計2週間
流石に仕事の後にブログ->お絵描き->スタンプ作成->小説書くはやり過ぎだったか……
あ、最新話どぞ
努力の甲斐あってか、晴れて入部……いや同好会なので入会か。をしてくれた
数刻話した程度ではあるが、基本的に人当たりがよく、その性格で今までの人生を乗り切ってきたことが伺える。私にはもう……残ってない純粋さだろうか……
そんな彼だが、私の既刊を読みたいと申し出てくれた。嬉しいやら恥ずかしいやら……よくわからない感情を覚える。というかこんな好青年に読ませてよい内容だったろうか?正直自分でも考え方はひねくれていると思うし、何より文字を書いていると体裁を取り繕えないことの方が多い。
そう考えながらも、一応保管している既刊から適当に取り上げ彼に手渡す。その上でタイトルを見返し、思わず叫びそうになった。適当にとるんじゃなかった……
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『倫理』
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始めに、このエッセイは決して反政府的な、あるいは犯罪を助長するようなものではないことをここに宣言する。
そしてその上で問いたい。今の社会はなぜこんなにも、正しく、真面目なものに厳しくあるのだろうかと。
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このエッセイはこう始まる。いくらなんでも人当たりのいい好青年に最初に読ませるものじゃない!劇物過ぎる!
そう判断したときには既に時遅し、喜綿くんは本を開いて読み始めてしまっている。
ちょっと絶望したが、どうやら普通に読み進めているように見えるので、一旦様子を見守ることにした。
普通に読み進めているんだよね……?ドン引きして固まっている訳じゃないよね……?劇物なのはそうなんだけどドン引きされると私泣いちゃう……
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そんな心配をよそに彼はページを
ぺらり、
ぺらり
と順調に読み進めている。
よかった。とりあえず即ドン引きはなさそうだ……
……人としての尊厳は消え去ったかもしれないが。この国は内心の自由が保障されているからそこはもうあきらめよう……
さて、そうなると気になるのはこの後輩が、人当たりのいい青年が
正直この本は、努力が報われてきた側の人間には共感されず、悪意に曝されたことのない人間には突き返され、悪意の渦中にいた人間には理想論だと笑われる。そんな本だ。
人の悪意を過大評価した本だ。
そんな本を読んで、彼はどう思うだろうか。私はその意見をきちんと受け止めることが出来るだろうか。
静かな教室に響く、紙のめくる音を聞きながら。
私は、そんなことを考えるのだった。
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名前:喜綿 恵瑚(きわた けいご)
性別:男
性格:ほどほどに穏やか。本格的な悪意に曝されたことがなく、その人当たりのいい性格で乗り切ってきたため、基本的に人を信用している。TVニュースなどは普通に見るため、悪意が蔓延っていること自体は認識しているがやっぱり他人事。
見た目:黒髪ツーブロック、別に髪型にこだわりはないので、いつもおまかせ。標準体型よりやや主張気味。筋肉の鎧は良いゾ。制服を意図して着崩すことはないが、気にもしないので、ちょこちょこ身だしなみが荒れていることがある。左腕に蒲公英色のデジタル時計を付けている。
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さあて大仕事だぞう……『倫理』の中身を書かなきゃ……