暗黒錬金術師伝説3 暗黒!ロロナのアトリエ 作:dwwyakata@2024
ダーティーワークの時間です。
エスティが城門で小さなあくびをした。今日来るはずの男が、なかなか現れないからだ。だが、それも終わる。
視線の先に。
黒衣に身を包んだ、吟遊詩人が見えてきたからだ。
いかにもな伊達男の風貌。
背負っているのは、キタラを改良したらしい、自作の楽器だろう。
「お久しぶりです、エスティ隊長」
「遅刻が続くようなら、減俸するわよ」
「いやだなあ、仕事はきっちりやりますって」
へらへらと笑うこの優男は、トリスタン。様々な偽名を使って、各地で活動する、アーランドの抱える間諜の一人だ。安直に、タントリスと名前を入れ替えて使う事が多い様子だ。
特にこの男は、非常に後ろ暗い仕事をしている事で、仲間内からも嫌われている。追い出し屋。それが、この男の二つ名だ
早速、メリオダス大臣の家に、二人で向かう。
この男の実家である。メリオダス大臣は、トリスタンの父なのだ。
とはいっても、大通りを堂々と歩くような真似はしない。気配を消して、裏通りを行くのだ。
「治安は安定しているようですね」
「富が行き渡って、アーランド戦士が目を光らせているからよ。 アーランド戦士に喧嘩を売ってまで、犯罪に手を染めることが、どれだけハイリスクかみな理解しているのもあるわね」
「僕が少し前までいた西フラウア共和国とは雲泥の差だ」
トリスタンが苦笑する。
辺境にはぎりぎり属さない国の一つ、西フラウア。
人口はアーランドの五倍ほどだが、大陸中央部の国家としては、さほど大きいものではない。大陸の中でも強国と言われるヘイシズ帝国の衛星国の一つに過ぎない。
ヘイシズは、アーランドの敵国の一つ。
表だっては対立していないが、いずれ辺境に手を伸ばそうとしている国であるから、警戒を外せない相手だ。実際、エスティも何度か要人暗殺をしたことがある。
トリスタンは、ヘイシズの走狗となる東西フラウアを中心に、最近は内偵を進めていたのである。
「報告書は見ていたけれど、酷い様子みたいね」
「農民は飢餓でがりがり、威張っているのは一部の貴族のみ。 土地は痩せていて、国は豊かにしようという努力もしない。 あれでは、いずれ何処かの大国に飲み込まれるのがオチでしょう」
「つけいる隙は?」
「貴族は内部で対立が激しく、王は無能。 宰相はヘイシズの案山子で、国を憂いている者達も、ただのテロリストです。 その上アーランドの事を武力だけの小国と侮っている節がありますし、味方を作るのは難しいでしょう。 何人かをリストアップしておきましたので……潰す際にはご参考に」
受け取った資料には、丁度こじれた人間関係の中間点となる人物が、何名か書かれていた。
まずまずの仕事だ。
メリオダスは、やり手の文官だが。子供達には、己と同じ仕事を強要しなかった。武人としても魔術師としても素養がなかったメリオダスと違って、子供達には才能があるかも知れない、と思ったからだろう。
結果、トリスタンをはじめとして、何名かの子供は、魔術師になったり戦士になったり、それぞれの道を歩んでいる。
トリスタンは裏道を進んでいるが。
どのみち、血塗られた手で生きる道を切り開いている以上、戦士達も同じ穴の狢だと言える。
メリオダスの家に着く。
トリスタンは殆ど帰宅していないと聞いている。大臣の家にしては質素な造りであり、庭もあまり広くはない。
内部には相応の調度品を揃えた賓客用の応接室があるが、それ以外は極めて質素。メリオダスは殆ど私財を蓄えていない。
これは、質実剛健を喜ぶアーランド戦士達の敵意を買わないための工夫だ。
ただでさえ、文官なのにアーランドの中枢にいる、ということを喜ばない人間は多いのだ。
そんな中、メリオダスは能力を示し、なおかつ敵意を買わないように工夫している。
実際にメリオダスを知る人間が、彼に敬意を払う所以である。
メリオダスは既に帰宅しており、居間で昼食にしていた。トリスタンの顔を見て、流石に驚いたようである。
「やあ親父殿。 お久しぶりです」
「エスティ殿、これは」
「近々来るのは分かっていたはずですよ。 せっかくですので、親子水入らずの機会をと思いまして」
そうは言ったが。
エスティの目から見ても、メリオダスが嬉しそうにしているようには見えなかった。或いはこの親子、何か関係がこじれているのかも知れない。
すぐに席を外したのは。面倒事を見聞きしたくなかったからだ。
王宮に向かって、そちらで事務作業をすることにした。既にステルクからレポートも提出されている。事務自体も、目を通すだけで済む。
荒野の開拓事業は、順調に進んでいる。元から住み着いていたモンスターも、適切な数になるまで削り取って、近くの保護区に追い込んだ。
働いている開拓班からも、作業は順調だと報告を受けている。開拓班の長は、気むずかしい事で知られる、この路五十年の大ベテラン。それが順調だと言っているのだから、今の時点で問題は無いだろう。
資料を整理していると、トリスタンが来る。
今日くらいはゆっくりしていたら良いのにと思ったのだが。あの様子では、相当に仲がこじれているのかも知れない。
「戻りました、隊長」
「まあ、事情は聞かないでおくわ。 それで貴方は、早速仕事に取りかかって欲しいのだけれど」
「僕を呼ぶと言うことは、余程に重要な案件なんですね。 来る途中に見かけましたが、あのロロナって子、ちょっと乳臭いですけれど、可愛いじゃないですか」
ちょっと、か。
エスティから見ても、ロロナは露骨に発育が悪い。既に十五になっている筈だが、何歳か幼く見える。あの年頃は、一歳の違いが随分大きいのだけれど。ロロナの発育は、とまってしまっているかのようだ。
ただ、ここのところ、急激に力を付けてきているし、このまま成長すればアーランド躍進の核ともなりうる。
だからこそ、トリスタンが必要なのだ。
「仕事は分かっていますが、あの子にはちょっと気の毒かも知れませんね。 あの様子じゃあ、男を知るどころか、恋愛にも免疫一つないでしょうに」
「くだらないこと言っていないで、さっさと仕事をしなさい。 するべき事は、既に資料にして手渡している筈よ」
「わざわざ国主導でそれをやるのだから、余程に有望な子なのでしょうけれど。 分かりました。 適当に、壊れない程度に、引っかき回しますよ」
ヒラヒラと手を振ると、トリスタンは王宮を出て行く。
ロロナには、強くなってもらわなければならない。だから、こういう毒も必要だ。プロジェクトには欠かせないのである。
まあ、もっとも実際は。
今説明したような単純な話ではない。此処で敢えてトリスタンを仕掛けることで、いろいろなもくろみが裏では動く。ハニートラップに対する免疫をロロナにつけさせることだけが、今回の目的ではない。
とはいっても。
分かっていても、罪悪感はある。エスティもアーランド人だ。子供の芽を摘むような事はしたくない。
このプロジェクトに関わった以上、仕方がない事ではある。この国のために、プロジェクトが重要である事も確かなのだが。
しかし、どうも気分が悪いのは、事実だった。
酒でも飲むか。
そう決めたエスティは、早めに仕事を切り上げる。今日は、とことんまで、飲み明かしたかった。
レシピを見ながら、土地を豊かにするための栄養剤を、調合していく。
今ロロナが作っているのは、液状のものだが。しかし粘性は強く、地面にしっかり親和する。
色々と調べて見るが、土作りは奥が深い。
たとえば、豊かな土壌の森では、自然に行われている事が。人工的に土作りをするとなると、手間が様々に掛かってくる。
土地に栄養を与えると言うことは、一筋縄ではいかないのだ。
たとえば、糞尿は土壌に栄養を与えるのだが。残念ながらそのまま埋めるだけでは毒になるという。
自然界では、蠅や糞転がしなどの生物が、糞をそれぞれに消費して、土に帰る頃には害を無くしているというのだ。
人間が肥料として糞尿を使う場合は、長い間寝かせておいて発酵させ、害をなくしていく必要がある。
これはあくまで一例である。他にも、栄養を土地に与える場合、いろいろな条件を、人間の手でクリアしなければならない。
調合自体は、さほど難しくはない。
ネクタルの調合に比べれば、雲泥の差だ。
ただ、使用する量が膨大だ。材料を取りに行く時間を考えると。更に言うと、土地にあった栄養剤を作り出す事を考えなければならない手間を思うと。あまり、もたついている時間はない。
釜に入れた液体が、泡立ちはじめる。
レシピを見る限り、これで完成だ。
今作ったのは、基本的な栄養だけを、地面に与える薬である。
これを、近くの森などから持ち込んだ腐葉土などと混ぜ、耕して空気を入れた荒れ地の土に入れる。
そして、成長が早い草などを植えて、様子を見るのだ。
雑草がしっかり根付くようなら、栄養剤としては問題が無い。
ただ、錬金術師達の緑化作業の手記を見ると、気になる記述が、幾つもある。
たとえば、いわゆる「旅の人」の直後。二代目錬金術師達数名が、残している手記。これをみると、彼らは随分と緑化作業に手間取っている。
地面に栄養を与えても、草が生えないと嘆いているのだ。
様々な文献通りに土を耕して、水を与えているのに。草がすぐに枯れてしまう。栄養剤も適切な量与えているのに。
彼らは数年間、諦めずにどんな荒れ地でも水さえあれば生えるような雑草を、耕して念入りに作った土に植え続けた。
そして、ようやく草が少しずつ生え始め。
彼らが引退する頃には、低木の森ができはじめたのだという。努力が実を結び、民の喝采を浴びたと、彼らは本当に嬉しそうに記していた。
ただし、生えていた木は、どれも元のものとは違っていたと、記述にある。いずれもが、異様なほど強靱だったとというのだ。
ネクタルのことを、思い出す。
そういえば、カタコンベ周辺の豊かな土壌は。どうもパメラの言葉を思い出す限り、ネクタルの影響を受けているとしか思えない。
異常に活きが良すぎる植物の様子も。
試してみるか。
幾つか作った栄養剤の桶のなかに、作り置きしてあるネクタルを、薄めて入れておく。そのまま入れると、あまり良い結果にならないような気がするからだ。
勿論、いきなり納品はしない。
これは実験用だ。
裏庭に、踏み固めてしまっている場所がある。其処を耕して、水を入れて。雑草を適当に生やした後、ネクタル入りの栄養剤を掛ける。
作業が一通り終わった所で。
ロロナはアトリエに戻り、栄養剤についての勉強を進めた。
酷い荒れ地を緑化した錬金術師達の苦労の記録は、そのまま手記に残っている。二代目以降も、錬金術師達は豊かなアーランドを作るために、その人生を捧げてきた。三代目、四代目も、近くの森を作り上げるために、何十年も費やしている。
遠征するように、遠くの土地を緑化しはじめたのは、その後からだ。
川の沿岸から緑化を進め、入植する。
アーランドの各地に点在している村は、こうして出来たものが多い。荒くればかり住んでいるのも、当然だろう。
緑化の過程で、モンスターとの戦闘は避けられなかったのだ。
新しい土地を守るだけで、多くの血が流れただろう。
高い戦闘能力を持つアーランド戦士でも、簡単にはできない。新しい土地に根付いた強者達の子孫が、彼方此方に点在している村の民なのだ。
栄養剤のレシピも、この辺りから多様化してくる。
たとえば、今ロロナが作った、川の側や、水が豊富にある地域の緑化作業の場合、単なる栄養剤で充分な場合が多い。
問題になるのはもっと過酷な条件をクリアしなければならない土地の、緑化作業を進める場合に用いる栄養剤だ。
たとえば、幾つかの山を緑化するために用いた栄養剤。
これらは、そもそも水を引きようがない土地で用いるものだから。様々な工夫が凝らされている。造り出すために、一生を費やしてしまった錬金術師もいるようだ。殆どが土に工夫をして造り出しているもので、液体ではない栄養剤が多かった。
一通り資料に目を通したところで、一旦休憩。
作り置きのパイを口にして、しばらく横になる。頭を使った後は、こうやって昼寝をすると、効果的に疲れが取れることが、最近分かってきた。
少しだけ休んでから、起き出す。
ホムが、頼んでおいた作業を終わらせてくれていた。
「マスター。 ホムは単純作業だけではなく、難しい調合もしてみたいです」
「ホムちゃんなら、そうだね。 出来そうだね。 でも、珍しいね、ホムちゃんから、そう言うことをいうの」
「グランドマスターに、そう言うようにと、指示されました」
「ああ、道理で……」
ロロナは苦笑いしてしまう。
ホムは賢いし手先も器用だけれど、基本的に言われなければ何もしない。以前クーデリアを怒らせた性格は、変わっていないと言うことだ。
栄養剤をいきなり作ってもらうのも、気が進まない。
しかし、ホムは賢いとは言え、いきなりやった事がないことをしろというのも、酷な話である。
ロロナは少し考えた末、栄養剤の前段階になる、幾つかの中間生成物を調合するように、ホムに頼む。
材料もある。
それに、今後栄養剤を量産していくと、いくらでも必要になってくるものだ。今のうちに作っておいて、損は無いだろう。
「分かりました。 すぐに作業に取りかかります」
「お願い。 わたしは、これからちょっと出かけて来るよ」
「どちらにですか?」
「大丈夫、すぐ側だから」
少し前から、また新しい出し物が、大広場で行われているらしいのだ。
どうも吟遊詩人が珍しい異国の歌を謳っているらしい。気分転換には、丁度良さそうである。
ひょっとすると、この間見かけた、きざっぽい人かも知れない。
あんまりきざっぽい人は苦手だけれど。珍しい歌には興味がある。
適当に身繕いすると、アトリエを出る。
大広場に出ると、案の定それなりの人が来ていた。どうやら弦楽器らしいものを奏でている、黒い服を着込んだ吟遊詩人の姿。
それなりに人だかりが出来ている。
相応に歌が上手い様子だ。というよりも声量が凄くて、此処まで届く。
ただ、歌っている言葉は、何か分からない。少なくとも、アーランドで標準的に使われている言葉ではない。
それがまたエキゾチックで、魅力的なのは確かだった。
しばらくすると、演目が終わる。
コインを皆が投げはじめたので、ロロナも手を叩いて、コインを投げた。リオネラはコインを受け取ると恥ずかしそうに逃げてしまうのだが、こっちの黒い服の人は、手慣れた様子である。
これで、小さなお猿でも飼っていたら、完璧かも知れない。
一瞬だけ、視線が合った。
やっぱりきざっぽい感じで、流し目を送ってきたので、うわっと思った。昔からロロナは、どうも同年代の男性には異性として意識された経験がない。子供として扱われる事も多くて、正直男の人は少し苦手だ。
吟遊詩人が広場を後にする。
良い気分転換になったので、ロロナも帰ろうと思ったが。帰る途中で、真正面から、またあの吟遊詩人に出会った。
近くで見ると、随分と整った顔立ちである。
さぞや女の人にもてるんだろうなあと思いながら、側を通り過ぎると。いきなり、声を掛けられる。
「やあ。 さっき、広場で僕を見てくれていた人だね」
「えっ!?」
思わず振り返ってしまう。
吟遊詩人だ。明らかに、此方を見ている。
あんなに距離があったのに。どうして、此方のことを認識できているのだろう。さらに驚くべき事を、吟遊詩人は言い出す。
「アーランドの外でも見かけたね。 君ともう一人、可愛い女の子と一緒に歩いていただろう?」
背筋にぞくぞくと来る。
何というか、こんな甘ったるい声を、男の人は出す事が出来たのか。気持ち悪いとは思わないけれど。
どう反応して良いか、分からなかった。
しかも、この甘い声、自分に向けられていると思うと。
「ど、どうして」
「君みたいな可愛い子、遠くから見ていてもすぐに分かるさ」
「か、かわいい!?」
「おや、自分が可愛い事に気付いていないのかな?」
思考停止。
何を言って良いのか、どう反応して良いのかも分からない。右往左往していたロロナは、謝ると逃げ出すのだった。
吟遊詩人は追ってこない。
心臓がばっくんばっくん言っていた。
アトリエの中で、へたり込む。
何だったのだろう、今のは。いわゆるナンパという奴なのか。それならば、どうしてよりにもよってロロナを。
ちんちくりんで、子供っぽいロロナは。自分でも、知っている。多分自分は、特殊な嗜好の相手にしか、好かれないという事を。今まで女扱いされた事なんて一度だってないし、多分これからも望み薄。
吟遊詩人は、女の人をたらしこんで、それで生活もするとか。
そうなると、ひょっとして。
女の人と遊びすぎて、普通の相手では満足できなくなっているのだろうか。あり得る話だ。
悶々としているロロナの顔を。
いつの間にか、パメラが満面の笑みで覗き込んでいた。
跳び上がりそうになる。
「ひいっ!? な、何ですか!」
「見ていて面白かったから、だまってようかなーとか思ったんだけど。 ちょっと、裏庭が、大変なことになってるわよぉ」
「ええっ!?」
「ネクタルを濃いめに栄養剤と混ぜたでしょ」
ずばり、パメラに指摘される。
そして彼女は、ネクタルを生産しているカタコンベにいた幽霊だ。笑い飛ばせる話では、ない。
慌てて飛び出して、裏庭に。
そしてロロナは、絶句していた。
雑草が、凄い勢いで伸びている。いや、流石に見えるほどの早さでは伸びていないけれど。
調査用に、ネクタル入りの栄養剤を入れておいた区画から、まるで芝生のように、まんべんなく緑の芽が出ているのだ。
園芸は素人のロロナだが、これがまずい事は分かる。いくら何でもこんな勢いで雑草が生えたら、その分栄養を早く食い尽くしてしまうと言う事だ。最初は雑草が元気よく出てくるかも知れないけれど。
その後、荒れ地に変わってしまうだろう。
慌てて、雑草を全部引き抜く。
そして土を耕し直して、樽に入れて。そして、コンテナの中に収め直した。これでも正直不安だ。
呼吸を整えるロロナを、パメラが楽しそうに見ている。
「何だか今日のロロナちゃん、いつもより更に楽しいわあ」
「い、今のは」
「分かってるんでしょう? ネクタルを入れすぎて、植物さんたちが、みんな元気になりすぎたの。 ちょっと配合した分量を間違えたわねえ」
けらけらとパメラは笑う。
ロロナの調合に失敗はつきものだ。特に今回は、自分で考えて、適当にネクタルの量を決めた。
だいぶ薄くしたはずだったのに。それでも、あれほどに激烈な効果が出るものなのか。
改めて、自分が劇薬を扱っている事を、ロロナは思い知らされる。
何も無いはずだったのに。
今日は、色々とありすぎて、どっと疲れた。まだお昼前なのに、ロロナはもう何もする気力も沸かなくなって、しばらくはソファでぐったりしていたのだった。
ロロナさんの発育が悪いのには理由があります。
くーちゃんもそれは同じです。
これが後々大きな意味を持ってきます。