顔の無い転生者のアカデミア 作:アッパラパー
初投稿です
僕の名前は
僕…いや『私』が物心が付いたときには何故かもう一人の人生の記憶があった。
前世では親に言われるがままに中学、高校と進み、工学系の短大へと進んだ。そこから…おそらく卒業する前に死んだのだろう。親不孝で申し訳ないと思いつつ、でも自分のことを棚に上げて暴力を振るう親も親としてどうなんだろう、考えたところで気を失った。
次に目が覚めたときは朝だった。
眠い目をこすりながらリビングに降りてきた時に気がついた。
(ああ…股に"付いていない")
どうやら今世は女の子として生を受けたらしい。
(これが所謂TSというやつか…、神様にはあった記憶がないし神様転生ではないのか?いや…神様と会った記憶だけ消されている可能性も…)
などと考えていたら、テレビから『個性』や『ヒーロー』という単語が聞こえてきた。
TSしていることにショックを受けつつもテレビに耳を傾ける。
どうやらこの世界は『僕のヒーローアカデミア』らしい。
私は前世で、この作品を体育祭編辺りまでしか読んでおらず、他の知識は二次創作しかない中途半端な知識しかない。
だから今が時系列のどこにあたるのかも見当が付かない。
まあ難しいことを考えず、なるようになればいいか。
ある程度時間が過ぎ、個性診断の日がやって来た。
私の個性は『精神干渉』と診断された。
ひゃっほう!どうやら無事個性が発現していた。
見た目でわからないから結構ドキドキしたぜ。
私の両親の個性は、父が『カリスマ』の個性で母が『相手の感情が分かる』個性らしいので、順当に個性が遺伝したのだろう。
ここで一つ思い出したのが『非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものは何ですか?』という作品だ。略して『非ななな』と呼ばれている。
この作品はヒロアカと同じく異能をテーマとした作品だ。
特筆すべきは、この主人公の異能が私と同じ『精神干渉』を持っていることだ。この『精神干渉』という能力は派手な戦闘にはとても向かないが、使いようによっては世界を完全掌握できるほどの力を発揮する。
私はこの作品の主人公ほどまでには行かずとも、自己防衛できるレベルにはなりたいなと考えていた。
私の『精神干渉』は『非ななな』の主人公同様に、対象は知性があるもの(ある程度の認識能力があるもの)のようだった。
その日から早速街に歩く人々にむけて『読心』をしてみたら、ひどい頭痛に襲われた。恐らく多くの情報を一気に取り込んだのが原因だろう。なぜこうも後先考えずに行動してしまうのか。体に精神が引っ張られているのかもしれない。もっと慎重に動けやカス。
それからしばらくして異変が起きた。
顔と名前を覚えてもらえないのである。
昨日まで遊んでいた友達、幼稚園の先生、近所のおじいさんやおばさん、親以外の誰もが覚えていられないのだ。
おそらく個性が暴走したのだろう。
この暴走は中学校の12月まで続いた。そのせいで友達どころかよっ友すら居ない。高校で何とか挽回せねば完璧で究極のボッチになってしまう!
だがこの暴走している間も読心やリス、カラスなどの動物の視界を共有する遠視などの個性伸ばしだけでなく、受験勉強もかなり頑張った。個性伸ばしの過程で、読心を上手いこと脳の未使用領域に向けたら並列思考ができることを発見した。勉強がめちゃくちゃ捗った。
ここまで読んでくれてありがとうございます!
誤字報告してくれるとありがたいっす!