「にしてもさぁ・・・最近特撮火薬使いすぎじゃね?」
「良い事じゃないですか。昔ながらの派手な爆発やるの私好きですよ」
「いやでも、迫力あるのは良いんだけど・・・予算が大変なことになって、後々迫力が無くなっていきそうで・・・」
「あ、あー・・・確かに」
一緒に帰って特撮談義をしていた零と愉快な仲間達とレナ。
ちなみに、レナもこの世界の特撮をある程度見ていたお陰で置いて行かれずに済んでいる状態・・・それどころか普通に話についてこれるので一輝達も普通に話していた。
賑やかに話しながらも歩いている中、綾乃はふと気になっていたことをレナに尋ねた。
「ところでレナさんはどういう経緯で零達と知り合ったんですか?」
「え?えーっと・・・」
「空腹で零の家の前で行き倒れてたのを助けたんだよ」
「「「行き倒れ!?」」」
「ちょ、優子さん!?」
「事実だろー?ったく、飯位ちゃんと食えよ」
「そういえば、最近はちゃんと食べてますか?」
「た、食べてますよ!?もぅ、零さんまでっ!」
綾乃の言葉にレナが答える前に優子が答え、その答えに仰天する一輝達。
適当に誤魔化そうと思っていたのにいきなり優子が言ったので優子を見るレナに優子は笑いながらも告げるのに続くように零が心配した様子で尋ねる。
それに対して失礼なと言わんばかりに返すレナを見てすみませんと笑いながらも謝罪する零を見て他の面々も笑い出す。
そんな時、一輝が足を止めながらも声をかけてきた。
「っと、俺達はこっちだからここで」
「んじゃ、また明日な?」
「レナさん、またお話ししましょう」
「はい、また機会があれば」
零と優子とレナと別れてそのまま帰っていく一輝達。
それを見送った後に零達は再び歩き出しているとスターが声をかける。
『皆、そろそろスターウィングに転送しようか?』
「あ、ちょっと待ってくれ。家に荷物おいてからにするわ」
「了解、それじゃ僕の家に集合って事で・・・」
『っ?優子、スターブレスがあるから一緒にいなくても転送できるぞ?』
「いや、俺の家には両親いるから・・・部屋にいたはずなのにいなくなってるのに気づかれたら怪しまれる」
『むっ、なるほど・・・確かにそうだな』
「それでは、零さんの家に集合と言う事で」
「了解、すぐに合流するぜ!」
一旦解散として、全速力で走って家に戻る優子。
それを見て、零とレナもとりあえず急いで零の家へと向かう事にした。
数分後・・・
「とりあえず到着、っと・・・」
「後は、優子さんを待つだけですね。とりあえず、新しく追加した武装の説明だけでもしておきましょうか」
「あ、そうですね。まだ来ないだろうし・・・」
「よ、よぉ・・・お、お待たせ・・・!」
「「えっ?」」
とりあえず零の家に到着した零とレナ。
優子を家の中で待っていようかとなって家にはいろうとしたその時、優子の声が聞こえた。
思わずきょとんとなりながらも零とレナが振り返るとそこには汗だくで少々息を切らした状態の優子の姿があった。
「え、ちょ!?早くないっ!?」
「当たり前だ、文字通り全速力で走って来たんだからよ・・・!」
「ゆ、優子さん大丈夫ですか?」
「の、ノープロブレムだぜ・・・!」
『全然ノープロブレムじゃないと思えるが・・・まぁ、いいか。揃った所でスターウィングに転送するぞ』
待たせて悪いと言わんばかりに声をかける優子に対し、こっちも急いで帰って今家についたばかりなのにもう到着した事に仰天する零。
レナも同じように驚きながらも息切れ+汗だく状態の優子を見て心配してしまうのをフッと笑みを浮かべてサムズアップしながら答えるのを聞いていたスターがスターブレスからツッコミを入れて来た。
それから、零は優子にとりあえずタオルを渡しながらも家に入って鍵も閉めた状態にしてから荷物を置く。
念のための戸締りの最終確認を終えた所で、優子とレナと共にスターウィングへと転送された。
~スターウィング~
「どうぞ、零さん。一応不備などがあってはいけないのでちょっと試しに変身してみてください」
「了解です、変身っ!!」
スターウィングにやってくるや否や、レナが零のテクタードライバーを渡しながらも零に変身するように言う。
それを聞いて渡されたテクタードライバーを装着して、すぐさま変身してテイルゼロへと姿を変えると優子がさっそく違いに気づいた。
それはテイルゼロの胸部に装甲が新たに加わっており、その装甲の中心には楕円形の青い結晶のようなもの――早い話ウルトラマンゼロの『カラータイマー』と呼ぶ部分が付いていた。
「おぉ、カラータイマーついてるじゃん!ますますウルトラマンっぽくなったな」
「いや、優子もエナジーコアの部分あるじゃない・・・ところでレナさん、まさかと思いますが限界が近かったら赤に点滅したりするんですか?」
「いやいや、なりませんよ。その部分は『テクターシグナル』と言う名称にしてまして、テイルゼロスラッガーを合体させると新し必殺技を放つことが出来ますし、そこから光線を放つこともできます」
「テイルゼロスラッガーを合体・・・あぁ、何となくわかりました」
『ゼロ、何か違和感とかはないか?』
「え?ううん、特に何もないよ」
『そうか、ならいい・・・それじゃ、初めてテイルゼロに変身した場所に転送するぞ』
「初めて変身した・・・あぁ、あの採石場か」
「えぇ、あそこなら派手に暴れても問題にはなりませんから・・・スター、転送お願い」
『了解した』
説明を聞いていて新しい技がどういう感じなのかとイメージしてすぐに理解したテイルゼロ。
そんな彼女にスターが声をかけてきたので首を横に振りながらも返すと、そのままスターはテイルゼロとレナと優子を零がテイルゼロに初めて変身した場所――どこかの採石場へと転送するのであった。
~アルティメギル基地~
「く、クラーケギルディ様にリヴァイアギルディ様にクラゲギルディ様・・・御三方が来ていただけるとは光栄です・・・!」
その頃アルティメギルの基地では、スパロウギルディが少し怯えた様子で三体のエレメリアンに敬礼する。
一体は黒いマントを付けた烏賊を思わせる姿の『クラーケギルディ』、もう一体は青い海竜を思わせる姿の『リヴァイアギルディ』、そして最後の一体はクラゲを思わせるような姿をした『クラゲギルディ』である。
その三体のエレメリアンの背後には彼らの部隊のエレメリアンが数多くいる状態であり、スパロウギルディを一斉に見始めた。
「おぉ、出迎えご苦労さんスパロウギルディ」
「ふん・・・首領様の命令は絶対だからな、だが強敵打倒と言う名の名目でどこぞの能無しの部隊までも来ていると言うのは気に入らんな」
「それはこちらの台詞だ。侵略活動を行っていた世界で情けをかけ続けて碌に属性力奪取を行えない連中と一種になるとはな」
スパロウギルディの敬礼に対して対して軽く手振りで答えるクラゲギルディ。
それに対し、リヴァイアギルディとクラーケギルディは互いに睨み合うと相手に対しての悪口を言い始める。
「そういえば貴様、時代錯誤な騎士かぶれがさらに増したか?自分と御揃いのマントを部下に羽織らせよって」
「なっ!?」
「リヴァイアギルディ様!これは我々が――」
リヴァイアギルディの発言にクラーケギルディの部隊のエレメリアンが文句を言おうとするがそれをクラーケギルディは手で制した。
それを見て渋々引き下がるクラーケギルディの部隊のエレメリアンを見た後、リヴァイアギルディを睨む。
「どう思おうが貴様の勝手だ、だが出しゃばるのだけはよしてもらおうか?巨乳属性のなどと言う貴様に私の部下が妙な影響を受けないようにな」
「何っ!?」
「言わせておけば!」
今度はリヴァイアギルディの部隊のエレメリアンが怒りを露わにし始めるが先ほどのクラーケギルディの様にリヴァイアギルディが手で制した。
それを見て引き下がる部下たちを見ながらもリヴァイアギルディもクラーケギルディを睨みつける。
互いににらみ合いが続いたその時、両者が同時に叫んだ。
「巨ォォォッ!!」
「貧ッッッッ!!」
叫びと共に両者の間で激しいぶつかり合いが起きるが、そのぶつかり合いはクラゲギルディ以外の面々は見る事が出来なかった。
何事かと困惑する一同の前でリヴァイアギルディは自身の股間から伸びる触手を体に巻きつけ、クラーケギルディも背中から伸びた触手を収めた。
「おぉ、腕は衰えてないな。お二人さん」
「ふん、貴様に褒められても嬉しいと思えんな・・・それより、これほどの部隊が集まれば今の基地では足りなかろう。私達の母艦も合わせねばならん、その後にこの世界のツインテールの戦士達の記録を見せてもらうぞ」
「はっ・・・はっ!」
「お前達も戻っていろ、俺は野暮用がある」
パチパチと拍手しながらクラゲギルディは褒めるも、クラーケギルディが嬉しくなさそうに返しながらもスパロウギルディに告げる。
それを聞いたスパロウギルディが答えると同時にクラーケギルディは部下を連れて自分達の乗ってきた移動艇へと向かっていく中リヴァイアギルディは部下に指示を出して移動艇へと戻らせた。
「スパロウギルディ、ドラグギルディの部屋はどこだ?」
「はっ?ど、ドラグギルディ隊長の部屋に何の御用が?」
「なぁに、負け犬の面影を見て戦前に大笑いしておこうと思ってな・・・むっ?」
ドラグギルディの場所を聞かれて戸惑うスパロウギルディに笑いながらも告げるリヴァイアギルディ。
そんな彼の肩を誰かが掴んだために視線をそらすと、そこにはスワンギルディの姿があった。
「・・・今の言葉、お取消しを」
「よ、よさんかスワンギルディ!」
「ドラグギルディ隊長は立派に戦われ昇天しました・・・敗れたとは言えどもその姿は見事であった隊長に対する発言を取り消していただきたいっ!!」
「慎め若造がっ!!」
「ぐぁっ!?」
スパロウギルディの制止を無視してまでリヴァイアギルディに対して先ほどの言葉を取り消すように言うスワンギルディ。
そんな彼に対してリヴァイアギルディが声を上げながらも触手を振るって吹き飛ばす。
「貴様も戦士であると言うのならいつまでも敗将にこだわらずに剣を振れ!負け犬の後をついで負け犬になりたければ話は別だがなっ!」
触手を体に巻きつけながらもスワンギルディに言い放とうとするリヴァイアギルディは笑いながらもその場を後にする。
「くっ・・・私が弱いばかりにドラグギルディ様にあのような辱めを・・・!」
「・・・そいつはちょっと違うぜ?スワンギルディ」
スワンギルディは拳を振るわせ、自身が攻撃された事は全く気にせずにドラグギルディに対する侮辱がとても悔しがった。
そんな彼に対してクラゲギルディが彼の肩にポンと手を置きながらも声をかける。
「リヴァイアギルディの体、良く見てみろよ」
「っ・・・あっ」
クラゲギルディに言われてリヴァイアギルディを見た時、ある事に気づく。
それは彼の体に巻き付いている股間の触手が震えていたのだ。
それに気づいた時、スパロウギルディがスワンギルディの肩に手を置いた。
「リヴァイアギルディ様はドラグギルディ様とは旧知の仲・・・悲しくないはずあるまいよ」
「アイツは部下にも厳しいが自分にも厳しい・・・友の死は確かに辛い。けどよ、いつまでもその事を考えてる場合じゃないんだよ。その状態のままだといつかは何かしら支障をきたすからよ」
スパロウギルディとクラゲギルディの言葉を聞いたスワンギルディ。
その言葉に衝撃を受け、頭を垂れていたかと思うとスワンギルディは何かを決心したのか勢い良く立ち上がるとそのままスワンギルディはスパロウギルディに声をかける。
「スパロウギルディ様、貴方なら知っているはずです・・・ドラグギルディ様が成し遂げた伝説の試練への挑み方を」
「なっ、スワンギルディ!お前、スケテイル・アマ・ゾーンをやる気か!?」
「はい、一年続けなければ修了となりませんが・・・続けていきたいと思います・・・そして、ドラグギルディ様の意志をついで見せますっ!!」
驚くスパロウギルディに対し、はっきりと告げるスワンギルディ。
その眼には熱き闘志が宿っていると言うのを理解するクラゲギルディはその姿を見て愉快そうに大笑いした。
「あっはっは!あのスケテイル・アマ・ゾーンに挑むってか!こりゃすげぇ、お前の気合い見せてもらったぞスワンギルディ!よぅしお前等ぁっ!俺達も頑張っていこうじゃねぇかぁっ!!」
『『『『『おぉぉぉっ!!』』』』』
クラゲギルディの言葉にクラゲギルディの部隊は大声で答える。
そんな中、クラゲギルディの部隊の一人である赤い牛を思わせるエレメリアンがクラゲギルディに近づいてきた。
「隊長ぉっ!俺に出撃させてくださいっ!!」
「おぉ、オックスギルディか!よぉし・・・準備を終えたら、すぐに出撃しな!野郎共、船に戻って作業を始めるぞ!」
『『『『『了解ぃっ!!』』』』』
赤い牛のエレメリアン、『オックスギルディ』の気合十分と言わんばかりの様子を見てOKを出しながらもクラゲギルディは部下たちに指示を出す。
それを聞いて一斉に返事する自分の部隊の面々を引き連れて、自分たちが乗ってきた移動艇へと向かっていくのであった。
~スターウィング~
「お疲れ、零」
「お疲れ様でした」
「えぇ・・・」
『っ?零、どうした?』
改良したテクターテイルの試運転を終えて、変身を解除した零に声をかける優子とレナ。
その際に零が何か悩んでいるような様子だったためにスターが心配して声をかけると、零は前々から考えていたことを告げた。
「ちょっと考えてたんだけどさ・・・もう、この世界での戦いって始まってから結構時間経ってるじゃない?だから、ちょっと考えてたんだ・・・」
「っ?考えてた、って・・・何をだ?」
「えっと・・・チーム名」
「「・・・はっ?」」
『チーム名、だって?』
「うん・・・何時までも『ツインテールの戦士達』って一纏めにされちゃうのって何か変じゃないかな~って思って。ほら、僕達って普段は総二達とは別に集まってる訳だし」
「あ、あー・・・確かに戦う時は共闘はしてるがそれ以外の時は別々ですもんねぇ」
「チーム名、か・・・総二達に相談してみるか?」
「だね、とりあえず動作テストも終わったし・・・戻って、聞いてみようか」
「そうだな」
『そうか・・・なら、零の家に転送しよう』
「うん、お願い」
零の発言がきっかけで、自分たちのチーム名を考えることにして総二達に相談する事にした零達。
それを聞いていたスターは零と優子をスターウィングから零の家へと転送する。
そして、そのまま総二に連絡を取ってそれぞれのチーム名について相談することにしたのであった・・・。