・・・何だってそんな事したんですか?ただ歯向かう者が者が現れてしまうだけなのに・・・」
「・・・最強のツインテールの戦士を作り出し、守護者とすることでそのヒーローに憧れる者達によって増えていくツインテール属性を根こそぎ奪うつもりで行ったそうです・・・」
「おいおい・・・レナはそれを知っていて、あの痴女と一緒に戦っていたのか?」
「・・・いえ、全く知りませんでした・・・その事実を知った時、世界を救う為に手に入れた力が世界を破滅へと導く力でもあったこと・・・そして、それに気づいていながらも内緒にし続けていたあの人に対し、あの人が行った数々のセクハラ行為が原因のストレスも合わさってものすごく怒りました。それからすぐ、私は何も言わずに準備されてあったスターウィングに乗ってあの人の元を離れました・・・」
レナがトゥアールの元を離れた理由を語っていると、流石に言葉を失ってしまう零と優子・・・・主に『セクハラ』の部分を聞いて。
そんな中、何やら申し訳なさそうな顔をして零を見ていた為、零はどうしたのだろうかと思っているとレナは言葉を続けた。
「でも・・・結局は私もあの人と同じです。私もこの力は破滅に導くと言う知っていたと言うのにも関わらず、諸星さんを戦いに巻き込んでしまった。謝って済む問題ではありませんけど・・・本当にすみませんでした」
レナは零に謝罪しながらも頭を下げる。
少しの間静寂が流れたかと思うと、零がレナに近づいたかと思うとレナの頭をポンポンと叩くように撫でながらも口を開く。
いきなりの行動に戸惑いながらもレナが顔を上げると、泣きそうな表情になっていた。
それを見て零は少し困った様子になってしまいながらも微笑みかけた。
「気にしないでください、そんな事・・・僕は自分の意思でテクターテイルの装者になり、今もここにいるんですから」
「そ、そんな事・・・?」
「確かにそうだ、零の言うとおり『そんな事』だぞ?」
隠してきたことをそんな事で済ます零に驚くレナ。
そんな彼女を見て彼女の肩を叩きながらも優子が続く。
「一度失敗したからって、お前はそこで諦める気はないんだろ?だから、テイルギアを扱えるほどのツインテール属性の持ち主でなくても装着できるテクターテイルを作った・・・いつか出会う、共に戦ってくれる人の為に・・・そして、共に戦ってくれる人は出来てるんだ」
「で、でも!いくら仲間が出来ても、アルティメギルの規模は未知数・・・勝てるかどうかは・・・」
「レナさんっ!!」
「は、はいっ!?」
優子の励ましに対し、レナが不安そうな様子で返している最中にいきなり大きな声を上げる零。
その声を聴いて驚いてしまうレナに対し零は真剣な表情で尋ねる。
「・・・レナさんはどうしたいんですか?レナさんは、僕たちを騙して勝ち目のない戦いに付き合わせようと考えていたんですか?」
「っ、違いますっ!これ以上、アルティメギルの犠牲になる世界が出ないようにするために私なりに頑張って・・・!」
「だったら、その頑張りを続けていきましょうよ」
「えっ・・・?」
「確かに貴方のやろうとする事は難しい事かもしれません・・・けど、貴方は一人じゃない。僕がいます」
「・・・あのさ、そこは僕達にしてくれないか?仲間外れしないでくれ」
「あ、ごめん・・・」
「それに、零が回収したツインテール属性を使えば、テクターテイルは特撮属性はないから無理だけど、テイルギアならできるだろ?それを俺が使えば、三人で戦えるしな」
「「えぇぇぇぇっ!!?」」
レナを励まそうと思い言っていた零の言葉に仲間外れにされていると思えて不満を言ってくる優子。
それを見て申し訳なさそうにする零の前で優子が言った発言にレナと零は思わず驚きの声を上げてしまい、そこから場の雰囲気は先ほどの雰囲気から一気に変わってしまった。
「ゆ、優子!何で戦う気満々なの!?」
「と言うか、何時の間に次に作るものは優子さんがつける事に決定してるんですか!?」
「良いだろ別に!?と言うか、零達や総二達が頑張ってるのを知ってて見てるだけなのは俺だけだろ!?そんなの嫌だから俺のテイルギアを作れっ!!」
「決定する権利は優子にないでしょ!?作るのレナさんなんだから!」
やる気満々になってる優子はレナに作るよう頼むもののそれを聞いていた零はツッコミを入れる。
そのまま、言い合いをする二人を見ていたレナはどうしたものかと考えていると黙っていたスターが声をかけた。
『・・・レナ、彼女の望みを聞いてやったらどうだ?』
「スター!?」
『スターブレスを通してあの女の所での話を聞いていたが、零よりも実力はあるのだろ?戦力としては申し分ないし、何より彼女も一緒に戦う事を望んでいるのだしな・・・』
スターの言葉を聞いて、レナは少し俯く。
すると、意を決した様子でレナは優子に声をかけた。
「・・・優子さん」
「あん?どうした?」
「その・・・・・本当に、一緒に戦ってくれますか?」
「・・・あぁ、もちろんっ!」
「先に言いますが僕も戦い続けますよ?やる事は変える気はありませんし、今まで通りに戦っていきます。一緒に頑張っていきましょう!」
恐る恐ると言う感じで声をかけて来たレナ。
そんな様子を見た優子は、笑みを浮かべてサムズアップしながら答えるのに続くように零がレナに対しハッキリと言った。
二人の言葉を聞いた途端、レナは二人の前で泣き始めてしまった。
「・・・ありがとう、ございます・・・」
「れ、レナさん!?」
「お、おい!何故に泣く!?」
「ぐすっ、すみません・・・凄く、嬉しくって・・・」
泣きながらも礼を言うレナに対し、泣かれるとは予想だにしていなかったために慌てる二人。
その理由を聞いても、目の前で泣いてるレナを見ておれず二人はレナを泣き止まそうと色々と声をかけたりし始めるのであった・・・。