また長いことかかると思いますが、1年くらいで完結できればなあと思っておりますので、気長にお付き合いいただけますと幸いです。
4月。
世間一般的には、出会いの月、といったところだろうか。
学生としては、入学式、新入生歓迎会、部活動紹介、新しく始まる勉強……思い出したくないものまで思い出してしまった。いったん忘れよう。
そんな新たな出会いの季節で私は、新たな仲間を加えるべく、我が同好会の紹介をするのであった。
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「あいつ今度会ったら吐くまで振り回してやる……」
私の渾身の紹介は
「ただでさえ
エッセイ同好会。フィクションを含む文芸部とは異なり、自身の考えで持って書き連ねていくことを意義としている同好会。高校生の時分ではっきりとした自分の意見を持っている方が珍しいだろうし、人気がないのは致し方ない。加えて紹介を忘れられては一縷の望みも残っていないだろう。
「原稿やるかあ……」
これはカザリも言っていたが、執筆活動とはフラストレーションが溜まっている時ほど進むらしい。なら今は絶好の機会だろう。なんせウツミのせいで過去最高にフラストレーションが溜まっている。
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連日、
(コンコン)
ふと扉が叩かれる。
「どうぞ」
後れを取り戻しつつあった手を止めて、来客に対応する。はて?あの惨状で新入生とは考えにくいし教師だろうか。人数集まらなさそうだしこの部屋から追い出すつもりだろうか?
入ってきた彼は、教師ではなかった。黒髪のツーブロック、左腕に
「見学ですか?生憎とあまり見せられるものはないのですが……」
諸手を挙げて歓迎したいのは山々だったが、ここで下手を打てば針の孔より小さいところを通ってきてくれた
手早く原稿を片付け、過去の作品を引っ張り出し、読んでもらっている間にお茶菓子を用意する。会費なんてものは存在しないのでもちろん自腹だが、背に腹は代えられない。
彼は柔らかい、と表現するのが適切な人柄で、大慌てで準備した歓待であっても、少なくとも私の目には楽しんでもらうことに成功したように見えた。そしてそれは大方間違っていなかったらしい。
翌日入会申込書を持って現れた蒲公英色の彼を見て、久しく覚えていなかった喜びを感じたのだった。
作中にてしれっと出てきているウツミは私のハーメルンでの処女作になります、「写真」の主人公です。どんな変人なのかは是非読んでいただけると幸いです。
カザリさんは、この後もチラホラ名前が挙がると思いますが、この作品で出す予定は今のところありません。
後中学からの友人に「コミケ出そうぜ!」と脅されております助けてください。
こっちはショートショートばっかりの弱小物書きだぞ!5万字くらいで勘弁してくれ!