俺達、ツインテールになりました。   作:白き翼

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第十八話 休日とカードゲームと探究者

「んー・・・たまにはのんびりできると言うのもいいねぇ~」

『こういう風な時に羽を伸ばすのは良い事だ。また何時アルティメギルが現れるかわからないからな』

 

零が呟いた言葉にスターが返してくる。

 

タイガギルディの宣戦布告後、アルティメギルは侵略行為を続けている。

零達や総二達の活躍でいまだに成功はしてはいないが、それのお陰かどうかは分からないが侵略のペースが落ちつつある。

 

そこで、たまにはゆっくりしようと零は自転車をこぎながらもぶらついている最中であった。

 

『しかし、これからどうするのだ?アドレシェンツァにでも行くのか?』

「ううん、暇つぶしに近くにあるおもちゃ屋にでも行ってみようと思ってね。ちょっとやりたいことがあるし」

 

スターの質問に返しながらも零は自転車をこいで進み続ける。

そして、数分経つ頃には零は良く暇つぶしに来ている大手ショッピングモールにやって来た。

 

『ここに何かあるのか?』

「うん、ちょっとカードゲームをやりに」

 

零がやって来たショッピングモールに何があるのだろうかと思うスターの問いに答えながらも零は店内に入っていく。

そして、階段を上ってショッピングモールの三階に行くとそのまますぐ近くにあるゲームセンターに向かったかと思うとそのまま一直線にとあるゲームの筐体の前に行く。

 

『っ?この機械は何だ?』

「ガンバライトニングっていうカードゲームの筐体だよ。さっき言ったカードゲームってこれの事だよ」

 

『っ?これが、カードゲーム・・・?』

 

スターの声に返しながらもポケットからカードケースを取り出して中に入っているカードを見る。

それに対し、どう言うものか良く分かっていないスターが困惑した声を上げたので、ためしに適当にゲームをプレイしてみせる零。

 

 

 

ちなみに、ガンバライトニングとは仮面ライダーのカードを筐体にスキャンして遊ぶ、仮面ライダーのカードゲームである。

簡単に説明すると仮面ライダーのカードを2枚使って、ライダー同士で2対2の戦いをすると言う感じのものである。

ちなみに、基本は一人でCPUとの戦いもできるし二人で対戦と言う形で遊ぶと言う事も可能である。

 

 

 

「・・・と、まぁこんな感じかな?」

『なるほど、大体分かった』

 

「そっか・・・さて、今度はどれで行こうかな・・・」

 

「あの、諸星君」

「えっ?」

 

プレイし終わった零が声をかけるとスターはどう言うものなのかを何となくだか理解できていたようだ。

それを聞いて理解してもらえてとりあえず良かったと思いながらも、次に使うカードを選んでいる最中に突然誰かに声をかけられる。

 

聞き覚えのある声である事に気づきながらも声のした方を見るとそこには何か四角いものが入った袋を持った慧理那の姿があった。

 

「あれ?神堂会長。奇遇ですね、こんな所で・・・んっ?何か買ったんですか?」

「その・・・今日発売のテイルレッドのフィギュアを買いに・・・」

「へぇ、テイルレッドのフィギュアですか・・・」

 

「・・・あの、もしかして、ガンバライトニングやってらっしゃるんですか?」

「あ、はい。良く分かりましたね・・・って、カードケースがライダーだからばれるか」

 

慧理那の質問に笑いながらも返す零は自分のカードケースを見る。

そのカードケースは零の言うとおり仮面ライダーのイラストが描かれたものであったりする。

 

「もしかして、会長もやられているんですか?」

「あ、はい・・・稼働してからずっとやってます。買い物のついでにちょっとやろうと思いまして」

 

「そうなんですか・・・あ、会長。良かったら対戦してみませんか?」

「え、あ、はい。構いませんけど・・・いいんですか?」

 

「構いませんよ。たまには誰かとやって見たくなるので・・・」

「分かりました・・・ふふっ、負けませんよ!」

 

 

 

 

 

数分後・・・

 

 

 

 

 

「ま、負けちゃいましたぁ~・・・」

「あ、危なかったぁ・・・」

 

少ししょんぼりした様子の慧理那に対し、零は若干ホッとした様子だ。

慧理那と零の勝負は零の勝ちであったが、かなりの接戦であり正直に言うと勝てるかどうかわからない状況だったのだ。

 

「うー・・・お強いですね、諸星さん。ちょっと悔しいです」

「いや、完全に運ですよ。あの時身代わりが出なかったら負けてましたし・・・」

 

「も、もう一回っ!もう一回やりましょうっ!!」

「えぇ、構いませんよ」

『零、こっちにメイドが向かって来ているぞ?』

「んっ?」

 

慧理那にもう一回と言われて受けて立とうとする零だったが、そんな彼にスターが声をかけた。

スターの声に気づいて視線をそらすと、確かに零と慧理那に一人のメイドがこちらに歩み寄ってきた。

 

「お嬢様、そろそろ・・・」

「あ、尊・・・」

 

「っ?えと、お知り合いですか?」

 

「あ、初めてお会いになるんでしたね。彼女は私の護衛をしている神堂家のメイド長、桜川 尊です」

 

「そうなんですか・・・あ、初めまして。諸星 零と言います」

「私と同じ陽月学園高等部の一年生ですわ」

 

「なるほど・・・ところで諸星、君はお嬢様と一緒に何をしていたんだ?何やら楽しそうに話をしていたように見えたが・・・」

 

「あはは・・・その、神堂会長と一緒にカードゲームをやっていたんです」

「っ?カードゲーム・・・まさか、これか?」

「えぇ、そうですけど?」

 

歩み寄ってきたメイドこと『桜川 尊』は慧理那の近くにいた零を見て首を傾げる。

そんな彼女に大して、慧理那が紹介してそのまま互いに簡単に自己紹介をしあう尊と零。

 

自己紹介をし終えて尊は零にすぐに何をしているのかと聞いて、返された答えを聞いてまさかと思いながらもガンバライトニングの筐体を指差した。

それを見て急にどうしたのだろうと思いながらも答える零を見て、尊は意外そうにしながらも恐る恐るという感じに声をかけた。

 

「諸星、その・・・もしかして君はこういうヒーロー物は好きなのか?」

「っ?はい、好きですよ。神堂会長もこういうのが好きだと聞いてます」

 

「・・・そうか」

 

尊の質問にどうかしたのだろうかと思いながらも、答える零。

それを聞いた尊は、何やら少し嬉しそうにしているのを見えた。

 

「あの、どうかしたんですか?」

 

「ん?あぁ・・・実は、私はお嬢様にずっと仕えて来ていたんだがお嬢様と同じ趣味の人間と言うのは今までほとんど見たことがなくてな・・・君とお嬢様が話しているところからしか見ていないが、君と話している時のお嬢様はとても楽しそうにしていらっしゃった」

「はい、すごく楽しかったです!」

「あはは、そう思えてもらって何よりです」

 

「諸星、お嬢様が笑顔でいてくださることは私にとっても嬉しい事だ・・・その、出来たらでいいんだがこれからも学園の方でもプライベートの方でもお嬢様と仲良くしてあげて欲しいんだが・・・良いだろうか?」

 

「僕でいいのなら、構いませんよ。会長、また機会があれば一緒にやりましょう」

「はい、また対戦しましょう」

 

ほのぼのとしているような感じで話している最中、尊の耳についている通信機から外にいるメイドから通信が入る。

それを聞いた途端尊の顔の笑みが消え、いきなり真剣な表情となる。

 

「ど、どうしたんですか?」

「すまない諸星、急用ができた!お嬢様失礼しますっ!!」

 

尊の表情を見て、何かあったのかとすぐに感づいた零に対し急用ができたと言うや否や慧理那を抱えて急いでこの場を離れようとする。

その様子を見ていた零が首を傾げる中、スターが声をかけて来た。

 

『零、アルティメギルが現れたっ!!しかも、お前のいる店のすぐ傍だ!』

「えっ、何でこんな所に・・・っ!?まさかっ!!」

 

スターの通信を聞いてなぜこんな場所に現れたのかと思った直後、嫌な予感がし始めると同時に慧理那達が走っていった方を思わず見る零。

そして、すぐに誰もいなさそうなところを探すために零は走り始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「モケーッ!」

「モケケーッ!!」

 

「くっ、先回りされていたか!?」

 

「おぉ、これほどまでに強いツインテール属性を持つ少女・・・それならば、アレも素晴らしいものだろう!」

「またか、化け物め!」

 

その頃、駐車場まで慧理那を抱えて走り抜けていた尊はショッピングモールから車で急いで離れようとしたのだがアルティロイドに行く先を阻まれてしまった。

さらにアルティロイドだけではなく、蟹を思わせるエレメリアンまでも現れた為に仕方がないと思いながらも、慧理那を下すと同時に慧理那を護ろうと構える。

 

「我が名はクラブギルディ、ツインテール属性と共にある属性力である頂後(ネープ)属性を愛し、後世に伝えるべく邁進する探究者!」

「ネープ・・・え、う、うなじ?」

 

「毎度毎度訳の分からない事を・・・!」

 

蟹のエレメリアンこと『クラブギルディ』の言葉に困惑する慧理那を余所に少し苛ついた様子でクラブギルディを睨みつける。

そんな時、駐車場で待機していたメイド達が駆け付けて来たので彼女達に慧理那を任せようとするがアルティロイド達が妨害しにあらわれる。

 

「くっ、お嬢様には手を出させんぞっ!!」

 

それを見て舌打ちした尊は何としても慧理那だけは護ろうと一人、クラブギルディに向かって駆け出し、そのままクラブギルディに対し右足でハイキックを叩き込む。

ところが、クラブギルディには全く効いていなかった。

 

「ふん、そんなもの効きはせんぞ!」

「っ、なめるなっ!!」

 

余裕そうにしているクラブギルディに今度は両足を使って怒涛のラッシュを叩き込む尊。

だが、それも全く効果がなく逆に尊の両足が痛み始めてしまう。

 

(くっ、何だこいつは!?まるで全身が金属のように硬い・・・!)

「きゃぁぁっ!?」

 

「っ!?お嬢様!!」

 

クラブギルディに対して攻撃を仕掛けている最中、慧理那の悲鳴が響く。

それに気づいて振り返った時には二体のアルティロイドによって慧理那が取り押さえられている状態であった。

 

尊は慧理那を助けようとするが、別のアルティロイドによって取り押さえられるれしまう。

 

「くっ!?こいつ等見た目の割に力があるのか・・・!」

 

「ふふふ、年増はそこで大人しくしてろ!」

「誰が年増だ誰が!私はまだ28だぞっ!!」

 

「四捨五入すれば30!十分年増だっ!さて、と・・・少女を後ろに向かせよっ!」

 

「「モケッ!」」

 

尊の言葉を切り捨てるように返しながらもアルティロイドに指示を出すクラブギルディ。

その指示を聞いて慧理那をクラブギルディの前で後を向かせると、何やら感動しているかの様子でうなづきながらも慧理那のうなじを眺め始める。

 

「ふむ・・・やはり、素晴らしい」

「な、何を見ていますの!?」

 

「うなじだ!ツインテールにする以上、うなじは見える事は必然!二つの美しさが合わさる事で、二つの輝きがさらに増す!俺はこの輝きの素晴らしさを仲間達にも、そしてお前達にも知ってほしいのだ!!」

「あ、貴方方に教わることなど何もありませんわ!!」

 

「たわけっ!男が背中で語るように女はうなじで語るのだ!世界の理とも言える事を知らぬとは・・・見た目もだが知性も幼いようだな!」

 

「わ、私は・・・」

「っ!貴様!!お嬢様を侮辱するな!!」

「やかましい年増メイド!黙ってほうれい線のケアでもしているがいい!!」

 

「だから私は28だと言っているだろうがぁぁぁぁっ!!!」

 

クラブギルディの言葉に動揺した様子の慧理那を見て尊が怒りを露わにして怒鳴るとクラブギルディも怒鳴り返す。

その発言を聞いた途端に、尊はさらに怒鳴るが明らかに尊の怒り具合が慧理那に対する発言よりも自身に対する発言の方が大きいものであった。

 

「えぇい、うるさい年増メイドめ!黙らせろ!」

「モケッ!」

 

「ぐっ・・・!?」

「み、尊っ!」

 

「さぁて、うるさい奴も黙った事だし・・・少女よ、貴様のツインテールをいただかせてもらおう!!」

(誰か・・・誰か、助けて・・・!!)

 

クラブギルディの言葉を聞いたアルティロイドが尊の首に手刀を放つ。

それを受けた尊が気を失った所を見て慧理那が声を上げる中、クラブギルディは慧理那に歩み寄っていく。

 

ゆっくりと近づいてくるクラブギルディに怯え、思わず目を瞑りながらも心の中で助けを求める慧理那。

 

「モケーェッ!?」

「モケ、モゲェッ!?」

 

「きゃぁっ!?」

「むっ!?な、何だ!?」

 

その時、慧理那を取り押さえていたアルティロイドの一体が声を上げたと同時に消滅した。

慧理那を取り押さえているもう一体のアルティロイドが何事かと思った直後に同じように消滅する。

 

状況が理解できていない慧理那とクラブギルディも何事かと思い周りを見渡す中、慧理那は何かが飛んでいる事に気づいた。

それは以前自分を助けてくれた戦士が使っていた武器であることに気づくや否や、その戦士の声が響いた。

 

「テクターショットォッ!!」

「ぐぁぁぁぁぁっ!?」

 

声と共にクラブギルディの顔面に光線が直撃。

それと同時にクラブギルディが顔を抑える中、慧理那の前に以前自分を助けてくれた戦士―――テイルゼロが降り立つ。

 

それに合わせて慧理那が見つけた飛んでいたものことテイルゼロスラッガーが戻ってきてフォースリングに自動で装着された。

 

「っ、テイルゼロッ!!」

「・・・また、お会いしちゃいましたね?」

 

「お、おのれテイルゼロ!よくも邪魔を・・・むっ!?」

 

願いが届いた事の嬉しさのあまりに声を上げる慧理那を見て無事である事にホッとしながらも微笑みかけるテイルゼロ。

そんな中で忌々しそうにテイルゼロを見ながらもクラブギルディが言っていた時に何かに気づいてその場から離れた。

 

クラブギルディが離れた直後に、何処からか現れたテイルレッドがクラブギルディのいた場所にブレイザーブレイドを振り下ろしながらも着地した。

 

「レッド!」

 

「ゼロ、俺がこいつを食い止めるからその子と倒れてる人を頼むっ!」

「了解!」

 

「やらせるかっ!アルティロイド・・・」

『『『『『モケェーッ!!?』』』』』

 

「っ!?な、何ぃっ!?」

 

テイルレッドの言葉に頷きながらも返したと同時に慧理那と倒れている尊を脇に抱えて全速力で走り出す。

クラブギルディは慌ててテイルゼロを止めさせようとメイド達を妨害していたアルティロイド達に命令を出そうと振り返った時には、アルティロイドが蹴散らされていってる最中であった。

 

クラブギルディが驚く前でテイルブルーとテイルコバルト、そしてテイルルージュの三人がアルティロイド達を蹴散らしていっている。

 

「くっ、おのれ・・・うぉっ!?」

「余所見してる場合じゃないだろっ!」

 

悔しそうにしているクラブギルディに対してテイルレッドが斬りかかる。

それをかわしながらも仕方がないと思いながらもクラブギルディがテイルレッドと戦い始める最中にテイルゼロはアルティロイド達から離れていたメイド達の元に尊と慧理那を連れて行った。

 

「すみません、二人をお願いします!」

「あ、ありがとうございます!」

 

「お嬢様、お怪我は!?」

「私は大丈夫、でも尊が・・・」

 

「大丈夫、気を失ってるだけですよ・・・さて、後はエレメリアンかっ!」

 

テイルゼロが抱えている慧理那と尊を受けとるメイド達。

尊を心配する慧理那に声をかけながらもテイルゼロはクラブギルディと戦うテイルレッドに加勢しに行くのであった。

 

 

 

 

 

「はっ!」

「残像だ」

 

「このっ、ちょこまかと!」

「ふははは!相手の背後を取るスピードだけは誰にも負けないと自負しているのだ!」

 

「超スピードの変態かよ!?あーもぅ!うなじを見るんじゃなーい!」

「残像だ、そしてそれは断る!」

 

クラブギルディに対してブレイザーブレイドを振るい続けるテイルレッド。

だが、クラブギルディを切り裂いたかと思っても切り裂いたクラブギルディは空気に解けるように揺らめいて消え、切り裂いたはずのクラブギルディはいつの間にか背後に回っていると言う状況ばかりだ。

 

「くそっ、攻撃が当たらない・・・どうすれば」

『総二様、確かに相手のスピードは確かに速いです!ですけどその他は通常のエレメリアンとは変わらないです!絶対に後ろを取ると言う習性を利用すれば倒せます!』

 

「後ろを回る事を利用する、か・・・難しそうだな、ったく!」

「ふはははっ!俺のスピードについてこれは・・・」

 

「おりゃぁっ!」

「あだっ!?」

 

トゥアールの通信を聞いてどうしたものかと考えながらもブレイザーブレイドを振るうテイルレッドの攻撃をかわすクラブギルディ。

そして背後に回ってテイルレッドのうなじを見ようとした途端に駆け付けたテイルゼロの飛び蹴りを受けて吹っ飛んだ。

 

「助太刀に来たよ、レッド!」

「っ、ゼロ!あいつに攻撃を仕掛けてくれ!俺が動きを止めて、そのまま決めるっ!」

「え、わ、分かった!」

 

テイルレッドに声を途端に急に攻撃するように頼まれたためにどうする気だろうと思いながらもテイルゼロは頷いて答える。

そして、吹っ飛ばされて倒れていたがすぐに起き上っていたクラブギルディに攻撃を仕掛ける。

 

「はぁぁぁっ!!」

「ふっ、残像だ!」

 

「(今だっ!)オーラピラーッ!!」

「ぬぉぉっ!?う、動けん!こ、これではうなじが見れないっ!!」

 

「完全開放ッ!!」

 

テイルゼロの放った攻撃はクラブギルディに当たらず、空振りに終わる。

そのままクラブギルディはテイルゼロの背後に回ってテイルゼロのうなじを見ようとした所を狙ってテイルレッドはオーラピラーでクラブギルディを拘束する。

 

オーラピラーで動きを封じられたクラブギルディを見てテイルレッドは構える最中にテイルゼロはその場から離れた。

 

「グランドブレイザァァァァッ!!」

「ぐぁぁぁっ!?も、もっとうなじが見たかったぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

テイルゼロが離れた直後、クラブギルディにテイルレッドの必殺技が炸裂。

テイルレッドがクラブギルディの背後に回った直後に叫び声を上げながらもオーラピラーの中で大爆発を起こした。

 

「よっと・・・」

「お疲れ、レッド」

 

「おーい!二人ともー!」

 

爆発と同時に飛んできたクラブギルディの頂後属性の属性玉を回収するテイルレッド。

そんなテイルレッドに歩み寄りながらもテイルゼロが声をかけるとアルティロイドと戦っていたテイルブルー達が駆け寄ってきた。

 

「そっちも終わったみたいだね?」

「あぁ、戦闘員程度なら全く問題ないぜ」

 

「全くね・・・ところでルージュ、何か前に見た時と何かやたら格好が変わってない?何か装甲が増えたと言うか・・・」

 

テイルゼロの言葉に対してテイルルージュが答える中、テイルブルーがテイルルージュに尋ねる。

 

テイルブルーの言葉の通り、少し前にテイルブルーの見たテイルルージュの姿と比べると今のテイルルージュの姿は装甲が多いのだ。

その事を聞いたテイルルージュはフッと笑みを浮かべた。

 

「ふふん、そりゃそうさ。俺のテイルギアはコバルトの手によってテクターテイルに改造してもらったからな!」

「改造・・・でも、装甲がついた事で動きづらくはならないのか?」

 

「それが、全く違和感ないんだよこれが!むしろ今の方が動きやすい位だ!」

「「へぇー・・・」」

 

「それでは、戦いも終わった事ですし撤収しましょうか」

「そうですね・・・あっと、その前に・・・」

 

テイルルージュの言葉にちょっと意外そうにするテイルレッドとテイルブルー。

そんな時、テイルコバルトが撤収しようと言い始める中でテイルゼロはある事に気づいてどこかに歩いていく。

 

どうしたのだろうと思うテイルレッド達を余所にテイルゼロはあるものを拾う。

それは慧理那が持っていたテイルレッドのフィギュアの入った袋であり、それを拾うとそのまま慧理那の所に持って行き慧理那に渡した。

 

「これ、落としてましたよ」

「あっ!すみません、ありがとうございます」

 

「いえ、お気になさらず」

「っ・・・?」

 

「それじゃ、僕達はこの辺でっ!」

 

袋を受け取った慧理那が礼を言ってくるのを気にしないでいいと微笑みながら言うと慧理那が少し困惑した様子となってしまう。

 

だが、テイルゼロはそれに気づかずに駆け出すとテイルコバルトとテイルルージュと合流して、三人揃ってスターウィングへと転送される中テイルレッドとテイルブルーも撤収するのであった。

 

「・・・・・」

「お嬢様?どうなさいました?」

 

「っ、いえ。なんでも・・・私達も帰りましょうか」

 

そんな中、慧理那はテイルゼロ達のいた場所をじっと見ていたのだがメイド達に声をかけられハッとなりながらも何でもないと返す。

そしてそのままメイド達と共に車に乗ってそのままショッピングモールを出ていくのであった。

 

気を失っている尊に代わってメイドの一人が運転する車の中で、慧理那は窓の外を見ながらもある事を考えていた。

何故そんな事を考えてしまうのかは分からないが、どうしても気になってしまう事が慧理那にはあった。

 

 

 

 

(どうしてでしょうか・・・最後に私に見せてくれたテイルゼロの表情・・・諸星さんに似ていたような・・・)

 

 

 

 

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