ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜   作:カエサル

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03.消えた希望

 

 

二〇二三年五月三日 第十五層・トラム

 

人があまりいない古風な雰囲気が残る店内。その一角の少し大きめの円卓を男女数人が囲んでいる。

 

「我ら、《希望》と助けてくれたシュウさんにカンパイ!!」

 

一人の少年がグラスを突き上げ、乾杯の音頭をとる。

 

「「カンパイ!!」」

 

「か、カンパイ……」

 

シュウも弱々しく持っていたグラスを上にあげた。あまりこのような人とワイワイ騒ぐのが得意ではないのでわずかに居心地の悪さを感じてしまう。

 

「ありがとうございました、シュウさん。危ないところ助けてくださって」

 

音頭をとった少年が腰から深々と曲げてお礼をいう。

 

「いや、そんなお礼されるようなことでもねぇからさ」

 

このようなお礼を言われるなどもあまり慣れておらず、どう反応していいかもわからない。

そもそもシュウがこのギルド、《希望》を助けたのもたまたまだ。転移結晶の節約のために徒歩で街へ帰還している最中にモンスターに襲われているギルドを助けた。それが今、目の前でシュウを歓迎しながら賑やかに騒いでいるプレイヤーたちだ。

助けてくれたお礼がしたい、と詰め寄られ断りきれなかったので少し嫌々ではあったが宴に参加することになったというのが現状だ。

ギルド《希望》───ギルドリーダーに片手剣使いのダイキ、後衛を任せられている槍使いのミサキ。前衛援護の短剣使いのハルキ、同じく前衛の片手剣使い、ショウタの四人で構成された小規模ギルドだ。

もともと現実世界で知り合いというわけでもなく気が合う仲間やダンジョンの中で助けた、助けてもらった者同士が集まったギルドらしい。

それにギルド名《希望》。それは誰もが持っている望み。こんな世界で、いやこんな世界だからこそ《希望》という名前をつけたのかもしれない。

シュウは微笑を浮かべながら、グラスに入った飲み物を口へと運んだ。

 

「つかぬことを聞くんですがシュウさんのレベルってどのくらいなんですか?」

 

唐突な質問にシュウは言葉に詰まった。

本当のことを言うべきなのだろう。だが、真実を言えば彼らはシュウの正体に気づいてしまうかもしれない。彼らともう少しだけ一緒にいたい。話がしたい。

そんな思いが俺に嘘を口にさせた。

 

「……三〇くらい」

 

「そうなんですか、十レベル違うだけでここまでの差ができるんですね。やっぱ実力の違いですかね」

 

この笑顔を見ると瞬時に罪悪感が襲ってる。

この時、シュウは皆に三つの嘘をついていた。

───攻略組だと名乗らない嘘。

───本当のレベルを言わない嘘。

───本心を隠した嘘。

 

「ねえ、シュウ君?」

 

後ろめたい気持ちが頭の中をグルグル廻るなか少女の声が聞こえた。うつむき気味だった顔を上げるとそこには、無邪気な笑顔をこちらへと向ける少女の顔が数十センチの距離にあった。

思いがけない距離感にシュウは後ろへと仰け反り、背もたれにかなり力が加わった。そのまま二本脚重心となった椅子が倒れそうになるのをギリギリで持ちこたえ、元の状態に戻る。そして少女と距離をとるように椅子を後ろに引いた。黒い綺麗な髪の襟足が肩にかかるくらいの長さ。その顔立ちは少し幼さが残る同年代くらいの少女が無邪気な表情で前のめりになっていた体勢を元に戻す。

 

「ねぇ、私たちのギルドに入らない?」

 

紅潮している頬を隠すように視線を逸らしているときに思いがけない言葉が聞こえた。

 

「急になに言い出すんだよ、ミサキ!」

 

「だって、強い人がいた方が私たちのギルドの名も上がるし、そうすれば念願の攻略組の仲間入りができるかもしれないんだよ」

 

無邪気な笑みを浮かべながら身振り手振りを織り交ぜてミサキと呼ばれる少女は説明する。

彼女が憧れているほど攻略組というのはいいものではない。殺伐とした空気。こんなデスゲームになったから仕方がないことだがこの空気は好きになれない。その中ででしゃばり過ぎても、やらなさ過ぎても降りかかってくる敵視するような無数の目。このデスゲームの中であってもこのルールだけは変わらないのだった。

そんな空気から逃げたくてゲームという偽りの世界に逃げ込んだというのにだ。

 

「でもな……」

 

ダイキが困ったような声をあげ、わずかにシュウの顔を見る。

このギルドに攻略組に入って欲しくはなかった。あの空気の中に入れば、彼らも変わってしまうかもしれない。しかし心のどこかでは、このギルド、《希望》ならばあの殺伐とした空気を壊してくれるのかもしれないという期待が心によぎってしまう。

シュウはダイキの顔を見て、不器用な笑みを浮かべながら答えを出した。

 

「俺も入るよ……このギルドに」

 

これがミサキたちとの出会いだった。彼女たちとの出会いがこの現実と偽りが交差する世界での人と関わりすぎることを恐れた一人の人間の生き方を形作ってしまった。これがすべての始まりだった。

このデスゲームの中でこの時だけは心を許し、心から楽しみ、そして……心から人を好きになった。そんなわずか一週間の物語を語るとしようか。

 

 

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二〇二三年五月六日 第二十層・巣窟

 

攻略済みの二十層。迷宮区の少し手前の森林フィールド内に昆虫の奇声が響き渡った。カマキリを模したような大型の昆虫のモンスターの右の鎌を片手剣単発技、《バーチカル》で真上に弾き、バランスを崩させる。

 

「ハルキ!! スイッチ!!」

 

「おう、任せろ!!」

 

シュウの言葉に反応したハルキが前に出て、短剣に閃光をまとわせる。大型の昆虫は怯んでいて抵抗することなくすべての斬撃を身体へと受けた。気持ち悪い悲鳴を上げて光の欠片となり消滅する。

 

「よっしゃぁ、レベルアップ!!」

 

ハルキが両手をあげて喜ぶ。

 

「やったな、ハルキ!」

 

「良かったね、ハルキ」

 

他の皆もそれを喜ぶ。そんな光景をシュウは少し複雑な気持ちで眺めながらゆっくりと片手剣を背中の鞘へと戻した。

 

 

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仮想の太陽が土手で寝転がっているシュウの身体へと降り注いだ。感覚機能まで再現されているのか眠気が襲ってくる。眠気を覚ますように情報量の多い攻略情報の新聞を広げた。その見開きページに記されていた記事を見てボソッと呟いた。

 

「……攻略組が第二十八層を突破か」

 

新聞には、【攻略組が第二十八層攻略、今回も死者ゼロ】という記事がデカデカと一面を占めていた。

 

「……攻略組か」

 

そもそもなぜ攻略組を避けたのだろうか。あの殺伐とした空気が嫌だったからなのか。シュウが本来はビーターであることを周りの攻略組に隠しているからだろうか。その理由はシュウの中でも明確な理由はなかった。

ただ、このままの状態で攻略を続けても意味がない気がした。それは勝手な思い込みなのかもしれない。

それを確かめるなら、答えを出したいなら再び攻略組へと戻るのが一番の答えへの近道となる。だが、今のシュウは《希望》と一緒にいるのが楽しかった。そんな一時を壊されたくなかった。自分が嘘をつき続けているというのにだ。なんとも自分勝手な自分が嫌になる。

そんな嘘をついてでも彼らと一緒に居たかったんだ。それほどシュウにとっての彼らは特別な存在だった。

 

「……希望か」

 

ボソッと呟いて不器用な笑みを浮かべる。

 

「どうしたの、急に笑っちゃって?」

 

「うわぁ!!」

 

突如として聞こえた少女の声に情けない声を上げて、上半身飛びを起こす。黒髪のセミロングの少女が寝転がるシュウの顔を悪戯するような笑みを浮かべて覗いていた。

 

「シュウってたまにボーッとしてるよね。まぁ、そこが可愛いんだけどね」

 

ミサキがいつものような無邪気な笑みを浮かべる。その笑顔に少しの時間見惚れてしまう。顔が紅潮するのを感じ、それを隠すために声を上げた。

 

「うるせぇ! ほっとけ!」

 

「そんな怒らなくてもいいじゃんか」

 

必死で赤らめた顔を隠すがそんなこと御構い無しにミサキは抱きついてくる。

 

「これで許してよね」

 

耳元で彼女の優しい声が聞こえる。背中に柔らかな感触が伝わってくる。いつも胸当てをしておりそんな感触が伝わってくるわけがない。つまりミサキは悪戯をするためにわざわざ防具まで外したというわけだ。

 

「いい加減離れろよなッ!」

 

「シュウが許してくれたら離れたあげる」

 

彼女はよくシュウに悪戯してくる。その時の対処法が今でも全くわからない。

 

「なに、イチャイチャしてるんだよ、お前ら」

 

ダイキ、ハルキ、ショウタが物陰から顔だけ出してニヤニヤした顔をしている。

 

「イチャイチャなんかしてねぇよ!!」

 

「うわ、シュウが怒った逃げろー」

 

「待てや、テメェら!!」

 

こんな生活がいつまでも続くと、いつまでも続いて欲しいと願った。このひと時だけは、あの日ナーヴギアを被ったことを後悔しなかった。

……だが、非日常のなかでの日常など存在しないようなものだった。幸せな日々はあの日……一瞬で崩壊したのだった。

 

 

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二〇二三年五月十日 第二十八層・クラシス

 

「ついに俺たちもここに来れるようなレベルになったな」

 

ハルキが興奮と震える声で言った。ダイキたちのギルド《希望》はついにこの世界を解放するために戦い、アインクラッドの約四分の一の最前線に一つ下の階層まで行けるほどの実力をつけてきた。攻略組から離れていたシュウもこの層に来るのは初めてで少しばかり緊張してしまう。

自然をベースとした階層のようで圏内の建造物のほとんどが巨大な木の根元を切り取ってそのまま使用しているという感じになっている。その光景に皆が見惚れているなかでシュウはある決断をするか迷っていた。《希望》の皆が攻略組まであとわずかというところまで来ることができた。ならばシュウが元は攻略組で、ビーターであると知らせてもいいはずだ。仮にここで拒絶されたとしても彼らならすぐに攻略組へと上がり、また共に戦うことはできる。だが、そこで皆に拒絶されてシュウ自身が耐えることができるだろうか。

それでも真実を伝えなければいけない。ここまでシュウを信じてくれた仲間に嘘をつき続けながらこの先も行くなんて無理だった。

迷いを振り切って口を開いた。

 

「みんなき……」

 

「そういえば、ダイキはどこいったんだ?」

 

ショウタの声が言葉を精一杯の覚悟を振り絞っていった言葉を遮った。

その時にようやくダイキがいないことに気付いた。考えこんでいたせいでいなくなっていたことにも気づかなかった。

 

「ダイキなら転移後にどっか行ってくる言ってたよ」

 

初めての来た階層での用事とはなんだろうか。武器の確認なら皆で行けばいい、ショップの確認でもそれに当てはまる。フィールドならなおさらだ。

わずかに嫌な予感がシュウの脳裏によぎった。それは先日の記憶だ。ダイキが夜どこかに行くのをたまたま目にしてしまった。そのことを今朝彼に問い詰めたが気にするなと言って笑みを浮かべるだけではぐらかされる。よく考えてみればそれはここ最近、何度かあったような気がする。

 

「みんな、いい情報が手に入ったぞ!」

 

少し遠くの方からこちらに手を振ってプレイヤーたちを避けながら寄ってくる少年が一人。それは考えるまでもなくダイキだった。急いでこちらに走ってきたせいか肩で息をしている。

 

「どうしたの? そんなにテンションあげて」

 

「い、いい情報が手に入ったぞ! この街を抜けた先の森にいい狩場があるんだってそこのモンスター弱いのに経験値がメッチャもらえるって」

 

興奮のせいかとてつもない早口でダイキが説明する。

 

「まじか!?」

 

「それじゃあ、行こうぜ」

 

ハルキとショウタのテンションが上がったのか騒ぎ出した。ミサキはそれをなだめてはいるが彼女も少しテンションは高めだ。そんな彼らと対照的にシュウは不安を顔に出した。そんな狩場の情報は聞いたことはなかった。

攻略組から離れてはいるがある程度の情報は情報屋から買ってわかっている。だが、そんな情報は情報屋からも聞いたことはなかった。

 

「ほら、シュウも早く行くぞ」

 

ダイキが皆を引き連れてその場所を目指す。

 

「ちょっと待ってくれ、ダイキ。その情報は誰から聞いたんだ?」

 

そんな彼を止めて情報源を訊く。

 

「最近、色々と教えてくれる情報屋からだけど……どうしたんだ?」

 

今を思えばこの時に抱いた不信感を言うべきだったのだ。情報屋が誰なのか問いただすべきだった。全力で止めるべきだった。でも、この時のシュウには、皆に嘘をついているという罪悪感のせいで言い出すことが出来なかった。

 

「……いや、なんでもない」

 

 

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二〇二三年五月十日 第二十八層・錯乱の森

 

クラシスからかなり離れた迷宮区のわずか手前。隠れ道のようにあった《錯乱の森》と呼ばれるフィールドへとシュウたちはたどり着いた。そこはキノコ型のモンスターの住処だった。

 

「やばいな、何だよこの森、経験値貯め放題じゃんか」

 

確かにこのフィールドではモンスターのリポップまで時間が極端に短く同時に出現しても三体までという安全でもあった。まだこの層でのレベルが安全ラインの《希望》の皆には経験値稼ぎには適してはいるだろう。

 

───情報があってたってことでいいのか?

 

でも、シュウの心の中の不信感は消えるどころか増す一方だ。これで終わる気がしない。何か裏があるような気がする。

 

「ねぇ、こっち来てみて!」

 

ミサキの声のする方に全員で向かう。森の行き止まりに水色の輪が空中に浮かんでいる何かがあった。まるでゲームのワープエリアみたいな感じの雰囲気だ。

 

「これって、ワープのあれっぽいよね?」

 

こんなものは見たことなかった。βテストのときもこれまでの攻略の情報からもこんなものがあったという報告は聞いたことがない。

 

「確かにそれっぽいな。どうする行ってみるか?」

 

「やめとけ!! 何があるかわからない!!」

 

思わず大きな声を出してしまう。

 

「大丈夫だろ、もしもの時は、転移結晶で飛べるんだし」

 

確かに転移結晶を使えば、危険なエリアなんて基本的には存在しないはずだ。だが、不信感はもはや爆発寸前なくらい膨れ上がっている。信頼できる情報がないだけでここまで不安になってしまうのか、とシュウは自分の弱さに嫌になってくる。

 

「それじゃあ行こうぜ、みんな」

 

シュウの忠告を無視してダイキが輪の中へと入っていった。次々と水色の輪の中に入って行く。皆が入ったのに自分が入らないわけにはいかない。

視界が光の粒子に覆われて何も見えなくなる。光の粒子が消滅したと思うとそこに広がるのは、真っ暗でなにも見えない空間だった。やはり転移するための装置だったようだ。

ギリギリで互いの姿が確認できるぐらいの暗闇だ。音が何もしない。とてつもない不安がシュウへと襲いかかってくる。

 

「何も見えないな」

 

ハルキが呟く。他の皆も何か仕掛けがないか辺りを見回す。だが、シュウはこの感覚を知っている。身体がそれを覚えていた。扉を開け放った先に見える暗闇。そこからは音すら聞こえずに奴らは獲物であるプレイヤーたちを狙っている。灯りがつけば命をかけた戦いが始まる。その感覚は、一週間以前、シュウが過ごしていた生死をかけた最前線(フロントライン)の感覚だった。

 

「イヒヒヒヒヒヒ!!」

 

暗闇の中で静寂を切り裂いたのは、奇妙な笑い声だった。その瞬間、周りに青白い光が灯る。ここで俺はようやく違和感の正体に気づいた。だが、そのときにはもう遅い。

違和感を持った時点で皆に言うべきだった。目の前に現れた絶望そのものの光景。

 

「う、嘘だ……ろ」

 

その絶望に声が洩れた。

五メートルはあるであろう巨大な人形。両手は三メートルくらいのダラっと垂れたふざけた人形の焦点が合っていない目がこちらを嘲笑うように見ているモンスター、《The Phantom Soul》。それが意味するのは紛れもなく俺たちの目の前にいるモンスターとこの部屋、Modボスなどではない。

こいつはフロアボスだ。

しかも、このボスは見たことのない未知のモンスター。つまりワープ装置で飛ばされた先は二十九層のボス部屋だ。

だとしてもそんなトラップ今までなかった。強制ボス部屋転移なんて聞いたことがない。

混乱しきった思考を必死に堪え、冷静な判断をしようと脳が電流を走らせる。

 

「みんな、転移結晶で早く飛ぶんだ!!」

 

シュウの叫びに怯えていたハルキが我に返ってポケットから転移結晶を取り出し叫んだ。

 

「わかった。転移、クラシス! ……あれ、転移、クラシス!」

 

「どうした!! 早く逃げろ!?」

 

背負われた片手剣を抜き取り、皆が逃げるまでの時間ぐらいなら一人でも稼げるはずだ。だが、ダイキはいつまでたってもその場から消えようとしない。

 

「や、やってるよ!」

 

ハルキが震える声で何度も転移結晶を掲げ、叫ぶ。だが、その声は虚空へと消え去る。それとともに皆に絶望を撒き散らす。

 

「結晶無効化エリア!?」

 

そんなトラップも今までなかったはずだ。結晶無効化エリアならこの状況は最悪の状況だ。それとも正規の方法でボスの部屋に侵入したわけではないので転移結晶が無効化されたのか。

───思考する。

転移結晶が使えず、撤退することができない。目の前にはフロアボスモンスター。

救援が来るまで粘るしかない。

俺は、フレンドリストを開き、キリトへとメッセージを飛ばす。

今、攻略組がどこまで進んでいるかわからない。しかし、それでもやれるだけのことはやらなければいけない。

多分、これは皆に嘘をつき続けていた俺への罰なんだろう。

 

「時期に攻略組があらわれる。それまでの時間稼ぎは俺がやる。だからみんなは死に物狂いで逃げろ」

 

皆を見るが恐怖で足がすくんでいるようだ。それもそのはず、皆がフロアボスを目にするのはこれが初めてだ。フロアボスは他のモンスターとは比べものにならないくらいの威圧感を持つ。それでいて初めて戦うモンスターなど対処法すらわからないのだ。

 

「……クッソ」

 

地面を力強く蹴り人形へと突進する。刃先を人形の身体へと向け、上半身を斜め向きにしながら胸の辺りで構える。片手剣が赤い閃光をまとい、再び地面を力強く蹴る。システムによって押し出された身体は加速する。突き出した片手剣の突進は人形の足首をとらえた。続けてシステムアシストで軽くなった身体が地面引かれた仮想のレールをなぞるように方向を転換し、もう一度相手の足首目掛けて突進する。

───片手剣突進二連撃技、《クロスレイヴ》

シュウの身体が技後硬直で短時間動きを止める。

そのときだった。動かない隙に人形は体勢を立て直し、長い腕をシュウの頭上に振り下ろす。

 

「クッ……!」

 

二連撃を受けた後ならわずかにひるむ。その間に技後硬直も回復し、次のモーションに移動できるはずだった。しかし読みを間違えた。

やはり一週間の間、ボスとは無縁のモンスター達と戦ってきたせいで感覚が鈍っている。

思考を巡らせる。だが、この状況でシュウにできることは、技後硬直という力に拘束されながらこいつの攻撃を受けるほかない。

この程度のダメージなら受けても死ぬことはないと思う。攻撃を受ける覚悟をした瞬間、紅の閃光が迸った。ファントムソウルの右腕はシュウに当たる寸前に真上に弾き飛ばされる。

 

「大丈夫、シュウ?」

 

聞き覚えのある声に前を向くといつも通りの無邪気な笑みのミサキがいた。

 

「シュウにばっかいい格好はさせないぜ。おりゃぁぁ!!」

 

威勢のいい声とともにダイキが片手剣を担ぎ上げ、システムアシストの力を受けた突進、《レイジスパイク》を放ち、ファントムの体勢を崩させる。ファントムソウルは後方へ少し飛ばされるが、長い手を使って転倒を回避する。しかしその先にいたハルキとショウタのそれぞれの武器が閃光をまとう。ハルキの短剣連続技《ファッドエッジ》、ショウタの片手剣縦二連撃技《バーチカル・アーク》が両腕を切り裂き、後方へと完全に倒れる。

技後硬直が解け、動くようになった身体に少女が手を差し伸べる。

 

「行こ! シュウ、あいつを倒すよ!!」

 

ミサキの笑顔はシュウの中の不安の全てを吹き飛ばしてくれる。いつもその笑顔にシュウは救われていたんだ。初めての彼女に会ったあの時からミサキはシュウに持ってないものを持っていた。だからこそ彼女に近づきたかったのかもしれない。

───いや、違う。俺はミサキのことが好きだったんだ。

差し伸べられた手を強く握りしめて立ち上がり、叫ぶ。

 

「当たり前だ!」

 

───この戦いが終わったらみんなに俺のことを話そう。そして彼女に気持ちを伝えよう。

 

そのためにも目の前のボスを倒さなければならない。今一度武器を強く握りしめ、シュウとミサキはファントムソウルへと駆けた。

 

「みんな、俺がもう一度前に出る!! みんなはそれを援護してくれ」

 

「「おう!!」」

 

疾駆する威力で地面を真上に蹴り飛ばし、慣性の力で斜め上空へと跳び上がる。そして片手剣を担ぎ上げ、システムが起動したのを身体が感じとる。そして見えない何かを蹴り上げもう一段飛び上がり、ファントムソウルの頭上を越える高さまで飛び上がる。漆黒をまとった片手剣を振り下ろしながら落下する。

───片手剣垂直降下技《デッドフォール》

重力とシステムアシストの威力を加えた片手剣の刃は人形の左腕をえぐり、そのまま肘の辺りで切断する。

 

「ヒィィィィィ!!」

 

人形の奇声が部屋の中に響いた。こいつは見た目のままに耐久値が低いようだ。耐久値が低いということは、つまり防御力が低くHPの減りも早いということを意味する。

これがワープという未知の力で転送されたボスということだろう。正規のボス攻略ならば簡単に倒せそうなボスだ。

 

「ミサキ、ダイキ、今だ!!」

 

「おう!」

 

「任せて!!」

 

シュウの叫びに応答したミサキとダイキが前へと飛び出した。

ダイキの刃がV字の軌跡を描き、人形の足を切り裂いた。片手剣縦二連撃技、《バーチカル・アーク》によって再びバランスを崩しかける。そこに追い打ちをかけるようにミサキの槍が緋色の閃光をまとい穂先が三つに分かれたと錯覚するほどの速さの突き。槍三連撃技《ファランクス》の連続攻撃はファントムソウルのHPゲージは残り三本だ。

───これならいける!

 

「ハルキ、ショウタ、行くぞ!!」

 

「「おう!!」」

 

技後硬直が解けた瞬間にメニューウインドウを開き、槍をアイテムストレージから実体化させる。通常ならこの時点でもともと持っていた片手剣は姿を消すはずだが武器スキルmod《装飾増加》により武器を同時に装備することができるスキルで片手剣を鞘に収める。

武器を二本持った状態では、ソードスキルは発動しない。だが、一本づつなら発動はする。このスキルは、複数の武器を交互に使うことに特化したスキル。

 

「行くぞ!!」

 

短剣連撃技《ファッドエッジ》──。

片手剣縦二連撃技《バーチカル・アーク》──。

二人のソードスキルが炸裂し確実にHPを削り取っていく。

ファントムソウルもやられてばかりではいないと長い右腕を振り回し、ハルキとショウタを吹き飛ばす。

 

「ハルキ!! ショウタ!!」

 

駆ける足を止めて二人の元へと向かおうとする。

 

「俺たちに構うな!! いけェ、シュウ!!」

 

その言葉に迷いを振り切って駆け抜ける。ファントムソウルの攻撃をジャンプで回避するとようやく槍の攻撃圏内へと入り込んだ。

右手で槍を持ち、後方へと引き絞る。翡翠色をまとった槍を右足を力強く踏み込みとともに捻りを加えて突撃する。槍突撃技《ゲイボルグ》───。

全てを破裂させる神槍を二人のソードスキルを受けた後のファントムソウルに回避する手段などありはしなかった。

 

「キエェェェェ!!」

 

会心の一撃を受け、ボス部屋を劈くほどの悲鳴が響き渡る。

 

「まだだ!!」

 

大技であるがゆえに《ゲイボルグ》の技後硬直(スキルディレイ)は長い。しかしそれは技後硬直が起きればの話だ。身体への拘束が起きる前に背負われた片手剣へと手を伸ばし左手で勢いよく抜きとる。そして槍を斜め上空に投げる。引き抜いた勢いのまま刀身をやや下に下げ、槍を投げた右手とともに持ちそのまま滑るように突進。

───片手剣突進技《スライドウォール》

システムをまとった刃は体勢を崩した人形の腹部を切り裂く。

再び、技後硬直が起こる前に片手剣を手から離し、垂直に地面を蹴り上げ、跳び上がる。先ほど上空へと投げた槍を右手で掴み、槍を力強く握りしめる。左手を前へと突き出し、右手で持つ槍を後方へと弓矢を引き絞るごとく構える。技後硬直をソードスキルのシステムアシストが上書きする。紅の光を纏った槍を人形の頭上めがけて投げつける。槍投撃技《レイヴァテイン》───。

槍と投剣の二つを合わせたソードスキル。槍のソードスキルで内で最大の飛距離を誇るスキルだ。

 

「いけぇぇ───ッ!!」

 

紅い閃光がファントムソウルの額を貫き、今までにない奇声をあげながらガラスの欠片となり消滅した。

 

「……たお……したのか」

 

地面に着地するとともにその言葉が洩れた。

一瞬の静寂ののちにダイキの声が響く。

 

「倒したんだよな……よっしゃぁ!!」

 

初めてボスを倒した歓喜で皆が喜ぶ。

倒した……そのはずなのにまたしても形容しがたい違和感が残っている。

確かにファントムソウルの耐久値はかなり低い。しかしあれだけの攻撃で全てのHPを削り取ることなど可能なのだろうか。それに最後の一撃を放つ前のHPゲージは、一本半ほど残っていたように見えた。さすがの《レイヴァテイン》だとしてもボスのHPをそこまで削ることはできない。

 

「やったな、シュウ、ミサキ」

 

ハルキが歓喜のあまりこちらに飛びついてくる。

 

「……ミサキ?」

 

ミサキの様子がおかしい。皆が歓喜にわくなか彼女だけが下を向いて腕をダラっとしている。その姿は、まるで先ほど倒したはずのモンスター、《ファントムソウル》のように……

その瞬間、全ての違和感が繋がるようにシュウは叫んだ。

 

「ハルキ、来るな!!」

 

「へ? ……グハッ!!」

 

ハルキの苦痛の声ととともにありえない光景が視界に飛び込んできた。まるで瞳が機能を失ったかのようにそこから目が離せない。ミサキの槍がハルキの腹部を突き刺している。

 

「……み、サキ……なに……を」

 

「い、イヒヒ……ヒヒヒヒ!!」

 

下を向いていたミサキが顔をあげるがその表情は、いつもの幼さが残る表情ではなく、眼は赤く染まり、頬には赤色の稲妻のような線が浮かび上がっている。だが、その声は確かにミサキの声だ。しかし、明らかにその嘲笑うような笑い方はさっきの倒したはずのボス、ファントムソウルそのものだ。

 

「イヒヒヒヒヒヒ!!」

 

ミサキは、ハルキの腹部から槍を抜き、再び閃光をまとった槍がハルキの身体を貫いた。

 

「あ……っ……あっ!」

 

声にならない声が大気に吐き出されるとハルキの身体が光の欠片となって消滅する。

 

「……は、ハルキ?」

 

「……う、嘘だろ」

 

それは仲間の死を意味している。今まで一緒に戦ってきた仲間の死。それは想像以上にシュウに衝撃を与えた。このデスゲームをやっている中で人の命が消えていくのはもう何度も見てきた。だが、仲間の死というのはあまりにも悲劇的だった。

ミサキは悪魔のような笑顔を浮かべながら続けてショウタへと目線を向ける。動けずにいるショウタへとそのまま突進する。穂先が光り、一瞬の内にショウタの身体を貫き、光の欠片とかし消滅する。

 

「……なんで、ミサキが」

 

「なぁ、シュウ、あれってミサキなのか……ボスなのか?」

 

ダイキは絶望に満ちた顔をしている。二人が死に一人がボスに身体を乗っ取られたのだから。

人形のHPゲージは視界には表示されていない。ミサキのHPゲージはしっかりと確認することはできる。つまり、彼女のHPとボスのHPは一緒ということを意味しているということだろうか。

彼女を助け出す方法を思案する。しかし未知の敵のせいでどうしていいかが全くわからない。

 

「……なぁ、シュウ」

 

考え込んでいるシュウにダイキの弱々しい声が鼓膜を振動させた。

 

「……お前は絶対にこのゲームを生き残って……この世界を終わらせろよな」

 

「……だ、ダイキ?」

 

ダイキは震える手で片手剣を強く握り、盾を構える。そして震える声で呟く。

 

「なぁ、知ってたかシュウ。ミサキってああ見えて臆病なんだぜ。夜になると一人で泣いたりしてるんだ。なのにお前にはその姿をどうしても見せたくなかったらしい」

 

「……ダイキ、なにを?」

 

このあとダイキがなにをしようとしているのか予想は出来た。

───行くな。

それだけ言えばよかった。しかしそれだけの言葉が出なかった。

手を掴んで止めればよかった。しかしそれでも身体が動かない。

それ以外の方法を考える。しかし思考することさえも脳がやめようとしている。

 

「……後は頼んだぞ、シュウ」

 

覚悟を決めたようにダイキが雄叫びをあげながらミサキに向けて駆ける。

ダイキは仲間に刃を向ける。

……それも眼に涙を浮かべながら。

ダイキの片手剣がミサキの槍を弾き飛ばす。だが、ミサキは……いや、ファントムソウルの右腕が黄金の刃をまといだした。それは手刀のようだった。それがダイキの腹部を貫いたのだ。

 

「グ……ハッ!!」

 

「ダイキッ!!」

 

ダイキはHP徐々に減るなかで突き刺されなミサキの身体を抱きしめ動きを拘束した。

 

「……い、まだ。……俺ごと……突き……さ、せ」

 

「そんなの……」

 

───俺には、無理だ。

 

目の前で人が死ぬところなどもう見たくない。それも仲間が死ぬところなどこれ以上……

地面に落下するミサキの槍へと目を落とした。シュウが槍を使っていたからという理由でミサキは真似て片手槍を使っていた。その中のレアドロップアイテムの片手用槍《月音の槍》。

 

───俺には無理だ。こんなことなら……

 

『逃げるの、シュウ?』

 

頭に直接語りかけてくるようなとても近くこの一週間聞き続けていた優しい声だった。

 

「…………ミサキ」

 

『これ以上、こいつの思い通りにされたくない。だからお願い……私を殺して』

 

これが彼女の最後の願いだ。最初はこのギルドに入ってくれという唐突なお願いだった。次はなんだっただろうか。彼女の願いは結局いつも断れなかった。それは多分、シュウが彼女のことが好きだったからだろう。

この世界でシュウに生きる意味を教えてくれた彼女の最後の願い。いつも無邪気な笑みを見せて俺の不安を吹き飛ばしてくれた彼女の最後の願い。

 

「わかったよ、ミサキ、ダイキ」

 

地面に落ちているミサキの槍を拾い上げ右手で持ち強く握りしめた。

 

「……シュ、う……最後、に……たの……みを、聞いて……くれないか」

 

掠れ、途切れ途切れの声でダイキ言葉を紡ぐ。

 

「おれ……も、み……サキも……痛いの……キライ……なん、だ」

 

無理矢理作った笑顔でダイキがこちらに微笑む。

 

「……わかった」

 

震える手を必死で堪える。《月音の槍》を両手で握りしめる。そしてシステムの起動が発動するよりも前にシュウは突進する。

 

「うわぁぁあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

絶叫の声とともに槍がダイキとミサキの身体を貫いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

二〇二三年五月十一日 第三十層・トラジェクス

 

──……俺は人を殺した。

───ボスではなく、人を殺した。

────あの時、俺がレベルを偽っていなければ彼らは死なずに済んだ。

─────俺のせいで彼らは死んだ。

──────彼らは俺が殺した。

───────…………俺が……殺した。

────────…………俺が……殺した。

 

シュウは視界に映るアイテム欄の上部を見つめた。そこにはギルドメンバーの共通タブが残っている。それは、ギルドメンバー同士がアイテムの受け渡しに使うタブだ。

ギルドメンバーの共通タブを確認するとそこには、見慣れない録音クリスタルがあった。

それを無気力に出現させる。六角形の球体が姿を現し、喪失感の中で押す。六角形が閃光を放ち、空中へと浮かび上がる。

 

───……みんなが残したものだろうな。

 

『よう、シュウ。これを聞く時には久しぶりになるのかな?』

 

「……ダイキ」

 

一日も経っていないはずなのにそれはひどく懐かしの声だ。もう二度と聞くことの出来ない少年の声だった。

 

『多分、そんなことがあったらいけねぇけどさ。これを聞く時には俺たちは死んでると思うんだ。だから、シュウに一人づつメッセージを残そうと思ってな』

 

「……あいつら」

 

目がじんわりと熱くなり、頬を伝いこぼれ落ちるものを感じる。

 

『まずは俺からだ』

 

しっかり者でいつも皆をまとめてくれたリーダーの少年の声だ。

 

『お前は優しいやつだよ。俺たちが困ってる時に絶対に助けてくれるし、何があっても嫌な顔一つしねぇしな。それに他にもいろいろある。……ってうまくまとめれねぇけど、とりあえずこれだけは言っとくぜ……ありがとな。続いて、ハルキにパス』

 

いつもおちゃらけて皆を明るくしてくれたムードメーカーの少年の声だ。

 

『それじゃあ、俺の出番か。まぁ、俺からいうことは、特にないからこれだけ言っとくぜ……サンキュウな、シュウ。後はパス、ショウタ』

 

冷静で皆のことを一番に考えてくれた少年の声だ。

 

『了解!! シュウ、俺にソードスキル教えてくれてありがとな。全然覚えの悪い俺の熟練度をあげてくれてありがとう。守ってくれてありがとう。なんか、お礼言ってばかりだな。でも、最後にもう一回言わせてくれ……ありがとう。それじゃあ、最後にミサキ』

 

『はいはい、了解!!』

 

結局、最後まで気持ちを伝えることができなかった少女の声が耳に届くと自分ではもう止めれないくらいの涙が落ち、空気中に四散する。

 

『シュウ、私は死んじゃったと思うけど、シュウは絶対に生き残ってこのゲームを終わらせてね。私たちができなかったことでもシュウは絶対にできると思うよ』

 

それは彼女の思い違いだ。シュウには何の力もない。現に誰も守れなかった。

だが、その後の言葉に衝撃を隠せなかった。

 

『あと知ってるんだよ。私、シュウが実は攻略組だったって』

 

その言葉にシュウは驚きを隠せなかった。

 

『夜にたまたま、シュウがソードスキルの練習してるの見ちゃったんだ。片手剣と槍を持ってるプレイヤーなんてこの世界じゃ、《槍剣使い》くらいだもん』

 

「……《槍剣使い》……か」

 

そんな二つ名で呼ばれてたっけ。

六角形の向こうで《希望》のみんなが騒いでいる。懐かしの雰囲気だ。シュウとミサキが二人でいる時に冷やかしてきた彼ら。シュウはいつも素直に慣れなかった。

 

『もう、みんな落ち着いてって、私の番なんだからさ!』

 

いつもの調子でミサキが茶化す皆を叱りつける。

 

『シュウ。私は死んじゃったかもしれないけど私のことは気にしないで生きてね。それにシュウならこの世界を終わらせる事ができる。この世界の人々を救える英雄になれるよ』

 

「……英雄か」

 

今のシュウからは程遠いものだ。

 

『……でも、私の最後のお願い聞いてくれる』

 

少しの間が空いた後に彼女の優しい声が聞こえた。

 

『……現実でも会いに来てね。私の名前は、北野美咲。絶対に探しにきてよ、シュウ。……約束だよ』

 

クリスタルの光が消えかける寸前に最後に少女の声が微かに聞こえた。

 

『大好きだよ……シュウ』

 

その言葉を最後にクリスタルは光を失った。

 

「ああ、……約束だ……美咲」

 

 

 

 

 

これがこのデスゲームの中で心を許し、心から楽しみ、そして……心から人を好きになった。そんなわずか一週間の物語だった。

 




今回は赤鼻のトナカイの話がベースの話となりました。
一応、シュウの心の弱さや心の支えという感じを出すように作ったのですがいかがだったでしょうか?

意見、感想、誤字脱字がありましたら感想でお教えください。
また読んでいただければ幸いですz
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