便利屋68:3 テラーズ・オブ・ザ・スペクトル 作:まーろう
「はい……おやおや、誰かと思えばあなたでしたか。その節では、本当にお世話になりました。礼金は足りましたか?……それなら良かったです。ここにはお金はいくらでも転がり込んできますからね」
「それで、例のものは?……とぼけないでください、情報と合わせてDeath for Angelの回収もあなたにお願いしたはずですよ……火に燃えて、なくなった?……そうですか、分かりました。いざという時の切り札に使えると思ったんですけどねえ……開発者も消えた以上は仕方ありません」
「……もちろんですとも。今回の件で、少なからず連邦生徒会とリン代行政権への不信感は高まっています。動くなら、今が絶好の機会です……ええ、今ならあの決議案も力を発揮しますよ。それからシャーレ──あのような状況でも番狂わせができる先生への警戒も怠りませんよ。私の右腕となってくれれば心強いのですがね……」
「ところで裏切者のゲンゲツについて、あなたは知っていたのですか?事前の報告では全く触れられていませんでしたが……ええ、確かに便利屋68と彼女は結託していました……はあ、まあいいでしょう。過ぎた事ですし、あなたが本心を明かすとは思えませんから」
「……確かに亡霊は倒れましたが、奴の考えには一定の共感は持てます。キヴォトスの社会性を変革しようとしたという意味では、私の同志となりえたかもしれません。そして神秘消失とあの巨大兵器……亡霊の
「良い機会です。あなたにはまだ頼みたい仕事がありまして……休暇を取りたい?どうしてまた急に……気晴らしですか。まあ、フリーランサーですから、私からはとやかく言えませんが……では休暇に入る前に、一つ頼まれてくれませんか?休暇前の小遣い稼ぎと思って頂ければ……」
「また彼女たちの協力が必要です。SRT──FOXの力が。あなたにはその便宜を図ってもらいたい……あなたはただ、彼女たちを私に預けてくれれば良いのですよ。それ以上の協力は不要です。あとは私だけで動きますからね……はい、報酬はまた同じ場所に。ええ、もちろんですよ」
「結果はメディアを通じて、あなたにも届くはずです。休暇中はどちらに?……失礼しました、あなたの言う通り。居場所を教えては、休暇になりませんでしたね。ではこれで……ええ、その時が来れば、連邦生徒会はあなたを喜んで歓迎しますよ」
「逆道スライ──私が連邦生徒会長となった暁には」