便利屋68:3 テラーズ・オブ・ザ・スペクトル 作:まーろう
木造二階建ての古ぼけた建物は、工場だと言われなければ使い捨てられた倉庫か体育館にしか見えなかった。石垣でできた形ばかりの門から入ると、雑草が隙間なく生えた校庭みたいな広場を通ってその工場にたどり着く。屋根代わりのトタンは今にも剥がれ落ちそうだ。硝子もきちんと枠にはまっている箇所の方がずっと少ない。どこを見てもみずぼらしいの一言で片づけられる様相だった。
人などいないように思えるが、わずかにいる。自分と同じ神秘を持つ女児たちが広場でボールを追いかけている。彼女たちも皆薄汚れたぼろ布を着ている。しかし同じ空間に身を置いて、すぐに自分がよそ者だと確信した。私には皆と違って翼が生えている。滑空するにも心もとない小さな翼だが、肩甲骨の辺りに穴を開けて出しているため嫌でも目立つ。それに髪色も、目の色も、体の丈夫さも、何もかも全く異なる異国人の中に放り込まれたみたいだ。彼女たちと比べて、自分はあまりにも異質だと認めざるを得なかった。ここは自分の居場所じゃない。故郷は遠く離れたどこかにある。しかしどこなのか、自分はどこから来たのかも思い出せない。人生で最も古く記憶しているのは、この光景だった。
ふと女児たちの中にいた一人がこちらに気づいた。頭一つ大きい彼女は、おそらく集団の中でも年長に入るだろう。肩にかかる茶髪はひどく乱れている。だが自分の境遇を少しも不幸だとは感じさせない姿だった。自分に回ってきたボールを明後日の方向に投げると、他の者たちはそれを追いかけて彼女から離れた。その隙にこちらへ小走りで向かってくる。何か言われるのは確実だ。そう思うと自然と体が強張った。身を翻して逃げたかったが、弱い体ではすぐに息切れするだろうし、そうこうしている内に茶髪の彼女は目の前までやって来た。
興味津々にこちらを見つめている。次にはどんな言葉が来るだろう?身体の特徴を揶揄したからかいは、どこでも受けてきた。なぜそんなに皆が気になるのかは分からなかった。だが容姿をからかってきた者たちは、皆決まって私のどの特徴も持っていなかった。
「名前、なんて言うの?」彼女は軽く聞いてきた。
自分の本名が誰に名付けられたかも覚えてない。苗字も思い出せなかったが、おかしなことに二文字の名前だけは頭に刻み込まれたように思い出せた。
「……レイ」小さく開いた口でそう返す。
「レイ、なんの遊び知ってる?」彼女は無邪気に聞いてきた。「ボールがあったんだ。でも追いかけるくらいしか分からなくて」
ここまで屈託ない笑顔で話す人は初めてだった。おそらく私はぽかんとしていたと思う。どうして容姿に触れないのだろう。翼があるのはおかしいと思わないのだろうか。
「……翼があるの、おかしいと思わないの?」
「えっ?ああ、本当だ」ようやく気付いたという様子だった。「良いじゃん。可愛らしい翼だよ」
これも初めてかけられた言葉だった。訝し気に聞いても、快活に答えて笑う顔は今でも印象に残っている。この笑顔と前向きな性格に、私は何度も救われたのだ。
「それより行こう、走れる?……そっか、じゃあおんぶするから乗って!」彼女は有無をほとんど言わさずに私を背負って走り出した。経験したことのない速度に驚きながらも、彼女の優しさ、温もり、愛おしさを大きな背中に密着して受けた瞬間は、今でも手の平で思い出せる。見た目よりも、ずっと大きな背中だった。肉親に感じるような深い友愛を越えた思いを、この時に初めて感じる事ができたのだ。
名前を知りたい。これから長い時を共にするかもしれない彼女の名前を。
「俺?俺は──」
扉を強く叩く音が飛び込んできた。懐かしい情景は脳の片隅へ押し込まれて、病室みたいな白い天井が目に入る。布の擦れる音で、ここが布団の中だと思い出した。もう一度扉が強く叩かれる。幸せな少女時代の夢を邪魔された事で苛立たしげに返事をすると、扉の奥から無機質な呼び声がした。
「時間だ。出るぞ」
声の主は連邦生徒会の職員だ。聞き覚えがある。昨日ここに連れてこられてから、日をまたぐまで狭い取調室で尋問してきた女の声だった。二時間か、三時間にも及ぶ取り調べで、指示された通りの受け答えを続けた。ようやく一段落すると、仮眠程度の睡眠を許可されたのだ。
これからの段取りは既に説明されていた。別の担当による尋問の前に、一度病院で身体を精密検査する手はずになっている。せわしない連中だ。レイは布団から無理やり体を起こす。ずっとくるまっていたかったが、ここに居る限りは捕虜同然の扱いなのだ。ならせいぜい機嫌を損ねないようにしなければ、餌をくれるかどうかも怪しい。
用意された病人じみた寝間着から、ひざ下まで伸びた空色のガウンに着替える。着心地は悪くない。合図をして扉が開かれると、監視員は三名いた。自分一人に大袈裟ではと考えたが、ようやく捕まえたアスへの手がかりを逃がしたくないのだろう。連邦生徒会の必死さが伝わってくる。
廊下を渡ってエレベーターに乗ると、箱は上階に向けて動き出した。
一体なんだ?検査を受けに行くのではないのか。この疑問の答えは箱が止まった先にあった。エレベーターを出て廊下を歩いていると、ひときわ大きな扉の前で止められた。監視員がノックをすると、扉がゆっくりと開かれる。中にいた人物を見て、レイははっとした。
陸八魔アルは会議室の中央席に座って待機していた。そして側には浅黄ムツキ、鬼方カヨコの姿もある。扉を内側から開けたのは伊草ハルカと、ゲッコウと呼ばれていた女。負傷したハヤテと呼ばれていた女の姿はなく、部屋には五人だけだった。
「悪いわね。少しだけこの子を借りるわ」足を組んだアルは動かずに言った。
「認められた時間は十五分だけだ。時間になったらノックする」そういうと私を部屋の中にいれて、監視の三人は引き下がった。扉が閉められると、アルの近くの席まで連れられて席に座った。どんな話があるにせよ、こいつらも私からアスに関する情報を聞き出したいに違いない。連邦生徒会と便利屋の間では情報共有がされていないのだろう。個別に話す時間を設けられただけでも寛大な処置だ。
「レイ」アルは難しい顔で口を開いた。「おはよう、体調はどうかしら?」
「ぼちぼちかな」レイはにべもなく返した。
「呼ばれた理由は分かるわね?あなたに聞きたいことがいくらかあるわ」
やっぱりそんなことか。「何が知りたいの?」
「その前に伝えなければならない事があるの」アルは険しい表情をしていた。「レイ、あなたは殺されたのかもしれない」
会議室は静まり返った。レイは硬い顔で黙っていた。だが握った手のひらに汗がにじむ。
「……どういうこと?」
「私たちは最初、行方をくらますために死を偽装されていたのかと思っていたわ。でもオルとソウは九ヶ月前のネオ・チャレンジャー基地占拠事件で死んでいる。となれば、アスは死人を蘇らせて動かせる可能性が高いのよ」
アスからは強く口止めをされていた。もし見た秘密をもらせば死よりも恐ろしい運命になる。だが聞き返さずにはいられなかった。
「つまり、何が言いたいの」
「あなたは既に飛行機墜落事件で死んだ。そしてアスにより亡霊として蘇ったというのが、私たちの行きついた仮説よ」
頭の中で疑念が駆け巡る。こいつらは私を混乱させようとしているのではないか。生と死の自己認識を混濁させて、防御を緩めてから情報を聞き出すつもりかもしれない。だがアルの顔は真剣だった。他の四人も黙って視線を向けている。
アスの顔が脳裏を横切った。しこりのように残っていた疑念が、ずきずきと頭を痛めてくる。二人の横たわった遺体を見た時点で、レイはまともに生きる事ができなくなった。アスは計画が完遂されても、私を匿い続けてくれるのだろうか?都合の良い駒として利用されているだけで、何もかも終われば私はどうなるんだ?アスはそういう話は一切しなかった。常に目の前に忙しい課題を出しては、考えさせる時間を与えない。大きな空白の時間ができたことで、巧妙にはぐらかされていた疑念がますます大きくなり始めた。
次に思い出したのは、亡霊部隊の二人だった。アスに啖呵を切ったくせに、亡霊部隊は二人とも退けられて自分は彼女たちに捕まった。口封じに刺客を寄こしてきたら?使えないと切り捨てられないか?
息遣いが荒くなる。自分は何も為せずに死んだのか?だが今は生きている。体が芯から凍り付くようだった。飛行機に乗って、それからどうなったんだっけ?
鳴り響く警報、揺れ、異常な心肺の亢進。それからこちらを見下ろすアスの顔。死んだ魚を物色しているような目。
気づけばアルの手が震える両手を包み込んでいた。安心させるような穏やかな物言いで話した。「だ、大丈夫?ごめんなさい、そんなに取り乱すとは思わなくて」
恐る恐る目線を上げる。アルは心配そうな顔を向けていた。ずっと人の目を気にしていたレイには、嘘がなく本心からの心配だと分かった。あれほど憎悪を向けていた陸八魔アルだが、今は彼女の発する柔らかな雰囲気に飲まれそうだった。まずいと一瞬考えたが、すぐに手の温もりが憎悪を上書きしてくる。
「あーあ、アルちゃんが怖がらせたー」
「ちょ、違うのよ!そんなつもりは──」
「さ、さすがですアル様!」
「やめてハルカ!こんなこと褒めないで!」
ムツキとハルカが横槍を入れたことで、アルの手がぱっと離れた。まだ呼吸は荒いままだったが、幾分か楽になった。
「大丈夫?」カヨコはハンカチでレイの額を拭いた。レイは初めて自分が冷汗をかいていた事に気づいた。「嫌な話だったと思うけど、アスの企みを暴くために必要だったんだ。何か思い当たる節はない?」
静かな声だった。目つきは鋭いが、声色は優しかった。
塗り固められた脅迫観念みたいなものが徐々にひび割れる。報復心に満ちた観念。こいつらが本当に姉を殺したのか?
ゲッコウが背中をさすった。「落ち着いて、この人達は大丈夫だから」と言われているようだった。この感覚には覚えがある。遠い昔にも同じようによくさすってもらっていた。アスの冷酷な視線より、各地を渡り鳥のように転々とした日々より昔の平和だった頃だ。体の弱い自分を気遣って、隣でずっとこうしてくれていた。姉さん……。
荒波のような混乱が収まり、静かになっていく。
もう一度、手元からアルへ視線を移す。仲間とやいやいとしていたが、こちらに気づくと笑みを浮かべた。冷酷無慈悲なアウトローを名乗るには、ほど遠いまぶしい笑顔だった。昔を想起させる、安堵と懐かしさを感じる顔だ。
仇を前に逆立てていた精神は完全に鎮静化した。レイはため息をついて言った。
「……計画は三ヶ月前から始まっていた。DAの情報を独占することで、その価値や優位性は何倍にも膨れ上がる。アスはDAと亡霊部隊、洗脳兵士たちを集めて、RAXAを再建しようとしてる。そして、その計画は”テラーズ・オブ・ザ・スペクトル”と呼ばれていた」
「テラーズ・オブ・ザ・スペクトル?」アルが尋ねた。「その計画で、アスはRAXAを作り直して何を企んでいるの?」
「詳しくは私にも分からない。一介の技術者に過ぎないから。私はアスの下で亡霊部隊を作り上げる以外に、DA弾頭の砲兵器への改造もさせられていた」
「何ですって!」
「改造したDAは、別の巨大兵器に組み込まれることになっていたの。巨人みたいなやつで、アスは”ガリバー”と呼んでいた」
「ガリバー……」
怒涛のように押し寄せる情報を吞み込めず、アルは頭が混乱してきたようだった。ハルカも目をぐるぐる回している。
代わりにカヨコが引き継いだ。「それを止める方法はあるの?」
「ガリバーはアスが用意していたから、止め方までは分からない。最悪の場合、破壊するしかないかもしれないけど……あれとやり合う気なの?」レイは眉をひそめた。
「どんなものかは分からないけど、巨大な敵との戦闘は今回が初めてじゃない。それでアスは今どこにいるの?」
「私の知る限りではガリバーがある基地にいる。でもずっと地下基地にいたから、そこがどこにあるのかは分からない」
「何か手がかりになりそうなことは?」
「空港に連れ出される時は、眠らされて運び出されたの。ごめんなさい、私もこれ以上は分からない」
カヨコは少し毒づいた。「……分かった。計画と手札ははっきりしたから、早いところアスの居場所を掴まないと」
「そのガリバーってすごくでっかいんでしょ?そんなの隠し通せる場所なんてあるかな?」ムツキがつぶやいた。
「分からない。ただ場所は限定できると思う。後は地道に探すしかないかもね」
向こうは満足したみたいだった。背中にあった手が肩に移ると、ゲッコウが横に立って言った。「ありがとう。助かったよ」
レイの頭に一つの疑問が浮かんだ。ブラックスターの地下基地で初めて見てから、ずっと気になっていた疑問だった。
「ところで、あなたも便利屋68なの?確か四人って聞いていたけど」
痛い所を突かれたみたいに、ゲッコウは言葉を濁す。「まあ、そんなところかな。部分的に」
「何それ。こんな所を風紀委員長にでも見られたら、ミンチにされるんじゃない?」
「縁起悪いなあ。そういうこと言われると、噂の力で本当に来ちゃうよ。神出鬼没な人だから」ゲッコウは苦笑いした。
「……一つ聞いていい?どうしてERTCEPS──いや、ソウはあなたを見て怯んだの?」
ソウはゲッコウと肉薄した際、何かに気づいたように身を翻した。その後もしきりに何かを思い出そうと苦悩していた。レイは原因が全く分からなかった。事前調整ではオル、ソウ共に問題はなく、万全の状態だったにも関わらずだ。検査に見落としがあったとは思えない。原因があるとすれば彼女だろうと、レイは当たりをつけていた。
ゲッコウは少し考えていた。「ソウは恩人なんだ。彼女に二度助けられて、だから私は今ここにいられる。昔は一時期だったけど、本当に仲が良かったの。面倒見が良くて、姉みたいな人だった。もしかしたら、私を思い出してくれたのかもしれない」
ありえない。文字通りの亡霊部隊ERTCEPSに施された洗脳は、他のPMC離反兵よりもずっと強力なものだ。顔を見ただけで思い出せるなら、ゲッコウとソウの関係はそれだけ深いものでなければならない。
瞬間的に思い出したのは、オルの言動だった。オルも出撃前は問題なかったはずだが、実戦ではハルカに異常な執着を見せていた。さらにオルが機能不全に陥る直前、ハルカはオルの妹の話を持ち出していた。
「ハルカがオルに話していたのは」こちらの心を読んだかのようにアルが話す。
「ネオ・チャレンジャー基地で本人から聞いたのよ。オルは昔に妹を亡くしてから、乱心して戦場を渡るうちにスペクトルに合流したらしいわ。でも本人は覚えてなさそうだったわね?」
レイの表情が強張った。洗脳状態にある二人が覚えてないのも無理はない。だがもしあの場で洗脳が破られていたら、今頃は全く違った展開になっていたかもしれない。そうならなかったことへの安堵の中に、そうなってほしいという期待が入り混じっていた。
「……ゲッコウは怒らないの?」きょとんとするゲッコウにレイは続けた。「私はあなたの大切な人を改造した。戦闘機械に変えた張本人ということになる」
会議室は再び静まり返った。全員の視線がゲッコウに集まる。
いくらか迷ったが、肚を決めるとゲッコウは言った。「……全く怒ってないといえば噓になる。確かに悪用されたことや、ハヤテさんを傷つけたことは怒ってる」一呼吸置いて「でもそれ以上に、また会えるなんて思わなかったから嬉しさも少しあるの。レイだって好き好んでアスに手を貸したわけじゃないんでしょ?大丈夫だよ、必ず二人の目を覚まして、ソウを振り向かせてみせるから」
話す内にゲッコウの顔から迷いの色は消えていた。その様子を見て、アルは安心したようだった。
「ゲッコウちゃんが大胆になってる!なにかあったの?」ムツキが聞いた。
「真面目すぎるのも毒かなって。せっかく皆と一緒なら、もっと自由になろうと思ったんだよ」
「成長したわね、ゲッコウ……」
「アルちゃん、お母さんみたい」
室内はまた賑やかになり始めた。レイはもみくちゃにされるゲッコウを見て、自分との違いを痛感した。彼女は過去と向き合って、ソウを取り戻そうとしている。自分を振り返ろうとして、慌てて思考を止めた。もう自己嫌悪に陥るのはたくさんだ。レイはゲッコウが自分とよく似ていると思っていた。互いに姉と慕う存在がいる。それ以外は全く異なっていたが、彼女のわがままな本音を聞いて自分も将来やりたいことが一つ見つかった。
「ゲッコウ」レイは呼んだ。「全てが丸く収まったら、また個人的にゆっくり話をしたいな。私にも姉がいるから、ソウも入れて四人で。どうかな?」
「ぜひ!そのためには必ずやり遂げないとだね。それからアスも止めなきゃいけない」ゲッコウはすぐに頷いた。レイの手を取ると、約束だといって握手を交わす。二人は顔を見合わせた。心が交流するのが分かる。スペクトルが結び付けた不思議な縁だ。この時のレイは自分でも分かるほど顔を綻ばせていたに違いない。
扉が規則正しくノックされると、先ほどと同じ監視員が扉を開いた。「時間だ、行くぞ」
「分かった」レイはつぶやくと、立ち上がった。扉に向かうと、レイは最後に振り返った。あれほど憎んでいたはずの便利屋68の面々が、今では頼もしく思える。まったく不思議なものだ。十五分という間だが、レイは奇妙な友愛にも似た気持ちをこの五人に持ち始めていた。
「それじゃまた後でね、レイ」ゲッコウが言った。
「ゲッコウ、また今度」レイも言った。
レイと別れた後、五人は会議室を後にして、エレベーターで一階へ下った。
歩きながらゲッコウが聞いた。「アル社長、この後の段取りは?」
「まずはオフィスに戻りましょう。情報を整理して、居場所を絞り込むの。それから今後の作戦を皆で考えることにしましょう。ねえ、ゲッコウ──」
アルの話はそれ以上続かなかった。ゲッコウがいきなり足を止めて、唖然とした顔で正面出入口を見つめている。アルも立ち止まらざるを得なかった。ムツキとカヨコも歩みを止めると、ゲッコウの視線の先を見て息を吞む。ハルカだけはひどく驚いて慌てていた。
小柄だが広がった銀髪に禍々しい紫の角を携え、ロングコートの下に風紀委員会の制服を着た女。空崎ヒナが機関銃を片手に立っていた。