コードギアス〜暗躍の朱雀〜   作:イレブンAM

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視点がかなり変わります。
最初は朱雀視点からどうぞ。







シンジュク事変・五

 ルルーシュの指揮の元、ブリタニア軍を一網打尽にした扇グループがそれぞれの配置へと散っていく。

 嵐の前の静けさか、俺は束の間の落ち着きを見せる戦況をモニターで確認しながら、静かに時を待つ。

 

 ここまでの戦況は不思議と未来知識の通りに進んでいる……俺とC.C.がルルーシュの側に居る、といった特大の差異があるにも関わらず、だ。

 納得はいかないが、未来知識の流れが生きているとするならば、そろそろランスロットが投入されておかしくない頃合いだ。

 

「来るならこいっ」

 

 俺はサザーランドのコクピット内で一人呟く。

 力の誇示に拘るルルーシュが認めなくとも、俺には俺でランスロットと闘う理由があり、ここは譲る訳にはいかない。

 

『うぁぁぁ!? な、なんだあいつら! このっ、当たれっ!!』

 

「どうした、P5。敵の増援か?」

 

 俺が静かに闘志を高めていると、並び立つ紅蓮のコクピットから慌てた男の大声が聴こえてきた。

 慌てるP5――確か、玉城だったか――とは対照的に、ルルーシュは初陣とは思えない落ち着きをみせている。

 

″ブリタニア軍は戦況不利になれば、新型KMF・ランスロットを投入する″

 

 と、事前に伝えていたにしても、中々出来ることじゃない。

 コレまでの指揮を見ていても″流石″の一言に尽きるし、やはり戦略や戦術はルルーシュに託すのが、俺に出来る最善だろう。

 

『そんなの俺が知るかよっ!? くそっ、コイツら庇い合いやがってっ』

 

「ちっ……使えない男だ…………誰でも良い、状況を報告しろ!」

 

『こちらP1! 敵の新型二機と交戦中、こっちはもう四機もヤられてる』

 

 吐き捨てる様なルルーシュの呟きには触れず、P1――扇だったか――が簡潔に戦況を告げるも、その内容に俺は眉をひそめた。

 

「二機……だと?」

 

『あぁ、二機だ。どうすれば良い!?』

 

「ふんっ……やはり、未来知識などアテにならんではないか」

 

 こちらからの音声を一方的に切ったルルーシュが立ち上がると、どこか勝ち誇った様な顔を向けてくる。

 

 明日が欲しいと願うルルーシュにとって″未来が定まったモノ″とは到底受け入れられない様だが、それは俺にとっても同じ事。

 誰が乗っているのか知らないが、ランスロットこそがルルーシュの障害そのものであり、想定外の二機だろうがここで退場してもらう。

 もっと言えば、ラクシャータへの土産に鹵獲を視野に入れて挑みたい。

 

「本来のパイロットの俺が此処に居るんだから変わって当然だろ? まぁ、俺は行くよ」

 

「待てっ! お前の力は借りんと言った筈だ」

 

「…………分けて考える必要があるのかな?」

 

「なに……?」

 

「俺はルルーシュに協力すると決めているし、ルルーシュも俺に協力してくれるんだろ? だったら俺の力はルルーシュの力で、ルルーシュの力は俺の力じゃないか」

 

「それはそうだが……いや、しかし……」

 

「意地を張っている場合か? 早く指示を出してやらんと全滅するぞ」

 

 暇そうに操縦マニュアルを読んでいたC.C.が呟く。 

 扇達がどうなろうと彼女にさしたる興味は無いようだが、言っている事は間違いじゃない。実際こうしている間にも、ノイズ混じりに助けを求める叫びがトランシーバーから聴こえてきている。

 

 少しは自分達でなんとかしろ……と思わなくもないが好都合だ。

 

「そうそう。せっかく手に入れたサザーランドを壊すのは勿体無いし、彼等を退かせて日本人の避難誘導に当たらせよう」

 

「出たな、モッタイナイ……お前が口にするその言葉は意味が判らんぞ」

 

「勿体無いは勿体無いさ」

 

「ふんっ…………私から最後の指示を全機に与える! 非戦闘中の者は地下へ逃れて避難民の誘導に当たれ! 新型と交戦中の者はポイント9へ後退せよ!」

 

『後退してどうするっ!? アイツラをなんとかしないとっ……』

 

「新型の相手はこちらでしよう……諸君らは私と合流後は携帯武器を置いて退くがいい。その後は各自の判断で動くけっ……それでは健闘を祈る!」

 

『おいっ、待てっ』

 

――プツンっ

 

 ルルーシュは俺の意見も反映させた最後の指示を告げると、一方的に通信を遮断した。

 カレンが最後まで食い下がっていた様だが、話す余裕があるのは少々解せない。

 新型はランスロットじゃないのか……?

 

 まぁ、いい……行けば判るコトだ。

 

「ありがとう、ルルーシュ」

 

「べ、別にお前の意見を汲んだ訳ではないからなっ。ここまでくれば俺の戦略的勝利は変わらん」

 

「はいはい。じゃぁ、俺は行って来るよ」

 

「待てっ、その機体で行くつもりか?」

 

「あぁ、特斬刀さえ有れば問題ないさ。それより、判っていると思うけど……」

 

 紅蓮弐式用の特殊合金製ナイフをサザーランドに握らせた俺は、構えをとって自信のほどをアピールしておく。

 

 むしろ問題があるとするならば、俺よりもルルーシュの方だ。

 陣形を乱れさせ、″最終防衛機構である新型機″を引き摺り出した今なら、クロヴィスの元へ辿り着くのは可能だろう。

 しかし、辿り着いてからが難しく、クロヴィスをどう処理するのが適切なのか……。

 

「俺のギアスは同じ相手には効かない。クロヴィスは殺すな……だろ? まぁ、任せておけ」

 

 自信に満ちたルルーシュの答えに満足した俺は黙って頷く。

 細部まで聞いている時間的余裕もないし、ルルーシュが任せろと言うなら、俺はそれを信じて自分のすべきことをするだけだ。

 

 こうして俺は、ポイント9を目指してサザーランドを発進させるのだった。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「皆っ、もう直ぐだっ」

 

 生き残ったメンバー――と言ってもカレンと南の二名だが――を率いる扇は、必死にサザーランドを走らせランスロットの追撃に耐えていた。

 

「扇さん、なんか変だっ」

 

 時折牽制しながら最後尾を走るカレンは、直感的に違和感を感じ取る。

 新型のナイトメアはサザーランドを凌駕する性能を見せていた。

 それなのに、何故か自分達は撃墜されずにここまで逃げ延びている…………恐らくは、罠。

 

 しかし、それと気付いても自分にはどうすることも出来ない……本日何度目かとなる無力感に苛まれたカレンは、悔しさの余り下唇を噛んだ。

 

「フフフ……逃げなさい。そして、私達を導くのです……憎き仇、ゼロの元へ!」

 

 追撃するヴァルキリエ隊の1人、リーライナ・ヴェルガモンはテロリストが自分達を何処かに誘導していると気付いていた。

 逃げ惑うだけだった烏合の衆とも呼べる連中が、ある瞬間を境に同一方向へと移動を始めたのだから、気付くなという方が難しい。

 

 背を向けて逃げるテロリスト達を狙い撃つのは容易い事であったが、軍としても彼女個人としても最早テロリストには興味がない。

 彼女の翠眼は、テロリストの逃げる先へと注がれていた。

 

 やがて、追われる者と追う者とが待っていた場所へと差し掛かる。

 

「「「サザーランド!?」」」

 

 一同が一様に驚く。

 

 かつてはスクランブルする交差点として、人で賑わっていたポイント9。

 そこで待ち構えていたのは、十手の様な剣とアサルトライフルを手にした、何の変鉄もないサザーランドだ。

 助けがあると信じていた扇達だけでなく、ゼロが居ると読んでいたリーライナも落胆の色を隠せない。

 

「敵機確認……ランスロットだ」

 

 待ち構えていた朱雀は、土煙を上げて迫る一団の最後尾の機体を確認するや否や、表情を引き締めて通信を送った。

 ルルーシュと再会して以来、のほほんとした表情を見せる事が多くなった朱雀の姿はソコにはない。

 

『了解だ…………この場は私に任せてもらおう!』

 

 未来知識通りと言われるのは尺であっても、自分の正体は明かせない……そう悟るルルーシュは、ゼロという仮面の偶像を創る事に異論はなかった。

 戦術指揮は自分が行い、戦闘行動を朱雀に任せればゼロはより昇華された偶像となり畏敬を集める……朱雀より連絡を受けたこの場に居ないルルーシュが、あたかもサザーランドのパイロットであるかの様に装って通信を送ったのは、ゼロを創りあげる為の一手なのである。

 

 通信を合図にフルスロットルで、サザーランドを加速させる朱雀。

 

「「速い!?」」

 

 予想もつかないスピードでテロリストの間をすり抜けて、突撃をかけるサザーランド。

 

 動揺したランスロットのパイロット、マリーカ・ソレイシィは機体を停止させるとヴァリスを構え、引き金を弾いた。

 

「外れたっ!?」

 

 ヴァリス――可変弾薬反発衝撃砲から放たれ緑色に発光する弾丸は、当たるコトなく彼方へと飛んでいく。

 唐突に軌道を変えて弾丸を避けたサザーランドは、減速することなくビルの壁面を駆け上がった。

 無造作に下へと向けられるアサルトライフル。

 

 ランスロットの頭上から大粒の鉛の雨が降り注ぐ。

 

「しっかりなさいっ」

 

 リーライナはランスロットのシールドを展開させると、射線軸に割り込みカバーに入る。

 狙いも定まっていないハズの弾丸は、不思議なまでに自分達を捉えコクピットが衝撃に揺れ続ける。

 

「何なのよっ!?」

 

 睨み付けるように上空を見上げるリーライナ。

 

 しかし、向かいのビルに打ち込んだスラッシュハーケンを利用して空中を移動した、サザーランドの姿は既にそこになく、ロックオンアラームがコクピット内に鳴り響く。

 

「そんなっ!? 後ろを盗られた!?」

 

 遭遇から僅か十数秒。

 

 致命的なミスを犯したリーライナは死を覚悟した。

 

 人型を模した体長五メートルに満たないナイトメアに、人が乗り込むスペースを作るのは難しい。

 それは最新鋭機であるランスロットであっても同じであり、背中に荷物を背負ったような突起、コクピットが有るのは変わらない。

 つまり、ナイトメアは構造的に背後からの攻撃に弱い欠点を持ち、通常は徒党を組んだ上で陣形を用いた運用を念頭に置いた兵器なのだ。

 

 単機で当たり前の様に突撃をかけて戦果をあげるゼロこと枢木朱雀は、既存の戦術の枠組から外れた″戦術とは無縁の愚か者″なのである。

 

「……何故?」

 

 時間にすれば一秒にも満たない一瞬だったが、自分にとっての致命の隙は相手にとっての絶好の好機。

 衝撃に襲われないのを不思議に思いながらも、リーライナは機体を180度反転させる。

 

「ご無事ですか、お姉さま! 私達はこんな所で死ぬわけにはいかない!! そうですよねっ!?」

 

 先程とは反対に、マリーカ機がシールドを展開させてリーライナ機を庇っている。

 

「え、えぇ……その通りよ、マリーカ」

 

 同い年の自分を″お姉さま″と呼ぶマリーカに若干引き気味になるリーライナだが、そんなコトを気にしている場合ではない。

 リーライナは気を取り直すと、ヴァリスを構えてサザーランドと向かい合った。

 

 

「思っていたより、厄介だな……出来れば出会い頭に一機は潰しておきたかったんだが……」

 

 庇い合うランスロットを目にした朱雀は、己の見込みの甘さを反省すると、体勢を立て直した二機を相手に、更なる攻撃を仕掛けるのだった。

 

 

 

◇◇

 

 

 

「いけない! アレがゼロだ!」

 

 ワンテンポ遅れで送られてくる映像を目にしたロイドが、彼らしからぬ真剣な表情で叫びをあげる。

 

「え……アレはサザーランドでは?」

 

 普段は見ることのないロイドの真剣さに戸惑うも、周囲の者達に同意を求める様に呟きモニターを指差すセシル。

 

 ゼロとはデビルオクトパスの事であり、デビルオクトパスとは赤いナイトメア……これがブリタニア軍内での共通認識だ。

 しかしながら、現在ランスロットが闘う相手は誰がどう見ても、ブリタニアが誇る第五世代ナイトメア・サザーランド。

 天才肌のロイドが突拍子の無いことを言うのはいつもの事だが、いくらなんでも意味が解らない。

 

「回収したあの機体をデビルオクトパス足らしめていたのは、デヴァイサーの性能に依るところが大きかったみたいだ……君の危惧していた、機体のカタログスペックだけでは計れない戦果の秘密は、デヴァイサーたる彼にあったんだよ」

 

「それって……デビルオクトパスのパイロットが、あのサザーランドを操縦している……!? そう言うのですか?」

 

「ご名答〜♪ コレを見てよ。彼、最高のパーツだと思わない?」

 

 何時もの調子を取り戻し楽しげにキーボードを叩くロイド。

 送られてくるライブ映像が小さくなってモニターの角に追いやられ、ヴァリスを避けるサザーランドの姿がアップで繰り返し映し出される。

 

「凄いですね……でもコレッて反応値の限界を超えてませんか? 偶然の可能性を疑うべきでは……」

 

 避けようとしていた所にヴァリスが発射された……セシルの主張はこうだ。

 セシルがこう考えるのも無理はなく、モニターに示される数字は彼女とロイドの二人が想定する、限界反応速度の半分未満の数値を示しているのだ。

 

「それは無いよ。撃たれる瞬間まで予備動作を見せていないし、このサザーランドは、明らかに見てから回避行動に移っている……だから、今のランスロットじゃぁゼロは倒せない……良いなぁ、彼。一層のコト、彼の元に亡命しちゃおうか? そうすれば……」

 

「ロイドさんっ、不謹慎が過ぎます!!」

 

 そうすれば、究極のナイトメアが作れる……そう言い掛けたロイドの言葉は、コメカミに青筋を浮かべて拳を振り上げるセシルによって阻止された。

 

「ごめんなさい、ごめんなさいっ」

 

「はぁ…………撤退させましょう。このままでは彼女達が危険です」

 

 頭を抱えて怯えるロイドを見ると、大きくため息をついて拳を収めるセシル。

 

「そうだねェ……このままだと僕のランスロットが壊されちゃうし……」

 

 ロイドとセシルは科学者だ。

 重視する点に違いはあれど、″ここで無理をさせる理由がない″との想いは一致する。

 2人にとって戦場における勝敗などは些細なコトであり、″デヴァイサーのナイトメアに与える影響の大きさ″これを知れたダケでも充分過ぎる成果なのである。

 

 

「それは成らんっ!」

 

 纏まりかけた方針に異議を唱えるジェレミアの顔が、モニターいっぱいに映し出された。

 

「あはっ。久しぶり〜。キミの方から通信してくるなんて、どういう風の吹き回しなんだい?」

 

「ちっ……相変わらず軽いヤツめ。殿下の勅命を何と心得ておる! 貴様も帝国の伯爵ならば、死んでも殿下の期待に応えてみせよ!!」

 

「キミも面白いコトを言うのは相変わらずだねェ。死んでしまえば、それこそ何にも出来ないというのに。それと、僕は科学者なんだから期待に応えたと言えるのは、最高のナイトメアを作った時だよォ?」

 

「屁理屈をっ……兎に角だ! 私が行くまで貴様のナイトメアを撤退させることは、まかり成らん!」

 

「そうは言われましても、私のランスロットでもあのサザーランドを倒せないのが現実です。幸い、凌ぐことなら出来ますから今後の為にも撤退させるべきかと」

 

「そうそう。僕のランスロットが奪われたら失態どころの話じゃなくなるよォ? 劣っているのは機体じゃなくてデヴァイサーなんだから。まさか、死んでも命令遂行しようとする気概が大事! ……なァんて意味の判らないコトを本気で言うつもりじゃないだろうね?」

 

「違うっ……これはチャンスなのだ!」

 

「チャンス……ですか?」

 

 ギリギリ常識人の範疇に収まるセシルには、皇族大好き人間ジェレミアが何を言っているのか判らない。

 

 今、この瞬間もモニターの角には、似たような構図で良いように弄ばれる映像が写されている。

 

 サザーランドを中心に捉え、その向こうに映るランスロット。

 挟み撃ちと言えば聞こえは良いが、下手に射撃を行えば味方に当たるこの体型は、好ましくない。

 射撃を用いるなら射線が直角に交差する十字砲火が望ましいとされており、そんな事はヴァルキリエ隊の2人も知っている。

 しかし、ヴァルキリエ隊が十字砲火に持ち込もうにも、高速で動くサザーランドが二機の間に割り込んでは、背後を見せるのもお構い無しに接近戦を挑んでくる。

 

 輻射波動機構対策に、接近戦を避ける訓練を積んでいたのが功を奏し、なんとか凌げているのがランスロットの現状だ。

 

「そうだ……アレがゼロだと言うなら、サザーランドに乗る今こそゼロを葬り去るチャンスではないか!」

 

「……!? そ、それは……」

 

 ジェレミアの言い分を理解したセシルが息を呑む。

 

 ランスロットに劣るサザーランドに乗ってもこの有り様……もしも、ランスロットに匹敵する機体に乗られていたら、手が、つけられない。

 

「でも、それってズルくなァい? 騎士様がそんなことで良いのかなぁ?」

 

 ジェレミアの事情も知るロイドは、全てを見透かす様にニンマリ笑みを浮かべては茶々を入れる。

 

 ジェレミアの策とは、敵が万全でない今の内に叩け、である。

 戦術としては正しいが、普段から騎士道を説いて回る身としてはどうなのか。

 

「例え卑怯と言われようとも、それが皇族の御為ならば私にとっては誉なのだ」

 

「で、ですが、現実的にはアレを捉えるコトは出来ませんっ。失礼ですが、ジェレミア卿であっても、サザーランドでは十秒と保たずに撃墜されてしまいます」

 

「十秒も有れば十分だ……私がヤツの虚を突いて組み付く! しからば私もろともゼロを撃て!!」

 

 ロイドの茶々にも、セシルの告げる冷酷な現実にもジェレミア・ゴットバルトは揺るがない。

 皇族に向ける絶対の忠義……ともすれば高慢にも見られるジェレミアという男の本質はこれに尽きる。

 

「本気…………の様だね。聞いていたかい、君達? もうすぐサザーランドが援護に向かうから、彼の提案通りに動いてねェ」

 

「ロイドさんっ!!」

 

 納得のいかないセシルが今日一番の怒声を放つ。

 しかし、ロイドは怯むコトなくモニターを見詰め続け、いつもの冗談ではないと察したセシルもまた、彼女達……ついでジェレミアの無事を願って見守るのだった。

 


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