俺達、ツインテールになりました。   作:白き翼

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ようやく一巻編が終了・・・でも、まだまだ物語は続きます。

予定ではとりあえず二巻編はかなりオリジナルが強くなります。
なんせ、特撮属性を持つ戦士が増える予定ですので・・・。



第十七話 一段落、そして新たな敵

「あー・・・昨日は疲れたわねぇ・・・」

「そうだな・・・でも、これで一安心じゃないか?」

「そうだと良いんだけどねぇ・・・」

 

ドラグギルディとの激しい戦いが終わった翌日、総二と愛香が登校していた。

激しい戦いの疲れが残っている状態なので疲れた様子であった。

 

あの戦いの後、トゥアールの口から改めて事情を聞かされた際に何故、彼女が属性力を手放したのかという事情も聞かされた。

 

 

それは自分の世界を護れなかった事に対するけじめをつける為・・・そして、自分以上にツインテールを愛する心の持ち主こと強力なツインテール属性を持つ者に自分のツインテール属性をコアにしたテイルギアを託し、自分ではできなかったアルティメギルの侵略から世界を守ってもらいたかったからであったらしい。

 

その話を聞いた二人は流石に何を言ったらいいかわからなくなってしまいそうになるが、その際に色々ととんでもない発言をして来たために何時もの如く、愛香にぶん殴られていた。

 

 

その事を思い出しながらも、ふと愛香は気になった事を口にした。

 

「あ、総二。ちょっと前から気になってたんだけどさ、おばさんの属性力ってどんなのだと思う?」

「おいやめろ、その話題だけはやめてくれ・・・」

 

「ごめんごめん・・・最近、属性力の事を考えるの多くなっちゃったからつい・・・」

「っ?属性力の事を?」

「うん、でも考えるって言ってもちょっと気になるだけよ?すれ違った人や親しい友人がどんな属性力を持っているのかな?だったり、それは普通なものなのか、それとも人には少し言いずらいものなのかな、って考えちゃうのよ」

 

愛香が言った途端に勘弁してくれと言わんばかりの表情となる総二。

それを見て謝りながらも続けた愛香の言葉を聞きながらも総二は何かを考える様子となる。

 

「ど、どうかした?総二」

「・・・いや、どんなものでも好きなものが好きでいられる世界が一番だなって思っただけだよ」

「・・・そっか」

 

「おーい、二人とも~」

「おはよう」

 

「あ、おはよう二人とも・・・ってあれ?他の面々は?」

「それと、二人そろって顔赤いけどどうしたの?」

 

「いや、昨日の疲れが残ってて二人揃って眠たそうにしてたら海斗にからかわれて・・・」

「海斗だけならまだしも一輝や綾乃まで混ざってきやがったから、怒鳴り散らしたら全速力で逃げられたんだよ・・・」

 

二人で話をしながらも歩いている中、零と優子が声を上げながらも駆け寄ってきた。

それを見て他の零の愉快な仲間たちはどうしたのかという総二の疑問と、何故か二人揃って顔が少々赤い事が気になった愛香の質問に簡単に説明する零と優子。

 

そして、そのまま零と優子と共に総二と愛香が歩き出す中で優子がふと気になった事を言う。

 

「・・・そういえば、アルティメギルは完全に倒せてはいないけどさ・・・もし倒し終わった時、レナやトゥアールはどうするんだろう?」

「あ、確かに・・・」

「帰るんじゃないの?」

 

「帰りませんよっ!!」

「「「「うわぁっ!?」」」」

 

優子の疑問に総二もどうなんだろうと思う中で愛香が呟く。

直後、いつの間にか自分たちの近くにいたトゥアールが失礼なと言わんばかりに返して来たので四人揃って驚いてしまう。

 

その時、気づいたのだがトゥアールはいつもの格好ではなく陽月学園の制服の上に白衣を羽織った姿となっていた。

 

「い、何時の間に・・・って、あれ?その制服・・・陽月学園のものですよね?」

「はいっ!近いうちに総二様のクラスに転入しようと思いまして準備してましたっ!!」

 

「おいおい、大丈夫なのか?色んな意味で・・・」

「大丈夫じゃない?変な人はうちの高校にはいっぱいいるし」

「あぁ、そりゃそうだな」

 

「ちょ、私が変な人呼ばわりしないでくれません!?」

「違わないでしょうが!何言ってんのよ!?」

 

零の言葉に対し、よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりのトゥアールの発言を聞いた優子が不安になる。

それに対しての零の発言に納得した様子の優子に対して失礼だと言わんばかりに声を上げるトゥアールに怒鳴る愛香。

 

それに対してムキーと言いながらもトゥアールは愛香に対して何処から取り出したのか銃を向ける。

 

「な、何だ?銃?」

「これぞアイカフットバースの敵を討つために開発したアンチアイカシステム第一号、その名もアイカウチコロースです!愛香さんたまには痛い目にあってもらいますよ!ファイアー!」

「っ?何これ、弱い」

 

「えぇーっ!?効いてないぃっ!!?」

「駄目じゃん!!」

 

トゥアールの持つ銃『アイカウチコロース』から熱線が愛香に放たれる。

だが、愛香には全く効果がなくそれに驚くトゥアールに対して優子がツッコミを入れた。

 

「・・・あの、そういうの作るならボケに走らず真面目に作った方がいいと思いますよ?前のロボットと言い今回の銃と言い・・・ポンコツばかりじゃないですか」

「いやいやいや!大真面目に作ってますよ!?アイカフットバースもアイカウチコロースも!!」

「んじゃ、お返しさせてもらうわね~」

「そして、いつもの展開ぃぃぃぃっ!!?」

 

その光景に呆れながらも零が言うのに対して、トゥアールが言い返す。

そうこうしている間に、指の関節を鳴らしながらも笑みを浮かべた愛香がアイカウチコロースを奪い取って握りつぶした後何時もの様にトゥアールをボコボコにし始める。

 

「・・・属性力ってSとかMとかが関係する奴もあるのかな?」

「えと・・・それって、トゥアールさんと愛香を見てて思ったの?」

「ん?あぁ・・・愛香がSでトゥアールがMって感じで・・・」

 

「ちょ、失礼ね!?私はSじゃないわよっ!!」

「総二様!私もMじゃありませんからね!?」

 

「でも、素質はあるように見えるぞ?愛香の攻撃を受けるだけで全く反撃しないし」

「出来ないんですよ!?しないんじゃなくて!」

 

ぎゃぁぁぁぁ、と断末魔が響く中でふと思ったことを呟いた総二に少し苦笑い気味に尋ねる零。

その直後に愛香とトゥアールがものすごい速さで駆け寄って二人揃って総二に返す。

 

だが、トゥアールにだけは納得いかないと言わんばかりに声を上げる優子にツッコミを入れるがごとく叫ぶトゥアール。

そんなばか騒ぎをしていたその時、突然アルティメギルが宣戦布告してきたときの様に宙に映像が出現した。

 

そこに映るのは虎を思わせるエレメリアンであった。

 

『ハーッハハハハッ!!ツインテールの戦士達よ、ドラグギルディを倒したからといっていい気になるなよ!?ドラグギルディが昇天されたこの地は我々にとっては死地なのだ!何が何でも全ての属性力をいただかせてもらうぞ!!』

 

「ちょ、諦めてなかったのかよ!?」

「しつこい連中ねぇ・・・」

 

『ドラグギルディの盟友であるこのタイガギルディが母なる星に身を委ねる水の衣、スク水の属性力を頂くと共にドラグギルディの敵を取らさせてもらうぞ!!』

 

「ドラグギルディの盟友、って事は手強いのか・・・?」

「分からない、けど・・・いつも通りにやったら何とかなるよ」

 

「・・・そうだな」

「んじゃ、行くとしますか・・・予鈴まであと20分だ、ちゃちゃっと終わらせようぜ!」

「そうだな、んじゃお先に!二人とも!」

 

ドラグギルディの盟友と言う虎のエレメリアンこと『タイガギルディ』を見ながらも不安そうにつぶやく総二。

 

それに対しポンと肩を叩きながらも零が言うと、優子と共に駆け出していくと、二人揃って総二達の目の前でスターウィングに転送される。

 

それを見て総二と愛香も急行するためにトゥアールに場所を聞いてから、その場で変身しようとするのだがその際にトゥアールが真剣に何かを考えているように顎に手を当てていたことに気づく。

 

「っ?どうしたトゥアール?」

「あ、いえ・・・あの二人や、レナがアルティメギルが現れた際にはどこかに転送されていますけど、その場所はどこにあるのだろうと思いまして・・・」

「・・・聞いても言わないと思うわよ?アンタがレナにセクハラ働くだろうから・・・」

「失礼な!私が四六時中セクハラしてるような言い方じゃないですか!?」

 

「何時も総二に逆セクハラしてるでしょうがぁっ!!」

「パワハラァッ!?」

 

トゥアールの発言に愛香のツッコミと共に放たれた回し蹴りが炸裂。

その結果、頭部のみめり込む形で壁に突き刺さったトゥアールを放置して愛香が変身して遅れるように総二も変身。

 

そして、そのままタイガギルディが現れた場所へと向かう為にその場を後にするのであった。

 

 

 

 

 

~スターウィング~

 

「スター、状況は?」

『タイガギルディは陽月学園からそう遠くない場所にある学校のプールで一人待機している。アルティロイドの反応も周囲にない』

 

「たった一人で俺達を相手にする気なのか?」

「それほど、自身があるんだろうね・・・多分」

 

「とにかく、ちゃちゃっと終わらせちゃいましょう!遅刻しちゃいますし・・・」

「はい、変身っ!!」

「「変身っ!!」」

 

『・・・んっ?な、何だ?』

 

スターの話を聞いてすぐに零達は変身。

それぞれ変身を完了してスターに転送を頼もうとするのだが、スターが突然困惑したような感じの声を上げる。

 

「っ?どうしたのスター?」

『いや、一瞬だったんだがタイガギルディとは別のエレメリアン反応があったんだが、すぐになくなってしまった。しかもその反応はなんというか・・・滅茶苦茶なものだった』

 

「エレメリアンレーダーが誤作動でも起こしたのかな・・・?」

「エレメリアンレーダー?」

 

『スターウィングに搭載されてあるエレメリアン専用のレーダーだ。これがあるから奴等アルティメギルの出現も感知できるだけでなく、場所の特定もできる』

「へぇ・・・」

 

「とりあえず奴の出た場所は分かってるんだから行ってみようぜ?スター、転送できるか?」

『あぁ、問題ない。気を付けてな?』

 

スターの言葉に首を傾げるテイルコバルトに対しテイルルージュが声をかける。

その発言を聞いて、それもそうだと思い頷くとそのまま二人はテイルゼロと共にタイガギルディの出現した場所へと転送される。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、レッドにブルー」

「なんだ、もう終わらせちまったのか・・・偉そうなこと言った割にはあんまり強くなかったんだな、今回の奴は」

 

三人がタイガギルディが現れた場所に転送された時には、既にテイルレッドとテイルブルーがいたのだがタイガギルディがいなかった。

それに気づくと同時にタイガギルディが二人に倒されたんだと思うテイルルージュだったが、テイルレッドとテイルブルーはそれを否定してきた。

 

「いや、それが・・・俺達も今来たばかりなんだ」

「でも、出てきているはずのエレメリアンがいなくって・・・」

 

「えっ?タイガギルディの反応があった場所はここで間違いないはずですが・・・」

「・・・出て来たのは良いが、怖くなって帰ったのか・・・?」

 

テイルレッドとテイルブルーが困惑した様子で言った言葉にきょとんとなるテイルコバルト。

そんな中まさかと思いながらもテイルルージュが呟くが、テイルレッド達にそれは無いだろうと言われる中でテイルゼロはふと視線を逸らしたと同時に固まる。

何故なら視線を逸らした先には見知らぬ白衣姿のぼさぼさの髪の女の姿があったからだ。

 

変身していなくても周囲の気配を察知できると言うとんでもスキルを持つテイルブルーが気付いている様子ではない事から女が只者ではないと考えるテイルゼロは思わず構えようとする。

だがその前に女はテイルゼロに対してフッと不気味さを覚えるような笑みを浮かべたかと思うとその場で周囲の風景に溶け込むように消えてしまった。

 

「っ、消えた・・・?」

『どうしたゼロ?』

 

「・・・妙な奴がいた。人の姿をしてたけど、明らかに人間じゃなかった。僕が見ている事に気づいたら、すぐ姿を消しちゃったけど・・・」

『妙な奴?エレメリアンレーダーには全く反応がなかったんだが・・・』

「・・・一体何だったんだろ・・・?」

 

「ゼロッ!とっとと戻らないと遅刻するわよっ!!」

「あ、了解!ごめん、スター。またあとで話すよ」

『了解だ、とりあえずスターウィングに転送するぞ』

 

消えてしまった女のいた場所を見て呟くテイルゼロのスターが声をかけて来た。

それに対し事情を説明するが、エレメリアンレーダーに反応はなかったと言われたために首を傾げるテイルゼロにテイルブルーが声をかける。

 

それを聞いて答えた後、テイルゼロはテイルルージュとテイルコバルトと共にスターウィングに転送されてテイルレッドとテイルブルーも急いで陽月学園へと戻っていくのであった。

 

 

 

 

 

~アルティメギル基地 会議室~

 

「お、恐れていた自体が起こってしまった・・・!!」

「ま、まさか、奴が地球にやって来てしまうとは・・・!」

 

「お、恐ろしい・・・!」

 

その頃、アルティメギルの会議室では困惑した声と恐怖におびえるエレメリアン達の姿が多くあり、そんな彼らの前ではある映像が映っていた。

その映像には灰色の巨大なコブラを思わせる怪物に悲鳴を上げる間もなく喰われたタイガギルディの姿があった。

 

そしてタイガギルディが怪物に喰われ終わるや否や、怪物は不気味に光り輝いて人型の蛇を思わせる姿となった直後に人間の女へと姿を変えてしまった。

 

「あ、あれが・・・捕食者、なのですか?スパロウギルディ様」

「・・・そうだ、エレメリアンでもかなり異質な存在となった食事属性のエレメリアンだ・・・」

 

スワンギルディが隣にいた雀を思わせる姿のエレメリアンでドラグギルディ亡き今この部隊の指揮をする事となってしまった『スパロウギルディ』に尋ねる。

それに対し、頷きながらも映像に映る女の姿を見て怯えた様子のスパロウギルディが答える。

 

(ドラグギルディ隊長がおられれば、捕食者に打ち勝てたもしれんというのに・・・・これまでか)

 

「す、スパロウギルディ様!!」

「ど、どうしたアリゲギルディ?そんなに慌てて・・・」

 

ただでさえ部隊の中の精鋭たちが挑んでも倒し続けているツインテールの戦士達がいると言う厄介な状態に追い打ちをするかのように、ドラグギルディクラスでなければ太刀打ちできるはずのない怪物の出現・・・

 

この状況に地球の侵略を諦めた方がいいと考え始めるスパロウギルディに慌てた様子でワニを思わせる姿の『アリゲギルディ』が駆け寄ってくるので、何事かとスパロウギルディが尋ねると予想外すぎる答えが待っていた。

 

「そ、それがこの部隊にリヴァイアギルディ様とクラゲギルディ様、そしてクラーケギルディ様の部隊が合流するとの報告が入りました!!」

「な、何ぃっ!!?」

 

アリゲギルディの言葉に驚きを隠せないスパロウギルディ。

アリゲギルディが上げた三体のエレメリアンはそれぞれ部隊の隊長を務め、その上それぞれがドラグギルディとも戦い合える実力者だ。

 

そんなエレメリアンが三体も揃う事よりもスパロウギルディが驚くのは、リヴァイアギルディとクラーケギルディが揃うと言う事だ。

実は、リヴァイアギルディとクラーケギルディは互いの持つ属性力が原因で仲が悪く、その事はアルティメギルでもかなり有名となっているほどだ。

 

そんな二人が何故この部隊の揃うのだろうかと疑問に思いながらも、スパロウギルディは合流する三つの部隊に地球の侵略および捕食者の討伐が出来るかもしれないと希望を持ち始めるのであった・・・。

 

 

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