アルヴヘイム・オンライン 極悪チート攻略 作:nasigorenn
オベイロンは急激なことに驚きを隠せずにいた。何せ自分のアバターの能力が急に低下しはじめ、レベル1の状態と変わらないほどになってしまったのだから。
「こ、これは!?どういうことだ、一体っ!!」
急な戦闘力のダウン。それは当然キリトにも伝わっていた。
「どうやら、この無駄に長ったらしい戦いも終わりになったみたいだな。あんたあまりにもお遊びが過ぎたんだよ。さすがBPSだ。これでもうあんたは現実、ネットともに終わりだ!!」
「BPSゥゥゥゥゥ!?あれは都市伝説じゃなかったのか!!もし本当だとしたら私はぁ・・・・」
オベイロンはBPSの名を聞いて戦意を喪失していた。どうやらその都市伝説はとてつもなく恐ろしいものらしい。
キリトはこの機を逃さない。もう一本の雪片二型を引き出し、必殺技を叫ぶ。
「{零落白夜(笑)}起動!!」
雪片二型が展開し、実体剣からビーム刃に変わる。キリトの目の前にはゲージが出現し、残り時間5分と時間が表記されていた。ゲージには
(アスナさんとのイチャつきログが映像流出率)
と名がついていた。
(やっぱりこの使用なのかぁあああああああああああっ!!)
内心で叫びつつキリトはオベイロンに向かってイグニッションブーストで間合いを詰める。
「俺とアスナの精神の安寧のために、ここで死ねぇえええええええええええええ!」
「ひぃ!?」
キリトのあまりの気迫にたじろぐオベイロン。
キリトは一切の容赦もせず、自身のもつ最大攻撃力のあるユニークスキルを発動させる。
「すたぁああああばぁぁすとすとりぃいいいいいいいいむ!!」
{零落白夜(笑)}によるスターバーストストリーム。それはどのようなデータであれ、完膚なきまでに徹底的に破壊、修復不可能にする黒式の最大攻撃。
「GYAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa」
キリトはこれでもか、というほどにオベイロンを切り裂いていく。もはや人の形すらなくなるほどに、徹底的に剣を振る。オベイロンが痛みなどでさけんでいたが、気にする気などなかった。
アスナのために戦ったが、私怨もあった。この技を発動したが最後、ネットの笑いものになるのは必死。少しでも流出を少なくしようと必死だった。
キリトの攻撃がオベイロンを粉みじんにするのにかかった時間、4分59秒。
「俺の・・・・勝ち・・・だ?」
キリトはオベイロンに勝った。アスナも救えた。なのに何故か、どうしようもなく泣きたくなってしまった。けしてうれし涙ではない。
キリトの片方の瞳かえあ一滴の水滴が頬を伝っていった。
「なんか・・・もう・・・・帰るか・・・」
そうしてキリトはアスナに会うため、ログアウトした。