視界は暗い闇の中。なぜかはわからない。ただ闇の中
「闇へと誘われ進んだ
光が導き選んだ
黒と白、地は袂を分かつ」
声が聞こえる。憎しみをはらんだ声が
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「はッここは……?」
記憶がない。自分が誰かも。
服は、チェーンアーマーか
だが、恐ろしく冷静だ。落ち着いている
自分はベットに寝ているようだ。一般な部屋のように感じる。
奥のドアが開き、中折れ帽を深くかぶり、シャツを着た老人が入ってくる
「起きたか。いまは何もわからないだろう……」
誰かはわからないが懐かしい声だ
「ええ、はい」
「だが、大丈夫だとも。ここから道なりに行けば、君は普通の暮らしができる。しかしだ。君がもしも君のことを知りたいのであればだ。」
「……」
「最果てを目指すといい。この世界は闇と光、二つ土地に別たれておる。故に、闇に生きる宵人となり、最果て……北の聖堂を求めよ。さすれば君のことはわかる」
宵人?なんだろうか。闇に生きると言っているから、良いものでは無さそうだが、何かわからない。聞いてみなくては
「宵人とは何ですか?」
「宵人は闇に生きる者のことさ。闇から生まれる忌むべき骨……忌骨を殺すことを生業とする……ね」
忌骨、どのような物だろうか。私は殺せる、戦えるのだろうか。わからない。だが、自分のことが知りたい。拳を握りしめ答える
「なるほど。わかりました。私は宵人となり最果てを目指します。」
「そうか、そうか。それは良い。ならば武器を持って行くと良い。餞別だとも。こっちに来てくれ」
ベットから出て部屋を出ていく、部屋を出ると廊下の先に階段があり、それを下って行く。さっきの部屋は客室なのだろうか。下はテーブルとキッチン、そして二つ扉があるだけだった。
「ここで持っていてくれ。武器持ってこよう」
扉を開けて出ていく。その先は外のようだ。
一回あるいはニ回程度*1待っていると、武器が入った樽を持ちながら扉から戻ってきた
「この中から選んでくれたまえ」
樽には、両手斧や槍、短剣、片手剣など。一般的に武器として使えるものが多くあった。
だが、一つに強く惹かれた。片手剣。手に持つと馴染む。
「ほう、やはり……」
「何か言いましたか?」
「いや、それで良いか?」
「はい。これにします」
「では、行ってきます」
「待ちなさい、聞きたいことがあるならば答えようとも。そしてここは君の家として、使ってよい。そして道なりに行けば街がある、そこには商店もあるだろう。街に入るときに見せなさい。此れをね」
お金だろうか?重みのある小袋と、紹介状のような物、腰につける形のバックを受けとる。
「ありがとうございます。では」
「……ああ」
扉から外へと出る。外は暗い林だった。剣を強く持ち、道なりに進む
数打ちの片手剣
大量生産された、粗末な基本的な片手剣。
それは地が闇と光に別たれる前には戦士の象徴だった。
しかし今では、誰も扱うことはないだろう。
ただの戦士では、忌骨には抵抗などできないのだから。
ただ、宵人を除けば