ノクスオス   作:酔生槿花

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第一話 目覚め

視界は暗い闇の中。なぜかはわからない。ただ闇の中

「闇へと誘われ進んだ

光が導き選んだ

黒と白、地は袂を分かつ」

声が聞こえる。憎しみをはらんだ声が

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「はッここは……?」

記憶がない。自分が誰かも。

服は、チェーンアーマーか

だが、恐ろしく冷静だ。落ち着いている

自分はベットに寝ているようだ。一般な部屋のように感じる。

奥のドアが開き、中折れ帽を深くかぶり、シャツを着た老人が入ってくる

「起きたか。いまは何もわからないだろう……」

誰かはわからないが懐かしい声だ

「ええ、はい」

「だが、大丈夫だとも。ここから道なりに行けば、君は普通の暮らしができる。しかしだ。君がもしも君のことを知りたいのであればだ。」

「……」

「最果てを目指すといい。この世界は闇と光、二つ土地に別たれておる。故に、闇に生きる宵人となり、最果て……北の聖堂を求めよ。さすれば君のことはわかる」

宵人?なんだろうか。闇に生きると言っているから、良いものでは無さそうだが、何かわからない。聞いてみなくては

「宵人とは何ですか?」

「宵人は闇に生きる者のことさ。闇から生まれる忌むべき骨……忌骨を殺すことを生業とする……ね」

忌骨、どのような物だろうか。私は殺せる、戦えるのだろうか。わからない。だが、自分のことが知りたい。拳を握りしめ答える

「なるほど。わかりました。私は宵人となり最果てを目指します。」

「そうか、そうか。それは良い。ならば武器を持って行くと良い。餞別だとも。こっちに来てくれ」

ベットから出て部屋を出ていく、部屋を出ると廊下の先に階段があり、それを下って行く。さっきの部屋は客室なのだろうか。下はテーブルとキッチン、そして二つ扉があるだけだった。

「ここで持っていてくれ。武器持ってこよう」

扉を開けて出ていく。その先は外のようだ。

一回あるいはニ回程度*1待っていると、武器が入った樽を持ちながら扉から戻ってきた

「この中から選んでくれたまえ」

樽には、両手斧や槍、短剣、片手剣など。一般的に武器として使えるものが多くあった。

だが、一つに強く惹かれた。片手剣。手に持つと馴染む。

「ほう、やはり……」

「何か言いましたか?」

「いや、それで良いか?」

「はい。これにします」

「では、行ってきます」

「待ちなさい、聞きたいことがあるならば答えようとも。そしてここは君の家として、使ってよい。そして道なりに行けば街がある、そこには商店もあるだろう。街に入るときに見せなさい。此れをね」

お金だろうか?重みのある小袋と、紹介状のような物、腰につける形のバックを受けとる。

「ありがとうございます。では」

「……ああ」

扉から外へと出る。外は暗い林だった。剣を強く持ち、道なりに進む

 

 

 

*1
回とはこちらでの分のこと




数打ちの片手剣
大量生産された、粗末な基本的な片手剣。
それは地が闇と光に別たれる前には戦士の象徴だった。
しかし今では、誰も扱うことはないだろう。
ただの戦士では、忌骨には抵抗などできないのだから。
ただ、宵人を除けば
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