「今、誰か俺を笑ったか....?」   作:さよナランチャ

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今回で[黎明編]、ラストとなります。
下の投票でこのまま過去編まで突っ走るか幕間書くか決めるので投票お願いします〜


黎明F:暴かれるビターな過去

 

 

 

 

 

 

「ギャハハハハハッ!」

「剣先ツルギ!?なんで!?」

「ツルギ委員長…!」

 

窓ガラスをぶち破って現れたのは、正義実現委員会委員長、トリニティの戦略兵器こと剣先ツルギ。

 

「どうしてここにいるの!?ティーパーティー権限で待機を命じた筈でしょ!?」

 

ミカの叫ぶ様な声が響く。

 

「実は本部に電話がありまして。補習授業部及びシャーレの先生を預かったから取り返しに来い、と。なのでこうしてやって来た次第です。」

 

「なっ…!」

 

恐らく電話の下手人であるソウを思わず睨むミカ。

 

まあ当の本人は見向きもせずアリウス兵の相手をしているのだが。

 

「しかしこれは困った。何やら怪しげなガスマスクの連中がいる。治安維持組織の長としては見逃せませんね。」

 

そうわざとらしく呟いたツルギはアリウス兵の群れへと飛び込んでいった。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「他の連中はあとどれくらいで着く?」

 

ソウが問いかける。

 

「恐らくあと5分程度だ。此処にいる連中程度直ぐに蹴散らせるだろう。」

 

「じゃあ俺はそれまでだな。最後にちょっと暴れてとんずらするかな、っと!」

 

会話の合間にも的確な射撃と格闘でアリウス兵を薙ぎ倒していく2人。

 

「…で、誰が来るんだ?個人的に面を合わせたくない奴がいるんだが」

 

「ああ安心しろ。勿論イチカ・・・も来るさ。」

 

「畜生…余計逃げる理由ができちまった」

 

「…今からでも戻って来る気はないか?」

 

「…しつこいぜ委員長。あんたらの知ってる葛ソウはあの日・・・に死んだって前も話したろ。まあ、それをまだ理解できてない困った奴がいるんだが」

 

「今からでも話してやれば良いものを。あいつ、お前を見たら一目散に襲いかかってくるんじゃないか?」

 

「おー怖い怖い。っと…どうした?ハナコ?」

 

無線イヤホン越しの声が響く。

 

「今直ぐ救援をお願いします!ミカさんと直接戦闘しているアズサちゃんが…きゃっ!」

 

「了解。直ぐに向かう。…ってな訳だ。じゃあなツルギ先輩・・・・・。」

 

「…自分勝手な奴め。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ…強い…!」

 

「良い加減諦めた方がいいんじゃない?まあ、諦めた所であなた達に待ってるのはアリウスとの講和の為の生贄だから抵抗するのもわかるけど☆」

 

補習授業部VS聖園ミカ。

ソウとツルギの参戦というイレギュラーによって焦りが生じたミカは、本来ここで出す力より数段上の力をもって早くも補習授業部を無力化しようとしていた、が──

 

“charge”

 

「こっちとしては、お前がとっとと諦めてくれる方が都合がいいんだが」

 

「またあなた?しつこいなぁ」

 

“ソウ!”

 

「延長料金はしっかり払ってもらうぞ!」

そういってミカを先生達から遠ざける。

 

「浦和!時間を稼ぐ!その間に制圧を頼む!」

「わかりました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

体と鉛玉をぶつけ合いながら言葉を交わす。

 

「ねぇ、あなた傭兵なんでしょ?向こうより高い報酬でこっちにつく気とかないの?」

「一度味方した奴を裏切るのは傭兵として御法度だし、なにより俺個人としてお前は嫌いだ」

「へ〜え?言ってくれるじゃん?」

「そろそろ倒されてくれないか?早くしないと面倒臭い奴と鉢合わせしそうなんでな」

「あなたにそんな友達いる様に思えないけど?」

「随分前に喧嘩別れ・・・・しちまってそれっきりなんだよ。お前にも覚えがあるだろ?ま、お前の場合はもう再会できないがな」

「…ッ五月蝿いなァ!」

「ぐうっ!」

 

ミカの拳をモロに喰らったソウは10m程吹っ飛ばされる。

 

「私もあなたが嫌い。だから終わりにしよっか☆」

 

そう言って動き出したミカの動きが止まる。

 

「これ…毒?」

 

「そのまま動かないでいたら何もねえよ。さっきのパンチの仕返しをさせてもらうだけだ。」

 

 

“charge”

 

脚のジャッキが作動する。

 

ソウの飛び蹴りがミカの意識を刈り取──

 

 

「ウソだろ?」

 

「そんなの効かないよーだ」

 

ることは無く、ミカの手で防がれる。

 

「バケモンが…!」

 

「女の子に酷い言い草だなぁ?」

 

「クソッ…!」

 

「ッ!何これ!?」

 

地面にソウが投げた閃光弾によって状況がリセットされるが、依然ソウには勝てるビジョンが浮かばなかった。

 

(何だよこいつ、なんで麻痺毒効いてねえの?)

 

「今度こそ終わりだね。何か言う事はある?犯罪者さん☆」

 

「あぁ…最ッ悪だ…

 

 

 

 

 

結局間に合わなかったじゃねえか…」

 

 

 

 

 

 

ズガガガガガッ!

「ッ……」ドサッ

 

ミカの背後からの掃射。それが決め手だった。

 

 

元々生徒が直ぐに立っていられなくなる程の麻痺毒を喰らっていたミカにそれを防ぐ術は無く、ようやく意識を刈り取られる事となった。

 

「いよいよ終わりってか?

 

 

 

仲正」

 

 

「………」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

正義実現委員会とシスターフッドの介入により、聖園ミカが引き起こしたテロ事件は一旦の終わりを迎えた。

 

 

テロの首謀者であるミカは投獄、補習授業部は無事にテストに合格と相なった。

 

そして今日、先生はナギサと改めて話をするためにトリニティを訪れていた。

 

 

「まずは謝罪を。先生を利用した挙句、危険な目に遭わせてしまい申し訳ありませんでした。」

 

“私は大丈夫。今はナギサの方が大変だろうし、私も出来ることなら手伝うよ。それに、私もしちゃいけない事・・・・・・・・をしちゃったしね”

 

「指名手配犯、葛ソウのトリニティ自治区侵入及び逃走の黙認、ですか…。」

 

あの夜ソウを捕まえようとした正義実現委員会に頭を下げ頼み込み、ソウを逃してしまった先生。

 

ツルギが危惧していたある生徒の暴走は対話による解決を得たらしいが、それでも正義実現委員会の全員が納得できた訳ではないことから、先生は反省の念を抱いていた。

 

“そう言えばナギサ、補習授業部が試験に無事合格出来たら、ソウについて知ってる事を教えてくれるって…”

 

「ええ。お話しましょう。彼について、我々トリニティの罪について。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン条約調印式、その当日。

 

アリウス分校と名乗る組織が巡航ミサイルによる爆破テロを行い、シャーレの先生が重症を負う中、アリウスより声明が出された。

 

曰く、我々はトリニティに迫害された。

 

曰く、トリニティとゲヘナ双方をこのキヴォトスの地図から消す。

 

そしてアリウス分校は自らの行いの正当性を主張するプロパガンダとして、あるトリニティの過去を世間に晒した。

 

 

それはある男の過去。

 

正義を夢見た少年が死ぬまでの歴程。

 

トリニティの封じられた過去が、開かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




・葛ソウ
ミカにドン引き。
お前肉体強度おかしいよ…
アリウスに黒歴史暴露された可哀想な人。

・浦和ハナコ
報酬をきっちり払い切ったのでソウは何も文句を言えなかった。

・聖園ミカ
ゴリラ!ゴリラ!ゴリラ!(オーズドライバー並感)

やるならどの話がいいですか?

  • 傭兵としての日常(依頼)
  • 便利屋とのファーストコンタクト
  • 過去の話もっと!
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