暗黒錬金術師伝説3 暗黒!ロロナのアトリエ   作:dwwyakata@2024

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4、調合開始

その日のうちに、ロロナは調合作業を始めた。

 

本を手に、まずはマジックグラスを分解する作業からはじめる。本には、こうある。

 

マジックグラスをはじめとして植物は、繊維と呼ばれる単位が寄り集まって出来ている。その繊維まで、まず分解する。

 

分解した後、不純物を取り除く。

 

最後に繊維をより集めて、紙にする。

 

この三段階をこなすことで、ゼッテル、つまり紙が出来る。

 

此処までは、工場でも行えることだ。錬金術の場合は、過程に少しずつ魔術的な行程が入ってくる。

 

そしてその魔術そのものは、錬金術師でなくても出来る。

 

錬金術の骨子は、才能が大きな影響を見せる魔術と違って、誰でも出来る事。

 

ゼッテルの作成も、それは例外ではない。

 

頷きながら、本の内容を復習。その後は、実際に書かれているとおり、調合をはじめて見る。

 

まずは、中和剤。

 

中和剤というのは、錬金術における要素を混ぜ合わせるもの。かなり頻繁に使うため、準備は必要だ。

 

作り方は簡単で、液状にしたものに、魔力を込めるだけ。

 

魔力を込める方法は幾らかあるのだが。このアトリエでは、以前アストリッドが教えてくれた方法を使う。

 

アトリエの隅に、筒状の硝子瓶がある。

 

そこに、綺麗に濾過した水を入れる。

 

この等身大の硝子瓶は、アトリエの床にパイプがつながっていて、其処から魔力を吸い上げているのだ。

 

アストリッドの魔力と、ロロナの魔力。

 

そして何より、此処アーランドに満ちている強い魔力を吸い上げることによって、硝子瓶の水は、充填していく。

 

硝子瓶の下にはメモリもついている。

 

このメモリが、どれだけの魔力が充填されているかを、示すパラメータだ。一定量になると、自動的に魔力を遮断してくれる仕組みになっている。そうしないと、いずれ爆発してしまうと言う。

 

歴代の錬金術師達が、残してくれた大事な商売道具だ。

 

水自体は、井戸から得たものを二三日暗がりにおいておいて、それから濾過するだけで充分。

 

今後はもっといいものを使いたくなるかもしれないが、今の時点では、これで充分だ。

 

参考書には、だいたいどのくらいの魔力が籠もっていれば充分かも書いてある。メモリを見ると、そろそろ良い具合だ。

 

硝子瓶の底にある蛇口を捻って、中和剤を出す。

 

そして、錬金釜に、中和剤を投入。

 

その後は、マジックグラスを入れる。入れる前に丁寧に洗って、葉っぱを落とさなければならないけれど。

 

葉っぱそのものは、地面に埋めておけば堆肥にもなる。

 

「ええと、次は温度を調整して……」

 

参考書を見ながら、その通りに温度を上げていく。

 

まずは煮込む。

 

煮込んでいる間に、あくが出てくるので、それは適宜捨てていく。中和剤の魔力と、投入した植物が親和して、透明になってくる。そこまで二日。その間、温度は出来るだけ一定に保つ。

 

頷くと、ロロナは裏手に回った。

 

持ち帰った薪は充分。

 

様子を見ながら、適時投入していけば良い。

 

 

 

翌日は早くから起きて、火の状態を確認。薪を追加すると、家事を出来るだけ急いで済ませた。

 

師匠はかなり遅くに起き出して、釜の様子を寝ぼけ眼で見ていた。

 

「ふむ、ゼッテルか」

 

「はい。 今、煮込んでます」

 

「どれどれ」

 

師匠が寝ぼけたまま、釜を眺める。

 

ふーんと言って離れていったので、多分駄目ではないだろう。そのまま、ソファに転がって、寝てしまった。

 

師匠はよく寝ている。

 

天才錬金術師というのは、寝ていても天才なのだから、羨ましい。ロロナは散々努力しても、まだ半人前以下なのに。

 

続いて、炉の状態を確認。

 

炭を作る準備に入る。ゼッテルはこのまま、しばらくする事がない。あくも出る頻度が減ってきた。今のうちに、炭もやっておいた方が良い。

 

研磨剤の方は、まだフェスト石を取りに行くために、準備が出来ていない。

 

遺跡の方にいくなら、クーデリアだけではなくて、他にも護衛を頼みたい。単純な能力の問題ではない。

 

二人とも、彼処で酷い目にあった事があるからだ。

 

炉は問題なし。

 

薪も、多分足りているだろう。

 

足りない分は、お隣さんで買えば良い。ある程度の備蓄はある筈だから、多分どうにかなる。

 

早速炭にする木材を吟味していると、後ろから声が飛んできた。

 

「おい。 まさか、並行で別の作業をやるつもりか?」

 

「はい。 ゼッテルは、今する事がないので」

 

「やめておけ」

 

「え?」

 

機嫌が悪そうに、アストリッドは、此方を見つめてくる。

 

ロロナは背筋が伸びるのを覚えた。

 

この人は、本来国家軍事力級とか言われる戦闘力の持ち主で、ドラゴンを片手で捻ると噂されるほどの使い手なのだ。

 

だから、滅多にないが。

 

怒ると、本当に怖い。

 

「お前はまだろくに錬金術もやった事がないだろう。 今までのは基礎勉強に過ぎないって事は分かっているな」

 

「は、はい!」

 

「せめて最初の作業を成功させてから、並行でやれ。 実力がついてくるまでは、他の作業を同時にやる事は、禁じる」

 

「はい……」

 

げっそりしたが、確かにその通り。

 

正論だ。

 

どうしてこのぐうたらは、たまに正論を言うのか。

 

ロロナは肩を落とす。これで少しは、作業工程を縮められると思ったのだけれど。しかし、この様子では、ゼッテルを作成することだけに、まずは集中しなければならない。師匠にお仕置きされるのだけはいやだ。あれは、本当に怖いし、痛いのだ。

 

参考書を、今のうちに読んでおくことにする。

 

もう、アストリッドは、ソファで寝息を立てていた。ホントにのんきで悔しい。あの人が少しでも働いてくれれば、アトリエは潰れる畏れなんてないのに。

 

参考書には、こうある。

 

煮込んでいくと、やがて植物は半透明になる。

 

半透明にならない場合は、紙に適さない繊維が混じっている。

 

その後、ゆっくり掻き回すと、繊維は完全に分解して、釜の上部に浮かんでくる。その後もかき混ぜていくと、やがて繊維同士が絡んで、粘性を帯びてくる。これを必要量採取して、四角い箱にいれ、日を当てて水分を飛ばす。渇くと、紙になって仕上がる。

 

なるほど。

 

必要な大きさの箱は、いくらでもある。

 

裏手の倉庫に、一杯入っているのだ。そこから出してきて、今のうちに洗っておかなければならない。

 

埃がゼッテルに混じってしまったら、台無しだからだ。

 

問題は、その先がある事だ。

 

渇かしている過程で、どうしてもごわごわしてくる。これを取り去るために、ある行程が必要になる。

 

濃度を圧縮した中和剤を使って、刷毛で塗る。

 

その後、何度もローラーなりそれに準じた機具で、なめす。このなめす作業を丁寧に行うほど、美しいゼッテルとして仕上がる。

 

実は、工場で生産されている紙は、このごわつきを排除するために、薬品を用いている。その薬品が、どうも少し臭いがあるのだ。

 

臭いがない薬品もあるらしいのだが、それを使うとどうしても高くつく。

 

錬金術は、その点。手間さえ掛ければ、もっと品質が良いものを作れるという意味で、すぐれてはいた。

 

紙そのものに強い魔力も籠もるから、スクロールとしても有用だ。

 

魔法陣でも書けば、きっとかなりの効果が見込めるだろう。

 

頷くと、ロロナは全部試してみることにした。

 

皮をなめすためのローラーなら、どんな家にもある。早速倉庫から出してきた。渇いた血がついていたので、洗い流しておく。

 

そういえば少し前に、アストリッドが仕留めてきた山狼の皮をなめしたのだ。この辺りにいる狼とは桁外れに強い代わりに、皮が白銀色で美しく、お肉も美味しい。

 

丁寧に洗って血を流した後、ロロナは釜の状態を覗いた。

 

半透明まで、もう少し。

 

何度か、釜と火の状態を往復して確認している内に。参考書通り、マジックグラスの茎が、美しく半透明になった。

 

此処からだ。

 

失敗したら、全部台無しになってしまう。

 

参考書に書かれている通りに混ぜる。余計な工夫は入れない。本当に、溶けるようにして、茎が崩れた。

 

浮かんでくる不純物を、丁寧に取り除いていく。

 

偏執的なまでに取り除けと書かれている。ゆっくりと混ぜながら、半透明になっていない繊維や、ごみの類を捨てていく。

 

汗が釜に落ちないように、ロロナは気を張っていたが。幸い、粗相をすることはなかった。

 

額の汗も、何度も拭っていたからかも知れない。

 

ほぼ数刻、ずっと掻き回していくと。参考書に書かれていたとおりの、良い手応えが出てきた。

 

繊維が絡み合ってきた、という事だ。

 

採取して、箱に入れていく。

 

あまり多く入れると、ゼッテルが厚くなりすぎる。かといって薄すぎると、伸ばす過程で、破れてしまったりする。

 

これも参考書を見ながら、重さを秤で量った。何度も丁寧に。目測では不安なので、分銅も用いた。

 

此処は、歴代の錬金術師達が守り抜いてきたアトリエだ。

 

だから、幸いにも。使い古した道具類だけは、揃っている。

 

 

 

圧縮した中和剤を刷毛でゼッテルに塗っているロロナを横目で見ながら、アストリッドはアトリエを出た。

 

あの様子だと、ゼッテルはどうにかなるだろう。

 

市販品よりはましな仕上がりになる。今の時点では、それだけで充分だ。千里の道も、一歩から。

 

天才を自認するアストリッドでさえ、一番最初にやるときは、どうしても上手く行かなかった。

 

王宮の裏口から入る。

 

普通は通らない路を進んで、階段を下りる。かってこの王宮は、戦時には要塞としても用いる予定があった。

 

アーランドの街には、幾つかの秘密地下通路がある。それが複雑に絡んでいて、幾つかの路はダンジョンさながら。その一角で、ミーティングを行うのだ。

 

途中、何名かのプロジェクト参加者と合流する。

 

その中には、青年と呼べるほど若い頃からのつきあいであるステルクやエスティ、ロロナの親の姿もあった。とはいっても、今日は母親の姿はない。父親のライアン=フリクセルだけだが。

 

そのまま、全員で部屋に入る。

 

その部屋の中央には、全員が座るには充分な大きさの円卓があり、既に何名か座っていた。中には国務大臣のメリオダスの姿もあった。

 

これより、定時のミーティングがあるのだ。

 

煩わしいが、仕方が無い。今回のプロジェクトは、最初からかなり飛ばしている。ロロナへの負担も大きい。

 

プロジェクトが失敗した場合、失敗作として、あの子は処分される。

 

そうなったら、流石にアストリッドも気分が悪い。

 

手塩を掛けて仕込んだという事もあるのだが。

 

やはり、どうもずっと孤独を続けてきたアストリッドとしては。あの子は、家族か何かに思えているらしかった。

 

その割には、感情表現が下手くそ極まりないが。

 

天才を自称しているのに。

 

其処だけは、アストリッドも、自身に苦笑せざるを得ない。

 

クーデリアが来る。

 

少し遅れた様子からして、アトリエを覗いてきたのだろう。此奴も、今回の定時ミーティングでは、レポートを出さなければならない立場だ。

 

最後に、国王が来た。

 

国王が席に着くと、すぐに会議が始められた。公用で私用する美しいゼッテルに記載されたレポートが配布され、王が咳払いする。

 

「それでは、早速だが。 プロジェクトMの中間報告をしてもらおうか。 クーデリア」

 

「はい」

 

普段とは打って変わって、素直な様子でクーデリアが立ち上がる。

 

まとめてきたレポートを読み上げていくクーデリアは、かなり緊張している様子だった。

 

「今の時点で、ロロナは真面目に、理不尽な仕打ちに立ち向かおうとしています。 戦闘を供にしましたが、魔力は充分。 錬金術に関しても、何度か見る限りは、真面目にやっていると断言できます」

 

「そうか。 アストリッド、補足することは」

 

「身内のひいき目があるのは事実ですが、ロロナは良くやっています」

 

アストリッドが敬語を使うのは、こういった極めて限られた場所だけだ。

 

クーデリアが抗議するように此方を見るが、気にしない。

 

クーデリアに関しても、生命線を握っているのは、アストリッドなのだ。それでも必死に抵抗しようとしているクーデリアは、鼻っ柱がとても強いと言える。可愛らしい抵抗だが。

 

「今回は短期間での成果請求ですが、どうにかなるでしょう。 失敗する分も含めても、期限は超過することは無さそうです」

 

「うむ、順調な滑り出しだな」

 

王は若々しい。

 

既に四十代後半。アーランドでは孫がいてもおかしくない年であるのだが、そうとは見えない。

 

アストリッド以上の使い手であると断言できるのは、アーランドでもこの王しか存在しない事も、若々しい外見の理由の一つだ。

 

ちなみに、アストリッドは。過去の様々な事情から、王を良く想っていない。

 

だが、流石のアストリッドも、猛者揃いのアーランド人を敵に回して生き残る自信は無いのが事実だ。

 

「続いて、オルトガラクセンの件だが」

 

「そちらについての調査は、私が」

 

立ち上がったのはステルク。

 

アストリッドと肩を並べる使い手であり、この国有数の剣術使いだ。

 

実際には、剣を得意とする騎士はあまり多くない。

 

ハンマーやグレートソードと言った大型武器や、逆にククリのような小型武器の方が、騎士の間では人気がある。事実、騎士団でも有数の使い手であるエスティは、小型の双剣を愛用している。

 

その中で、頑なに剣にこだわるステルクは。

 

周囲に、こだわりに相応しい実力を、常に見せつけていた。

 

「現在、七層まで踏破しました。 以前アストリッドが作った地図を中心に、未確認地帯を一つずつ潰している状態です。 持ち帰った物品は、いずれもアストリッドの方へ廻して、解析を急がせています」

 

「ふむ、順調なようだな」

 

「来年度には、十二層まで足を運ぶことが出来るでしょう。 今回はフリクセル夫妻と供に探索を進めましたが、ライアン殿は何かありますか」

 

「いいや、別に。 私としては、娘が入る頃には、探索の基本を終えられていると良いなあと願うばかりでして」

 

口調には、たっぷり皮肉が入っている。

 

それはそうだろう。ライアンはアストリッドが見る限り、このプロジェクトにもっとも強い憤りを覚えている一人だ。何しろ、彼らの子こそロロナなのだ。ロロナを処分するという話が出た場合、おそらく妻と一緒に、命を賭けてでも反逆するだろう。だから、監視も付けられている。それなのにこのプロジェクトにいるのは、それだけの凄腕だから、だ。

 

ただし、ライアンも、このプロジェクトの意義については理解できているはずだ。

 

だからこそに、協力もしている。

 

それについては、ロロナの母である、ロアライナについても同じである。この国有数の術者である彼女も、ライアン同様あまり協力的ではない。

 

もっとも、一番このプロジェクトに対して協力的ではないのは、他ならぬアストリッドなのだが。

 

続いて、大臣であるメリオダスが意見を求められた。

 

この国では珍しい、文官一筋で通してきた高官である。武人でなければ一人前に非ず。そういった風潮の中で自分を立ててきているだけあり、有能だ。経理関係も経済関係も、この男がいなければ、アーランドは廻らない。

 

武人達も、文官を馬鹿にすることは多くとも。メリオダスだけには敬意を払うのが普通だった。

 

ただし、目立たないように、普段はちょっと間抜けで頑固な老人を装ってはいる。

 

時々きさくに街の酒場に出ては、酔っ払っている姿を見せつけたりもするのも、民の警戒を受けないためだ。その辺りは、風来坊の老紳士を気取って街をぶらついている国王も同じか。

 

彼は今回の任務では大陸中枢に対する監視と、計画のコアに関わっている。今回の報告書は、彼が飼っている諜報集団からの報告だった。

 

「王のご指摘通り、やはり大陸中央部では、急速に近代化が進んでいます。 人口も増えてきており、幾つかの強国は、この辺境地域に派兵する計画も立てている様子です」

 

「やはりそうか。 プロジェクトMを急がなければならぬな」

 

「現時点では、まだ数年の猶予はあるかと思います。 ただ、アーランド人の戦闘能力を上回る兵器類を、彼らが開発するのも、そう遠くないかと。 このプロジェクトを前進させなければ、いずれ数の暴力に押し潰されることになるでしょう」

 

王は腕組みした。

 

オルトガラクセンの深部から発見されているものの中には、銃器など問題にならぬ恐ろしい兵器もある。

 

かって、人類を滅亡寸前にまでおいやった事件に、それらが関与している事は疑いがない。

 

いずれにしても、プロジェクトの進展は急務だ。

 

アストリッドは、こんな国など大嫌いだが。

 

しかし、師の事は今でも尊敬している。

 

彼女が遺したアトリエが、錬金術の価値さえ理解しない連中に蹂躙されることだけは許せない。

 

今はまだ、大国とはいえど人間の数もさほど多くない。アーランドに軍勢が攻めこんできても、余裕を持って撃砕できる。

 

しかし、オルトガラクセンの調査が進むたびに、かっての人類の途方もない数が分かってくるのだ。

 

大国でも精々百数十万という現在の人間とは、桁が二つ違っている。

 

地上には、人間がひしめくほどいたのだ。そんな数を大国が再現したら。きっと、アーランドの猛者達でも、どうにも出来ないだろう。

 

計画は、成功させなければならない。

 

「焦っても仕方が無い。 計画を一つずつ、先に進めて行く。 今日の会議は、此処までとする。 アーランドに栄光あれ!」

 

「アーランドに栄光あれ!」

 

王の言葉が、会議終了を告げた。全員で立ち上がり、アーランドに忠義を尽くすことを宣誓すると、解散となる。

 

青ざめて強ばっているクーデリア。

 

この間の護衛で、たかが狼の群れに手傷を負わされた事を、気に病んでいるらしい。今、このプロジェクトで、もっとも立場が危ういのは、クーデリアかも知れない。

 

まあ、駄目なときは、その時だ。

 

代わりなど、いくらでもいる。

 

小さくあくびをすると、アストリッドはアトリエに戻って寝ることにした。戻るとロロナは、今日もさぼっていたとか文句を言うことだろう。

 

それでいい。

 

あの子は、何も知らなくて、良いのだ。

 

 

 

(続)








必死に自分の範囲で陰謀に晒されながらも頑張っているロロナの影で、巨大な……ロロナが思っているよりも遙かに危険で凶悪な陰謀が牙を研いでいます。

今の時点では、アストリッドさんはロロナをそれほど疎んではいません。

これには大きな理由があり。

後々分かってくる事になります。






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