南アフリカに上陸したココ達。ここに来た理由はというと…
バルメ「ドクター・マイアミ。相変わらずチョウチョ追いかけ回してるんですかね?」
ココ「だろうね。あいつのマニア度異常だもん。国際なんとか蝶の会だかの幹部だし」
着いたホテルでそんな会話をしている。
ツバサ「ドクター・マイアミ…天田南博士か」
ココ「ツバサ、ミナミの事知ってるの?」
会話に混ざった俺に質問してくる。
ツバサ「まぁな。天田南博士、ドクター・マイアミ。日本人科学者。今はドイツの玩具会社の南アフリカ工場にいるが、必ずといっていいほど、彼女が作る物は軍事転用されてしまう。ロボット技術のスペシャリストだよ」
バルメ「よくそこまで知っていますね」
ツバサ「昔、天田博士が働いていた工場に潜入した事あるしな。一時だが、秘書もしてたしな」
俺の言葉にココとバルメは驚くのであった。
ココ「へ~…随分ミナミに気に入られてるんだね」
ココ、そんな青筋浮かべながら言わんでも…後バルメさん、無言でナイフを研がないで下さいな。その日は特に何もする事がなかったので、それぞれが自由に過ごしていた。翌日、ココとレームとヨナは天田博士との待ち合わせ場所に向かい、残りはホテルで待機している。
ルツ「今頃、お嬢はアマダ博士とご対面かな?」
ツバサ「どうだろうな。あいつは普通にボイコットする事があるしな。潜入してた時もそうだったし」
トージョ「確かツバサは一時的にアマダ博士の施設に潜入してたんだよな?」
ツバサ「まぁな」
そんな話をしてると、レームとヨナが戻って来た。
レーム「ココから指示だ。完全武装してドクター・マイアミの保護だ。準備しろ」
『ウェ~イ』
レームに言われ、それぞれが準備に取り掛かる。
ツバサ「レーム、ココはどうした?」
レーム「ココは、中国紳士と夕食だよ。一応護衛にウゴを行かせるつもりだ」
ツバサ「なるほど…」
少し考え、俺はレームに言う。
ツバサ「悪いレーム。俺は変装してココの方に行く」
レーム「そうだな…こっちは8人もいるし、ウゴ1人じゃ少し不安だ。頼んだよ」
ツバサ「了解。場所は?」
レーム「発信機を辿れば分かるさ」
そして、俺はGPSを頼りにココがいる店に向かった。
ツバサ「ここか」
その店は、この辺りではかなりな高級店だ。
ツバサ「さて…どうやって中に入るかだな」
そんな事を考えていると、裏口からゴミを出す男を見つけた。
ツバサ「服装的に、この店の従業員だな。だったら」
見つからないように背後から忍び寄り、男を気絶させる。
ツバサ「悪いね♪服装と顔と声借りるよ」
気絶した男ソックリに変装する。
「さて、それじゃあ潜入開始♪」
中に入ると、厨房だった。
「おい遅いぞ!さっさと料理を運んでくれ」
ツバサ「ああ悪い。すぐに運ぶよ」
「そのラーメンは、30番テーブルだ」
取り敢えずバレない様にするため、料理を運ぶか。
ツバサ「30番テーブル、30番テーブル…あそこか」
場所を見つけてそこに行くと、座ってた客を見て驚いた。
ツバサ(なんでここにスケアクロウがいるんだよ!?)
そこにいたのは、以前ココを殴ったCIAの男だった。一緒にいる女性も恐らくCIAで、スケアクロウの部下のようだ。
ツバサ「お待たせいたしました」
「待ってました!いただきます!!」
ラーメンを美味しそうに食べ始める女性。スケアクロウはそれを呆れながら見ていた。
ツバサ「さて、一体何しに来ているのか」
俺は、食品庫に引きこもり先程ラーメンと一緒に仕掛けた盗聴器の電源をいれる。
『…だ…か』
ツバサ「おっ、繋がった」
スケアクロウ『メシと酒の話しかしてね~じゃね~かショコラーデ!!俺はもっとヤバい商談とか録音して~っつの!』
ショコラーデ『人が何喋るかなんて予測不能に決まってるじゃないっすか!』
ツバサ「確かにショコラーデっていう女の言う通りだな。人が何話すか分かれば物凄い商売になるっての」
スケアクロウを馬鹿にしながら2人の会話を聞くツバサ。
ショコラーデ『こっちとしちゃアレですよ。スケアクロウさんが、噂通りのクソッタレな事に衝撃&感動っす。あれ?食べないんですか??ここの料理メチャウマっすよ♪ココちゃんに同意!』
ツバサ「く、くくくく…」
ショコラーデの言葉に、笑いそうなのを思いっきり我慢する。だって、部下にここまで面と向かって言われる上司って。すると、数人の気配を感じ取る。
ツバサ「やれやれ…どうやら向こうさんは準備万端なようですな」
食糧庫から外に出て、隠してある刀を取り出し変装を解く。
ツバサ「さて、それじゃあ害虫駆除でもしますか」
敵に気づかれないように建物の上に行く。
ツバサ「ん~…敵さんは2人だな。ご丁寧にスナイパーライフルで挟み撃ちかよ。入り口正面を左右斜めから狙撃準備中。確かに狙撃ポイントはそこしかないな」
屋上に潜んでるスナイパーを見ながらそう呟く。
ツバサ「ま、こっちはどちらも狙えるし、暫くは様子見だな」
そんな事を考えていると、上空からヘリが降りてきた。
ツバサ「なになに?何事!!?」
店の前に着陸すると、中からスケアクロウやココ達が一緒出でてきた。
ツバサ「なるほど。ショコラーデちゃんに上手く説明したみたいだな。なら、俺はこのまま撤退するか」
無事に飛び立つのを確認すると、俺もその場から離れたのであった。そして泊まってるホテルに戻ると、部屋の中が騒がしかった。
レーム「お帰りツバサ」
ツバサ「ああ。ところで…何の騒ぎだ?」
レーム「ココの奴が酔っぱらって帰っていてな。で、いつも通り悪い癖が出てルツ達が犠牲になってんだよ」
その言葉を聞いて、俺は頭を抱えた。昔から酔うと酒癖悪いんだよなアイツ…
ツバサ「だから言っただろう。飲ますなとは言わないが、ほどほどにさせろと」
レーム「うひゃひゃひゃ」
ツバサ「笑いごとか!!」
そして俺が介入したおかげで、これ以上被害は出なかったのであった。もっとも、ルツは気絶させられヨナにいたっては、パイルドライバーを喰らっていた。もろ頭からいってるじゃねぇか…
ツバサ「バルメ、その怪我はどうした?」
ココを寝かせ付けた俺は、一緒にいたバルメに話しかける。
バルメ「いや…これは…」
チナツ「バルメが勝手に先行して、勝手に負傷したのだご主人様」
バルメ「ちょっ!?チナツ!?」
チナツが暴露したお陰で、バルメは罰が悪そうな顔をする。
ツバサ「…煙草吸わしてもらうぞ」
断りを入れ、煙草に火を点ける。
ツバサ「フ~…過去の事は聞かないが、それが原因でココ達に被害を出すなよ」
バルメ「…分かっています」
ツバサ「…ならいいさ。もう遅い、そろそろ寝るぞ」
そして俺は座ってたソファーに横になり眠った。翌日、ココと一緒にメルヒェン社に来ていた。
ココ「あ~~~~~!!!もうっ!!!!ミナミの奴!!完っ全にすれ違いか!!」
「スミマセン!スミマセン!!申し訳ございません!!!」
しかし、肝心の天田博士はいなく、ココ達が来る前に浜辺に貝を取りに行ったようだ。
ココ「貝。私より貝が優先なのかあいつは…」
テーブルに手をついて落ち込むココ。しかし、置かれていた手紙を見て持ち直す。
ココ「基礎理論は完成した…か。フッ、半年後またすっぽかしたらブッ飛ばす」
こうして、アフリカに来た目的を果たしたココ達は、次の目的地に向かうのであった。
ココ「次はイギリスに向かうよ!!」
チナツ「お~!」