デンジとレゼの唇が触れ合おうとしたその瞬間―
……ンジ
…ろデンジ
起きろデンジ
アキ「さっさと起きろデンジ!」
デンジは現実へと引き戻されてしまった
デンジ「目ェ覚めちまったょ…」
アキ「さっさと仕事行くぞ!」
デンジはレゼとの夢の中の出来事が忘れられないまま、公安へと向かった。
デンジ「覚めなきゃよかったな…」
アキ「おい!マキマさんの話ちゃんと聞け!」
マキマ「私しばらく忙しかったし有給とって江の島にいくの。早川家も一緒に来ない?」
アキ「行きます。」
デンジ「ヤッター!!」
パワー「ワシはその日急用の会議があるのぉ…」
マキマ「まだ日にちは決めてないよパワーちゃん」
そしてマキマ、アキ、パワー、デンジの四人(あと護衛)は江の島に行くことになった。
デンジ「マキマさんと旅行なんて夢みてぇだ……生きててよかった事ランキングベスト10に入るぜ!」
でも
でもレゼとも旅行に
あれ…レゼ?
誰だっけ?
デンジ「マキマさん、俺なんか忘れてる気が
マキマ「デンジくん、明日の江の島楽しみだね。」
デンジ「…そーだな。マキマさんと旅行できるなんてサイコーだぜ」
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江の島。
涼しい風が駅を通り抜ける。
都会じゃ見られない本当の自然を目にした公安メンバーははしゃいでいた。
デンジ「江の島サイコー」
アキ「まだ駅だろ。ここからもっとすごくなるぞ」
マキマ「どこいこっか?お昼食べる?」
ただし一人を除いて。
パワー「ワシ腹が痛くなってきたから帰ってもいいか?」
アキ「せっかくの江の島だ。楽しもうぜ」
デンジ「じゃああそこで飯くおーぜ」
デンジが選んだのはおしゃれな喫茶店だった。
店員「ご注文をお伺いします」
デンジ「じゃあ俺カレーで!」
アキ「じゃあ俺はチャーハンで」
パワー「ワシはデンジと一緒のやつ」
マキマ「みんなよく食べるね。私はコーヒーとアイスのセットで。」
デンジ「やっぱ俺カレーと…アイス…あ!あとチャーハン!」
過去の自分と同じことを言ったような気がしてデンジは困惑したがすぐにデンジとアキとパワーの昼食が運ばれてきた。
デンジ「うわぁうまそ!いただきまーす」
アキ「いただきます」
デンジが口にステーキを運ぼうとしたその時、マキマが頼んだコーヒーとアイスがテーブルに届いた。
デンジ「このコーヒーのにおい…ドブみてえだ」
自分でその言葉を口にした瞬間、かすかな記憶を思い出した。
「お礼はコーヒーでした!コーヒー好き?」
デンジ「…飲む」
「なにその顔~!絶対強がってる!」
デンジ「だってコーヒーってまずくねえか?ドブ味だよドブ!」
「あはははは!子供だ子供!あはははは」
デンジ(んだこの記憶…あったようななかったような…)
アキ「パワー!もっと綺麗に食え!」
アキ「デンジ食べないのか?」
デンジ「…あぁ、食うよ」
四人は食事を終え次の目的地へ進む。
デンジ「すっかり夕方になっちまった」
アキ「マキマさん…次はどこへ行くんですか?」
マキマ「次は…花火を見に祭りへ行きます!」
デンジ「ヤッター!!」
ドカーーーン!
色鮮やかな火の花が空中に咲く。
アキ「綺麗ですね。マキマさん」
マキマ「ええ。デンジ君はどう?」
空中に咲く花を見ているうち、デンジはさっきと同じく、かすかな記憶を思い返していた。
デンジの前には細見で綺麗な少女が走っている。
その少女はデンジの手を引いて屋台を巡っていく。
少女はこの世で一番かわいらしい笑顔でデンジに微笑みかける。
「デンジくん!デンジくん!みてみて!金魚すくいあるよ!」
デンジ「俺魚嫌いなんだけど」
「いっしょにやらないの?」
デンジ「やりまァす!」
「デンジくんこっちみてー」
デンジ「どーした?」
少女はデンジの口に自分が食べた綿あめを押し付ける。
デンジ「ぅむ!?」
「あっはは!デンジくん髭生えてるよ~!」
デンジ「ごくん、今のって関節キス!?」
「いやだった?」
デンジ「最高でェす!」
デンジはあったかもしれないしなかったかもしれないような青春の1ページを想像していた。
アキ「デンジ疲れてるんじゃないか?ちょっと休ませたほうが…」
マキマ「そうみたいだね。じゃあちょっと早いけど予約していたホテル行こうか」
4人はホテルへ向かった。
案内人「お部屋はこちらでございます。」
案内人がドアを開けると、アキの家より何倍も大きい部屋にデンジとパワーは興奮する。
デンジ「すっげええ~!鬼ごっこできんじゃねーの?」
パワー「ワシはこのベッドで寝る!」
パワーは一番大きいベッドの上に寝転がるなり熟睡した。
アキ「じゃあ俺は先に風呂入ってくるから、デンジ!マキマさんに変なことすんじゃねえぞ」
デンジ「いわれなくてもしねーよ!」
マキマ「ふふ、アキ君は面白いね」
デンジ「そーすか?」
マキマ「うん。でもアキ君よりデンジ君のほうがおもしろいよ」
デンジ「そーっすかぁ?!」
(マキマさんに面白いって言われた!サイコー!)
マキマ「うん。デンジ君みたいな面白い人、初めてだよ」
「 デンジ君みたいな面白い人、はじめて 」
その瞬間デンジに大きな衝撃が走った。これはあったようななかったような記憶じゃない。絶対忘れてはいけないはずだった記憶。一番幸せだった記憶。レゼとの幸せな記憶。
デンジ「レゼ!!! なんでおれ忘れてたんだ!?」
その瞬間デンジの首に激痛が走った。
デンジ「いってぇぇえええええ!だれ?だれ!?マキマさん襲撃来てる!」
そういってデンジが目を上に向けるとそこにはマキマがいた。
マキマ「いうこと聞けないんだね」
デンジ「マキマ…さん?なにしてんすか?早く俺のスターターを!」
デンジがその言葉を口にした瞬間、デンジの視界は真っ暗になった。
デンジ「ここは夢の中…ってことは気絶…したのか?」
レゼ「もー、朝から何言ってるの?寝ぼけてる?」
デンジ「レゼ…ごめんな」
デンジはたった一日でもレゼのことを忘れてしまったことを小声の早口で謝る。
レゼ「…いいよ。じゃあ昨日の続き…しよっか?」
デンジは思い出した。昨日の夢はレゼとキスする直前で目覚めてしまったことに。
その時、デンジにとって夢の前の話やなんでレゼのことを忘れてしまったのかなどのことは全てどうでもよくなった。
デンジ「ポチタ、俺のエッチスターターを引いてくれたのはレゼだったみてえだ」
レゼ「ぷっははは!デンジくん何言ってるの?」
デンジは心の中で言ったつもりが声としてレゼに届いてしまった。
レゼ「そんなに私とエッチしたいの…?」
レゼは頬を赤らめながら言う。
デンジ「したいでェす!」
レゼ「キスしてくれたら考えてあげる。」
その瞬間、デンジのエンジンはフルスロットル状態になった。
ハッピーエンドは約束します
デンれぜ最高!マキマは雑魚!