アルヴヘイム・オンライン 極悪チート攻略 作:nasigorenn
白瀬さんに仕事を引き受けてもらい、二人一緒にレクト社の分室に行くことになったが、その前に桐ヶ谷家に向かうことになった。
「桐ヶ谷くん、すみませんがナーヴギアを貸してくれないか。」
なんでですかと和人は尋ねると
「悪いと思うけど君のアルヴヘイム・オンラインのアバターを改造するよ。」
と白瀬さんに言われた。和人としてはただでさえチートまがいなのに完璧にチートするとなるとゲーマーとしての矜持に反する。反対しようとしたらさらに突っ込まれた。
「相手はゲームマスターだよ。神のような存在でルールを自由にできると思う。人が神に挑んでも勝てないようにゲームマスターに挑んで普通のプレイヤーに歯が立つわけがない。しかも話を聞いた限り、その須郷って人はかなりイイ性格してると思うし。最悪、君一人SAOの時みたいに監禁され続けるかもしれない。神に対抗するには悪魔になるしかないよ。目標第一です。」
そう覇気のない感じの言葉で言われると言い返せる気がしない。和人としてもアスナの救出が先で自分の矜持など後なのだから。
そうして2時間掛かり桐ヶ谷家に着いた。
家の縁側で直葉がお菓子を大きく口をあけて食べていた。
「ただいま、スグ。お客さんがいるから静かにしてくれるとたすかる。」
「あ、お兄ちゃん。おかえり~っはう。」
直葉は白瀬さん達の姿を見た後に顔を真っ赤にして小さな声で「ごゆっくり」と言って自室にすごい速さで行ってしまった。今のはと秋月さんが聞いてきたので答える。
「妹の直葉です。たぶん知らない人が来て緊張したんだと思います。」
実際にはお客さんに見られていい格好ではなかったからだと思うが。
そして自分の部屋に招き、白瀬さんにナーヴギアを渡した。
「すみませんがパソコンも借りていいですか?この場で改造します。10分くらいですむので。」
そう言われて白瀬さんにパソコンを貸すことになった。10分時間が空いたので俺は白瀬さんの手腕を見せてもらうことにした。アスナを救出する人がどれくらいなのか知りたいし、俺個人もプログラミングに多少の自信があるので興味もある。
それを見て呆然とした。
あの覇気が全く感じられない顔をしているのに手は高速で動いていて目で追えないほど速く、画面では複数のソフトが立ち上げられてほぼ同時にプログラミングされている。たまに独り言が出ているがそれを差し引いても凄まじい。これがBPSなのかと思った。
ふと思ったがBPSはバトルプログラマーシラセの略字だがPとSは分かるがBのバトルとはなんでなのか秋月さんにきいてみた。
「白瀬先生はハッカーたちと熾烈な電子情報戦を行っておりまして、その時の様子がまさに戦っているように見えることからそう言われるようになったからだそうです。それに白瀬先生は相手のマシンをウィルスも使わずにハッキングだけで破壊するそうですよ、物理的に。」
とのことだった。見た目の割にとんでもない人なんだと理解した。ハッキングだけでどうやってマシンを物理的に破壊できるのやら。
そうこうしてる間に10分が過ぎナーブギアを返してもらい、分室に向かうことになった。今日は俺の改造したアバターの慣らし運転をするらしい。テスト用の空間を用意してもらった。
分室に着いてナーブギアをPCに接続して用意してもらったベッドに横になりダイブインした。
まず最初に目についたのは森の木々だった。いつもより目線が高い。というか浮いてないかこれ。そして足元を見ようとして自分の体を見てしまった。
「何だこれ、おかしいよ。なんでこんなんになってるんだ。」
どう見たっておかしい。体が殆んど鎧のようなもので覆われていた。鎧と言うか機械だ。しかも見た覚えがかすかにある。
「驚いたようだね。ステータスやら制限やらいじくるついでに見た目も変えてみました。」
おとぼけた白瀬さんの声が頭に直接響いた。
「リアルと直接話せるようにプログラムしたから連絡が取り合えるよ。」
そう言う白瀬さんに聞いてみた。
「白瀬さん‥‥‥これISですよね。たしか主人公機のやつ。」
「そうです。私が好きなアニメの主人公、織斑一夏の機体。君の色に合わせて黒くしました。題して白式ならぬ黒式です。」
そう言われて各所を見てみると確かに白いところが全部黒色になっていた。
「ファンタジーにSF持ち込むのはどうかと思うんですけど。」
そう言いながら俺は白瀬さんにこの体について色々聞いた。
「まず、飛行制限を解除したよ。飛ぶときはバーニアを吹かすイメージをしてみて。通常のアバターの3倍以上のスピードが出るようになってるから。それに瞬間加速(イグニッションブースト)が使えるようにしたから。またシールドバリアーも付けたので致命傷にならないダメージは無効化できるよ。武装も見てみて。」
そう言われて武装を見てみると(雪片二型×2)となっていた。俺は剣のほうがいいんだけどな。
「君はSAOの時は二刀流みたいだったみたいだから2本にしてみました。ソードスキルも全部使えるしユニークスキルも復活させたよ。特殊スキルも追加したよ。」
見てみると、{零落白夜(笑)}と言うスキルがあった。
「これ、主人公の必殺技ですよね。どんな技でしたっけ。それに(笑)てなんですか?」
「このスキルはね、どんなものも破壊可能な技だよ。破壊不能オブジェクトも壊せる。ただ時間制限付きで5分が限界だよ。それに消費というか流出するというか、そう言ったものがあるよ。」
「それはなんですか。」
「SAOの時のアスナさんとのイチャつきログが映像と一緒にネットに流れていきます。」
「なんでそんなもの流すんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」
「原作どうりにすると君のHP削らなきゃならないから不利だと思って。でもリアル再現派としては何かを消費しなきゃいけないと思ってそれで改造してるときに君のログ見てこれが流れたら面白いかなって。それで(笑)。」
「どうしてこんなもんつけたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ。」
「ログ見てて分かったんだけど君、かなり似てるんだよね織斑一夏に。見た目じゃなくてモテるところが。君かなりモテてたね。見ててついイラっときて。これを見て壁殴り代行の仕事が増えるかなと思ってね。」
「やっぱコイツ変態だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁ。」
そう叫びながらも俺はアスナを助ける為にこの体を使いこなすべく、訓練を積むのだった。
キリトさん叫び系になってしまいましたね(笑)