クソみたいな選択肢しか選べない奴がDクラス入り   作:パパオ斉藤

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何年か前のを引っ張って頑張って付け加えてきました。缶コーヒーに足引っ掛けて何かしらの角に頭ぶつけた時に思いついてしまったバカ小説だと思います。多分次の話は無いです。


二つだけの選択肢

 俺の名前は二詰駄毛 選択(ふたつだけ せんたく)。これから高度育成高等学校に通う高校一年生であり、周りと切磋琢磨して輝かしい青春を送りたい普通の青春期男子である。よく周りから変な名前だと言われるが、親は生まれて間もなく死んでしまったため由来を聞いていない。だが、俺はその由来を知っている。というか、もうそのまんまなのだ

 

【二つだけしか選択できない】これが俺の名前の由来だ。

 

 これを聞いただけでは意味もわからないだろう、俺も最初はこの悪魔みたいな最悪能力に戸惑った。付け加えると、二つしか選択できないのは“次に起こす行動”だ。例えば、今隣の席の女の子が授業中に消しゴムを探しているとしよう。普通の人なら、一緒に探してあげたり貸してあげたり無視したりできる。だが…俺の場合、ランダムの二つしか行動を選択できないのだ。これだけだと二つしか選択できない“だけ”で終わる。違うそうじゃない!俺が悪魔能力と言ったのは、その内容だ!さっきの例えで実際選択肢に出たのは

 

1【自分の消しゴムを舐めてから渡し、その場で喜びの舞を踊る】

2【その子の机の上で土下座して「すいません!消しゴムだけは勘弁してくさい!」と大声で言う】

 

 この二つだ。どちらも鬼畜すぎる選択肢だろう、だが俺はやった。やらなければ頭痛が俺を襲うから、その子の机の上で土下座して大声で言った。知っての通り選んだのは2でした。その後、俺は小学1年から6年までキチガイ変態ドM野郎と言われ続け、もうそれは散々な日々だった。本当に親を恨みたくなるほど、最悪な能力だ

 

 だが俺を養ってくれているおばさんはそのことを知っており、いつも迷惑をかけても笑って許してくれていた。時々腹筋崩壊するほど笑われて、死に誘ってしまいそうな時もあったけど…もう三年間会う事がないと思うと、迷惑を掛けなくていいとか、おばさんの笑いを見れなくなるとか、色々と思うことが多い。

 

 まぁつまり俺はクソみたいな選択肢しか選べないクソ野郎だと言うことだ。そんなやつが、高度育成高等学校に受かった。んなことあり得るのか。おばさんは感動して涙出して、よく頑張ったね…よく頑張ったね…と言われた。こんな能力があっても有名校には入れるんだと、証明してみせた。けれど、

 

 ポッチャマポッチャマ〜ポッチャマポッチャマ〜

 ……席にお座りください

 はい…すいませんでした…

 

 ジョイマンみたいな動きで狂言

 

 これで受かるのか!?

 

 

 

 

 

 

 

 バスの中、俺は揺れながらもいつあの選択肢が来るのか、怖くて眠れないでいた。それに隣の黒髪ロングの可愛い子にも、チラッと見ただけなのに冷たい目で睨まれる始末。今も嫌な空気で今すぐにでも降りたい。最初はこの子が同じクラスだったら…なんて考えといたけど、今は本気で同じクラスになりたくない。

 

「そこの君、席を譲ってあげようって思わないの?」

 

 そんな時、優先座席でOLと金髪のハンサムが言い争いをしていた。辛そうにしているお婆さんの前で優先座席に堂々と足組んでいた男が許せないのか、OLがお婆さんに席を譲ってやろうと説得し始めたのだ。こんな時にアレが発生する…やめてくれ、ここでだけはやめてくれよ…!

 

 ドン!!選べ!

 

1【席を譲る】

2【ビートボックスをする】

 

…流れ的にそうなるよね

 

いきなり上から選択肢がドン!と降ってきた。今回はシンプルで席を譲るかビートボックスをするかのどちらからしい。まじできて欲しくなかったけど、今回は当たりだ。なぜビートボックスがあるかわからないが、これは席を譲るの一択だ。まあ正直この場合関わらないのが正解なのだろうけど、いつもの屈辱よりは何倍もマシだ

 

「あの、この席どうぞ」

「え?」

 

 俺がおばあちゃんにそういうと、驚いた顔でこちらをみた。それもそうだ、話している途中に俺が割入ったのだから。そこにいた金髪ハンサムは堂々と座ったまま、OLともう1人の凄い美少女はこちらをみて驚いていた。俺はヘラヘラしながらその人たちの隣でつり革を握り、ぺこりとOLにお辞儀をすると仕返してくれた。そのまま穏便に事は収まったのであった。

 

 

 バス到着。にしても、バス見渡してもレベルが高い子しかいない。イケメンと美少女だらけである。こんなところで俺は上手くやっていけるのだろうか。いや無理だと断言できる、悲しいが。

 

 

 俺はその地に降り立ち、桜舞い散る道の奥にとても大きな学校を見た

 

「おぉ〜…」

 

 俺はその場を見てつい声に出してしまう。見た目からしてかなりいい学校だ。こんないい学校に入れた事に奇跡を感じながらも、俺はその場を歩く。まあ行ったとしても、きっとまた選択肢が俺に迫って変態扱いになって終わるだけだが。そういえば就職率100%と聞いて入ったが、この能力があったら意味ないんじゃね

 

「…あの…!」

「ん?」

 

 いきなり俺の方に声がかかる。いったい誰だ、と思いながらも俺は後ろを振り返った。そこにいたのはさっきバスで俺を見ていた超優しいスーパー美少女だった。俺はまさかの展開に一瞬体が凍ったように固まった

 

 あざとい上目遣い、目のやり場に困るほど大きい胸、そして素晴らしいルックス。俺は天使を見つけてしまったようだ

 

「さっきはありがとう!私どうにかしなきゃって思ってて…私きっとあなたがいなきゃ何も出来なかった…」

 

 ドン!!選べ!

 

(え…今?)

 

1【真顔で笑う】

2【真顔で泣く】

 

 なんだこれ…なんだこ…え?なんだこれ…

 

 正直今来るとは思わなかったが、まさかの意味不明選択。真顔で泣くならまだなんと無く想像できる、けど真顔で笑う⁉︎真顔で笑うって何⁉︎わからん…真顔って、あの真顔だよな。笑うってそれ笑顔?あ?もう何が何だかわからなくなってきた!

 

(なんだ…これどっちがいいんだ?)

 

「…」

「え⁉︎それどんな顔⁉︎」

(え⁉︎俺今どんな顔してるんだ⁉︎…ってそれより早く会話しなきゃ!)

「ごめんまさか声かけられるとは思ってなくてさ。あ、あと俺何もしてないよ。席譲っただけだから」

「そんな事ないよ!あんな場面で自分から立候補して席譲るなんてなかなか出来ないと思う!…あ!私櫛田桔梗!これからよろしくね!」

「う、うんよろしく。あはは。なんか照れるな〜」

(ありがとう選択肢!!!こんな可愛い子とめぐり合わせてくれて!!)

 

 ドン!!選べ!

 

(またかぁぁぁぁぁ!!)

 

1【彼女の過去を全て暴露して証明する】

2【彼女の心の声を聞く】

 

 え?なんだこの選択肢…?

 

 過去に何かあった?まさかここにきてこんな選択肢が来るとは…⁉︎彼女の過去を暴露するのはまずダメだ。それじゃなんで会ったことないのに過去を知ってるのか、ストーカーだからという間違った認識をさせてしまうからだ。

 

 じゃあ、心の声を聞く…?絶対綺麗な心だから大丈夫だろうけど…プライバシーの侵害だし…いやこれしかない!ごめん櫛田さん!

 

(チッ、きめぇ顔しやがって。だりーこいつと話すの…つかテメェが席譲ったせいで私の好感度アップイベントが無くなって、更に私が代わりにお礼しなきゃならなくなったんだろ?何ヘラヘラしてんだよ。席譲ったくらいで、めっちゃムカつく…裏でストレス発散確定だなこれ)

「ど、どうしたの?顔色悪いけど…大丈夫?」

 

 最初は聞き間違いかと思ったんですよね。あれ、おかしいなって。能力の誤作動なんて今まで無かったし、そもそも心読めるって人智超えてる時点でおかしい選択だと感じていたけど、まさかこんな極悪なモノを見せられるとは…。まぁ多分こんな可愛い美少女に限ってこんな心をしてないと思うから嘘なんだろうけど…

 

(クソワロタwどんな顔してもきめぇwてかさっきからなんで動かないのコイツ。早くうせろゴミ)

 

 逆に…興奮しました。

 




頭沸いてんだろこれ。
なんこれ。
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