顔の無い転生者のアカデミア 作:アッパラパー
先生がどういう対応するのか上手く想像ができない…
誰か助けてクレメンス…
「三井村、お前の個性は『精神干渉』だったよな?あの動きはどういうことだ?」
絶賛相澤先生に詰められている三井村 渉です。
確かにあの動きは『精神干渉』という少なくとも瞬間移動は出来ないような名前の個性には出来ないはずだけども。
「分かりました。ぶっちゃけいうと私も詳しい事はよく分からないんです。ただ、簡単な説明はできます。あの瞬間移動は周囲の人に私が居る位置の認識を『精神干渉』で上書きすると、あんな感じに見えるんです。」
「単純に周りの認識を上書きするだけなら、お前自身がその位置に移動するとは考えにくいが…」
「そこもよく分かりません。家で認識を上書きして誤認させる練習をしていたら出来ました。ただ、あまりに見ている人数が多いと上書きがかなり杜撰になってしまい、移動先のブレやそもそも移動できなかったりします。」
「集団の認知が影響を及ぼすのか…。」
「個性は『精神干渉』で登録されているけど、実際は精神干渉の能力も持つ別の能力かもしれません。今まで確信が持てませんでしたから。ほら、私の個性ってよく分からないじゃないですか」
「概念系の個性とかではよくある話しだ。あと入試の仮想敵、あれはどうやって対処したんだ?」
「あれは音に感情?を乗せると、精神を揺らして隙を作ったり、失神させたりする技です。実演するとこんな感じ」
三井村が指をパチン、と音を鳴らす。すると相澤先生は、直接脳を揺らされたような感覚に陥り、フラッとした。が、直ぐに持ち直した。伊達にプロヒーローをやっているわけではない。
「おい、勝手に個性を使うな。今回はお前の個性の確認という目的があったからいいが、次はないと思え」
「すみませんでした。以後気をつけます」
(あ、あぶな〜!!思考誘導でなんとかごまかしたけれど、下手すれば除籍されるかもしれなかった!)
「あと三井村、『七日間の白昼夢』と『顔の無い神』って何か知ってるか?」
「はい、インターネットで囁かれている都市伝説でしょう?それが何か?」
「……いや、それだけだ。さっさと帰宅しろ」
「失礼しました」
(ヤバイヤバイヤバイ、なんで!?バレた?どこで?いつ?こうなったら相澤先生を末期状態まで持っていって……いやいやいや、倫理的に不味いでしょ何考えているんだ私!でも読心した限りだとバレていないっぽい?とにかく引き締めないと!あの黒歴史だけは消し去りたい!知っていたはずなのになんでやっちゃったのかなぁ、ううう……)
さて渉ちゃんは過去に何をやらかしたんでしょう(すっとぼけ)