俺達、ツインテールになりました。   作:白き翼

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第八話 真剣勝負とピンチと新たなテクターテイル

~陽月学園 零や総二達のクラス~

 

「ふぃ~・・・終わったなぁ~」

「うん、そうだね・・・と言うか、総二は相変わらず疲れちゃってるね」

「確かにな・・・」

 

軽く体を伸ばしている優子に苦笑いしながらも答える零。

それを聞いた優子は机に突っ伏した状態の総二を見て苦笑いする。

 

そんな時、スターブレスからスターが慌てた様子で声をかけた。

 

『零っ、アルティメギルが現れた!』

「・・・たまにはゆっくりしたいよ」

「・・・終わったら、ゆっくりしろ。明日は休みだしな」

 

スターの声を聞いてがっくりする零を慰めるように肩をポンポンと叩く優子。

それからすぐに零は優子と共に少し駆け足気味で教室を後にし、屋上にやってきた直後、スターによって二人はスターウィングへと転送される。

 

 

 

 

 

~スターウィング~

 

「レナさん!状況は!?」

 

「はい、今回は二体攻めてきました。しかもまた別々の場所に現れています!」

 

「二か所同時に!?」

「また二体出て来たのかよ!?」

 

転送されると同時にレナに駆け寄る零と優子。

駆け寄ってきた二人に状況を説明した後、スターが状況を詳しく説明をし始めた。

 

『一体はアルティノイドを引き連れてとある女子校に出てきて騒ぎを起こしているんだが・・・どういう事かもう一体は人気のない場所に出て来ている。しかも何かするわけでもなくただじっとしているんだ』

 

「じっとしている・・・?」

「何が目的かは分からないけど・・・放っては置けないね。そっちに行くよ」

 

「っ?何でだ?」

「僕と違ってテイルレッドはテイルブルーと一緒に戦えると思うから、戦闘員と怪人をそれぞれ対処できると思うから」

『なるほど・・・なら、何もしていない方の怪人の所に送ろう』

「それじゃ・・・変身!!」

 

スターの発言を聞くや否や零はテクタードライバーを装着してテイルゼロに変身。

変身を終えると同時に何もしていないエレメリアンの元へと転送されるのだが、転送された場所はどこかの廃工場であった。

 

「・・・何でこんなところに出たんだろ?」

「よく来たな、テイルゼロッ!!」

 

転送されると同時に、この場所に出て来た理由を考えていると突然自分を呼ぶ声が聞こえる。

何かと思い声のする方を見ると、そこにはワスプギルディが立っていた。

 

「俺の名はワスプギルディ!来てくれて感謝するぞっ!!」

「感謝される覚えはないよ、それより何でお前はこんなところに現れたんだっ!!」

 

「決まっているだろう!正々堂々お前と戦いたいからだ!一対一の真剣勝負でなっ!!」

「えっ?」

 

ワスプギルディの言葉にテイルゼロは困惑する。

テイルゼロにとってアルティメギルの怪人たちは何かしらの属性力とツインテール属性を目当てで騒動を起こすイメージがだったので、ワスプギルディのようなタイプがいるとは思ってなかったので流石に戸惑ってしまっていた。

 

「もちろん、それだけではない・・・確かめたい事もある」

「確かめたい事、だって?」

 

「さて、あまり長引かせると騒ぎを聞きつけて見物客が現れかねない。そんな状況では戦うのは嫌なのでな・・・さっそく行かせてもらうぞっ!!」

 

確かめたい事と言う発言が引っ掛かったテイルゼロ。

だが、詳しく聞こうとする前にワスプギルディが襲い掛かってきた。

 

ワスプギルディが放った拳に対し、テイルゼロは拳をぶつけることで迎え撃つ。

そこからワスプギルディは拳や蹴りを放ち続けるものの、テイルゼロは防御したりかわしたりしていく。

 

攻撃を防ぎながらも反撃のタイミングを窺っている中、テイルゼロの顔目掛けてワスプギルディが右拳を繰り出した為に咄嗟にテイルゼロは右腕を盾にする様にしてそれを受け止める。

受け止めると同時に右腕を振るうことで拳を払いのけると同時にワスプギルディの顔目掛けて左拳を放つのだが、ワスプギルディは繰り出された拳を顔に当たる寸前で左手で鷲掴みにして受け止めた。

 

そんな時、突然ワスプギルディが嬉しそうに声を上げた。

 

「ふふっ、ぶつかりあった事で分かった事だが・・・俺の思った通りだった!」

「っ!?どういう意味だ!!」

 

「お前は恐らく知らないだろうから教えてやろう。以前、アルティメギルがこの世界に来る前に侵略を進めていた世界でも同じようなことがあったのだ!今の俺のように同じ属性を持つ者に惹かれると言う事がなぁっ!!」

「同じ属性を持つ者に惹かれる・・・?」

 

「そうだっ!なかなかのツインテールの輝きを持ちながらも俺と同じ属性を持つお前とこうして巡り合えたこと・・・嬉しく思うぞ、テイルゼロッ!!」

「っ!?つまり、お前は・・・特撮属性なのか!?」

 

「その通り!さぁ・・・同じ属性を持つ者同士!正々堂々、熱くぶつかり合おうじゃないかっ!!」

「・・・悪いけど、そこまで付き合ってあげてるほど時間はないんだよっ!」

 

ワスプギルディに返したテイルゼロがワスプギルディの腹を蹴ると同時に、ワスプギルディもテイルゼロの腹を蹴る。

その結果、二人は弾き飛ばされる様に後ろに跳んで距離を置いた。

 

同時にテイルゼロはテイルゼロスラッガー二つとも外しそれを両手で構え、ワスプギルディも腰に帯刀していた剣を抜いて構えた。

そしてここからは互いの武器を利用した斬り合いに発展する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きゃーっ!?」

「いやーっ!?」

 

「あははぁっ!女の子の声はやっぱりいいなぁ!もっと聞かせてくれぇい!!」

 

一方その頃、とある女子校に出現したバットギルディは周りで悲鳴を上げている女子生徒を見て嬉しそうにしていた。

逃げようにもアルティロイドが逃げるのを妨害しているために女子生徒は怯えた様子となっていた。

 

「やめろぉっ!!」

「むっ!?」

 

その時、どこかから声が聞こえたかと思うとテイルレッドとテイルブルーが姿を現した。

だが、二人が姿を現した途端・・・と言うよりもテイルブルーの姿を周りの女子が何やら怯えたり不安そうにし始めた様子だ。

 

「あっ!テイルレッド・・・って、ブルーもいる!?」

「きゃぁっ!?なんでブルーがいるの!?」

「だ、大丈夫かな?テイルレッド・・・」

 

「ちょ、何なのあのリアクション!?まるで私がテイルレッドの敵みたいじゃないのよ!?」

 

自分を見て怯えるどころか近くにいるテイルレッドを心配するような事まで言う者までいたからテイルブルーは思わず声を上げる。

それはアルティメギル側も同様のようで、アルティノイドが若干怯えた様子となっている他バットギルディも嫌そうな感じだ。

 

「ちっ、レッドは良いとしてブルーも一緒かよ・・・」

 

「何で舌打ちされた挙句、落胆されないといけないのよぉぉぉぉぉっ!!」

「お、落ち着けってブルー!?」

 

ブルーの姿を見たバットギルディの言葉に怒鳴り声を上げるテイルブルーを慌てて宥めようとするテイルレッド。

そんなやり取りを見てバットギルディは呆れた様子となる。

 

「やれやれ・・・ブルーの声は酷いもんだな。それに比べてレッドの声は良いなぁ~」

 

「こ、声?こいつ・・・声の属性か?」

「そう!この俺、バットギルディは声(ボイス)属性・・・かわいい少女の声を愛する者だ!」

 

「はん、そんな事情知ったこっちゃないわよ。出てきた以上倒すだけよっ!!」

 

バットギルディが名乗ると同時にテイルブルーはフォースリヴォンを叩いてウェイブランスを出すと同時に構え、そのままバットギルディに襲い掛かろうとする。

テイルレッドもブレイザーブレイドを構えるのだが、その時にバットギルディはにやりと笑っていたのを見てテイルレッドはテイルブルーを止めようとするがその前にバットギルディが動いた。

 

「かぁぁぁぁぁっ!!」

「なっ、きゃぁぁぁっ!?」

「うぁぁぁぁっ!?」

 

バットギルディは突然叫びながらも超音波を放つ。

その超音波を受けたレッドとブルーは思わず耳を抑えて武器を落とした。

 

しかも、ブルーに至っては近づいたところで超音波を受けた為にかなり苦しそうにしていた。

思わず二人がその場で膝をついてしまったところを見て超音波を止めるバットギルディ。

 

「くっ、何なのよ今の・・・!?」

「ふふふ、どうだ?俺の得意な超音波攻撃のお味は?」

 

「お、お前・・・周りにいる女子諸共俺達を攻撃するなんて・・・!」

「馬鹿かっ!?ちゃんとその辺は考えてあるわ!あれを見ろっ!!」

 

周りにいる女子達は大丈夫なのかと思っていたテイルレッドに失礼なと言わんばかりに返すバットギルディ。

それを聞いてテイルレッド達が女子達を見ると、いつの間にかヘッドホンのようなものを付けていた。

 

しかも女子達だけではなく、アルティノイド達もちゃんとヘッドホンを付けていた。

 

「あれは・・・?」

「アルティメギルが開発した特殊なヘッドホンさ、あれを付ければ何も聞こえなくなるから俺も加減なく超音波を放てるのだ!」

 

「っ!だったらそれを奪って・・・」

「させるわけないだろうがぁっ!!」

 

「あぐっ!?」

「ブルーッ!!」

 

バットギルディの説明を聞いてヘッドホンを奪い取ろうと考えるブルーが立ち上がる。

だが、そうはさせないと言わんばかりにテイルブルーを蹴り飛ばし、吹っ飛んだテイルブルーにテイルレッドが何とか立ち上がって駆け寄る。

 

「さて、このままツインテール属性をいただこうとは思うが・・・流石にこっちは仲間を倒されてるんだ!その分のお礼はさせてもらうぞっ!!」

 

「うぁぁぁっ!?」

「ぐぅぅぅっ!?」

 

テイルレッドとテイルブルーが固まった所でバットギルディは超音波を二人に放つ。

耳を抑えて苦しそうにするテイルレッドとテイルブルーは身動きが取れない状態となっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

~スターウィング~

 

「ちょ、レッドとブルーの方やばくないかっ!?」

「えぇ・・・テクターテイルの装者にも言えることですが、テイルギアを纏うと視覚や聴覚等も強化されるんです。それが原因でかなりのダメージになっているんだと思います」

 

スターウィングでテイルゼロ達の戦いの様子を見守っていた優子がテイルレッドとテイルブルーの状況を見て慌てた様子で叫ぶと、レナはレッドとブルーの様子を見て冷静に分析する。

ちなみに、テイルゼロはと言うとワスプギルディと激しくぶつかり合っている状態だ。

 

 

『はははっ!楽しいなっ!テイルゼロッ!!』

『こっちはドン引きだよっ!ここまで楽しみながら戦うやつは初めてだからなっ!!』

 

『そうか、だが負けるつもりはない!!我等の仲間を倒した罪、お前のツインテール属性と特撮属性を奪うことで償ってもらうっ!!』

『恨みたいなら恨んでくれて構わない!お前たちの仲間の命を奪ったのは事実だっ!けれど、僕達の世界をお前らの好き勝手させるわけにはいかないんだよっ!!』

 

 

テイルゼロスラッガーと剣を激しくぶつけ合いながらも話す二人を見てスターもどうしたものかと声を上げる。

 

『くっ!この状態で連絡を取ってしまうとゼロの事だ、戦いに集中できなくなりかねん・・・!』

「くそっ・・・俺にも戦う力があれば・・・!」

 

「・・・方法は、無い訳ではありません」

「っ!?本当か!?」

 

その様子を見ていた優子は悔しそうに呟いた時、レナは彼女の姿を見て意を決して口に出した。

 

「私が行きます」

「おぉ、そうか・・・って、えぇっ!!?」

 

迷うことなくハッキリと言ったレナの思わぬ発言に驚く優子。

思わず何を言ってるんだと言おうとするが、優子は白衣のポケットの中に入れていたコバルトブルーのカラーリングとなっているテクタードライバーを取り出した。

 

「っ!?それって・・・テクタードライバーか!?」

「はい、つい最近完成させたばかりのものです・・・と言っても、私のテイルギアを改造したんですけどね。テストも済ませてあります」

 

「なっ!?お前、テイルギアを持っていたのか!?」

「はい・・・私はテイルギア開発者であり、初代テイルブルーであったトゥアールさんの助手であり、戦友でもあったのでテイルギアを持っていました・・・それに私が所持していた特撮属性を組み込んだんです」

 

「そうだったのか・・・でも、何でテイルギアがあるのにそれを使わなかったんだ?」

 

レナの言葉にすごいなと思う優子だったがここで『何でわざわざテイルギアを改造したのか』と言う疑問ができる。

そんな彼女に対して、レナは言いずらそうに答えるのだが何故か若干涙目になっていた。

 

「・・・正直言うと、怖かったんです。トゥアールさんに見つかるのが・・・」

「っ?怖かった、って・・・お前、そのトゥアールって奴の助手だろ?何で怖がる必要があるんだよ?」

 

「・・・すみません、色々とあの人にトラウマになるようなセクハラ行為を受けたんで・・・それが嫌で地球に向かう際に、彼女を置いて一人でスターウィングで先に地球にやってきたんです。けど・・・またテイルギアで変身したら彼女の制作物なので、居場所を察知してとっ捕まえに来そうで・・・あの人の事です、絶対道端とかで出くわしたら白昼堂々と抱きしめた後に拉致監禁してセクハラするに決まってますよ・・・!」

 

「な、なるほどな・・・それで、来たのは良いけど見知らぬ土地だったからどこに行ったらいいかもわからずしかも空腹で倒れた・・・その倒れた場所が零の家の前・・・ってところか?」

 

「・・・はい」

 

トゥアールによって何されたのかが気になりながらも、自分たちと出会ったきっかけとなったレナが零の家の倒れていた理由を当てずっぽうで言ってみた優子。

それに対し、少し俯き気味でレナが頷いて答えたので少し驚くのであった。

 

そんなやり取りを終えた後、レナは顔を上げてテクタードライバーを腰に当てる。

すると、レナの腰にベルトが巻きついて装着された。

 

「だ、大丈夫なのか?」

「・・・怖いですけど、今はそんな事してる場合じゃないです。トゥアールさんが戦えない分、私が頑張ります・・・変身っ!!」

 

先ほどの話を聞いていて大丈夫なのかと思う優子にレナが微笑む。

そしてそのままテクターテイルの装着のコードを叫ぶと彼女の体を光が包み込み、テクターテイルを纏う姿へと変わる。

 

ゼロとは違って胸のあたりに黒いV字のラインが入って、右腕には何か装備が付いているコバルトブルーのテクターテイルであった。

 

「これが私のテクターテイルを纏った姿・・・テイルコバルトです」

「それがレナのテクターテイルか・・・ん?」

 

テクターテイルを纏ったレナこと『テイルコバルト』の姿を見て驚くものの優子は何かテイルコバルトの姿と右腕の装備に見覚えがあった事に気づく。

 

「・・・なぁ、レナ・・・これってもしかして零と同じでウルトラマンが元になってないか?何か右腕の装備に見覚えがあるし、テクターテイルのカラーリングも・・・」

『・・・良く分かったな、確かにウルトラマンと言う特撮ヒーローが元だ。確か、『ウルトラマンヒカリ』と『ウルトラマンアグル』だったな・・・』

 

「おぉ、綺麗に青いウルトラマンつながりだなぁ・・・でも、何で二つ合わせたんだ?」

 

『テイルギアのカラーリングはそのままにしたかったらしくてな・・・何かいいのがないかと探した時に二つ見つけてどちらか一つに決められなかったことが原因で二つを合わせたんだ。ちなみに右腕の装備の名は『コバルトブレス』だ』

 

「ちょ、そんな制作裏話を今言わないでよっ!?と、とにかく行ってきますね、スターッ!!」

『了解』

「レナ、気をつけろよっ!」

 

優子に対しスターが説明をしていると、恥ずかしそうに頬を赤くするテイルコバルトが説明をやめるように言いながらも転送してもらおうとしたとき優子が声をかける。

 

それを聞いたテイルコバルトは優子を見て頷いて答えたと同時に、スターにテイルレッド達の所へと転送してもらうのであった。

 

 

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