「俺がいた世界と、ほとんど変わりないな。これが平行世界ってやつか」
一人の男がヨーロッパのとある国でそう言う。
「さてと、確か今は《ヘクマティアル》が、《バルメ》が襲われるんだったな。となれば、まずは原作でココがバルメに会った場所に行くか」
俺はひとまず、神様から貰った知識を頼りに、その場所に向かう。
「ここか・・・」
到着したはいいが、どうやって中に入るかだ。すると、一人の兵士が外を巡回している。
「丁度いい♪早速貰った能力の1つを使いますか」
そして俺は、その兵士を捕まえて軍服を奪う。
「悪いな。後は、お前の顔と声を変えてっと」
俺は、変装で軍服を奪った男とソックリになる。
「さてと、まずはこの世界の主人公に会いますか」
俺は中に入り込む。すると、入り口で同じ服装の兵士に止められる。
「巡回ご苦労!」
「(取り合えずバレないようにするかな)はっ!周りに異常はありません!!」
「了解した!至急食事を取り、ソフィア・ヴェルマー少佐の指示に従え!!」
「サー・イエッサー!!」
そして無事に中に入り、食堂らしき場所で飯を食う事にした。やっぱり軍の飯は不味い・・・そして、食堂を後にして少佐の所に向かう。
「失礼します!」
中に入ると、丁度ココともう一人知らない男が立っていた。
「少佐、此方の方達は?」
ココ「初めまして。武器商人の《ココ・ヘクマティアル》です」
「俺は《エコー》って言うんだ」
バルメ「それで、貴方は何故ここに?」
「はっ!入り口で、少佐から指示を貰えと通達を受けました!」
バルメ「そうですか・・・では、貴方は今日の晩私と一緒に来てください」
「了解しました!」
俺は部屋を出ると、取り合えず夜になるまで適当に過ごした。そして夜になり、再びバルメの部屋に向かう。
バルメ「待ってましたよ。貴方には、少し森を巡回してほしいのです」
「森をですか?」
恐らく、ヘックスがいないかの見回りだな。
「了解しました!」
そして俺は森へと向かった。途中で軍服を脱ぎ、刀を出す。
「斬鉄剣。ルパンの仲間である《石川五右衛門》が使っている刀。向こうで此を五右衛門以上に扱える様に修行した。今なら、どんな物でも斬れる!!」
そのまま木の上に上がり、ココ達の同行を見守る。すると、原作通りヘックスとエコーが撃ち合っている。そして、ヘックスは重傷だがそのまま逃げていく。エコーは、致命傷になる傷を受けていた。俺は木から下りてエコーに接触する。
エコー「誰だお前は?」
「心配するな。俺はお前達の敵じゃないさ。けど、その傷じゃ助からないな」
エコー「そうだな・・・けど、お嬢の所に行かないと」
「手を貸すぜ?」
エコー「頼む。取り合えずお嬢の所に」
俺はエコーに肩を貸しながら歩いていく。そして、ココとバルメ合流する。
エコー「お前の願い、俺が叶えてやる。けど、それは金じゃない」
エコーは、血で染められている手で、ココの頬を撫でる。
ココ「エコー、撃たれたの!?」
エコー「へへ、けどコイツがお嬢達を安全な場所に連れてってくれる」
「宜しくな」
バルメ「貴方は?」
「ヌフフ♪少佐!」
声を変えて話すと、バルメココは驚く。
バルメ「まさか、さっきの兵士!?」
「正解だ」
すると、バルメは俺に拳銃を突き付ける。
「おいおい、そんな物騒なのを向けるなよ♪それに、エコーが言っただろ?あんた達の敵じゃない」
ココ「・・・信用していいの?」
ココがそう言うと、俺はココの頭を撫でる。
「信用しな。俺は、女に泣かれたら嘘は絶対に言わない」
そう言いながら、俺は斬鉄剣を握る。
「さて、エコーは行っちまったが、全員が向こうに行った訳じゃない」
バルメ「その様ですね」
すると、周りから一斉に銃が撃たれる。
バルメ「まずいです!防ぎきれません!!」
バルメは、ココを守るように自分の体を盾にする。
「でやあああっ!!」
その声が聞こえると、銃声音が止まる。二人は恐る恐る目を開けると、足元に切られた銃弾が大量に落ちている。
「やれやれ。一斉射撃すれば、どうにかなると思ってるのか?人数は・・・5人だな」
すると斬鉄剣の代わりに、マグナムを取り出して構える。
「そんな隠れ方じゃ、丸見えだぞ?」ドゥン!ドゥン!ドゥン!ドゥン!ドゥン!
5発。たった5発だが、1発も外さず隠れていた兵士全員を仕留めた。
バルメ(す、凄い・・・レームさんなんか目じゃない)
「どうやら、これで終わりだな」
銃をしまうと、森を抜けるために歩き出す。暫く歩くと、一人の男が立っていた。
「よ~ココ、それバルメ。無事みたいだな」
ココ「レーム!」
レーム呼ばれる、少し老けた男。
レーム「それで、こいつは何者だ?」
ココ「そう言えば、名前を聞いてなかったわね」
「俺の名前か?俺の名前は・・・」
彼は歩きながら言う。
「俺の名前は、ツバサ。ツバサ・ドリトルだ!!」
そして彼とココ達の話が動き出す!